この紙は、「経衣(冥紙の一種)」というもので、あの世で使える配給切符みたいなものらしいです。
紙の中には、「ご飯茶碗」「マッチ」「タバコ」「車」「服」「クツ」「はさみ」「櫛(この時に洗髪カットするそうな)」など、いろんな絵が印刷されています。これらを「好兄弟」にあげるわけです。この紙は、この「中元普渡」の時だけに出てくるもので、一番最初に燃やします。
中元普渡のニュースで、台中県の某警察署が、警察署の前でこの中元普渡の祭拝をしたのですが、お供えされたものが
①「花生醤(ピーナッツバター)」②「破布子(破れた布、服)」でした。
見た人が???と思いテレビ局へネタ提供し、ニュースになりました。
なぜ、そんなものがお供えされたのかというと
①「花生醤=発生降(事件事故の発生率の降下)」
②「破布子=破不止(どんどん事件解決する)」という意味で、発音が似ているから、あやかろうと。
でも、「好兄弟」には、基本的には、物事をお願いするものではないそうなので、効果があるかどうかは不明。
そういう意味で中元普渡の時、使わないものが、「パイナップル」と「花糕」で、これらは、福徳正神や馬祖などにお供えするものだそうです。
自分に用事の無いものを出されても、受け取るほうも困るでしょうね。