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台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

経衣(冥紙の一種)

2009年09月05日 | 台湾の風習&文化&寺廟

この紙は、「経衣(冥紙の一種)」というもので、あの世で使える配給切符みたいなものらしいです。
紙の中には、「ご飯茶碗」「マッチ」「タバコ」「車」「服」「クツ」「はさみ」「櫛(この時に洗髪カットするそうな)」など、いろんな絵が印刷されています。これらを「好兄弟」にあげるわけです。この紙は、この「中元普渡」の時だけに出てくるもので、一番最初に燃やします。

中元普渡のニュースで、台中県の某警察署が、警察署の前でこの中元普渡の祭拝をしたのですが、お供えされたものが
①「花生醤(ピーナッツバター)」②「破布子(破れた布、服)」でした。
見た人が???と思いテレビ局へネタ提供し、ニュースになりました。

なぜ、そんなものがお供えされたのかというと
①「花生醤=発生降(事件事故の発生率の降下)」
②「破布子=破不止(どんどん事件解決する)」という意味で、発音が似ているから、あやかろうと。

でも、「好兄弟」には、基本的には、物事をお願いするものではないそうなので、効果があるかどうかは不明。

そういう意味で中元普渡の時、使わないものが、「パイナップル」と「花糕」で、これらは、福徳正神や馬祖などにお供えするものだそうです。

自分に用事の無いものを出されても、受け取るほうも困るでしょうね。

 


2009年 中元普渡  マンションの祭壇

2009年09月04日 | 台湾の風習&文化&寺廟

マンションでは、住民へのサービスとして、この日、マンション入口に、祭壇をしつらえてくれます。そのほかにもたくさんのテーブルを並べてくれて、住民はそのテーブルの上に自分達のお供え物を並べ拝みます。金紙、冥紙を燃やす特大の炉も準備。(火災に備え、消火器やバケツも完備。)

毎年、昼1時半からマンションのほうで、自宅の分を拝み、2時には、会社に戻って、会社のほうのお参りをします。自宅のほうの残りの紙を燃やのや、お供えを片付けるのは、管理人さんたちにお願いします。
この日は、管理会社のほうから、スタッフを増員派遣してくれます。住民、管理会社のスタッフが、すごく張り切って準備しておまいりしています。こういうとき、「やっぱりここは台湾なんだなあ」としみじみ感じます。

暑い夏の昼間に大量の紙を燃やすのは、毎年の事ながら大変な作業です。ドラム缶くらいの大きさの炉に、どんどん紙を入れて燃やすと、その炎の大きなこと。地獄の火の山を想像します。

今年も大量の汗と燃えカスの灰をかぶって終了。好兄弟のみなさん、満足していただけましたでしょうか。


2009年 中元普渡祭拝 我が家のお供え物

2009年09月03日 | 台湾の風習&文化&寺廟

今日は、農暦の7月15日。中元普渡の祭拝の日です。
これは、完全に道教の宗教儀式なので、同じ中華圏といえども、中国では、福建省などでしか見られないようです。世界各地の華僑たちは道教が多いので、やってるかもしれません。

さて、写真は、私が準備したお供えです。毎年、気分で変えています。
今年は、「愛之味 沖縄黒糖八寳粥(赤い缶詰)」とあまり聞いたこと無いメーカーの「緑豆湯」の缶詰。「台湾ビール金牌」でした。

一般には、米、油、インスタントラーメン、スナック菓子、飲料、酒、果物です。この時期には、どこでも大売出ししてます。1000元、2000元、3000元お徳パックなどありますが、ようは気持ちなので、自分達が後で食べたり飲んだりできるものが中心。

なんでも、好兄弟(あの世からやってくるまだ成仏しきれない霊達)に食べたり飲んだりしてもらうので、このお供えは、下げたらなるべく早めに食べないと悪くなるというのです。

「愛之味 沖縄黒糖八寳粥」は、なかなかおいしかったです。少し重いけど、台湾デザートとして、おみやげにいい品物かもしれません。6缶で100元前後で売ってます。

 

 


中元大法会 念経

2009年08月29日 | 台湾の風習&文化&寺廟

亡き姑の遺骨を納めてある霧峰郷の「金陵山寺」で、中元の「延生消災祈福薦亡超拔の大法会」が3日間行われてます。今年は、8月28日から3日間。毎年中元節前の金、土、日に行われます。午前、午後、夕方と1時間から1時間半程度、僧侶の方がお経をあげられるので、そこで一緒にお経を読んでもよし、お参りだけでもいいのです。

息子も日本の実家で、おじいちゃんと仏壇の前でお経を読むのに慣れているので、今回は、台湾でのお経に挑戦です。私も姑のお葬式以来の挑戦。

分厚い「梁皇寶懺」という経典には、すべて注音符号がうってあって、読もうと思えば読めます。ただし、僧侶の鐘や太鼓木魚のリズム付の歌うようなスピードについていくのは必死。内容はその次です。途中で、ついていけなくなったので、「いったい何のお経だろう」と思い、一番最初の頁から「読書」に変更。このお経が編纂された起源が書いてありました。
 昔、中国の梁の国の王妃が30歳という若さで亡くなりました。しばらくして、梁王の枕元に亡き王妃の霊が現れて苦しいと訴えます。不思議に思い、高僧に見てもらったら、亡き王妃は、亡くなる前に、嫉妬がひどく、他の側室達に冷たくあたっていたので、その業で成仏できずに苦しんでいるとのこと。そこで、高僧たちが亡き王妃が成仏できるようにと、地蔵菩薩の教えをわかりやすく説明したお経です。まさに「成仏へのマニュアル」ですね。たしかに、人の道に関すること、親兄弟の因業など、いろいろ書いてあるのが、漢字を見ただけでもわかります。

家族、友人、隣人、仲良く暮らさなければいけないのですね。合掌。

 


清明節のお参り

2009年04月04日 | 台湾の風習&文化&寺廟

 今日は清明節なので、義姉家族と、朝から山の納骨堂にある義母のお参りに行きました。午前中、バイパスも高速道路も、南へ向かう車線は、すごい渋滞。いつもなら40分ほどでいける所を、1時間半かかって到着。

 ここは、民間業者が建てた納骨堂。山の上に広大な敷地に、キリスト教と仏教の二つの施設があって、ロッカー式の納骨堂を備えてます。10年前にまだ建設中のとき、義姉が、ここの納骨ロッカーを2つ購入。当時1つ5万元(永代供養付)だったそうです。7年前、義母が亡くなったとき、ここにお骨を納めました。

 ここには、義母の誕生日や母の日に家族でお参りにきたり、年に3回、春、秋、お盆(中元)に、大きな法要があるので、お供え物を申し込んで、3日間の法事に参加します。息子も、拝拝がずいぶん上手になりました。

 


農暦 二月初一

2009年02月25日 | 台湾の風習&文化&寺廟

 今日は、農暦の二月一日。拝拝する日。家庭によって、拝拝の時間がまちまち。早朝か、午前中が多い。私も、できるだけ、午前中に、近所の土地公廟へ行って、拝拝する。

 毎月、一日と一五日が、一般の家庭の人が、土地公(福徳正神)に、日ごろの感謝と日々の加護をお願いするため、家の前にお供え物と金紙を並べてお参りする。線香が燃え終わったころを見計らって、金紙を燃やす。写真の金紙は、線香付きで、50元。会社では、毎月2回は必要なので、これを1年に一回、大量購入。

 一般に、商売してるところは、二日と一六日に拝拝をする。街のあちらこちらで、店の前にお供え物をテーブルに並べてる拝拝しているのは、この日。

 私の働いている会社では、なぜか、一日と一五日。老板娘が、誰かから言われてそうしてるらしいけど、詳しいことはよくわからない。そして、拝拝するのは必ず昼休み明けの2時。社長の席の後ろにある福徳正神の神棚に、お供え物(会社で来客に出すパックの飲料だったり、自分達が食べたいケーキ類だったり、担当者の好みで変わる)を並べ、その場にいる社員全員が線香を上げ、しばらくすると、手が空いてる人が、金紙を燃やしに行きます。