圧倒的強さを示したルーク。他を寄せ付けない王者のゴルフィング
ルークの強さは、まず、スイングが崩れないこと、つまり、番手に関わらず、スイングプレーンとリズムが同調して、確実に目標を掴む。
加えて、プロゴルファーの最大の武器は、パットがすぐれば、常にツアーのトップを走れる。体も大きくはない。トムワトソン、ゲーリープレヤー、遼あたりと同じ、プロにしては、小柄の方に入る。ドライバーの距離もよくばらない。ドライバーも43.50インチの普通で、最近では、短い方に入る。飛距離は、275から285ヤードを確実にヘア―ウエイをとらえることに重点を置いている。
宮崎では、二連勝に、初日だけ、下見の73のプレーであったが、後は、クルージング状態で、66,65,66と一人だけ、二桁14アンダーで、2位の金享成を最終日、2差まで迫られたが、いつの間にか、6差が付いて、ホールアウト、格の違いを見せつけた。
インタヴューでは、距離が短く、自分にぴったりのトリッキーなコースだ。グリーンも早めで、自分のタッチに添う素晴らしい仕上がりで、優勝ができた。冗談ににも、副賞の一年分の宮崎牛を食べたいので、感謝しているとまで言う余裕であった。
日本の選手を観て回ったが、ルークとは、比較ができない。総体的に、グリーンをオーバーしてくる選手が多く、パットを自ら難しくしているのが目立った決勝だ。ルークは、ピンの手前に必ず、せめて、パットに余裕を持たせた器量が強く印象に残った。これでは、来年も宮崎入りすると言葉を残したが、ルークを破れる選手は、片手いるかどうか、疑問だ。
タイガーもここは、怪我していても、勝利したコースだから、タイガーが来訪すれば、宮崎は、世界のイベントとして、沸くことと思う。日本の選手では、遼以外にルークに迫れる選手は現在のところ、いないのではないか。ゴルフ上手の片山でも、4日間でストロークは、離されるだろう。日本における国際ゲームとしては、このダンロップフェニックストーナメントが、最高峰である。最高峰にしては、毎日、晴天で、16度平均の絶好ゴルフ好日なのに、
初日、864名 22日、2276名 23日、2894名、ファイナル、5,328名合計11,317名の入場者では、実にもったいないイベントである。せめて、5万人のギャラリーが必要なのだが、なぜ、観客が減少し、盛り上がらないのか、勉強する必要がありそうだ。ある専門家は、いみじくも、こう吐き捨てた。
インテリ階級にそっぽを向かれた。ゴルフ経営に博打産業がオーナーになれば、応援したくなくなるのは、必定、厭世気分の兆しが、ゴルフを衰弱させているのだ、と。加えて、ギャラリーサービスも幼稚で、家で、テレビで観たほうが、疲れないし、気楽だとも。この度のトーナメントは、相撲の決勝戦が横綱同士とあって、それに取られたのと、女子の賞金王争いにギャラリーの気持ちが移ったのも原因と。
しかし、現時点で、女子の試合の方に人気が集まり、男子に観客が集まらないのは、なぜ、だろう。博打産業のオーナーが、自分の冠のトーナメントを主催し、ヘリコプターで、乗り着けたと報じていたが、一体、何を考えているのだろうか。顰蹙を買って、識者に侮蔑されたとみる方が正解か。噴飯ものだ。現存のゴルフ場は、会員たちの預託金でできたコースが90%だ。犠牲者の心を踏みにじるオーナーたちは、やがて、落ち目の三太郎になるのは、火を観るよりあきらか。ゴルファーの気持ちを踏みにじる連中が、今、太閤とのさばるのは、ゴルフの精神に反する不埒な行為だ。
善人のゴルフファンが、やきもきしているときに、反ゴルファー的行為は、謹慎するのが、紳士のツトメダ。金さえあれば、自由も買えるとあっては、明日は、あるまい。ルークは、4000万円の賞金をこともなげに、今年も、持ち帰った。綺麗な金、汚辱の金、であろうと。一切、金は、文句を言わない。
4000万円は、大金だ。日本は、それだけ、裕福なのだろうか。眠りにつけない記者である。
遼は、HANDA World Cup 世界選手権で、5位に入賞、谷原、7位
二人で5アンダー、3位。このレポートは、明日 !
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