ゴルフタイムスの世界   Eagle Eye

ゴルフタイムス編集の古賀のイーグルアイは、焦点を外さないのが自慢です。面白くて、実践的で参考になる記事を提供したい。

全日本空輸 ANAの未来 (1)

2020-10-29 | 日本時事新聞社

全日本空輸、ANA が空前の危機に扮している。5100億円の赤字を余儀なくされたニュースは、JAL が倒産した時の悪夢が横切る。ANAは、終戦後、GHQが日本のすべての航空事業を禁止したことに発する。興民社というパイロットや飛行機の整備士などを含む人材を救済する目的でできた会社だ。興民社は、何でもやる会社であった。的屋仕事まで手を染めて、生き抜くことを決めたのだ。日本航空は、政府御用達の親方日の丸の会社で、民間であっても、まさかつぶれる会社だと誰も頭になかった。おごりや傲慢さが重なり、人材も要人系列の子女が、多くはいるようになり、パンアメリカンやTWAが瓦解するのを見ていながら、前方不透明な経営をし続けたつけが、倒産に連なっていった。お客を大事にしてこなった付けは、大きく営業不振なったのが原因である。

そういう中、ANAは、まじめにお客やクレームをしっかり咀嚼しながら、丁寧な経営で、少しづつ、フラッグエアになるべく努力していた。ところが、JALが倒産するや、ANAの態度は、我こそ、ナショナルフラッグエアなりと、勘違いしてしまった。外聞の声を、聞き入れず、社員たちは、外を見る能力に欠け、内部だけを見る症候群に嵌る。JAL の倒産は、役員室に入るドアは、外部に開かなった付けで失脚、その悪癖がわかっていながら、ANA も外部からのニュースを解読せずに、一流面した経営は地獄への門を知るすべさえ忘れていたのだ。確かに、コロナ問題で経営危機に突入したのは、間違いない。しかし、初心を忘れてはいないか、お客に戻ってきてほしいはずだ。きめ細かいサービスはどこに行ったのか。

原点の興民社(ANAの前身)の気概はどこに失せたのか?この際に、経営陣は、もう一度、出発点に戻る勇気を発揮すべきであろう。なければ、経営陣総退陣と相成っても、不思議ではない。国民は、それほどお人よしではないのだ。血税をまたつかわせる気持ちか?

コロナの性にして、逃げてはなるまい。

ナショナルフラッグになりつつあった、ANA は、どこに行こうとしているのか。ANAの未来は、決して明白ではないのだ。

            論説委員

                デスク 古賀剛大

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第53回 日本女子オープンゴルフ、原英莉花 優勝

2020-10-04 | 危うい日本のゴルフの世界

21歳の原 英莉花 日本女子オープンを制す

最終日、4ストローク、差をつけてのスタート、一番で小祝がバーデイを逃す中、ほとんどセカンドでグリーンを少々オーバー、寄せてワンパットでバーデイで5差をつけてのほどよいリードで流れを変えず、小祝も4アンダーを加えても原も4アンダーでその差はスタートのまま、原が見事、初制覇、インタービューでもアメリカ参戦も口にした。原は、ジャンボの教室の選手で、ジャンボはツアー2勝目に叱咤激励をしたのが、薬になったという。

解説で、森口裕子の言葉使いは、品格がなく、聞きずらいと聴衆者声が飛び込む。確かに、森口の口調は、目下に話すような口ぶりが気になる。残念ながら、解説者不合格といっておく。

開催クラブ、ザ。クラッシクは、初めての大舞台であろうから、辛口は差し控えるとして、普通の試合ならば、合格だろう。しかし、日本を代表する大会であれば、物足りない部分が、多くフィールドに見られ、ラフの育ち、コースの整備にいささか、納得でいない。これでは、世界のメジャーに通じるドアは、開けることはかなわない。

コース採点は、合格には、程遠い存在であろう。とても日本を代表する試合とはお世辞にも言えない。協会のセッテイングのやり方もこのところ、いい加減で勉強不足といっておきたい。

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