広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:KABUKU~寅の巻~

2006年06月20日 | 観劇レビュー
日時・場所:
 2006. 3.28. 18:30 アステールプラザ大ホール
作・演出:
 米山和仁/小浦一優
出演:
感想:
 え~、全くのすちゃらか話。
色物企画です。
芝居の”でき”がどうのこうのと語る必要全くなし。
楽しめればそれでよしの舞台。
演技って、それは何!?
演出って、それ美味しい!?ということで
レビューを始めましょう。
残念、ガラガラの客席。
1階席だけでも4分の3までもはいってない?
さらに客層もまさに
コンボイ系とIZAM系のファンの方ですね。
そのほかの方は見かけることもまばら
舞台好きのいつもの方達はなりを潜めてました。
しかし、この芝居
予想以上に面白かったのです。
まぁ、期待してなかったし
役者や演出という舞台のおもしろさは
ちょっと違いますが。
まずは、鈴木蘭々。
まさに鈴木蘭々で元気娘全開でよかった。
演じるとかオーラとかではなく
ただ、そこに鈴木蘭々がいるというだけでOK。
IZAM。
まさにIZAMで”おカマちゃん”
存在自体がフェイクなので
演じるとか歌うとかではなく
偽物っぽい作り物っぽさがGOOD。
テレビでの胡散臭さは健在です。
そして、脇を固める人たちが結構いて
物語を崩壊させることなく進行させます。
井坂勇、徳永邦治、記憶が確かならコンボイ。
二人ともなんだか大仰な芝居ですが
この場では何となくオッケー。
涼平、水口てつ、金子カズ等の若手俳優陣が
頑張っていましたね。
個人的にはやっぱり藤林美沙でしょうか。
素性は正直よく知りませんが
よかった、すっごくよかったよ。
舞台セットは黒が基調ですべてがであり
中央に階段があり上舞台となってました。
衣裳は派手のひとこと。
サイバーパンク時代劇?だけあり
それぞれに合った時代考証無視のいでたちでした。
脚本もわかったようなわからないような
暴れん坊将軍が暴れん坊でなく
情報操作によって天下太平をもくろむって話。
痛快時代活劇ということで
歌あり、踊りありの芝居?でした。
最後はなぜかみんな歌い踊りまくってました。
いろんな意味で面白かったのですが
舞台としてはどうなのかなぁ。
演技を見せるとか役者のキャラや
語りなどで笑える箇所がないというのは
やっぱりちょっとつらいですね。
なんだか”新春隠し芸大会のドラマ”って感じでした。
まぁ、たまにはこういうのもよいのかもしれませんが。
それにしてももう少し客席がうまってほしいなぁ。