マクロ経済そして自然環境

経済的諸問題及び自然環境問題に感想、意見を書く事です。基本はどうしたら住みやすくなるかです。皆さんのご意見歓迎です。

授業料不払いの高校生が入学式に出られなかった事について。

2008-04-14 20:10:30 | Weblog
今日のニュースで千葉県の高校生が入学金を払わなかった(払えなかった)事で入学式に出られなかったと言うのが有りました。ニュースのコメントも色々有りましたが、多くは払わなかった親の責任だと言うものでした。しかし、私見に於いてはこういう問題は大局を見ないとその本質を見失いがちになると思います。片方の生徒は9万円の内、2万円だけを何とか持って来たとの事でした。それらから察するにやはり親には余裕が無かったのだと思われます。昨今においては、論者-竹中氏はその最たるものだと思いますが-口を開けば“市場化“と言いますが、最近に於いても不良債権処理問題等で“公的資金“をたっぷり貰い、その後“私企業“ですと言い、下手をすれば政治資金まで出そうと言うような事が平然とまかり通っています。しかし、ここで細目は省略しますが19世紀初頭の資本主義成立以来、市場がそれ自身のみで機能してきた等と言うのは、政策史を知らない経済素人の言う事であり(細目は、近代イギリス経済史-吉岡昭彦、又ケンブリッジ経済学研究-中矢俊博等参照)殆ど錯覚でしか無いのです。例えば労働市場について考えるなら自由化は最終的には何を齎すか考えてみるべきでしょう。なんの為に最低賃金制が決められたのか、昨今の派遣労働者の大幅規制緩和は、本来的に低コストを求める財界の方針に沿った物です。それらの寄って立ってきた経過を知らずに物事は判断できないのです。
コメント (1)
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