塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

街を巡る 番外編 清正井

2010-01-19 22:24:14 | 街巡り_2010
 昨年の菖蒲が薫る6月に、明治神宮御苑の「清正井」(きよまさい
ど)を伺っており、その時は話題にもならなかったが、昨年末からこ
の井戸が“パワースポット”として一躍脚光を浴びるようになった。
 なんでも、こちらの井戸の写真を携帯の待ち受け画面にすると願い
が叶うとあって、拝観料500円を払い連日訪れる方が絶えないとい
う。週末にもなると御苑入口で時間調整が行われたり、行列が日に日
に増えているそうだ。
 私が伺った頃は、それほど話題も出ておらず、ぶらりと井戸の前に
来て手ですくって豪快に湧き水を頂いたものだ。また、近所に住まわ
れているというご婦人が、大きなペットボトルを2~3個抱えて水を
汲みに来られていた。毎回500円を払っておられるのか伺ったところ、
明治神宮御苑の崇敬会(友の会のようなもの)に入っているので、年
会費3,000円だったかな、自由に拝観できて好きな時に水を汲みに来
るのだと申されていた。あのご婦人も、今では美味しい水を汲みに来
ることも出来ないんだろうなあ。
 こちらは以前、熊本藩主・加藤家の下屋敷があったところで、熊本
城や名古屋城を築城した名人で土木の神様といわれている加藤清正が
自ら掘りだした湧き水であると伝わっている。
 この湧き水、四季をとおして15度ほどの水温を保ち、毎分60リッ
トルの水量を誇る。また、伺いたいが、話題も過ぎ去った頃になる
のは、いつのことだろうか。
清正井_2  説明板

街を巡る 六郷用水_2 新田神社

2010-01-19 06:22:37 | 街巡り_2010
 続いて矢口を目指した。武蔵新田駅近くに「新田神社」がある。
こちらの社のご神祭は“新田義興”、創祀は正平13年(1358)。
この年、足利尊氏・基氏親子の謀略により矢口の渡しで自害させ
られた義興は、その後、怨霊・雷神となり祟り神として猛威を振
るった。その祟りを鎮めるため墓前に社が祀られている。
 社の境内には目を見張るばかりの珍品が安置されている。その
一つに「唸る狛犬」がある。謀略を企てた基氏家臣の畠山一族の
者や血縁者末裔が社に足を踏み入れると、この狛犬が唸り雨が降
ったという。現在はこの一体しか残っていない。
 そして、ご神木の欅は樹齢700年で落雷や東京大空襲により
幹が大きく避けているものの、現在も新緑の頃には青々とした葉
を茂らせているという。このご神木に手をかざすと健康で長寿、
病気平癒、若返りなどの霊験があるそうで、両手で撫でておいた。
その他、義興公の御塚や力石、新田神君之碑など興味を引くもの
があった。
(大田区矢口1-21-23)
唸る狛犬  ご神木