塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

ミュージアム巡り STATIONERY ペン先ラベル

2011-05-31 05:53:24 | ミュージアム巡り_2011
 金属のペンが登場するのが英国とフランスで、どちらも18世紀
の中頃。当時は素材も粗く満足のいくものではなかった。

 試行錯誤の末、1820年頃には鋼鉄ペンが機械生産で大量に製造
される。実用的で性能も高かった。今ではペン先の種類も数百まで
数えることが出来、その目的に応じて使い分けられている。
 日本ではゼブラが初のつけペンメーカーだった。
 ペン先のコーナーには、当時のメーカーのラベルコレクションが
あった。
(台東区柳橋1-1-15)


ミュージアム巡り STATIONERY ペン会社の社章

2011-05-30 05:57:07 | ミュージアム巡り_2011
 文房具の中で真っ先に誕生したのが筆記具のようだ。岩場に動物
の絵を描いたのが始まりで、今から5万年程前、旧石器時代になる
だろうか。それから時代は進み、8千年程前になると粘土の板にキ
ズを彫り込んだような文字や記号を記録する。さらに進むと、パピ
ルスという紙の原型が発明され、アシの茎や羽で作った“ペン”に
インキを使って書かれるようになる。

 このペン先は、4千年程前にアッシリアやフェニキアの国で骨や
アシなど尖らせて作られ使用された。羽ペンはギリシャで使われ、
現在使われている鋼鉄のペン先のルーツとなった。
 コーナー壁面には英国・バーミンガムの「HINKS&WELLS社」の
ペン先で作られた社章が展示されていた。
(台東区柳橋1-1-15)


Weekendの麺処巡り 黒ナベで鶏とアゴの塩拉麺

2011-05-29 13:31:19 | 麺処_2011
 ある麺友から2週間程前にSP麺の情報がメールされてきた。それ
は、本日、東池袋の「焼豚ソバ 黒ナベ」で「鶏とアゴの塩つけ麺」
が振る舞われるというので、JR池袋駅からいくつかの有名麺処の店
頭をスルーして目指すお店にGO。

 こちらのお店、いつもは冨山ブラックのような醤油味の濃い拉麺
やつけ麺が提供されているのだが、今年の2月に振る舞われた和え
ソバ「トリボナーラ」は、クリームもチーズも使用しないで鶏の脂
だけでソースダレのSP麺が最高に印象に残っている。そんなお店の
SP麺、今回はどのような一杯なのか楽しみで開店を待つ。

 開店間近には顔見知りの麺フリークな皆さんも揃い、一斉に入店。
店内はいつもの焼き豚ではなく、比内地鶏の風味が漂い、登場する
間の余韻もピークを迎えている。つけ麺だけと思っていたら、店主
から“本日は涼しいから拉麺も提供します”のコールが。
 ならば、今回は拉麺750円のチケットを購入して厨房の作業を
ソッと眺める。そして、登場した比内地鶏とアゴの塩拉麺。

 まずはスープと麺だけの器が登場。鼻を近づけると鶏の独特の風
味がくすぐる。口に含んだスープは比内鶏が前面に押し出され、ア
ゴは隠し味のように控えているようだ。これに開化楼の縮れた細麺、
良い組み合わせだ。
 こちらのチャーシューはあえて語ることもあるまい、とても工夫
された味付けがされている、素晴らしい。この一杯に合うのは白髪葱
のようの気がしたが、全体的にこちらの店でこれほど洗練された拉
麺を頂けたことが大収穫。旨かった、ご馳走様。

ミュージアム巡り STATIONERY 文具看板

2011-05-29 05:58:20 | ミュージアム巡り_2011
 ミュージアム巡りをする中で、思いがけないもの、例えば古いポ
スターや看板がさり気なく展示されていると愉しくなってくる。本
展示品とは別にお土産がついたようで小躍りしたくなる。

 そんな看板が展示されていた。文具品の看板も珍しい。錆びない
ように工夫されたホーロー引きのものやアルマイト素材のものなど、
また、ひねくったコピーでなくストレートな訴えかけの言葉に味が
あり、新鮮でもある。
 古い看板を見ているだけで、田舎の当時の風景が思い浮かぶ。い
いなあ。
(台東区柳橋1-1-15)

Weekendの麺処巡り ふわふわで「師範」認定

2011-05-28 14:50:54 | 麺処_2011
 先日、一条安雪家元からお誘いを受け、本日の土曜日から始まる
「師範」認定の作法試験を受けるため、渋谷を後に新宿・舟町の
「ふわふわ」を訪れる。
 こちらの麺処では、これから毎週土曜日をがんこ王道の拉麺であ
る“牛骨スープの日”として、醤油拉麺が振る舞われることになっ
た。日曜日が「悪魔」だから、毎週末はイベントデーになるようで、
創業から1ヶ月、まだまだメニューや創作麺の試行錯誤が続いてい
る。

 店内は力強い牛骨の香りが漂い、懐かしさが込み上げてくる。や
はり“がんこ”だなあ。店頭の告知ボードには横関店長が青戸時代
に提供されていたレシピで作り上げたスープの一杯が振る舞われる。
アッサリ780円をお願いした。

 かなり前になるががんこ六代目を頂くのは久しぶり、感激のあま
り熱いものが込み上げてくる。器を持ち上げるなり、無心で脇目も
ふらず箸も休めず一気に平らげた。懐かしい味で感慨深かった。

 そんな姿勢が功を奏したのか、一条家元から「師範」として認定
していただいた。なんと第1号とのこと、ありがとうございました。

 旨かった、ご馳走様。「がんこの会」の日はご一報下さい。

Weekendの麺処巡り すずらん8周年記念の麺

2011-05-28 14:26:32 | 麺処_2011
 2003年5月22日に創業された渋谷の「中華そば すずらん」、
8周年を記念して「水雲麺」(すいうんめん)と名を打ったSP麺が
限定で振る舞われている。早速、昨日の夜の部に伺ってみたところ
売り切れとのことで、本日、再度の訪問となった。
 開店前にスタッフの方が注文を取りに来られたので、8周年限定
の「水雲麺」1,550円とサービス味玉券を取り出してコール。何食
分あるのか伺うと、5食程の提供で、何日か分からないものの当分
続けて振る舞われるそうだ。
 一番奥の席からだと厨房作業がよく拝見でき、中華鍋を振る動き
は中華料理店のよう。

 そして、注目の麺が登場。鶏と浅利から摂られた清湯スープの中
に、幅広の平打ち自家製麺が泳いでいる。いや、手のひらの中でグ
シャリと潰されたような不定型な形で浮かんでいる。これは麺とい
うよりも雲呑の皮のようでもあり、口の中では絹のようなサラリと
した食感に、喉元を過ぎる瞬間に恍惚した充足感が込み上げてくる。
塩味の効いたスープとも相まって旨いなあ。

 もう、この麺とスープだけで充実した満足感が漂う中、別皿でト
マトと浅利の玉子とじチリソース登場。辛味もホンノリと入り、大
蒜のスライスも柔らかで、これも旨いぞ。大振りの浅利やトマトを
つまみながら麺やスープをすする、途中から器の中にチリソースを
ぶち込み変化する味を確かめる。これは旨い。食べ終えた後は、顔
面や頭皮から大量の汗が噴き出していた。旨かった、ご馳走様。

ミュージアム巡り STATIONERY 矢立

2011-05-28 06:08:44 | ミュージアム巡り_2011
 武家時代の筆記具「矢立」があった。
 矢立は鎌倉時代、武士が出陣の時にえびら(矢を入れて背中に負
おう道具)の下に、小箱を設けて墨、硯、小刀などを入れて携帯し
たもの。
 その後、矢立の中から硯と墨が消え、墨汁を染み込ませた綿等を
入れた墨つぼが付けられた矢立が作られ、水のないところでも書け
る携帯筆記具となった。
 江戸時代になると矢立は武士だけのものでなくなり、広く一般庶
民にも普及する。そうすると材質にも凝るようになり、彫刻や蒔絵
を施した実用品から趣味工芸品へ色彩を誇るようになる。
 展示されていた写真の矢立は、肥後象眼一体型の立派なものだ。

 矢立文化は中国にはなく、日本で発明された独特の筆記具である。
(台東区柳橋1-1-15)

ミュージアム巡り STATIONERY カシオリレー式計算機

2011-05-27 05:54:50 | ミュージアム巡り_2011
 旧い電卓があった。「カシオリレー式計算機」(14-A型・1号機)。
これは国産初の純電気式計算機として、1957年6月にカシオが発明
したもの。
 演算素子として321個のリレーを使用し、14桁の計算が行えた。
その当時の計算機は外国製の電動計算機で高価で貴重品だった。カ
シオが誕生させた14-A型・1号機はデジタル回路で演算を行い、こ
の機種こそ今日の電卓へと到る全ての起源となった計算機だ。
 14-A型の当時の価格は1台、48万円、重量140kg。
(台東区柳橋1-1-15)


ミュージアム巡り STATIONERY 鉛筆の懸紙

2011-05-26 06:00:21 | ミュージアム巡り_2011
 政宗の鉛筆を眺めた後、壁には日本で製造された鉛筆の「懸
紙」が展示されていた。全て見たことがない旧い懸紙だ。
 鉛筆が発明されたのは1560年頃の英国で、ボロウデール鉱山
で良質の黒鉛が採鉱され、この黒鉛を細かく切り、握りの部分
に紐を巻いたりして筆記具として使われるようになる。
 1760年にはドイツのカスパー・ファーバーが黒鉛の粉末と硫
黄を混ぜ溶解し、これを練り固めて棒状にしたものを作り上げ、
これが今日の鉛筆に近いものとなった。
 1795年にはフランスのニコラス・J・コンテが硫黄の代わり
に粘土を混ぜ焼き固めて芯を作る。この混合比を変えることで
芯の硬度の強弱を発見するのである。
(台東区柳橋1-1-15)


Weekdayの麺処巡り がんこ八代目で冷やし塩

2011-05-25 12:27:28 | 麺処_2011
 先日、外神田の「がんこ八代目」へ連絡を入れると北澤店主から
“ヒンヤリなら25日から始めるよ~”と嬉しそうな声が返ってきた。
田原町で打ち合わせを終え、ランチを頂きに末広町へGO。

 店頭にある券売機をよく見ると、一番下の左側にありましたヨ、
「冷やし塩拉麺」が。お値段は昨年と同じ800円。本日は朝から快
晴で気温も24度前後、冷やしの時期ですねえ。
 器もその中に注がれたクリアなスープもキンキンに冷えている。
鶏のもも肉と黄金色の縮れ麺、カリカリ梅が眼を表しているのだろ
うか、ウサギの顔が浮かんでくる。

 いつもの塩拉麺のスープとは少し違い、旨味だけを冷やしたようで
混じりっけなしのピュアでストレートな味わい。苦みも匂いも不純物
を感じない爽やかなスープ。いいなー、この冷やし。これからの季節、
熱い火照った身体を、この冷やしがヒンヤリと包み込んでくれるだろ
う。旨かった、ご馳走様。