塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

「街を巡る」鴎外の散歩道「湯島天神」

2008-01-31 06:30:49 | 街を巡る
 天神さんの女坂を上るのは久しぶりだ。
このシーズンは、いつも親と一緒の学生の姿が目立つ。特に
小中学生が多く、改めて学問の神さんであることが伺える。
受験を控えた一時、自分の実力に加え、菅原道真公の霊験の
一部を請けに詣でているのである。
 絵馬にはどこの学校の名が記されているのだろうか。
この時期から数週間ほど過ぎると、梅の頃になる。その頃、
再びこの天神さんに伺うことになるのだろうナ。
(文京区湯島3丁目30番地1号)

Weekdayの麺処巡り がんこ西早稲田の塩コッテリ

2008-01-30 20:54:06 | 拉麺_08
 がんこ西早稲田で「塩コッテリ」が本日提供されることは、
前回のこちらのSP時に告知してあった。ところが本日伺える
かどうか微妙なところであったが、間一髪セーフ、訪問できた。
 夜7時台でも、まだ残っていた。早速、塩コッテリ800円を
注文。コッテリにはタンパク質の一種、コラーゲンが用いられ
ている。コラーゲンといえば、今、健康食品の代名詞のごとく
TV-CMや広告のなかで氾濫している。特に化粧品が多いようだ。
 皮膚の張りを保つとか、関節の痛みを改善してくれるだとか
その効能が紹介されている。しかし、その有効性については、
科学的に証明されていないのが現状。
 とは、いうものの、身体に良いと喧伝しているのだから、少
しは効果があるのだろう。
 早速、頂いてみる。無臭である。背脂よりもべとつき感はな
い。絶品とまではいかないが、塩には相まって旨い。それより
もがんこ西早稲田の塩気は、最近とみに強くなっているような
感じだ。スープを啜るなり、どこのがんこよりも塩気が強い。
近頃の総本家の悪魔より強烈である。
 本日の豚のコラーゲンの投入は、以前頂いた時よりも少なめ
だった。それだけ、塩コッテリは売れたようである。


「街を巡る」鴎外の散歩道「根津メトロ文庫」

2008-01-30 07:07:47 | 街を巡る
 根津の町を去る前に東京メトロ・千代田線の根津駅構内
で、楽しい発見をした。発見といっても、そのものは10年
以上前から設置されているようだが・・・。
 それは、「根津メトロ文庫」というミニ図書館である。
シルバーの車体にクリーンのライン、千代田線6000系の小
さな電車が2つ、図書館になっている。先頭の車両は、車
内の壁面の本棚に文庫が並び、2両目は側面が本棚になっ
ている。そして、車両を繋ぐ連結部が本の返却棚だ。
 揃っている本も、お堅いものが多く、大人向けの書籍揃
えといったところ。さすが、昔から文人墨客が数多く住ん
だ街だけに、文化の匂いのする根津メトロ文庫だった。
 閑話休題。
 さらに南下する。無縁坂の坂下を横切ると、右の高台は
旧岩崎邸だ。以前邸内を拝見したので、今回はパスし先を
進む。
 湯島に入り切通坂を横断して、「湯島天神」を目指した。
本日は、女坂からお参りしようと思い、路地に入ると、あ
るお店の店頭に、丸々とお腹に子を持ったシシャモが串刺
しになり軒下に吊されていた。一夜干しの子持ちシシャモ
なら、少し炙って熱燗で頂いたら最高だろうナ。
 今晩の晩酌のお供にはシシャモを出してもらおう。
(文京区湯島3丁目32番地辺り)

「街を巡る」鴎外の散歩道「弁慶鏡ヶ井戸」

2008-01-29 05:06:53 | 街を巡る
 のんびりと南下して進むと、東大の池之端門があり、そ
の左側に囲いをされた一角があった。
 境稲荷神社の祠の裏側になるところで、「弁慶鏡ヶ井戸」
(べんけいかがみがいど)と表示が出ている。境稲荷社の
創建は不明であるが、伝承によれば、文明年間(1469~
1486)に室町幕府第9代将軍、足利義尚が再建している。
 社の社名は、この辺りが忍ケ岡(上野台地)と向ケ岡
(本郷台地)の境であることに由来している。
 この社に源義経一行が奥州へ向かう時立ち寄り、弁慶が
井戸を見つけ、一行の皆の喉を潤したと伝えられている。
江戸の頃は、名水のひとつに記録されている。
 この井戸、一度は埋め戻されたものの、昭和15年に再
び掘り起こされ、昭和20年の東京大空襲では多くの被災
者を飢渇から救ったと言われる。
 写真にある記念碑は、掘り出した際に建てられている。
造立者の中には、この近くに住んでいた横山大観の名も
記されていた。
(台東区池之端1丁目6番地13号)


「街を巡る」鴎外の散歩道「池之端 松島」

2008-01-28 06:37:53 | 街を巡る
 根津神社を後に、再び南を目指す。その一つの目的は、
根津神社にお参りしたのならば、湯島天神と神田明神の
二社も廻ろうと決めた。
 弥生坂を横断して池之端に入る。東京大学の校舎を右
に見ながら、街並みを楽しむ。そして、以前調べておい
た麺処を探してみた。きっとこの辺りだろうと、左の路
地を見ると「らーめん 松島」の提灯が高く掲げてある。
 あった、なかなか伺えなかった「池之端 松島」があっ
た。ただし、本日は日曜定休日である。メニューが外に
あったので確認すると、拉麺650円、ネギ塩750円等々、
少しの酒の肴もある。
 ひっそりとたたずむようにあるお店、今度は営業時間
に伺おう。その後、1月26日、再訪した。そのレポは26
日の麺処巡りに紹介している。
池之端 松島
台東区池之端2-7-5
11:30~14:30、18:00~22:30 祝日は夜21時まで
日曜定休日

Weekendの麺処巡り がんこ総本家で鯛のアラ

2008-01-27 13:35:51 | 拉麺_08
Weekendの麺処巡り がんこ総本家で鯛のアラ

 がんこ総本家のスペシャルは、いつも期待を増幅させる
食材が使用され、振る舞われる当日になるのが楽しみであ
る。これまで動物系(獣も入れて)、魚介系、どれもこれ
も徹底的に、周到に、細密に、素朴であり単純で、それで
いて繊細なスープが出来上がる。私はそれを頂くだけだが、
一条安雪家元はああでもない、こうでもないと喧喧学学、
試行錯誤を繰り返し、八面六臂に孤軍奮闘し提供してくれ
るだけに、伺う側としても凛として立ち会わなければいけ
ない。いやそれが義務である、と、思うが如何かな。
 そんなこんなで、総本家のスペシャルである。
ウン? 本日は第4日曜日だから“悪魔”の日であった。
悪魔の日も心構えはSPと同じである。そんな心構えをし
て悪魔に立ち向かうのである。
 開店前に店頭に到着すると、本日の食材は「鯛のアラ」。
“腐っても鯛”のタイですぞ。しかし、である、ただ鯛と
いっても日本で魚のタイと名付けられたタイは、200種以
上あるといわれている。その中で、鯛中の鯛は10種ほど
しかありません。
 で、その王様が「真鯛」(マダイ)だ。それに「黒鯛」
(クロダイ)、「黄鯛」(キダイ)、「血鯛」(チダイ)、
「鰭小鯛」(ヒレコダイ)、「平鯛」(ヒラダイ)などが
タイ科の鯛で10数種。これ以外のタイは“あやかりタイ”と
いうイミテーションだそうだ。
 鯛の尾頭付きといえば、結婚式の披露宴で必ず出る目出
度い縁起物として欠かせない魚類の代表格。その鯛のアラ
がふんだんに寸胴の中にぶち込まれ、グツグツと、時には
フワフワと煮込まれ攪拌されてスープになる。この鯛のス
ープのがんこ悪魔が振る舞われる。
 本日も“がんこファンタメンタリズム”な皆さんが勢揃い。
入店するものの、スープにコクと旨味を増そうと、食用酒
が1パック、豪快に注ぎ込まれ、アルコールが飛ぶまで少
し待った。そして、一杯の悪魔が登場。
 悪魔の塩辛さは押さえられ、いや、鯛の甘味が利いてい
るのだろう。魚特有の生臭さもないものの、この味が鯛、
というのが判らない。それでも、旨い悪魔だった。



アミーゴさん BUSHさん FILEさん Kenちゃん。 たけぞうさん 

「街を巡る」鴎外の散歩道「根津神社」

2008-01-27 07:04:42 | 街を巡る
 荒川区から台東区に入り、続いて文京区に足を進めた。
そこは根津、昔から文人墨客が住み文化の華を謳歌したと
ころである。
 不忍通りに出て通りを横断し、大観音通りの交差点まで
出てきた。ここから団子坂の坂を登り記念館を目指した。
 今回の街を巡るタイトルにある「森鴎外記念本郷図書館」
だ。今まで、数多くこの記念館は訪れており、その都度、
開館していない時間ばかりだった。それが丁度、開門と同
時に到着したのである。涙がチョチョ切れるほど嬉しかっ
たナ。
 館内は図書館になっており、1階のコーナー角に森鴎外
のフロアがあり、鴎外の数々の遺作品が展示してあった。
全て興味のあるものばかりで、写真を撮るという行為を忘
れさせるほどの内容だった。
 無粋ではあるが、展示されているような作品が流通すれ
ば、一体いくらの値がつくのかちょっと気になった。
 館を出て藪下通りを進み、根津神社へ向かった。今回の
目的は、3つの神社を一度に巡ることも兼ねていたのであ
る。各神社のご利益を全て頂くための下素の行為であった
かもしれない。しかし、それは許してもらおう。今年こそ、
いい年にしたいがための願いでもあるのだ。
 根津神社については、今まで数多く語っているので割愛。
ただし、写真は、神社横の斜めから神殿を取ってみた。
(文京区根津1丁目2番地辺り)


Weekendの麺処巡り 池之端 松島は隠れ家

2008-01-26 13:26:15 | 拉麺_08
 2003年12月に創業された「池之端 松島」、先日の1月
13日に根津界隈を訪れた時、気になっていたお店である。
その日は日曜で定休日、路地の中程にある麺処なので、何か
目印でもないと見過ごしてしまうスポットにひっそりとたた
ずんでいる。そんな風情が、麺処巡りをしている者にとって
は、強く引きつけてくれる要素の一つなのである。
 必ず訊ねなくてはという願望が、毎日のようにフツフツと
湧いてくるのを繰り返していた。で、出直して本日伺うこと
となった。東京メトロ・千代田線の根津駅で2番で下車、不
忍池の脇を通る不忍通りから右に入る路地に向かえば、その
お店はある。
 「池之端 松島」は、マンションの一階にあり、こんな処
に拉麺店があるなんて、よほど好きでないと判らない。
 注文したのはネギ塩750円、多加水のほとんどストレート
に近くモッチリとしたいい麺だ。これに鶏ガラと煮干し、野
菜のあっさりとした塩スープがあう。少し胡麻油が強いよう
だが、ネギに絡められて強烈な刺激は、峻烈で淡麗なすがす
がしい気持ちにさせてくれる一杯。
 お酒も数種類用意され肴もあり、夜に伺うのも一考だ。

池之端 松島
台東区池之端2-7-5   03-3824-3151
11:30~14:30、18:00~22:30 祝日~21:00
日曜定休日


Weekendの麺処巡り べんてんで平打ち麺

2008-01-26 13:19:51 | 拉麺_08
 築地市場からの帰り、某所で麺処巡りのレポをアップして、
さて、どこへ向かおうか。早起きした朝は、時間も余裕でた
っぷりとある。定点行動の街巡りは明日に廻し、もう一軒、
麺処におじゃましよう。
 気が付くと、高田馬場に到着。先週行けなかった「べんて
ん」へ向かう。今回は味覚の再確認をしておきたかった。
 舌で味覚を感じるのは、「甘、酢、苦、辛、鹹」(鹹=かん、
かん水の“鹹”塩辛いこと)五味がある。
 甘は舌の端、酢は舌縁の中程、苦は舌根で、鹹は舌の全体
でそれぞれ感ずるのだそうだ。この内の辛は、舌の痛覚を刺
激するので、舌で味を感じる部分ではないとのこと。そうそ
う、この頃では、この五味に「旨味」という一味が加わると
いう。“いける味”ともいうそうだ。
 べんてんの塩拉麺は、ストレートに塩を感じるのではなく、
はんなりと塩気をもたらしてくれる旨さで、先ほどの薀蓄、
つまり塩気を舌全体で味わうからなのだろう。拉麺に限らず、
塩味の食品は舌の全てで味わうと、その滋味がほのかに伝わ
ってくるというものだ。
 並びの待ち時間もなんのその、入店して塩拉麺麺少な目
800円を注文。本日は、野菜炒めに味玉がサービス。それ
に評判の幅広の平打ち麺がトッピングされた。田中光勝店
主に伺うと「製麺機で伸ばした生地を、包丁で切ったもの
で、機械の歯のように揃わないところが逆に面白い。つけ
麺で食べると旨いョ」などとおっしゃる。つけ麺の方は、
もう少し暖かくなってから、頂くとしよう。
 本日の塩、舌全体で頂き、旨さを再確認できた。


Weekendの麺処巡り やじ満の牡蛎

2008-01-26 06:45:23 | 拉麺_08
 深々と底冷えのする今日この頃。こんな日は鍋物が恋しく
なる。しかし、朝から鍋もなあ・・・。こんな日こそ、ホカホカに
してくれる一杯がある。それを賞味するには、早起きが肝心。
いや、早く起きなくても、昼までに伺えばいいわけだけれど、
やはりここは活気のある喧噪現場を眺め、それを肴に熱燗でも、
いやいや、一杯の麺を啜るのが良いんだな、これが。
 そこで、目指したのが築地場内。
寿司でも、天麩羅でも、鰻もある。フライもあるし洋食店もあ
る。しかし、伺うところは「やじ満」だ。熱熱、ホクホク、プ
リプリの海のミルク・牡蛎を、スープと麺で頂きたい。
 築地に伺った時は、必ず場内の市場を一廻りしてみる。大き
なセリは終了しており、喧噪感はなりを潜め、黙々と生鮮魚介
類が何処へか運ばれていく。料亭か割烹旅館か、五つ星ホテル
か、ミシュランから三つ星を頂いたレストラン、ビストロ、そ
れともバール・・・、ひょっとすれば市井の魚屋だろうか。
 さて、やじ満に入店、元気よく迎えられる。すでに顔を覚え
られているのだろうか、私が注文する前に接客のお姉さんは厨
房に向かって“牡蛎拉麺、麺カタで”と甲高い声が飛ぶ。私は
席に着くなり頷くだけで済むのである。
 こちらのお店は、前払いでも良いし後払いでも良い。私はこ
こではオーダーすると、すぐに支払い精算することにしている。
食べ終えて店を後にする時、サッと出られるのがスマートで良
いじゃないか。
 牡蛎拉麺900円、食後の感想はいつもどおり、至極満面の
笑顔で厨房に向かって“ごちそうさま! 美味しかった”の言
葉を残して退席した。