塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

ミュージアム巡り GAS MUSEUM 昭和初期の頃

2010-12-31 06:35:56 | ミュージアム巡り
 続いては昭和初期の頃の家庭の応接間がジオラマで展示されてた。
「タカラ陶製コンロ」「蟹型ストーブ」「食パン焼き器」。
 また、戦後の焼け跡をモチーフにドラム缶風呂のジオラマも展示
され、いい味を出していたなあ。昭和30年には「早湧き釜」もあ
った。
(小平市大沼町2-590)
陶製コンロ 蟹型ストーブ 食パン焼き器 早湧き釜 ドラム缶風呂

ミュージアム巡り GAS MUSEUM 大正の頃

2010-12-30 06:26:01 | ミュージアム巡り
 大正期のガス器具の数々が展示されていた。
「二重二口コンロ(英国製)」「和製ガスアイロン」「ガスかま
ど」「ガス火鉢」「菊型ストーブ兼用コンロ」。
 こちらに展示されている器具など、これまでにTVドラマや映画
の雰囲気造りのため背景の中で使用されていたかもしれないなあ。
(小平市大沼町2-590)
ガスアイロン ガス釜戸ガス火鉢 菊型ストーブ兼用コンロ

ミュージアム巡り GAS MUSEUM ガスオルガン

2010-12-29 04:02:04 | ミュージアム巡り
 くらし館の2階にデンと置かれた「ガスオルガン」が迫力もので
目に飛び込んできた。
 これは1876年(明治9年)、フランスでピロフォンと呼ばれた
ガスを利用したパイプオルガンで、主に教会で使用されていた。
 ストラスブールのガス博物館に保存されている当時のままのガス
オルガンを元に、1987年復元製作されたものだ。鍵盤をたたくと
ガラス管の中の炎が変化し、実にやわらかな音色を醸し出すという。
 音域は、2オクターブ半(29音)で、天然ガスで演奏できる世
界最初のガスオルガンだ。音を聞いてみたいなあ。
(小平市大沼町2-590)
ガスオルガン_2

ミュージアム巡り GAS MUSEUM ガスメーター

2010-12-28 06:30:34 | ミュージアム巡り
 ガスを利用し使用した量を示すのがガスメーター。目に見えない
気体のガスを量るには、決まった容量の仕切室の中にガスを満たし、
そして排出する方法を繰り返して量っている。
 最初のメーターは全て輸入品に頼っていたが、1904年(明治37
年)に国内で製造されるようになる。現在のメーターはガスを量る
だけでなく、ガスの異常な流れや震度5以上の揺れを感知すれば自
動的にガスが止めるという、安全機能を備えたマイコンメーターが
普及している。
 また、ガス器具になくてはならないものがガス栓。明治の頃はガ
ス灯用に、大正期には現在にあった用途の栓が揃い始める。昭和に
入ると安全に使用できるように工夫が施され、現在ではガス器具を
接続しないとガスが流れないように施されている。
 ガス栓は以前、「ガスカラン」「ガスコック」などと呼ばれてい
たが、1992年からガス栓と名称が統一されている。
(小平市大沼町2-590)
ガス栓

ミュージアム巡り GAS MUSEUM ガスレンジ

2010-12-27 06:29:29 | ミュージアム巡り
 大隈重信伯爵の台所には英国・フレッチャラッセル社製のガスレ
ンジが完備されていた。このレンジ、当時の金額で250万円(現在
の400万円)しており、台所をガス化するために早稲田の自宅まで
ガス管を引っ張ってきたという。
 このレンジの導入により、コックをひねればカンタンに火が使え、
煮炊きも立ったままで作業に当たれた画期的な調理器具だった。家
に燃料を貯蔵することなく、また鍋釜の底が煤で汚れることもない
ため、ガス化した台所は、まさに西洋的・近代的なダイニングキッ
チンであった。
 料理も和食からロールキャベツ、ローストビーフといった西洋料
理がつくられていく。
(小平市大沼町2-590)

ミュージアム巡り GAS MUSEUM 明治のガスストーブ

2010-12-26 06:40:14 | ミュージアム巡り
 ガスの使用は、20世紀を迎えると灯りから料理や暖房のための熱
源として普及し始める。ガスはそれまでの炭や石炭などの燃料と比
べ“いつでも使える”“点火や消火がカンタン”“火力の調整が自
在”“燃料置き場に困らない”といったメリットがあった。
 明治の頃にはガスストーブも登場している。しかし、輸入品が中
心で値段も高価であり、購入できる人は限られていた。当時の上流
階級の家庭には海外からガス器具を輸入・購入して、台所をガス化
して行くことがステータスとなる。
(小平市大沼町2-590)

ミュージアム巡り GAS MUSEUM 3馬力ガスエンジン

2010-12-25 07:15:15 | ミュージアム巡り
 当初、灯りとして使われていたガスの炎は、明治30年代から煮炊
きなどの熱源へと用途を広げていく。
 次に目に飛び込んできたのは英国ホンスビー社製の「3馬力ガスエ
ンジン」。これはガスから電気をつくり、ものを動かすためのガス動
力エンジンだ。1911年(明治44年)に横浜の貿易商社が英国から
輸入したもので、足利瓦斯が発電用に使用していたもの。
 この型の発電機関は世界に数台しか残っていない貴重なものである
という。製造番号(38193)で調査した結果、確かに同年7月12日
に英国の代理店を通して販売したという記録が残っていたという。そ
して、ホンスビー社から電磁着火装置と潤滑装置が欠落しているとの
指摘も受けている本物だ。
(小平市大沼町2-590)
当時のパンフレット  ポスター

ミュージアム巡り GAS MUSEUM 1960年代

2010-12-24 05:54:10 | ミュージアム巡り
 それから30年後の1960年代からは“台所”から「ダイニングキ
ッチン」(DK)と呼ぶようになる。これは集合住宅のレイアウト
の中で、食寝分離を狙い広くした台所で食事をすることを新提案す
るものであった。
 このDK表示は、昭和31年にステンレスと流しとテーブルが備わ
った公団住宅の登場からだった。従来の茶の間が食事兼台所となり、
ちゃぶ台はイス式のテーブルに取って代わられ、家庭の中心がココ
になるほどで、もちろん主婦も家庭の生活の中心になったことはい
うまでもない。
 その頃の器具は、自動炊飯器、湯沸かし器、二口コンロ、ガスレ
ンジなどであろうか。
(小平市大沼町2-590)
自動炊飯器 スピード湯沸かし器 ガスコンロ 二口コンロ ガスレンジ

ミュージアム巡り GAS MUSEUM 1930年代

2010-12-23 03:28:13 | ミュージアム巡り
 くらし館に入ると懐かしいものが幾つも展示されていた。
 1930年代の台所で使用されていた調理器具である。もちろん戦
前であるので私は生まれていないが、古い田舎の納屋に蜘蛛の巣や
ホコリを被って置いたあったような器具もあった。
 “しゃがんで”炊事を行う台所を改善し西洋のような“立式”の
台所へ変えていく試みは、関東大震災の復興後に採り入れられてい
く。ガスコンロ、ガスかまど、湯沸かし器など、ある意味で味のあ
るものだ。昭和の初期の頃、台所の流しの下に氷冷蔵庫を備えたガ
ス七輪やガスかまどが設置できる「一号炊事台」などのいろんなス
タイルの料理台も登場していたという。モダーンな時代だった。
(小平市大沼町2-590)
ガスコンロ ガス釜戸 湯沸かし器 コンロ