塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

New Year’s Eveの麺処巡り 覆麺で

2008-12-31 13:00:08 | 拉麺_08
 朝から整理券を出すという触れ込みがある神田神保町の「覆麺」
へ向かう。特別年越し拉麺が提供される。その内容とは、赤穂地鶏
を使った塩拉麺800円。
 券をいただき三ノ輪へ向かう。焼酎やウィスキーに垂らすと旨味
が増すといわれている「天羽の梅」を購入しにメーカーまで伺った
が、やはり営業は終わっていた。大晦日である。
 その足で、上野で寄り道。アメ横をぶらついてみた。蟹や鮪、お
せち用の蒲鉾など店先に所狭しと並べられている。9時台であるの
に、人混みも凄い。スルメを買ったところで終了。
 再び神田神保町へ。すると、がんこの常連さんが一人二人と登場。
ビッグスクーターさん、たけぞうさん、光右衛門さん、メガネさん、
BUSHさんの友人等など。
 さて入店すると、寸胴の中には大きな丸鶏と手羽が大量に浮かん
でいる。本日もモヤシとメンマがいつもより多めに盛られて出てき
た。スープは鶏本来の旨味がジンワリと出ている。タレを少しかけ
てもらい、濃いめのスープにしてもらった。旨い一杯だった。
 第8回(09年1月24日)の覆麺デスマッチの告知が張り出して
あり、「イベリコボーンハム&貝柱+レモン+白ワインの塩拉麺」
1,200円。また、1月限定(11・18・25日)で「つけ拉麺」が
塩拉麺にしょう油ダレ880円で提供される。最後の文句に、つい
吹き出してしまった。
「がんこラーメン家元・一条安雪氏のパクリ」だって。
大晦日のアメ横 たけぞうさん 光右衛門さん

街を巡る 番外編 石畳の参道

2008-12-31 03:53:21 | 街を巡る
 “そうだ、京都に行こう”と、ミーハー気分で京都に行った12
月23日、仕事の合間を利用して幕末時に“壬生狼”と呼ばれてい
た新撰組の軌跡を辿ってみた。そのレポは後日行うとして、辿った
最後の地で心和らぐ光景に出会った。
 そこは京都洛民から“くろ谷さん”の愛称で呼ばれている黒谷・
金戒光明寺だ。この寺は、浄土宗の大本山で、承安5年(1175)
比叡山を下りた法然上人(源空)が黒谷で草庵を結び、浄土宗最初
の寺院が始まる。そして、ここは幕末の頃重要なところでもあった。
 京の治安を守るため江戸幕府が京都守護職を設置し、会津藩にそ
の職務を命じた。会津藩主・松平容保以下1,000名の藩士が洛上
し、このくろ谷さんの境内に本陣を設けた。寺域約4万坪に、大方
丈や宿坊25ヶ所が寄宿のため明け渡されたという。
 寺の墓所は黒谷山の斜面を利用して頂上まであり、最も奥に会津
藩士の墓所の一角がある。山門から会津藩墓所へ向かう石標識が設
置されていた。
 その道すがら、西雲院に続く石畳の参道が侘び・寂の風情があり、
思わずシャッターを押した。ここにたどり着くまでに、少し息が上
がった。
(京都市左京区黒谷町121)
くろ谷石標

Holidayの麺処巡り すずらんで豪華なつけそば

2008-12-30 13:19:19 | 拉麺_08
 昨日はディズニーシー、ホテルミラコスタで今年最後の仕事をこ
なし、麺処へ向かおうと思ったが、ヘビーな作業が続いたもんで、
麺を頂くという気力がい萎えてしまい、そのまま帰宅。明日にかけ
るとにした。
 そこで、本日、営業している麺処を探すと、ありました。渋谷の
「中華そば すずらん」、早速伺った。並んでいる最中、スタッフ
の方にご挨拶。そして、店頭の看板に張り出してあった限定麺の
「心々麺」1,800円を訪ねると、本日は今年の最終日でなしとのこ
と。この限定オーダーは来年になる。
 心々麺に似たようなすずらんのメニューバージョンと言えば、
「味噌角煮つけそば」1,350円に、平打ち麺100円をオーダー。ま
ずはつけ汁から登場、中華鍋で軽く炒められた野菜が器一杯まで入
っており、最初に野菜だけつままないと麺の入る余地がない。
 そして麺の登場。幅3cm程ある平打ち麺は、噛みしめるほどに
小麦の朴訥とした風味が口の中を覆う。特製の角煮を頬張ると、
口の中でとろけてしまうほど柔らかく旨い。味玉は店主のサービス
のようだ。味噌味噌しないつけそばだった。旨いなあ。
心々麺メニュー 中華そば すずらん

街を巡る 杉並・宗源寺のラカンマキ

2008-12-30 04:46:52 | 街を巡る
 11月中旬、杉並区内の麺処巡りの途中、甲州街道沿いにある宗
源寺に立ち寄った。こちらの本堂南側に立派な古木があった。
「ラカンマキ」という名の樹で、樹高12m、幹周囲2.31m、樹齢
約400年とされている。羅漢と呼ばれる所以は、5月頃に実をつけ
ると、果実と花床を羅漢の首と胴と見立てたことによりつけられて
いる。
 寺は慶長年代(1596~1614)の初期の頃に創建されており、
その頃にラカンマキが植樹されたようである。樹皮は灰白色で薄く
剥がれやすい。これほどの巨木のラカンマキは初めて見る。区の天
然記念物に指定されていることで頷けた。
(杉並区下高井戸4丁目2番地)


「街を巡る」番外編「泉鏡花の墓」

2008-12-29 05:29:58 | 街を巡る
 豊島区の広大な広さの雑司が谷墓地、続いて同じような区域にあ
る「泉鏡花」(1873~1939)の墓。鏡花は石川県金沢市に生ま
れ、友人でもある尾崎紅葉の影響を受け文学を志す。鏡花が無名時
代、紅葉に書生として養ってもらっており、恩人であり文学上の師
でもある。
 鏡花の文体はロマンティシズムにあふれ、幻想文学の先駆者だ。
「高野聖」(1900)はあまりにも有名。「歌行燈」(1910)など
は渋い作品だなあ。
(豊島区南池袋4-25-1)


Weekendの麺処巡り がんこ池袋でスッポン悪魔

2008-12-28 13:30:25 | 拉麺_08
 年末で活気と喧噪の築地市場を離れ、先ほど頂いた牡蛎拉麺のレ
ポを某所でアップし、豊島区と新宿区のプチ街巡りを行った。その
レポは年明けに。
 閑話休題。
 がんこ池袋にスタッフが加わったと情報が入り、それなら特製も
のの一杯が振る舞われるのではないかと思っていたら、案の定的中
した。本日、スッポンのスープを使用した「悪魔」が登場する。早
速、池袋へGO。
 チケットを購入して開店までお茶休憩。そして開店の30分前に
店頭に到着すると、アミーゴさん、ビッグスクーターさん、たけぞ
うさん、めがねさん、宗右衛門さん、少し遅れてBUSHさんといつ
もの常連さんが集結され、四方山話の輪の中に加わる。
 さて、本日の悪魔1,200円にはスッポンが10匹使用されている
という。登場した器の中から旨味のアロマが漂っている。とても深
みがあり、渋味も滋味も含まれている。いつもの悪魔ほどしょっぱ
くなく旨味がふんだんに出ている。スープも最後の一滴まで頂けた。
 食べ終わると「スッポンの生き血」と「スッポンのレバー各種」
が提供された。スッポンのフルコースまでとはいかないが、目と鼻
と舌でスッポンを堪能した。ごちそうさまでした。
生き血 レバー各種 アミーゴさん たけぞうさん 宗右衛門さん BUSHさん

築地市場で喰い道楽 やじ満で牡蛎拉麺

2008-12-28 07:14:11 | 築地市場で喰い道楽
 年の瀬、慌ただしい中にも仕事も終わり緩やかな時が流れていく。
ウン? これでは身体が訛ってしまう。今年最後の築地へ足を向け
てみた。もちろん、始発の電車に揺られ築地場内へ。
 築地市場の年内は30日まで。それまでは、まだまだ喧噪が続く
場内を、ターレや車の往来を見やりながら魚がし横丁8号館へ向か
い、まずは腹ごしらえと相成る。
 暖簾をくぐった先はお決まりの「やじ満」、注文はやはり「牡蛎
拉麺」950円。本日のスープは少し濃いめで、塩気がアピールして
いる。冬場でも汗を一杯かく築地の男衆には、これくらいの塩気を
摂取しないとへばってしまうのだろう。大振りの牡蛎は旨味がたっ
ぷりで、気分もおおらかになってくる。
 カウンターの奥に座ると、食べ終えて退店する時は厨房との細い
仕切通路から裏口へ出ていくが、その裏口に牡蛎の身を剥いた後の
殻の小山が目に止まった。手のひらほどもある殻が、先ほど頂いた
大振りの身であることが頷けた。
 さて、お腹も満ちたことで、本日の買い出しのスタートだ。


「街を巡る」番外編「永井荷風の墓」

2008-12-28 03:35:51 | 街を巡る
 続いて雑司ヶ谷墓地での著名人は、小説家の「永井荷風」(1879
~1959)。荷風の経歴の中で注目したいのは、20歳の頃に落語家
の六代目・朝寝坊むらくの弟子となり「三遊亭夢之助」の名で、短
い間であったが修行を積んだことだ。
 その後、アメリカやパリに渡り研鑽を積み、1910年に慶應義塾
大学の教授に就任し「三田文学」を創刊主宰。6年後には慶応を去
り、「断腸亭日乗」という荷風日記を再開している。
 この日記は、荷風が37歳の時から亡くなる前日まで42年間続け
られ、その間の社会世相の変遷が記録された貴重な書である。私も
以前、岩波文庫化された時、図書館でパラパラ眺めた時がある。
(豊島区南池袋4-25-1)


Weekendの麺処巡り 覆麺で黒麺

2008-12-27 15:36:29 | 拉麺_08
 毎月第4土曜日に、スペシャルイベントと称して特製拉麺が振る
舞われている「覆麺」に、今年の仕事納めの後、伺った。
 10月(上海蟹+スルメの塩味)、11月(悪夢地獄)のSPは仕
事で伺えなかったが、今月は何とか午後1時前に暖簾をくぐること
が出来た。そのSPとは、アンキモ味噌のミスター「ブラック拉麺」
である。
 並びは30名ほど、こちらは回転が速いので1時間強で入店。相変
わらず黒覆麺の親父は厨房で嬉しそうに作業をこなしている。入店
そうそう、
「皆さんが死んだんじゃないか、と言ってましたヨ。ホッホッ」
などと声がかかってきた。
「ハハ、充分生きてハードな仕事をこなしていましたヨ」とキャッ
チボールで返す。
 早速、アンキモ味噌1,200円の登場。
 味噌はそれほど主張せず、魚介系のフレーバーな香りがフンワリ
と漂うまろやかなスープである。寸胴の中は白濁したスープが見え
る。最初のロットで入店していないので、本日のレシピ等講釈は分
からないものの、高価なアンキモがふんだんに使用されていること
が、このスープから伺わられる。旨いことは旨い。
 万人に愛される一杯であるが、モヤシが多かったなー。


築地市場で食い道楽 ふぢので野菜玉子そば

2008-12-27 07:11:39 | 築地市場で喰い道楽
 本日は、仕事納め。出勤する前に外で腹ごしらえをと思い、築
地場内を目指す。身体に優しく、暖まるものが良いとなれば、市
場内・魚がし横丁1号館の「中華 ふぢの」の野菜玉子そば850
円がある。
 早速、暖簾をくぐると築地市場の男衆で満席状態と思いきや、
空席の方が多い。本日を入れて4日間、数多くの取引があるため
市場で働く方は食事もとれないのであろうか。
 注文してまわりを見回すと、ほとんどの方がそば(拉麺)を
啜っている。一仕事終えた一杯なのか、ちょっと休憩の一杯なの
か、それぞれの肩の上には人生という十字架が乗っかっているん
だろう。ご苦労様です。
 さて、湯気をふんだんに立ち上げた器が登場。トロリとした餡
に包まれた野菜と麺をからめ、ハフハフと息を吐きかけながら啜
る自分も、年末の慌ただしい中に一時の安らぎを感じていた。こ
の一杯で、ホッと息がつけた。
 市場を後にする途中、波除神社にお参りすると、大祓の茅の輪
が設けられていたので、定められた方式で輪をくぐった。今年の
アカを落とすと共に、来年なにかご利益があるように。
野菜玉子そばの麺  茅の輪