塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

Weekendの麺処巡り Okuraで塩

2009-10-31 13:17:58 | 拉麺_09
 今年の10月1日に創業された「らー麺 Okura」へ。JR赤羽駅南
口から数分の王子公園とい面にその店がある。店内は広くはないが
落ち着いた雰囲気で、ゆったりと麺をすすることが出来る空間があ
り、良い店だなあ。
 塩と醤油があり、塩拉麺700円と和牛すじ煮込ミニカレー300
円を注文。厨房を眺めていると、店主の作業には無駄がなく、それ
でいて丁寧な動きに感心される。
 早速、注目の一杯が登場。黄金色に輝いたスープ、口に含むと鶏
と魚介の風味が広がり和合して旨い。これに浅草開化楼の縮れた細
麺と一体となり、塩本来の甘味が伝わってくる一筋通った旨い一杯
で驚いた。退店した後も口の中は昆布の風味が残っていた。

らー麺 Okura
北区志茂1-10-1
11:30~材料切れまで(20:00頃)
日・祝日定休日
メニュー  らー麺 Okura

築地市場で喰い道楽 天房で天丼

2009-10-31 07:56:46 | 築地市場で喰い道楽
 本日は休みではなく会社に出て仕事であるが、早起きしたついで
に築地場内へ伺った。久しぶりに鮪のセリ場を眺め、仲卸の水場な
どを冷やかしながら魚がし横丁へ。
 やじ満の暖簾の間から店内を覗くと満席。さて、どうしようか迷
ったが、活力がみなぎる天麩羅を頂くことにする。魚がし横丁6号
館の「天麩羅・和食 天房」(6:30~14:00、03-3547-6766)の
暖簾をくぐった。
 ここでは決まって「芝海老と穴子の天丼」を頂いているが、本日
は「上天丼」1,600円とご飯を多めにした。
 厨房から油をころがす音が耳に伝わってくると、否応なく食欲を
徐々に昇華させてくれる。そんな早朝のまどろみの中で、まさに揚
げたての天丼がカウンターに登場する。一瞬、黄金色に輝いた海や
山の幸が踊っているようで、周りが一瞬華やいで見え神々しい。
 穴子やメゴチ、車海老や芝海老、そして茄子やアスパラ、獅子唐
などの食材が心地よく口の中で弾けて舞っているようだ。胡麻と大
豆のブレンド油のほのかな香りと芳ばしさが顔一杯に広がり、薄く
ついたコロモもサラッとした感触で、かるーく胃に収まってくれた。
 ごちそうさま。
セリ場  松茸

街を巡る 東京の名水_1 切支丹屋敷跡

2009-10-31 04:14:44 | 街巡り_09
 小高い台地になっている小日向界隈を進んでいると「切支丹屋敷
跡」の案内板が目についた。
 江戸時代、幕府は基督教を禁止して、その教徒を厳しく取り締ま
った。この辺りには初代の宗門改役を勤めていた井上政重の下屋敷
があったところで、正保3年(1646)屋敷内に牢屋を建て、バテ
レンを収容していた。中にはイタリアの宣教師、ヨセブ・キアラや
シドッチなどが入牢していたという。
 ところが、享保9年(1724)牢屋は火災により焼失、寛政4年
(1792)には廃止されている。そこには、屋敷跡を証明する礎石
や石碑が設置されていた。
 この屋敷跡から路地を西に進んでいくと「大日坂」があった。
(文京区小日向1-24)
大日坂

Weekdayの麺処巡り ○麺堂で烏賊

2009-10-30 20:16:31 | 拉麺_09
 埼玉や多摩地区の仲良し麺処さんがコラボ企画として、創作麺を
それぞれ開催日をかえて提供されている「ひまわり」(日廻り)。
今回の企画のテーマが「烏賊」と言うことで、練馬区関町にある
「○麺堂」から本日メールが到着。今回のコラボ企画の提供は、本
日と10月31日(土)、11月2日(月)の3日間。早速、夜の部に
伺った。
 暖簾をくぐると店内は魚介特有の匂いで充満しており、食欲が高
揚してくる。刺身でも焼いても、さらに漬け込んでも、どんな料理
にも合わすことが出来る烏賊だけに、拉麺にはどんなかたちで登場
するのか楽しみだ。
 そうこうするうちに注目の一杯が登場。思っていたとおりスープ
は烏賊スミが使用され真っ黒、恐る恐る口に含んでみると、コクと
旨味が凝縮されており旨い。これにトマトの酸味が加わり、さらに
檸檬を絞れば生臭さも消えていく。加えて添えられている“ディー
ル草”がベタつく口の中を爽やかにしてくれた。
 そして、気になるのが“爆弾岩”と呼ばれた一品。咀嚼してみる
とサーモンフライのような食感を感じたが、大きなサイコロ状にカ
ットされたチャーシューだった。まるまる一本の焼き烏賊もカット
されて、それぞれが旨い。
 最後は器の縁に添えられたカット檸檬を絞ってスープに混ぜると、
爽やかな柑橘の香りが立ちスープの変化するのがリアルに伝わって
くる。いやー、旨い一杯だった。

○麺堂
練馬区関町南4-25-18  03-5991-5058
11:30~15:00、19:00~23:00 日曜・第2&4水曜定休日

街を巡る 東京の名水_1 観音水

2009-10-30 06:28:36 | 街巡り_09
 播磨坂を登り切り春日通りを横断し、続いて「藤坂」を下る。こ
の坂は、富士山が望まれたので「富士坂」や、坂下が湿地帯で禿
(河童)が出たので「禿坂」などの別名がついている。
 その坂下左側に「伝明寺」がある。当日は墓地の大がかりな工事
が行われており、名水の在処が心配されたが、そこだけ工事中の囲
いがなく写真に納められた。こちらの寺の別名を藤寺と呼ばれ、境
内には見事な藤棚が配置されており、藤の花が咲く頃は見事だろう。
 さて、名水の場所は寺の外堀に沿ってあり、お寺の反対側は東京
メトロ・丸の内線が地上を走っている。注目の水は「観音水」と呼
ばれ、名前のとおり観音像が祀られている。現在は水も枯れている
ものの、工事中の土手からごくわずかであるが湧き水が出ていた。
祠の中に置かれた観音様が微笑んでいるように見えた。
(文京区小日向4-3-11)
藤坂  伝明寺

Weekdayの麺処巡り 三四郎で創作麺

2009-10-29 19:53:52 | 拉麺_09
 そろそろ冬物の服が必要になってきた今日この頃。朝晩は薄手の
コートも欲しいぐらい。こんな時は麺処へ足が向く。
 気がつけば、神田小川町の「麺処 三四郎」へ。開店1周年を記念
して季節限定の創作麺「舞茸のクリーム麺」が振る舞われていると
いう。早速、券売機で創作麺880円を購入しカウンターへ。
 登場した器の中は、真っ白な粘りけのあるスープに麺が沈んでおり、
生ハム状態のチャーシューと刻み葱、さらに純白の温泉玉子が添えら
れている。ミルクを使ったクリーム状のスープは熱熱で、この時期に
頂くのはズバリ。舞茸はペーストにされスープに溶け込んでいるのだ
ろう。これにトリュフの香りが沸き立ち、まるでシチューを頂いてい
るよう。タマゴを崩せば、まさにカルボナーラ、ふんだんに変化する
味にも大いに満足。とても旨かった。ごちそうさま。
 昨日28日が1周年だったとか。
麺処 三四郎

街を巡る 東京の名水_1 極楽水_2

2009-10-29 06:20:58 | 街巡り_09
 美味しい極楽水を頂き、もう一つ極楽水があるという場所を探し
た。寺の前に建っている小石川パークタワーという大きなマンショ
ンの敷地一角にあるという。
 パークタワーのエントランスの端に「極楽水」の説明板があった。
了誉聖冏上人が応永22年(1415)に傳通院の元になった庵を結ん
だところで、後に宗慶寺の境内となる。元和7年(1621)家康の
側室、茶阿局を埋葬して、その法号から宗慶寺と名付けられている。
 「江戸名所記」にも“小石川吉水の極楽の井”と出てくる。そこ
には竜女が了誉上人の心に打たれ、その報恩のしるしとして名水を
出したと伝えられている。現在の宗慶寺はパークタワーの隣り、北
東側にある。
 早速、パークタワーの敷地内に入り整備された一角に「極楽の井」
があった。ただし、水は湧き出ることはなく、今後湧き出ることを
期待されているのか、水路が造ってあった。
(文京区小石川4-16)
極楽水_説明板

街を巡る 東京の水_1 極楽水_1

2009-10-28 06:20:16 | 街巡り_09
 菊坂から白山通りに出て千川通りから共同印刷を目指す。その印
刷会社の裏手に善仁寺があり、ここの井戸の水を「極楽水」といっ
て有名。
 こちらの寺は安和2年(969)創建と歴史もあり古刹である。こ
の湧き水は、東国を巡歴していた親鸞聖人が休憩のため立ち寄り、
一杯の水を所望したところ、井戸の水面が深くて汲み上げるのに四
苦八苦していた光景を眺め、それではと親鸞が手にしていた杖で土
を掻くと清水が湧き出てきたという。それで極楽水と名付けられた。
 つるべ式の井戸と手水舎があり、墓参りの時の水は井戸から汲み
上げるようであり、つるべを引き揚げて手を洗ったところ、とても
冷たい水なので驚いた。手水舎の水を口に含んでみると、清らかな
サラリとした水で甘露だった。
(文京区小石川4-13-19)
手水舎

街を巡る 東京の名水_1 一葉ゆかりの井戸

2009-10-27 06:28:12 | 街巡り_09
 梨木坂を下り菊坂に出る。この辺りは東京大空襲の被害を免れた
民家が数多く残っているところで、郷愁を呼ぶ雰囲気が伝わり歩い
ていてもしっとりと心穏やかになる。木造の建物には心が宿るのだ
ろうか。
 そして、石畳の狭い路地裏へ向かうと、左右の民家から笑い声や
息づかいがそのまま聞こえてきて、歩くのもソロリ状態となる。目
指すところに到着。そこは「一葉ゆかりの井戸」。
 小説家、歌人であった樋口一葉(1872~96)が短い間、この地
の一軒家で家族と住んでいた頃、路地裏の共同井戸を利用していた
という。現在は手動式のポンプが取り付けてあるが、当時は桶で井
戸の底から汲み上げていたのだろう。
 小説も有名だが、肺結核でなくなる24歳と数ヶ月の間、膨大な
日録や雑記を残しており、これを一般に「一葉日記」と呼ばれてい
る。ペンネームの由来は、達磨が一葉のあり舟に乗り長江を渡る絵
からだとか、達磨が少林寺の壁に向かい9年座っている内に足が無
くなり“面壁九年”の故事にあわせて、日々の暮らしに困っている
自分に“お銭(あし)がない”と洒落から付けたといわれる。また、
蘇東坡の詞の「前赤壁賦」の中の“駕一葉之扁舟”の一節からとっ
たともいわれているが、どれも定かではない。
 この井戸のポンプを勢いよく押して水を汲み上げ口に含んでみた。
この水、なかなか甘露な味で喉を潤せ一息つけた。
(文京区本郷4-31-10)
梨木坂

街を巡る 東京の名水_1 東大赤門

2009-10-26 06:29:35 | 街巡り_09
 東京大学の池之端門からキャンパスに入る。広大な敷地で、元は
加賀金沢前田藩の上屋敷であったところ。目的は「赤門」を眺める
ためで、古ぼけた大学病院の建物を眺めながら西側に進む。
 朱に塗られた赤門が見えてきた。正式には「旧加賀屋敷御守殿門」
と呼ぶ。文政10年(1827)第11代将軍・家斉の溶姫が13代藩主
・斉泰に嫁入りした時に建てられており、切り妻造り薬医門形式で
左右に番所が置かれている。
 三四郎池周辺は森林に迷い込んだような錯覚になり、自然が数多
く残っている。東大キャンパスは再度、散策してみたいところだ。
 赤門から本郷通りに出て本郷5丁目の旅館が多く建ち並ぶ通りを
歩く。粋な看板を掲げた「鳳明館」に目がとまる。私が中学生の時
は、修学旅行は東京で宿泊地は本郷にあった旅館であった。その旅
館がどこだったかは記憶にないが、東京に住んでいた叔父・叔母が
来訪しお菓子を頂いた思い出は残っていた。
 鳳明館の玄関から旅立つツーリストの一行と出くわした。ここか
ら南下していくと下りの坂になり「梨木坂」(本郷5丁目6~7番
地の間)であった。この近くに梨の大木があったと伝わっている。
(文京区本郷3-30-1)
旅館_鳳明館