塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

街を巡る 島根から伊興 東陽寺

2009-03-12 06:37:39 | 街巡り_09
 現応寺を後に北側に向かって進む。関東大震災後、移転してきた
寺が密集した寺町へ向かう。
 まずは、「東陽寺」、伺った当日は本堂等の修理真っ最中で、境
内には什器や車が数多くあり、上手く避けながら墓地に向かう。本
堂の左脇に、一瞬ギョッとする光景に出くわした。十六羅漢像に見
つめられたのである。日中ならまだ良いが、これが夜だと腰を抜か
すところだ。
 こちらの寺は元々、浅草にあったが震災により焼失し、1929年
この地へ移転してきた。墓地に「塩原太助」の墓がある。太助は上
州新治村(現在のみなかみ町)に生まれ江戸に上り、炭の量り売り
から業を起こし莫大な財産を築く。その一生を三遊亭円朝により一
代記が執筆され、また講談や歌舞伎に演じられている。
 そういえば、以前の街巡りで墨田区の堅川で太助に所縁のある橋
「塩原橋」を訪れたことを思い出した。
(足立区東伊興4-4-1)
十六羅漢像