tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ちとせ祝ぐ寿ぐまつり(大立山まつり2019)が開幕!

2019年01月26日 | お知らせ
いよいよ今日と明日(1/26~27)、「ちとせ祝(ほ)ぐ寿(ほ)ぐまつり」と銘打った「大立山まつり」が開催される。この祭りは、奈良時代から中世まで行われたとされる宮中行事「御斎会(ごさいえ、みさいえ)」に見立てたお祭りである。県ビジターズビューローのHPには、

新しい年を迎えた世界遺産・平城宮跡で、古代から今へと続く奈良のいいとこ尽くしのお祭りを開催します。伝統や歴史、講話や体験、おいしいものにおみやげもの。「奈良大好き!」の気持ちを持ち寄る、心温まる時間をぜひご一緒に!
※26日では会場から若草山山焼きが一望できます。18時15分頃から

見どころ
礼服の再現と古代の宮中行事「御斎会」の紹介

今回、御斎会が始まった時代の天皇・称徳天皇の礼服礼冠の再現に取り組んでいます。礼服・礼冠は皇族や位の高い貴族が正月の朝賀などの宮廷行事で着用した正装。とは言え、奈良時代の天皇・皇后の礼服については細かな記述がなく、当事の史料も僅か。そこで後世の文献に高貴な服色が白だったとあることを基とし、作製する衣装は白色を選びました。祭り両日は、着用した女帝役が会場に登場する時間帯も予定しています。

奈良時代後半から南北朝時代頃(あるいは中世)まで続いた「御斎会(ごさいえ、みさいえ)」は、称徳天皇の時代に始められたとされ、奈良時代や平安時代には大極殿で行われる儀式でした(実際には別の場所で行った例もある)。期間は正月8日から14日まで。「金光明最勝王経」の講読と吉祥悔過を行い、国家安寧と五穀豊穣を願いました。

その間、高御座には盧舎那仏三尊と金光明最勝王経、四天王が安置され、平安時代の史料には、大極殿は「講堂」と、回廊は「僧房」とみえます。政治の中心から期間限定の寺へと変わっていたのですね。現在の平城宮跡では仏事は行いませんが、「御斎会」を知り、「御斎会」が行われた頃の雰囲気を皆さんと楽しみたいと考えています。

①地域自慢のあったかもんと特産品
地域自慢のあったかもんと特産品を生かした熱々ほかほかのとっておきご当地グルメ屋台あり。寒い季節だからこそ食べたいものがある!奈良の各市町村が太鼓判を押すごちそうが並びます。地域のお野菜や特産品を生かした一皿、風土に根付いた一皿。心のこもったほかほかを、もぐもぐっと召し上がれ。特産品の販売もあります!お土産にいかが?

②大和の伝統芸能
長く伝えられてきたお祭りや伝統芸能。厳かな雰囲気だったり、笑いに溢れていたり、「ワッ!」と驚いたり。そうした奈良で長く受け継がれてきたこと、そして受け継いでゆく人々に出会ってください。参加型のお祭りもあるかも!?

③古の奈良に心を飛ばして、学び、体験する
奈良の伝統や風習についての講話や奈良の歴史が身近になる楽しくて為になるワークショップも多彩に。詳細やご予約方法は、公式サイトやSNSでチェックしてください。また、奈良時代の装束を~ご用意しています。

④立山の展示、大立山の点灯
立山とは、人形(ひとがた)などの「造りもの」を身代わりとし、降りかかる厄を落とす江戸時代から伝わるという風習のことで、今でも奈良県内の数箇所で見ることができます。当会場にも創意工夫された立山が登場します。夕闇を迎えるころ、四天王を象った大きな立山に灯りが点ります。極彩色が朱雀門前に浮かび上がる様子をぜひお楽しみに。


私も今日は覗きに行くつもりである。皆さん、この週末はぜひ平城宮跡へ!
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日本遺産2019 奈良県内からは「清酒発祥」など4件申請!

2019年01月25日 | 観光にまつわるエトセトラ
「日本遺産」をご存じだろうか。ユネスコの「世界遺産」とは違い、文化庁(文部科学省)が運営している。各地域の文化財を「ストーリー」として表現し、観光客誘致につなげることで「地域活性化」を図る、というものである。県教育委員会の報道発表資料には、

◆日本遺産について
地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」に認定し、ストーリーを語るうえで不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に戦略的に発信することにより、地域の活性化を図っていくことを目的に、文化庁が平成27年から実施している事業。日本遺産審査委員会において審査が行われ、認定されれば文化芸術振興費補助金の交付による情報発信、人材育成、普及啓発、公開活用のための整備などに対する支援が受けられる。


文化庁は2020年までに100件認定するとしており、すでに67件が認定されているので、残り枠は「2年間で33件」ということになる。なお奈良県からはこれまでに以下の2件が認定されている。

平成27年(2015年)認定
日本国創成のとき~飛鳥を翔(かけ)た女性たち~
平成28年(2016年)認定
森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地“吉野”


平成31年度の認定に向け、奈良県内から申請が出されたのは4件だった。県教育委員会の報道発表資料によると、

平成31年度「日本遺産」認定申請について

文化庁が平成27年度から実施している「日本遺産」の平成31年度認定を目指して県内から4件が申請され、1月24日付けで奈良県経由で文化庁へ提出しました。

【申請案件】 <申請者(◎印は代表自治体)及びストーリーのタイトル> (申請順)

1.◎三郷町・大阪府柏原市
歴史と地すべりが創り出す壮観な風景と龍田古道~古代から現代まで苦悩に満ちた龍田越え~

2.茨城県筑西市・長野県大鹿村・静岡県浜松市・三重県津市・京都府笠置町・大阪府河内長野市・四條畷市・千早赤坂村・奈良県五條市・◎吉野町・天川村・上北山村・川上村・愛媛県松山市・福岡県八女市・熊本県八代市・菊池市
宮方(南朝)を支えた中世山城の遺構群と関連する文化財

3.◎奈良市・御所市・生駒市・吉野町
酒造り神秘の地「日本清酒発祥の地・奈良」

4.◎桜井市・天理市
歴史と今をつむぐ神の糸「三輪そうめん」~麺食文化のルーツは日本の源流との出会い~

※認定発表は平成31年5月頃予定


NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、3.の酒造り神秘の地「日本清酒発祥の地・奈良」の申請に携わった。またPRとムード盛り上げのため、お酒のツアーのプランニングとガイドにも関わった。いろいろとここには書けないような苦労があったが、なんとか申請までたどり着くことができた。あとは文化庁からの結果待ち、ということになる。乞う、ご期待!
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県立橿原高校と「歴史に憩う橿原市博物館」が連携した土器の展示会「この線、かけるかな?」、2月2日(土)~3月24日(日)開催!(2019 Topic)

2019年01月24日 | お知らせ
本年(2019年)2月2日(土)~3月24日(日)、歴史に憩う橿原市博物館(橿原市川西町858-1)では奈良県立橿原高校との連携企画展「この線、かけるかな?」を開催する。建国記念の日の2月11日(月・祝)は、入場無料だ。いただいた資料によると、

今回で3回目の奈良県立橿原高等学校と歴史に憩う橿原市博物館の共同企画展は、ちょっとマニアック。美しい文様が描かれた土器の前に立つと、多くの方が「きれいだね」、「すごいね」と声をあげますが、文様を描く方法を考えてみたことはありますか?

今回の展覧会は、土器の観察と実験を通して、文様の描き方に迫ろうとするものです。親しみやすく構成された展示を見終わった時には、土器を見る目が変わっているに違いありません。博物館には新しい発見がいっぱい。イベントにも参加して、楽しみながら身近な技術をもっと知ってみよう!

展示会名 平成30年度博学連携企画展「この線、かけるかな?」
     奈良県立橿原高等学校×歴史に憩う橿原市博物館
開催場所 歴史に憩う橿原市博物館(橿原市川西町858-1)
開催期間 平成31年2月2日(土)~31年3月24日(日)9:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 月曜日(2月11日は開館、翌12日休館)
観 覧 料 大人300円、高・大200円、小・中100円(30名以上団体割引あり)
     2月11日(月・祝)は「歴史に憩う橿原市博物館メモリアルウィーク」
     (建国記念の日 神武天皇即位日)のため観覧料無料!
Webサイト http://www.city.kashihara.nara.jp/hakubutsukan/index.html
問合せ先 ℡0744-27-9681(直) 担当 松井・竹鼻


講話や楽しいワークショップもある。詳しくはチラシ(PDF)裏面ご参照。博物館の周辺は「新沢千塚古墳群公園」だ。ぜひ、お訪ねください!



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地場産業を観光素材に!国際シンポジウム/奈良春日野国際フォーラム「甍」で、2月4日(月)~5日(火)開催!(2019 Topic)

2019年01月23日 | お知らせ
こんな力の入ったシンポジウムが、奈良春日野国際フォーラム「甍」(旧奈良県新公会堂)で開催される。県が観光庁と共催して開くもので、吉田佳代さん(梅乃宿酒造株式会社代表取締役)、北岡伸一さん(もと国連大使、吉野町出身)、伊藤忠通さん(奈良県立大学学長)、中西康博さん(奈良県ビジターズビューロー専務理事)などが登壇される。参加無料・要申し込みで、申し込みの締め切りは、1月25日(金)まで延長されている。県観光局のHPによると、

「持続可能な観光」国際シンポジウム開催!!
地域に根ざした産業を観光素材として活用した未来の観光を考える
参加者を募集します


県では、 2019年 2月 4日~ 5日に観光庁との共催で「『持続可能な観光』国際シンポジウム」を「地域に根ざした産業を観光素材として活用した未来の観光を考える」というテーマで開催します。

このシンポジウムは、国連が定めた「持続可能な観光国際年」 (2017年 )を踏まえ、世界観光機関( UNWTO)が「持続可能な開発目標(SDGs)」達成のため、観光が果たす役割やその重要性についての理解の促進を図るもので、持続可能な観光に関する国内外の取組の先進事例を共有・発信するものです。
※詳細はこちら(チラシ=PDF)

【申し込み方法】
はがき、FAXにて、下記の必要事項をご記入の上、1月23日(水曜日)までに県観光プロモーション課あてにお送りください。

◎必要事項 参加者の氏名(日本語及びローマ字表記)、住所、電話番号、Eメールアドレス、車いす席の希望の有無、ご参加日( ※2月4日のみ、2月5日のみ の参加も可能)
◎送付先:〒 630-8501 (住所不要)奈良県観光プロモーション課MICE推進係 FAX:0742-27-3510

注意事項
・参加票等の発行はございません。定員( 200名)超過によりご参加いただけない場合は、担当者からお電話でご連絡いたします。


最近、よくSDGs(エスディージーズ)という言葉を耳にする。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連が旗を振って「途上国の教育問題などだけでなく、地球環境や都市、雇用、格差問題の解決など先進国にも関係する広範な目標」を立てて進めよう!(『現代用語の基礎知識2018』)ということだ。

「持続可能な観光」とは、その観光版で、国際観光により貧困の撲滅、雇用の創出、相互理解による平和の維持、無知や差別の撲滅、資源の有効活用、気候変動などの環境問題を解決しよう、ということである。

たくさんの方のご参加をお待ちしています!



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東横(新潟)の濃厚!味噌ラーメン(in 京都拉麺小路)

2019年01月22日 | グルメガイド
東京出張からの帰り(1/17)、京都駅近の「京都拉麺小路(ラーメンこうじ)」を訪ねた。ラーメンキング・中田昭一さん(五條市在住の会社員)が紹介していた東横(とうよこ)の味噌ラーメンが食べたくなったからである。拉麺小路の公式サイトには、



これぞ新潟を代表する濃厚味噌ラーメン! 新潟産コシヒカリを使用した麺は極太でムッチリと歯ごたえがあり、噛めば噛むほどスープの味噌の香りと自家製麺の小麦の香りが口いっぱいに広がります。東横の味噌ラーメンと言えば割りスープ付きというスタイルで濃厚なスープを薄めると、初め感じられなかったスープの甘みが楽しめます。
麺:極太ストレート麺
スープ:(こってり)□■□□□(あっさり)




店員さんに食券を渡すと「太麺にしますか、細麺にしますか」と聞かれた。私の頭には細麺の選択肢を予想していなかったので、声高に「極太ストレート麺!」と言ってしまった。出てきたのが写真のラーメンである。



スープをひと口。ううっ、これは辛い(味噌の味が濃い)。北国では平気なのだろうが、関西人にはキツイ。北国では、味噌汁もこんなに辛いのだろうか。テーブルの魔法瓶に入っている「割りスープ」(味付けしていない魚介ダシ汁)を少し。しかしまだ辛いのでまたスープを足して、やっと好みの濃さになった。薄めることで、野菜ダシの甘みも出てきた。



自家製の極太麺は、私の好みの麺だった。米粉(新潟産コシヒカリ)を混ぜているので、もちもち感が楽しめる。炙(あぶ)ったチャーシューもいい。

「割スープつき」にすることで、お客が好みの濃さでスープを味わえる、というのは良いアイデアだ。皆さん、ぜひいちどお試しください!
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