tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

十津川深瀬

2010年12月14日 | グルメガイド
12/7(火)、「<ナント>農商工ビジネスフェア2010」という展示商談会が開かれた。奈良新聞(12/8付)によると《農商工業者の連携に向けて、ビジネスマッチングの場を提供する「〈ナント〉農商工ビジネスフェア2010」(南都銀行、南都経済センター主催)が7日、大阪市中央区本町橋のマイドーム大阪で開かれた》。
http://www.nara-np.co.jp/20101208093407.html

《県内を中心に機械や食品製造など214の企業・団体が出展、業種や分野を超えて商機をつかもうと新製品や技術などを披露し合った。フェアは同行主催のものづくり関連の「元気企業ビジネスフェア」と、食品や農業者向けの「〈ナント〉食の商談会」を合同して昨年から始まった。今年で2回目》というものである。
http://www.business-nanto.com/index.htm



このフェアに、有限会社十津川深瀬のブースが出展していた。地元産の鮎や梅を使った品物が、ずらりと並べられていた。同紙には《食品製造販売の十津川深瀬(十津川村重里)は、熊野地方の食材を生かした伝統的な保存食を紹介。代表格は吉野地方で採れた鮎(あゆ)の加工食品「鮎あぶり」。炭であぶった後1年間寝かせて仕上げる。素材の本来の自然なうまみが特長の逸品だ。このほか珍味の「ゆべし」や鮎の内臓を用いた「鮎うるかみそ」、無農薬栽培の梅で作った「梅じゅーす」などが多数そろった。同社の深瀬真理子代表は「商品を通じて日本の味の奥深さを感じてもらえれば」と呼び掛ける》とあった。



同社は当初、十津川村で林業を営んでおられたが、1973年にアマゴ養殖業を開始。その後、加工食品の製造に進出。86年には、県内企業としては初めて、阪急うめだ本店の食品売り場に自社ブースを設けられた(現在は改装中のため、一時的にブースを閉めている)。同社の商品は、近鉄百貨店阿倍野本店をはじめ、県下の旅館・ホテルや土産物店で販売されている。私も、県下の物産展などで、山菜の佃煮など同社の商品を買い、美味しくいただいたことが何度かある。ネット通販などはされていないので、店頭で買うことになる
http://www.naraliving.com/special/spe_040820.html

フェア当日、深瀬代表のお話を聞くことができた。商品に書かれた特長のある墨書は、東大寺長老だった故清水公照師の筆なのだそうだ。パッケージの深緑色は、深山幽谷をイメージしたものという。同社の十津川ゆべし(1,000円)は「あまから手帖」(10年6月号)に、鮎みそ(500円)は「週刊文春」(10年7月15日号)に写真入りで取り上げられた。
※同社の柚ぽんしょうゆを紹介したサイト(全国ポン酢飲み歩き協会)
http://blog.goo.ne.jp/kotton33/e/b03fa28211fd5e33f93555644a49cc0e



最近の話題は「梅じゅーす」(550円)で、オール巨人(漫才師)が、以前から贈答用に利用していることを関西テレビの「よ~いドン」で披露したことから、人気商品になったそうだ。私も試飲させていただいたが、梅の香りが爽やかなジュースだった。
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/contents/contents.php?contents=0000001446

同社はこのフェアに初出展なので、私もよく知らなかったが、十津川から大阪に進出して、地元の良品をアピールされている。とても頼もしい存在である。十津川村は、全国初の「源泉かけ流し宣言」でよく知られるが、きれいな水と空気で育まれた山の幸も、とても美味しい。引き続き、「十津川にうまいものあり」を全国にPRしていただきたいと願う。深瀬さん、頑張って下さいね!
http://totsukawa.info/joho/totsukawa_onsen_gou/gensenkakenagasi.html
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家庭料理 お家(うち)

2010年12月13日 | グルメガイド
同僚のMさんに、行きつけの居酒屋さんを教えてもらった。それが「家庭料理 お家(うち)」(奈良市大宮町4-310-1)である。近鉄新大宮駅を降り、大宮通り(阪奈道路)に出る。そのまま西へ歩くと「かごの屋 新大宮店」が見えてくる。その手前(東側)の丁字路(大宮町4丁目交差点)を南に入って100mのところである。雰囲気が家庭的なので「家庭料理」となっているが、立派なプロの味の居酒屋である(テーブル8席、カウンター9席、座敷20席=貸切可、個室1室) 。
※お店のホームページ
http://www.nara-ouchi.com/


写真は、お店のHPから拝借

お店のHPには《家庭料理「お家(おうち)」は家庭的な料理を中心にあたたかい、落ち着ける雰囲気のお店です。昔ながらの懐かしいお惣菜から、お酒が進むおつまみ、こだわりの食材など、四季折々の食材を使った料理を楽しんでいただけます。仕事が終わってちょっと一杯飲みたいとき 家庭の味を食べたいとき 気軽にお越しいただける「第2の家」としてご利用いただければ嬉しいです》とある。


会社の先輩の「いぐいぐブログ-2」から拝借(次の写真も)
http://d.hatena.ne.jp/iguchi_akira/comment?date=20091106

お店に入ると「いらっしゃいませ」でなく、「お帰りなさい」という声がかかる(帰るときは「行ってらっしゃい」)。女性ばかりの店員さんが、てきぱきと立ち働いている(マスターは奥にいるので、姿は見えない)。メニューはすべて手書きで、味のある毛筆体である。お薦め料理に◎印がついていて、私はその中から「やみつきキューリ」280円、「宇陀牛 てっちゃん炒め」800円を注文した。若い店員さんに「他にお薦めは?」と聞くと「子持ちこんにゃく(380円)が美味しいです」とのことだったので、それも注文。
※食べ物メニュー一覧(お店のHPより:今の方が値段が安い)
http://www.nara-ouchi.com/food/


日替わりランチ(この日はかんぱち塩焼き)。これで680円とは驚きだ

「やみつきキューリ」はキュウリの塩もみで、さっぱりしていて、これはイケる。「子持ちこんにゃく」は、こんにゃくに魚卵を練り込んだもので、コリコリとして、とても美味しい。カロリーも低いので有り難い。奈良のブランド牛として知られる宇陀牛の「てっちゃん」(しま腸=トップ写真)は、ヨソで食べるてっちゃんより分厚く、宇陀牛のうま味が凝縮されている。
※ドリンクメニュー一覧
http://www.nara-ouchi.com/drink/


やみつきキューリ280円と子持ちこんにゃく380円

カウンターの中では、ちゃきちゃきした若女将が仕切っている。この日は公務員のボーナス支給日(12/10)で、店内はほぼ満席状態だったので、とても忙しそうだった。奈良市役所の職員さんも、よく来られるのだろうか。雰囲気が明るいので、カップルや女性ばかりのグループ(女子会)も多い。
※クーポン(ドリンク無料券)
http://www.nara-ouchi.com/member/


串かつ盛り合わせ450円

私は最後に「得」マークのついた「串かつ盛り合わせ 4本入450円」を注文した。豚肉150円、うずら卵120円、レンコン100円、玉ネギ100円の470円分が20円引きになるのである。肉に野菜と、バランスもいい。揚げたてのあつあつを、秘伝のソースにつけていただいた。すべて具が大きい。とりわけ、玉ネギの美味しさに驚いた。
※おトクな宴会プラン
http://www.nara-ouchi.com/enkai/


画像は、お店のHPから拝借

他のメニューは、ヒラメの刺身880円、金目鯛西京焼780円、カキフライ580円、(大人気)若鶏のからあげ480円、おでん1個100円、大根サラダ380円、(大人気・昔なつかし)チャーハン680円、(専用しょうゆで)卵かけご飯280円、生ビール(中)500円と、リーズナブルである。「家庭料理 お家」の隣には、「おでんや お家」(0742-35-5656)があり、こちらは若女将の弟さんの経営である。
http://r.tabelog.com/nara/A2901/A290101/29005043/

駅から約300mと近く、アットホームでリーズナブル、自信を持ってお薦めできる居酒屋さんである。ぜひいちど、お訪ねいただきたい。Mさん、良いお店をご紹介いただき、有難うございました。
※食べログの同店紹介サイト
http://r.tabelog.com/nara/A2901/A290101/29004935/

所在地:奈良市大宮町4-310-1 電話:0742-35-4818
近鉄新大宮駅から約300m 営業時間:17:30~24:00
定休日:日曜・祝日
席数:テーブル8席、カウンター9席、座敷20席、個室1室
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年明けうどん、年の瀬ラーメン

2010年12月12日 | 日々是雑感


「年明けうどん」をご存じだろうか。Wikipedia「年明けうどん」によると《さぬきうどん振興協議会が新たな麺食行事の普及を目的として提唱している「年明けに縁起を担いで食べるうどん」、およびそれに関する商業的イベントである。名称の「年明けうどん」は登録商標であり、権利者は香川県の地元麺業界3団体となっている》。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E6%98%8E%E3%81%91%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93

《日本の年末年始における食文化として年越し蕎麦(年末)や雑煮(正月)は定着しているが、年明けうどんは正月における食文化ではなく、讃岐うどんをはじめとした日本国内における名産うどんの活性化やうどんの消費拡大に貢献すること、食品業界関係で正月における新たな利益・経済効果を生み出すことを目的として讃岐うどん業界を中心に企図され、2009年正月から展開されている》。
※参考:「年明けうどん」公式ホームページ
http://www.toshiakeudon.jp/



《2009年2月、同年に年明けうどんを実施した製麺業者など業界関係者に向けて行った調査では「効果が上がった」が49%、「上がらなかった」が37%と、効果ありの方がやや上回っており、その内容としては「よく売れた」「好評だった」などの回答が目立った。2010年の同様の調査では、成果について2009年を「大きく上回った」「上回った」との評価が46%に上った。2009年~2010年の年末年始におけるインターネット調査では、年明けうどんを食べてみたいと言う意見が半数を占めた》。



この数字を見ても、年明けうどんが徐々に浸透しているのが分かる。私も09年の12月に、三輪そうめん山本の「年明けうどん(2人前つゆ付)」500円を買い、年明けにいただいた。おせちとお雑煮に少し飽きた舌に、具合がいい。こちらのうどんは紅白なので、お正月気分も盛り上がる。卵を落とせば「初日の出」だ。
※参考:三輪そうめん山本の公式ホームページ
http://www.miwayama.co.jp/



さて、ここに新たなライバルが参入した。それが「年の瀬ラーメン」である。一般財団法人日本ラーメン協会が09年にスタートさせた企画だそうだ。09年のポスターには《今年のしめに 縁起かついで年の瀬ラーメン》《年の瀬は、何かいつもと違う気分。そんな気分に応えるラーメンを、店主達が心を込めて作りました。年の瀬ラーメンを食べて、新たな気持ちで新年を迎えてください!》とある。



この年の瀬ラーメンが、ここへきて新たな展開を見せている。テレビ東京系の「所さんの 学校では教えてくれない そこんトコロ!」で、所ジョージ、ビートたけし、ローソンが共同で年の瀬ラーメンの開発に取り組み、レンジで調理できるカップ麺が完成した。それが「年の瀬紅白ラーメン」599円なのだそうだ。紅白の麺に鶏がらスープの塩ラーメンで、長寿を願う海老の天ぷらが2匹載っている。
※ローソンギフトの「年の瀬 紅白ラーメン」のサイト
http://lawson-gift.jp/CGI/yoyaku/products/detail.cgi?item_grp_cd=013&item_cd=0001&area_cd=00&page=1

http://tabetainjya.com/archives/cat_22/post_979/

これで「年越しそば」「年明けうどん」「年の瀬ラーメン」と、3点セットができた。しかし奈良県民としては、ここにそうめんを使ったメニューがほしいところだ。お雑煮で、餅の代わりにそうめんを入れる「にゅうめん(煮麺)雑煮」など、美味しいと思うが…。
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Topic 「會津八一のうたにのせて」展は、12/19まで

2010年12月11日 | お知らせ
今、奈良県立美術館(県庁裏:奈良市登大路町10-6)で、 「書・拓本・写真でつづる…平城遷都1300年祭特別展 會津八一のうたにのせて―奈良の古寺と仏像―」という展示が行われている。会期は、12/19(日)まで。

公式HPによると、この特別展の開催趣旨は《1300年を超える歴史の中で伝え育まれてきた奈良の古寺と仏像。會津八一がその魅力に初めて触れたのは今から約100年前の明治41年(1908)のことでした。今では多くの観光客が訪れるようになった奈良ですが、当時は明治初期の廃仏毀釈の傷跡が深く残り、寺院も仏像も荒れ放題になっていました》。
※「會津八一のうたにのせて」公式ホームページ
http://butsuzo.exhn.jp/index.html

《そのような状況下で、八一は古寺や仏像の魅力を見出し、そこにとどまることなく、短歌や書画、美術史の探求、さらには仏像写真のプロモートなど美の創造的活動を重ねることで、世の人々の共感を集め、古寺と仏像を“日本の美”の象徴的存在に高めることに大きな貢献をしました。平城遷都1300年の年に、本展を通じて八一の足跡を見つめなおし、奈良の地で今日まで脈々と生き続ける美の系譜の一端を再発見していただければ幸いです》。

なお會津八一とは《美術史家、歌人、書家。別号、秋艸道人、渾齋。明治14(1881)年8月1日、新潟市生まれ。新潟中学校時代から『万葉集』を愛読、良寛の歌に親しむ。坪内逍遥や小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)らに教えを受け、明治39年(1906)に早稲田大学文学科を卒業。新潟の有恒学舎の英語教師となる。明治41年(1908)8月、27歳の時、はじめて大和路を巡って短歌を詠み、奈良の古美術への造詣を深める。大正10年(1921)に奈良の写真家・小川晴暘と出会い、以後、小川と奈良各地の仏教美術の撮影・研究に取り組む。昭和9年(1934)「法隆寺・法起寺・法輪寺建立年代の研究」で文学博士号を受け、昭和13年(1938)、早稲田大学文学部芸術学専攻科の主任教授となる。早稲田大学名誉教授。昭和31年(1956)11月21日逝去》(公式HP)という人だ。代表作は、歌集『自註鹿鳴集』(岩波文庫)である。

今朝(12/11付)の日本経済新聞「文化往来」欄に詳しく紹介されている。《会津八一が創作・監修、仏像写真など展示》《大正・昭和期の歌人、会津八一(1881~1956年)の足跡をたどる展覧会が奈良市の奈良県立美術館で開かれている(19日まで)。終了した東京展と新潟展は八一の愛した奈良の仏像が主体だった。奈良展は八一の書画、歌書のほか、八一が監修した仏像写真、八一が検証した奈良の寺院の古代瓦などが中心。展示約140点のうち半数程度が奈良展独自の出品で、美の創造者としての八一の個性が前面に出ている》。

《1924年出版の古美術写真集「室生寺大観」に代表されるように、八一監修の仏像写真は黒色を背景に仏像の陰影や手、衣紋などの細部を強調。仏像写真に新たな感性を吹き込んだ。小川晴暘(せいよう)が撮った「新薬師寺 伐折羅(ばさら)大将像」「中宮寺 菩薩半跏(ぼさつはんか)像」などが有名だ。飛鳥寺や法隆寺の丸瓦も数多く展示。八一は古代瓦に初めて注目した美術史家でもある。東大寺の大仏台座のほか法隆寺や薬師寺の文様を写した拓本も多くは奈良展だけの出品で、通常の観覧では実物を目にするのが難しいものがほとんど。会場全体が奈良の美と魅力に包まれている》。

今回の展示は、11月20日(土)~12月19日(日)までの午前9時~午後5時(月曜日休館)ということだが、有り難いことに、金・土曜日は午後9時まで開館している(入館は閉館の30分前まで)。で、私は昨日の金曜日(12/10)に訪ねてみた。着いたのは午後7時20分過ぎで、途中で同僚のKくんとすれ違った。Kくんは2回目だったそうだ。
※「會津八一のうたにのせて」展を紹介した鹿鳴人さんのブログ
http://narabito.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-47d6.html

相当、見応えのある展示だった。出品目録を見ると、140点も出展されている。八一自身の書、歌書、書画、書簡をはじめ、大和の古寺の瓦や拓本、工藤利三郎や小川晴暘の写真(仏像など)等がずらりと並んでいる。
※展覧会の見どころ(公式HP内)
http://butsuzo.exhn.jp/nara_spot/index.html

この展示は新潟や東京でも行われていて、東京の三井記念美術館では、東大寺(勧進所阿弥陀堂)の「五劫思惟阿弥陀像」や室生寺の「釈迦如来坐像」など、たくさんの仏像が展示されていたそうであるが、ここは地元・奈良なので、それは写真で済まされていて、本旨である八一の生涯にスポットが当たっている。「仏さまは、お寺で拝観して下さい」ということなのだろう。
※「奈良の古寺と仏像」出品目録(三井記念美術館 PDF)
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku100621.pdf

先ほどから公式HP内のサイトを紹介しているが、このHPが、とてもよくできている。トップページの「み仏(HOTOKE!)フリーク道場」というバナーをクリックすると、「古寺と仏像を知る」「奈良を知る」「會津八一を知る」「展覧会会場から」「仏師・明珍素也氏による仏像修理ルポ」という個別のページに入れる。特に「奈良を知る」というページには、お寺が推薦する食べどころが紹介されていて、とても楽しい。
※奈良を知る(公式HP内)
http://butsuzo.exhn.jp/blog/?cat=4

入館料は一般800円、大・高生600円、小・中生400円だが、県立美術館のHPに載っているチラシ画像(表の1番下)に、「割引引換券」がついていて、プリントアウトして持参すると、200円引きになる。会期末まで、あと1週間。ぜひお友達をお誘いの上、お訪ねいただきたい。
※割引引換券のついたチラシ画像(PDF)
http://www.pref.nara.jp/secure/56274/chirashi.pdf

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知事から「ナント・なら応援団」に感謝状!

2010年12月10日 | 平城遷都1300年祭
12/15(水)午後3時、南都銀行の退職者36人(OB35人、OG1人)によるボランティアグループ「ナント・なら応援団」が、荒井知事(社団法人平城遷都1300年記念事業協会 理事長)から、感謝状が贈呈される。メンバーの皆さん、おめでとうございます!

同応援団は、1300年祭の「~祈りの回廊~奈良大和路 秘宝秘仏特別開帳」事業で、23か所において878人日(=人数×日数)にわたり、案内(ガイド)や受付・誘導などに携わり、拝観者からご好評いただいた。
※報道資料(感謝状贈呈について)
http://www.1300.jp/about/news/press/2010/pres101209.html

同事業の成功は《社寺現地での案内説明をいただいたボランティア団体の献身的なご協力の賜物であると感謝し、今後も社寺との連携事業等においてご活躍されることを祈念して》、感謝状をいただくものである。この日は、学生たちのボランティアグループ「南都古社寺研鑽会」(メンバーは奈良女子大学、奈良大学の学生など86人)にも感謝状が贈られる。贈呈式は、知事室にて行われる。
なお「ナント・なら応援団」は、同日午前10時半から、薬師寺からも感謝状を贈られることになっている(贈呈式は本坊で行われる)。

「~祈りの回廊~奈良大和路 秘宝秘仏特別開帳」事業は、いかにも奈良らしい取り組みとして、大成功を収めた。何しろ桜のない季節、金峯山寺蔵王堂(吉野町吉野山)の秘仏公開に1日4,500人が訪れたのだ。

地域おこしで肝心なのは、「ないもの作り」より「あるもの探し」だといわれる。地域に埋もれている「お宝」を探し出し、スポットライトを当てるのである。地域のお宝は、その土地の歴史文化や風土と密接につながっている、つまり「物語」が潜んでいるのだ。見る者は、お宝の故事来歴を土地の歴史・風土と関連させながら、頭の中でイメージを作るのである。

そのためには、お宝と土地を関連づける「ストーリーテラー」「語り部」が必要だ。それをかって出たのが、「ナント・なら応援団」であり、「南都古社寺研鑽会」であった。

県は、来年以降もこの事業を継続する方針のようである。シニア層から若い女性も巻き込んだ仏像ブーム、古寺巡礼ブーム、歴史ブームは、まだまだ続くことだろう。来年以降、どんな「お宝」を見せていただけるのか、今から楽しみである。
※トップ写真は、ナント・なら応援団による円照寺庭園のガイドツアー(11/18撮影)
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