今日から年明けにかけて、「大和七福八宝めぐり」の各社寺を紹介させていただく。大和七福八宝めぐりは、奈良県下の七福神と、大和一之宮である大神神社(三輪明神)を回る巡拝コースである。巡拝者には、「お福掛(おふくかけ)」という立派なアルバム(朱印帳)が無料で授与される(朱印料は300円)。
※大和七福八宝めぐりに行こう!(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b7d8b86484ea023481a223d1b976ec67
初回の今日は、「大和七福八宝の会」事務局が置かれている安倍文殊院(あべもんじゅいん)を紹介する。安倍文殊院(桜井市阿部)とは、Wikipediaによると《華厳宗の寺院である。山号は安倍山。本尊は文殊菩薩。開基(創立者)は安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)である。切戸文殊(京都府宮津市)・亀岡文殊(山形県高畠町)とともに日本三文殊に数えられる》。
榊莫山氏の絶筆となった安倍仲麻呂の歌碑(写真はすべて12/18撮影)
《大化の改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)の氏寺として建立されたという。創建当時の寺地は現在の文殊院の西南300メートルほどのところであり、鎌倉時代に現在地に移された。旧寺地(桜井市安倍木材団地1丁目)は「安倍寺跡」として国の史跡に指定され、史跡公園として整備されている。発掘調査の結果、安倍寺は東(右)に金堂、西(左)に塔が建つ法隆寺式伽藍配置をもっていたことがわかり、出土した古瓦の様式年代からも創建が7世紀にさかのぼる寺院跡であると見られる》。「天の原ふりさけ見れば春日なる…」の歌で知られる遣唐使・安倍(阿倍)仲麻呂も、安倍氏である。
野村萬斎主演の映画「陰陽師(おんみょうじ)」で知られる平安時代の陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)は、ここで生まれたとも、摂津国阿倍野(現・大阪市阿倍野区)で生まれたも言われている。《「東大寺要録」巻6には、東大寺の末寺の1つである「崇敬寺」が安倍倉梯麻呂の建立であることと、「崇敬寺」の別名が「安倍寺」であったことが記載されている。当院では陰陽師・安倍晴明が陰陽道の修行をしたともいわれ、2000年(平成12年)には安倍晴明堂が建立されている》。境内には、安倍氏ゆかりの第90代内閣総理大臣・安倍晋三氏の献灯碑も建っている。
歌碑のすぐ左手に安倍晋三氏の献灯碑が建つ。後ろに見えるのが金閣浮御堂(=トップ写真)
このお寺の金閣浮御堂には、七福神の1つである「弁財天像」がお祀りされている。普段は鍵がかかっているようだが、私は幸い拝ませていただいたことがある。ごく小さなお像である。お寺のHPによると《室町時代 大和七福神本尊 この弁天様のお姿は、八臂弁天(はっぴべんてん)と言い、八本の腕を持ち、十五人の童子を儒者として従える、真言密教に伝わるお姿をしています》とある。
※安倍文殊院の公式ホームページ
http://www.abemonjuin.or.jp/
安倍晋三氏の献灯碑のアップ
七福八宝の会のHPには《七福神の紅一点弁天さまは、インドの水の女神です。美しいお姿で知られていますが、八本の手に多くの武具・法具を持つお姿でも表されるとおり、困難に立ち向かう強い力もお持ちです。平時は穏やかな女神さまで、美しい琴の調べに象徴される技芸の徳の他、愛嬌縁結びの神さまとして親しまれています》とある。
※大和七福八宝の会の公式ホームページ
http://www.taimadera-nakanobo.or.jp/8pou.htm
画像は「楽々はがき2009」より
このお寺ではちょうど今、8千株のパンジーによる「卯年のジャンボ花絵」が公開中だし、11年1月25日までの間は、「獅子から降りた文殊菩薩像」が特別拝観できる。《鎌倉時代に仏師快慶によって造立されて以来800余年目にして初めて、修理に伴って巨大な獅子から降りられる文殊菩薩(重文)が本堂に安置され、眼前にて特別拝観いただけます》(平城遷都1300年祭のHP)。江戸時代に補作された大きな獅子像の上に載っていて、遠くから拝観していた文殊菩薩像が、獅子から降り、すぐ目の前で拝観できるのである。 「知恵の文殊さん」には、合格祈願の受験生のお参りも多い。なお本堂の拝観料は大人700円、小学生500円(菓子・抹茶付き)、駐車料金は500円である。
http://www.1300.jp/event/detail/yamatoji/yeve100630-39.html
七福八宝めぐりをしながら、「卯年のジャンボ花絵」と快慶の「獅子から降りた文殊菩薩像」を拝観できる、阿倍仲麻呂・安倍晴明・安倍晋三ゆかりのお寺。初詣にも、合格祈願にも、ぜひお参りいただきたい。
※大和七福八宝めぐりに行こう!(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b7d8b86484ea023481a223d1b976ec67
初回の今日は、「大和七福八宝の会」事務局が置かれている安倍文殊院(あべもんじゅいん)を紹介する。安倍文殊院(桜井市阿部)とは、Wikipediaによると《華厳宗の寺院である。山号は安倍山。本尊は文殊菩薩。開基(創立者)は安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)である。切戸文殊(京都府宮津市)・亀岡文殊(山形県高畠町)とともに日本三文殊に数えられる》。
榊莫山氏の絶筆となった安倍仲麻呂の歌碑(写真はすべて12/18撮影)
《大化の改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)の氏寺として建立されたという。創建当時の寺地は現在の文殊院の西南300メートルほどのところであり、鎌倉時代に現在地に移された。旧寺地(桜井市安倍木材団地1丁目)は「安倍寺跡」として国の史跡に指定され、史跡公園として整備されている。発掘調査の結果、安倍寺は東(右)に金堂、西(左)に塔が建つ法隆寺式伽藍配置をもっていたことがわかり、出土した古瓦の様式年代からも創建が7世紀にさかのぼる寺院跡であると見られる》。「天の原ふりさけ見れば春日なる…」の歌で知られる遣唐使・安倍(阿倍)仲麻呂も、安倍氏である。
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野村萬斎主演の映画「陰陽師(おんみょうじ)」で知られる平安時代の陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)は、ここで生まれたとも、摂津国阿倍野(現・大阪市阿倍野区)で生まれたも言われている。《「東大寺要録」巻6には、東大寺の末寺の1つである「崇敬寺」が安倍倉梯麻呂の建立であることと、「崇敬寺」の別名が「安倍寺」であったことが記載されている。当院では陰陽師・安倍晴明が陰陽道の修行をしたともいわれ、2000年(平成12年)には安倍晴明堂が建立されている》。境内には、安倍氏ゆかりの第90代内閣総理大臣・安倍晋三氏の献灯碑も建っている。
歌碑のすぐ左手に安倍晋三氏の献灯碑が建つ。後ろに見えるのが金閣浮御堂(=トップ写真)
このお寺の金閣浮御堂には、七福神の1つである「弁財天像」がお祀りされている。普段は鍵がかかっているようだが、私は幸い拝ませていただいたことがある。ごく小さなお像である。お寺のHPによると《室町時代 大和七福神本尊 この弁天様のお姿は、八臂弁天(はっぴべんてん)と言い、八本の腕を持ち、十五人の童子を儒者として従える、真言密教に伝わるお姿をしています》とある。
※安倍文殊院の公式ホームページ
http://www.abemonjuin.or.jp/
安倍晋三氏の献灯碑のアップ
七福八宝の会のHPには《七福神の紅一点弁天さまは、インドの水の女神です。美しいお姿で知られていますが、八本の手に多くの武具・法具を持つお姿でも表されるとおり、困難に立ち向かう強い力もお持ちです。平時は穏やかな女神さまで、美しい琴の調べに象徴される技芸の徳の他、愛嬌縁結びの神さまとして親しまれています》とある。
※大和七福八宝の会の公式ホームページ
http://www.taimadera-nakanobo.or.jp/8pou.htm
画像は「楽々はがき2009」より
このお寺ではちょうど今、8千株のパンジーによる「卯年のジャンボ花絵」が公開中だし、11年1月25日までの間は、「獅子から降りた文殊菩薩像」が特別拝観できる。《鎌倉時代に仏師快慶によって造立されて以来800余年目にして初めて、修理に伴って巨大な獅子から降りられる文殊菩薩(重文)が本堂に安置され、眼前にて特別拝観いただけます》(平城遷都1300年祭のHP)。江戸時代に補作された大きな獅子像の上に載っていて、遠くから拝観していた文殊菩薩像が、獅子から降り、すぐ目の前で拝観できるのである。 「知恵の文殊さん」には、合格祈願の受験生のお参りも多い。なお本堂の拝観料は大人700円、小学生500円(菓子・抹茶付き)、駐車料金は500円である。
http://www.1300.jp/event/detail/yamatoji/yeve100630-39.html
七福八宝めぐりをしながら、「卯年のジャンボ花絵」と快慶の「獅子から降りた文殊菩薩像」を拝観できる、阿倍仲麻呂・安倍晴明・安倍晋三ゆかりのお寺。初詣にも、合格祈願にも、ぜひお参りいただきたい。