tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

まもなく、平城(なら)遷都祭2010

2010年04月14日 | 平城遷都1300年祭
「平城(なら)遷都祭」というイベントをご存じだろうか。現在開催中の「平城遷都1300年祭」と名前が酷似していて紛らわしいのだが、奈良市が以前から行っているイベントで、実行委員長は朝廣佳子さん(読売奈良ライフ社長)である。毎年春に、平城宮跡周辺で開かれているイベントである。昨年は奈良市の事業仕分けの対象となり、物議を醸した。
※平城遷都祭の公式ホームページ
http://www.sentosai.jp/

試しに「奈良しみんだより」4月号を開くと、《毎年、平城宮跡で開催している平城遷都祭。今年は平城遷都1300年記念事業として、特別バージョンで開催します。1300人の「天平行列」「平和への賛歌」「ボディドラム」「武道演武」、また木簡づくりなどが楽しめる「ものづくりの館」、古の食を再現した「大和・食の館」など、魅力たっぷりです。【とき】5月1日(土)~9日(日)【ところ】平城宮跡会場【問合せ】平城遷都祭実行委員会事務局(0742-25-0707)》。



イベントに協力されている銀とき子さんのブログ「独語力」には、時々天平衣装などが紹介されていて、とても面白い。
http://cherry.blog.eonet.jp/tokiko/2010/03/post-7be7.html
http://cherry.blog.eonet.jp/tokiko/2010/04/post-715b.html

4/10の「第5回古社寺を歩こう会」の懇親会(打ち上げ)の自己PRタイムに、tsujikenさんが「ボディドラムの動画を作ったので、見て下さい」とおっしゃっていた。《2010年5月4日(祝)、平城宮跡「第一次大極殿」の御前で1300人で行う大パフォーマンス! 平城遷都祭、初の試み。3月27日(土)、第二次大極殿でのワークショップは大盛り上がり》というキャプションがついている。雰囲気がよく分かるので、皆さんも、ぜひ再生していただきたい。

1300人のボディドラム(平城遷都祭2010)


今年のゴールデンウィークは日並びが良く、11連休とする会社もあるようだ。平城遷都1300年祭も、かなりの人出が予想される。交通大渋滞が懸念されるので、ぜひ1300年祭の奈良へは電車とバスでお越しいただきたい。
※宮跡会場へは電車とシャトルバスで(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/baeb104f208e8d3125b1beb3de68bfb9

※写真は、08.5.3に開催の平城遷都祭2008。
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Topic 新公会堂で 4/16(金)、「桜前線ツアー」

2010年04月12日 | お知らせ
4月16日(金)午後7時から、奈良県新公会堂能楽ホールで「AUN J(あうん・ジェイ) クラシック・オーケストラ『桜前線ツアー』」が行われる。和太鼓、三味線、箏(こと)などの和楽器を使い、桜にちなんだ楽曲を演奏するというコンサートである。
※コンサートのパンフレット(PDF)
http://www.omuranavi.jp/news/newsimage/20100303094404-3.pdf

主催者のブログによると《2月3日(水)にアルバム「桜-SAKURA-」をリリースし、3月20日広島を皮切りに「桜前線ツアー」と題して全国を回ります。場所は全国各地の桜の名所が近くにあるエリアを選んで、AUN Jクラシック・オーケストラが桜前線となり、全国の日本人の心に届く音楽をお届けします。日本人が誇りにする桜、桜が絶えないように今回各地の小中学校にて、桜の植樹を行う企画も盛り込んでおります》。
http://aunj-classic.syncl.jp/?p=custom&id=6161826

桜の植樹は、奈良県下では3月に五條市立「宇智小学校」で行われた。アルバム「桜-SAKURA-」に収録されている曲は、コブクロの「桜」、いきものがかりの「SAKURA」、森山直太朗の「さくら(独唱)」、福山雅治の「桜坂」、ユーミンの「春よ、来い」など。ならリビングのサイトには、奈良公演の情報が詳しく載っている。
http://www.naraliving.com/event/event_contents.html?id=19022&cate_up=5&area=all&PHPSESSID=2f0da109e8776da8eef95927eb2ace64

(以下、引用)
新進気鋭の和楽器演奏家たちが和楽器の可能性や魅力を発信しようと集まって始めたプロジェクト「AUN J―クラシック・オーケストラ」の新アルバム「桜―SAKURA」発売記念ツアー。新アルバムはコブクロ、福山雅治ら人気歌手たちの桜を題材にした歌を和楽器でカバー。

【日時】 4月16日 19:00~
【場所】 奈良県新公会堂 能楽ホール(奈良市春日野町)
【料金】 前売3500円、当日4000円
【問合せ】 TEL 03・6415・8863(ララマハロ)

(引用、終わり)

チケットは全国のプレイガイドで販売されるほか、県庁地下の売店や、新公会堂でも買える。当日のコンサート会場においては、吉野の桜や森の保護をアピールするパネル展示や、「さくら募金」の呼び掛けを行うほか、「奈良八重桜プロジェクト」等の協力により、新公会堂が誇る日本庭園で、県花である「ナラノヤエザクラ」関連商品の試飲・試食・展示会が開催される。

アルバム(CD)「桜-SAKURA」の売上の一部は、「吉野の桜を守る会」に寄付されるほか、紙製のジャケットには、吉野の森と産業を守る「Yoshino Heart プロジェクト」を通じて、吉野産の間伐材チップが活用されている。なお「AUN Jクラシック・オーケストラ」は、翌日の4/17(土)に蔵王堂(吉野山)で開催される「桜シンフォニー in 蔵王堂」にも、ゲスト出演することが決まっている。
http://aun-japan.syncl.jp/index.php?p=live&id=12569

今年は春先の天候不順で、ソメイヨシノの咲き具合はどうもパッとしないが、この季節、和楽器で桜の曲を奏で、しかも売り上げの一部で吉野山の桜が守られる、という企画は、とても有り難い。ぜひ、新公会堂へ足をお運びいただきたい。
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Topic 必見!美の壺「大和路の仏さま」

2010年04月12日 | お知らせ
魅惑の仏像 十二神将―奈良・新薬師寺 (めだかの本)
小川 光三
毎日新聞社

このアイテムの詳細を見る


4月16日(金)午後10時から(25分)、NHK教育テレビの人気番組「美の壺」で、「大和路の仏さま」がオンオアされます。案内人は草刈正雄です(谷啓からバトンタッチ)。

番組のHPには予告編が出ていて、新薬師寺の十二神将像や興福寺の阿修羅像、中宮寺の菩薩半跏像などが登場します。
http://www.nhk.or.jp/tsubo/

ぜひ、お見逃しなく!
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柳本は、感動がいっぱい!

2010年04月11日 | 古社寺を歩こう会
昨日(4/10)、第5回古社寺を歩こう会「柳本は、魅力がいっぱい!」を開催した。最終的に51名ものご参加をいただき、盛会裡にお開きとなった。同町のスタッフの方などを加えると60人にのぼる大イベントだった。

当日の模様が、今朝(4/11)の奈良新聞に紹介されている。見出しは《黒塚古墳の魅力実感 天理・柳本を散策 古社寺を歩こう会》。《県内の名所旧跡を巡る「古社寺を歩こう会」(西川浩司代表)は10日、天理市柳本町内を散策した。会員ら60人は、春らんまんの中、同町内の黒塚古墳や専行院などを巡った》。



《この日、山の辺の道ボランティアガイドの原田敢(すすむ)さん(74)が町内を案内》《柳本もてなしのまちづくり会の永田禎一さん(74)は「纏向遺跡の発掘もあり、柳本を訪れる観光客が増えている。町の魅力を感じてもらえれば」と話していた》。

当日は午前10時、JR柳本駅前に集合し、開会式。歩こう会の西川さん、ガイドの原田さん、まちづくり会会長の北村さんがご挨拶。開会式には、前回の歩こう会でお世話になった今井町町並み保存会・副会長の若林稔さんも飛び入り参加、来月15・16日の「今井町並み散歩」を紹介された。
※第15回今井町並み散歩
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/417404da2d821814cd9ee286619c267d

1.黒塚古墳と展示館
開会式のあとは一路、黒塚古墳へ。Wikipedia「黒塚古墳」によると、この古墳は《1997 年(平成9年)から翌年にかけて奈良県立橿原考古学研究所が行った第3次発掘調査で、三角縁神獣鏡33面と画文帯神獣鏡1面が、副葬当時に近い状態で発見された》。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E5%A1%9A%E5%8F%A4%E5%A2%B3

《棺内には被葬者の頭のところに画文帯神獣鏡と両側に刀1・剣1をおき、棺外に東壁側 15面、西壁側17面の三角縁神獣鏡を内側に向けて木棺と壁のわずかな間に立てられていた。刀剣類や鉄鏃・小札(こざね)・用途不明の鉄製品などを配置してあった。玉類や腕装飾品類は出ていない》。



《後円部の埋葬施設は竪穴式石室で、内法長約8.3メートル、北小口幅0.9メートル、高さ約1.7メートルで、二上山麓の春日山と芝山の板石を持ち送りに積んで合掌造状の天井を作り出している。石室内では、粘土棺床が設けられ、断面半円形の全長1メートル以上の刳抜式木棺が納められている》。



《木棺には中央部の長さ2.8メートルの範囲のみ水銀朱を施し、両端はベンガラの赤色で塗られていた模様である。水銀朱のところに安置されていたものと考えられている。なおこの縦穴石室は、ほぼ真北を向いており、被葬者の頭も真北に向けられていたことは推定できる。この真北は単なる偶然ではなく、ヤマト王権の中に被葬者の頭を真北に向けて埋葬する風習があったらしいと考えられている》。



《古墳は天理市によって整備が行われ、柳本公園となっているほか、古墳に隣接して竪穴式石室の実物大模型などを展示する「天理市立黒塚古墳展示館」が設けられている。平成13 年(2001 年)1月29日国の史跡に指定された。戦国時代には古墳に柳本城を築城、江戸時代織田家が城跡に柳本陣屋を構築し柳本藩藩庁とした》。

原田さんによると「三角縁神獣鏡は卑弥呼が魏から贈られたとされる「卑弥呼の鏡」と呼ばれるもので、大和の中心部で見つかったのは初めてであるだけに、邪馬台国論争を左右する重要な手がかりになるものとして、注目を集めている」。展示館は「昨年、TVドラマ『鹿男あをによし』のロケ地になったため来館者が急増した」。

2.専行院(せんぎょういん)
このお寺を訪ねたのは、初めてだ。天理市のHPによると《柳本は、慶長5年(1600)織田信長の弟で茶人としても知られた織田有楽斎(うらくさい)の知行地となり、さらに元和元年(1615)有楽斎の五男尚長(ひさなが)が入府して、柳本織田藩の祖となった。柳本織田氏の菩提寺である専行院には、有楽斎・尚長をはじめ歴代藩主の墓が残っている》。
http://www.city.tenri.nara.jp/kanko/walk/jyokaido/course02.html



境内には有楽斎の墓碑があった。新築されたばかりの本堂にも上げていただき、有楽斎の位牌を拝観させていただいた。帰りにはご住職から、珍しい「知恩院のお茶」(500mlペットボトル)をいただいた。渋みがなくてさっぱりした緑茶で、とても美味しい。
http://www.chion-in.or.jp/weblog/onki/2008/08/post_28.html

3.伊射奈岐(いざなぎ)神社と天神山古墳
Wikipedia「伊射奈岐神社」によると《楊本天神、楊本天満宮と称し、かつては南東の山田垣内にあったといわれる。文明年間には現在地に鎮座し、楊本の総鎮守とされていた》《天文24年8月29日(1555年9 月24日)には後奈良天皇が綸旨を下し、8月だった神事を9月に定めるとともに、柳原淳光に皇室再興を祈らせた。江戸時代には柳本藩主織田氏の庇護を受け、柳本藩社と呼ばれた》。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%B0%84%E5%A5%88%E5%B2%90%E7%A5%9E%E7%A4%BE_%28%E5%A4%A9%E7%90%86%E5%B8%82%29



天神山古墳(伊射奈岐神社境内古墳)は、Wikipedia「大和天神山古墳」によると《行燈山古墳の前方部の西方に、北向きの前方後円墳が本古墳である。1960 年(昭和35年)に県道拡張工事で後円部の一部が削られたのを機会に緊急発掘調査が行われた》《後円部のほぼ中央に長さ6.1メートルの竪穴式石室が検出された。石室の中央部には、現存の長さ2.6メートルの板材が残っており、その中央は仕切り板で区切って、内法1×0.5メートルの木櫃状になっている》。


県道拡幅でぶった切られた天神山古墳。切断面に石垣が組まれている

《石室の内部には、一見木棺のようであるが細部を検討すると木櫃(もくひつ)とした方がよい大きな木製容器が置かれて、約4キロの朱が納められていた》《木櫃の中央部が丹念に調査されたが、遺骸を埋葬していた形跡を認めることが出来なかった》。原田氏は、「行燈山古墳(崇神陵)の陪塚(ばいちょう)とされています」「近年には幼児を埋葬した古墳の可能性も推定されています」と話された。

4.行燈山古墳(崇神陵・山辺道勾岡上陵)
Wikipedia「崇神天皇」によると《現代の日本の学術上、実在の可能性がある程度見込める初めての天皇である》《諡号(御肇國天皇[はつくにしらすすめらみこと])から、崇神天皇をもって初代天皇とする説や崇神天皇と神武天皇を同一人物と見る説がある》。



行燈山古墳は、江戸時代末(文久年間)に周辺の改修が行われ、現在の周濠が築かれた。Wikipedia「行燈山古墳」には《三輪山の山麓に築かれた大和・柳本古墳群の中でも、渋谷向山古墳(現景行天皇陵)に次ぐ大きさであり、現崇神天皇陵(山辺道勾岡上陵)に比定されている。その政治勢力は、三輪王朝とか初瀬王朝と呼ばれている。初期ヤマト政権の大王陵である》とある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C%E7%87%88%E5%B1%B1%E5%8F%A4%E5%A2%B3

5.長岳寺拝観と昼食休憩
お午に長岳寺に到着した。お寺のHPによると《長岳寺は天長元年(824)淳和天皇の勅願により弘法大師が大和神社の神宮寺として創建された古刹であり、盛時には塔中48ヶ坊、衆徒300余名を数えました。以来、幾多の栄枯盛衰を重ねながらも、1180余年間連綿と法燈を守り続け今日に至っています。千古の歴史を経て文化財も多く、重要文化財としては仏像5体、建造物4棟があります》。なお淳和天皇は桓武天皇の子で、平城天皇や嵯峨天皇とは兄弟。妹の伊都内親王は、在原業平の母である。
http://www.chogakuji.or.jp/index.html



《大門をくぐり両側に平戸つつじの生垣が続く玉砂利の参道を行くと我が国最古の美しい鐘楼門につきます。 12,000坪の広くて静かな境内には四季折々の花の香りが漂い、いにしえの趣と心の安らぎを求め、多くの参拝者があとを断たない花と文化財の寺です》。



本堂で、ユーモアたっぷりのご住職のお話を拝聴したあと、お待ちかねの昼食。築400年の書院でいただいた。お寺特製のにゅうめん(温かい三輪そうめん)と、柿の葉ずしヤマトの寿司弁当がセットされた豪華版(1575円)で、すっかりお腹がいっぱいになった。



6.五智堂(長岳寺の飛び地)
お寺のHPによると《当寺西方約1km の飛び地境内にあり、その形から傘堂あるいは眞面堂とも呼ばれます。真ん中に太い心柱がありこれによって建物のほとんどの重量が支えられています。心柱上部に四佛の梵字額があり全体で五智如来をあらわしています》。



7.迎蓮寺(光蓮寺)跡
ここも初めて訪れた。明治29年に火事で焼け、わずかに毘沙門堂(毘沙門天を安置)だけが残っている。同寺の石仏写真向かって左端が僧・善教作(南北朝時代の貞治3年=1634年)と伝える地蔵石仏。右端が建治2年(1276年)の銘文の入った阿弥陀石仏(石棺材を使用)。



8.柳本飛行場(大和海軍航空隊 大和基地)跡
ここは以前から行きたかった場所であるが、だだっ広い田畑のまん中にあるとは聞いていたが、どこをどう行くのか、よく分からなかった。今回、少し場所が離れているのに、わざわざお連れいただいた。炎天下を片道15分ほど歩いたので、ご参加者にはお気の毒ではあったが、歩いた甲斐は十分あった。


防空壕跡


こちらは通信施設の跡とも

原田さんによると「戦局が悪化し始めた1943年(昭和18年)頃より、来るべき本土決戦に備えて、連合艦隊壊滅後の全海軍の指揮をする海軍総隊司令部を東京の日吉台から移設するために『海軍総隊司令部 大和基地』として建設が開始されたそうです」「主滑走路を含めて4本の滑走路を持つ一大基地となるはずでしたが、完成を迎える前に終戦となりました」。


周囲には4本の滑走路があった。零戦や特攻機も飛び立ったという

飛行場跡からJR柳本駅前に戻り、閉会式。原田さんたちガイドさんや長岳寺ご住職の行き届いたご説明や、まちづくり会の北村さん、永田さんのサポート、町の人たちのご協力で、とても楽しい会となった。天候にも恵まれたので、真っ赤に日焼けされた参加者もいた。





閉会式のあとは天理に移動し、天理観光ホテルで希望者による懇親会(打ち上げ)を開催した。席上、早くも次回歩こう会の質問をいただいたので、「次は初秋の頃、御所市あたりを考えています」とお話しした。しかし大人数で歩くのは大変なので、次回以降は「先着30名」ほどに絞らせていただこうと思っている。当ブログで告知を見かけられたら、即刻お申し込みいただきたい。





当日の模様が、「古社寺を歩こう会」のアイドル・銀とき子さんのブログ「独語力」にアップされている。《「柳本百選」という小冊子をいただきました。この本には柳本の見所を紹介されています。古墳・寺社・柳本藩・町屋・石仏・歌碑・景観など、カラー写真つきで細やかに紹介されていて、とても充実しています》《万歩計を見たら、ちょうど10km歩いていました。頑張った~~~!寺社巡りをしていたら10kmくらいすぐなんですけどね、お天気良過ぎて汗だくになりました》《柳本、サイコーです!!》
http://cherry.blog.eonet.jp/tokiko/2010/04/post-b64d.html



今回、お世話になりました柳本もてなしのまちづくり会の皆様、山の辺の道ボランティアガイドの皆様、有り難うございました。当ブログがキッカケになって、沢山の方が柳本を訪れますように。専行院および長岳寺のご住職、お世話をおかけいたしました。卑弥呼庵さん、まちづくり会からご推薦いただきましたが、私が柳本飛行場跡を組み込んだので、お邪魔できなくなりました。山東さん、申し訳ありません。
※喫茶 卑弥呼庵(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/50d2663e1216a5ca4b30c7f08a904fe6

ツアーの企画段階からご協力いただいた南都銀行天理南支店の皆さん、とりわけ前支店長の松尾さんには、ひとかたならずお世話をおかけしました。おかげさまで充実した歩こう会となりました、多謝!
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奈良デスティネーションキャンペーン展開中!

2010年04月10日 | 平城遷都1300年祭
平城遷都1300年祭の4月24日からの本格スタートに合わせて、JRグループなどが「奈良デスティネーションキャンペーン」(奈良DC 4/1~6/30)を展開中だ。
※JR西日本のホームページ
http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174762_799.html

交通新聞(4/6付)によると《「奈良DC」スタート JR6社など各地で多彩なイベント》《JRグループ旅客6社と奈良県、県下自治体、観光団体が共同展開する「奈良デスティネーションキャンペーン」が1日、スタートした。6月30日までの3カ月間、「はじまりの奈良、めぐる感動。」をテーマに各地で多彩なイベントを繰り広げる。奈良でDCが行われるのは1986年(昭和61年)以来2回目》。

《初日の1日、JR奈良駅で行われたオープニングセレモニーには、JR西日本の山本章義取締役兼専務執行役員・大阪支社長、井上浩一取締役兼常務執行役員・営業本部長、地元から奈良県の荒井正吾知事、奈良市の仲川げん市長らが出席。この日は、DCに合わせて運転開始した新大阪―奈良間直通の臨時特急「まほろば」をホームで出迎え、くす玉開花した後、荒井知事が「今、奈良県では平城遷都1300年祭を展開しているが、今月24日には平城宮跡で復元を進める第一次大極殿も公開される。今後、DCとの相乗効果を発揮できるように情報発信に力を入れるとともに、多くのお客さまに“奈良の感動”を味わってもらい、何度も訪れてもらえるように努力していきたい」と述べた》。

《また、井上本部長は「当社では、最古の歌集、万葉集にまつわる名所旧跡が沿線に多い桜井線に『万葉まほろば線』という愛称をつけ、万葉歌人などを描いたラッピング列車を走らせるなど、これまで奈良の観光の魅力創造に尽力してきた。DCの着地側として、駅員や乗務員、さらには駅売店や清掃の係員も含め、おもてなしの心で全 国からのお客さまをお迎えし、ここ奈良のリピーターを増やしていきたい」とあいさつした》。

《今回のDCでは、平城遷都1300年祭メーン会場の平城宮跡で、第一次大極殿正殿や遣唐使船の復元、古代衣装を着用したパレード、ガイドツアーなどを企画。県内の寺社で秘宝、秘仏の特別公開もある。また、日本古来の歌集、万葉集ゆかりの史跡を巡るウオーキングや講演会、シルクロードや仏教を題材にした平山郁夫の特別展が行われる》。

《JR西日本は、DCに合わせて期間中の土休日などに新大阪―奈良間直通の臨時特急「まほろば」を1日1往復運転。桜井線や和歌山線では“万葉”をテーマにしたラッピング列車を運行する》。

電車は車よりエコだし、新幹線は飛行機より環境に優しい。なら・シルクロード博でも新大阪―奈良間の直通列車が好評だったが、ぜひ遠隔地からも、鉄道を利用して奈良を訪れていただきたいものだ。



JR各社はDCに熱心だが、背景にはこういう事情もある。週刊東洋経済(4/3号)に、特集記事が出ていた。タイトルは《特集 鉄道新世紀-在来線の実態 なぜ観光客対策に躍起なのか》。

《国内旅行需要の掘り起こしに力を入れるJR各社は、観光キャンペーンを連発している。自治体関係者が「NHKの大河ドラマに次ぐ効果が期待できる」と口をそろえる「デスティネーションキャンペーン」(以下、DC)。これはJRグループ6社が自治体と共同で実施する観光誘致キャンペーンだ。約3カ月の期間中は開催地をPRする統一ポスターが全国の駅に張られ、関連イベントも各所で開かれる。候補地としていくつもの自治体が名乗りを上げ、JR6社の共同会議で開催地を決める。つねに3年先まで内定しているという》。

《この4月からは奈良県が開催地だ。今年は平城遷都1300年祭が開かれている。平城宮跡には第一次大極殿正殿が復元され、公開されるほか、一年を通じてさまざまなイベントが予定されている。奈良県下にはマスコットキャラクターの「せんとくん」の登場する案内ポスターが張り巡らされている。奈良DCもこれに相乗りする形で全国からの観光客を見込んだものだ》。

《DCへの期待感は今や自治体よりJRグループのほうが強い。JR各社の運輸収入を見ると、2008年3月期まではほぼ増収を続けてきたが、09年3月期は軒並み大幅減に。特に、ビジネス出張と観光需要の「定期外」の落ち込みが新幹線、在来線ともに大きい。10年3月期は減少幅がさらに拡大する見込みだ。景気悪化に加え、高速道路無料化や新型インフルエンザの影響が大きいとみられる。ビジネス向けには新幹線の「早特」や「エクスプレス予約」など割安さや利便性で落ち込み回避を狙うが、観光需要の掘り起こしには「仕掛け」が不可欠との認識で各社一致する。その核がDCなのである》。



《話題を奈良に戻そう。全国からの観光客の「着地」を担当するJR西日本は、観光地へのアクセスに趣向を凝らす。開催期間の土休日を中心に臨時特急「まほろば」を新大阪―奈良間で走らせる。また、万葉集ゆかりの名所旧跡が多いJR桜井線に「万葉まほろば線」との愛称を設定するとともに、万葉集のイメージを模したラッピング列車を運行する》。

《周遊タイプの切符も売り出す。奈良地方はJRだけでは不便な観光地も多いため、近鉄や奈良交通バスも乗り降り自由となっている。さらには、人気観光地にて割安で効率よくタクシーが利用できる「駅から観タクン」も販売するなど、これまでになくJR以外の交通機関との連携を強めた。「通勤線と比べ、観光向けのほうが他鉄道会社との連携を取りやすい」(JR西日本鉄道本部営業本部課長・橋本修男氏)ようだ》。

《一方、奈良へ観光客を送り込むのがJR東海など他のJRグループ会社だ。特にJR東海にとって首都圏から京都や奈良への観光客需要は、東名阪間のビジネス利用と並ぶ収益の柱である。それゆえ、JR東海ではDCの有無にかかわらず1993年以降、独自の京都・奈良キャンペーンを続けており、今では京都で年6回、奈良で2回、それぞれ季節に応じたキャンペーンを展開している》。

《DCの開催地や新線開業による地元への経済効果は大きい。が、観光客を運ぶ鉄道会社にとっては、地元を押さえるより、往路・復路を確保するほうが収益に寄与するという方程式なのだ》。

ふぅん、なるほど。JRは売り上げが落ち込んでいたのか。不況で企業は出張を抑えようとするし、個人や旅行をとりやめたり、高速道路にシフトしているのだ。


東京駅で見つけたJRのポスター(3/19撮影)

JR西日本の佐々木隆之社長は、日刊工業新聞(2/24付)のインタビューに答えて、こんな話もされていた。《「今までのキャンペーンのノウハウを生かし成功させたい」と語るのは、社長の佐々木隆之さん。過去に同様のキャンペーンを広島、岡山、兵庫などで開催し、利用増の実績を上げた。「落ち込む売り上げの対応策であるほか、地域活性化にも貢献できる」と意気込む》。

《キャンペーンのポスターには、ブームの阿修羅像のポーズをした女性モデルが登場。「阿修羅人気にもあやかって、一人でも多くの人に奈良を訪れてもらえれば」と期待を寄せる》。

たとえ狙いが「デフレーション対策キャンペーン」(DC)であったとしても、「電車で奈良を訪ねて」とPRしていただけるのは、とても有り難いことだ。何しろ、早くも奈良市内では交通渋滞が始まっているのだから。
※宮跡会場へは電車とシャトルバスで(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/baeb104f208e8d3125b1beb3de68bfb9

お近くの皆さんも遠方の皆さんも、ぜひ奈良へは電車でお越しいただき、ゆっくり歩いてお回り下さい!
※トップ写真は薬師寺西塔。4/8撮影
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