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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

昭和6年創業「銀座鳥繁」のスタイリッシュな焼鳥とドライカレー

2022年09月07日 | グルメガイド
土曜日(2022.9.3)、東京・新橋の「奈良まほろば館」で講演をすることになっていたので、前日に東京入りした。宿は新橋に取った。夜は、関東在住のIさんに教えていただいた「銀座鳥繁(とりしげ)」(東京都中央区銀座6-9-15)に行くことにした。


この写真と次の写真は、同店の公式Facebookから拝借した

Iさんによれば「焼鳥も美味しいですが、純銀のやかんでお燗する日本酒と締めのドライカレーが有名なお店です。上京された際にお試しください」とのことだったので、ぜひこれにチャレンジしようと思っていた。



焼鳥屋さんは高級店から鳥貴族まで、多種多様だ。奈良市には「焼鳥 望月」「焼鳥 福籠」というミシュラン掲載の高級店があるし、近鉄竜田川駅前には「鳥喜久」(生駒郡平群町西宮3丁目2−1)という庶民的な名店がある。銀座の焼鳥屋さんはどんな味なのだろう。興味津々で訪れた。


手羽先、合鴨、焼きギンナン(=トップ写真)。お通しは左の漬物、
次の写真の大根おろしと枝豆(うっかり先に食べてしまった)だった

このお店は1931年(昭和6年)の創業というから、今年で91年!という老舗である。総席数127席と聞いていたので「1人くらい大丈夫だろう」とは思っていたが、この日は金曜日。念のためオープン時間の少し前に電話で予約を入れた。「少しお待ちください」と言われて待つと、「カウンターで1席、お取りいたしました」。ああ、電話しておいて良かった!


大根おろしが良い口直しになる。途中で追加したところ150円(税込み、以下同じ)だった


野菜焼きは3種類ほどから1品を選ぶ。他には椎茸とシシトウがあった

新橋と銀座は目と鼻の先だ。JR新橋駅から徒歩5分ほどでお店に着いた。私の席は、カウンターのど真ん中だった。メニューを見ると「90周年記念コース ¥6,350(税込、お通し付き)」があった。お店のHPには、


タレ焼きの肝とつくね


塩焼きのかしわ焼き、皮焼き、つくね

創業90年のこだわりの味を盛り込んだ自慢のセットメニューです。鳥繁の焼き鳥は一本一本にボリュームがあり、他店さんの一本とは明らかにボリューム感が異なります。昔は京橋の伊勢広さんと鳥繁の2系統の焼き鳥しかなく、伊勢広系か鳥繁系かと業界の方には表現されていました。 昔ながらのボリュームのある串焼きを是非ご堪能下さい。


名物「鳥繁名物純銀燗酒」850円。最初は低く、徐々に高く持ち上げる


このあたりが最も高いところ


お酒は大関の普通酒だ


1滴もこぼさず、きれいに1杯に収めるワザはお見事!

【塩焼き皿4品】合鴨焼き 手羽先焼き 塩焼きつくね 銀杏焼き
【タレ焼き皿2品】タレ焼きつくね・肝焼き 
【塩焼き皿2品】皮焼き・かしわ焼き
【お食事】ドライカレー&鳥スープ【デザート】柚シャーベット
※令和4年5月よりコース内容を一新し、お好みのお野菜焼きと名物のお食事ドライカレーが付くコースに変更になりました。



以下の3枚の写真は追加オーダー分。「蒸し鶏のサラダ」800円


「松茸の夫婦焼き」1,650円。松茸を薄切りの合鴨で巻いてある


「丸手羽」750円と「ぼんぼち」(関西では「ぼんじり」、尾骨周辺の肉)600円

おお、ちゃんと「ドライカレー」がついている!迷わずこのコースを注文した。なお他には「松茸夫婦焼きコース ¥7,500(税込、デザート付き)」「定番人気コース・相鴨ロースコース ¥7,000(税込、デザート付)」「真鴨コース ¥7,350(税込、デザート付き)」があった。


ドライカレーと鳥スープ。東京では「鶏」ではなく「鳥」と書くのだ

うーん、これはうまい!さほどのボリューム感はないが、一品一品の鶏肉がよく吟味され、それが炭火で丁寧に焼かれている(ボリュームでは竜田川の「鳥喜久」に軍配が上がる)。飲み物や追加の注文も、私が店内を見回しただけで「ご注文ですか?」と聞いてくれる。素晴らしい接客だ。


締めの柚シャーベット

さすがは銀座だ。同じカウンターには夫婦ではなさそうな中年コンビ、初老の男性と若い女性(モデルかタレント風)のカップルと、なかなか奈良ではお目にかかれないお客さんたちが焼鳥に舌鼓を打っていた。

Iさん、良いお店を教えていただき、ありがとうございました、上品な焼鳥を堪能しました。皆さん、たまには銀座で焼鳥を!
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2 コメント

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東京の焼鳥屋 (井上)
2022-09-07 10:47:32
「銀座鳥繁」のような老舗ではありませんが、神保町に「蘭奢待」という、フレンチの技法も活かしたお洒落な焼鳥(串焼?)を楽しめるお店があり、たまに顔を出してワインと共に美味しい料理を楽しんでいたのですが、残念なことに少し前に閉店してしまいました。
ところで蘭奢待と言えば、正倉院の宝物である有名な香木の名前(東大寺の名を隠した雅称)ですね。少し前の正倉院展の展示品の目玉でしたが、神保町「蘭奢待」に行ったときは、いつも満席の店内を見まわしながら、この中で実際に蘭奢待を見たことがあるのはオレだけだろうな、と一人悦に入っておりました(笑)。
というわけで、お話は東京の焼鳥屋から奈良に戻ってきたわけでございます(笑)。
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ミシュラン1つ星 (tetsuda)
2022-09-07 11:05:08
井上さん、コメントありがとうございました。神保町の「蘭奢待(らんじゃたい)」、ミシュラン1つ星だったのですね、閉店とは残念です。

> この中で実際に蘭奢待を見たことがあるのはオレ
> だけだろうな、と一人悦に入っておりました(笑)。

蘭奢待の中に「東大寺」の文字が隠れていることをご存じなのも、井上さんだけだったのでは、と思います。

「酒亭鹿又」と「有薫酒蔵」が気になっています。東京へ行く機会があれば、訪ねてみるつもりです。
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