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頑張ってます!奈良のうまいもの会(奈良新聞「明風清音」第7回)

2018年07月30日 | 明風清音(奈良新聞)
奈良新聞の「明風清音」欄に、毎月1回(第3水曜日)寄稿している。今月(7/18付)掲載されたのは「奈良のうまいもの会」の話だった。農家、食品メーカー、飲食店、販売店など84社が加入する社団法人で、県の「奈良のうまいものづくり」事業からスピンアウトした団体である。皆さん、よく集まっては議論を交わし、安全・安心な「奈良のうまいもの」の提供に尽力されている。では、全文を紹介する。
※写真は、全て同会の第10回定時総会(6/27)の模様(ホテル日航奈良で開催)


堂土会長が議長を務める

一般社団法人奈良のうまいもの会(代表理事 堂土健一さん)をご存じだろうか。平城遷都1300年祭(平成22年)を控えた平成14年、奈良県農林部は「奈良のうまいものづくり」事業をスタート。「奈良にうまいものあり」をスローガンに「創作7品目」「郷土特産品料理」「奈良で食べたいお弁当」などの事業を展開。私も公募委員として事業に参加した。

成功裏に閉幕した1300年祭の翌年、この事業が民間に移り、奈良のうまいもの会が発足、24年7月に一般社団法人となった。食に関連した業者や農家など84社(6月末現在)が会員になっている。私も顧問のような格好で関わっている。



県農林部マーケティング課・原実課長の挨拶

同会のサイトには《奈良には、遠く大陸から今日のチーズやバターにあたる「蘇(そ)」や「絡(らく)」が伝わり、全国各地からはさまざまな産物が送られてきました。魚介類や塩を手にしていたことも遺跡から出土した当時の記録からわかっています。一方、山の豊かな恵みを受けて吉野葛をはじめ、川魚など奈良の特産品もさまざまな郷土の料理のなかに生かされて、今日に引き継がれています。まさに、奈良にこそ「日本の食」のルーツがあるのです》。

6月27日(水)、同会の定時総会が行われたので、出席した。正会員ではないので、久しぶりの出席だ。そこで29年度の事業報告が行われたが、活動の充実ぶりには目を見張った。

株式会社大和情熱野菜の発足と青果店「大和情熱野菜」(近鉄百貨店奈良店地下1階)の出店、大和当帰葉の栽培・販売など県「漢方のメッカ推進プロジェクト」への協力、「奈良木桶(きおけ)醤油」の開発・販売、「奈良のうまいものプラザ」(JR奈良駅構内1階)をベースとした各種イベントの開催など。



昨年8月の県、十津川村、新十津川町(北海道樺戸郡)の連携協定を受け、同プラザでは十津川村と新十津川町の特産品販売を開始。今年は同プラザと大和情熱野菜で新十津川町産メロンの限定販売も始める。「農家、飲食店、食品メーカ、販売店などがタッグを組めば、何でもできるのだな」とほとほと感じ入った。

なお大和情熱野菜は県と桜井市の「ふるさと納税」の返礼品に選ばれている。サイト「ふるさとチョイス(桜井市)」によると「みなさんは野菜について『無農薬』という表示が許されていないことをご存知でしょうか?それは科学的な検証が困難で、消費者の優良誤認を招くとの理由からです。では、どうすれば本当に安全・安心で美味しい野菜を見分けられるのか?私たちは、① 土壌診断、② シェフたちによる試食を認定基準に選びました」。

「土壌診断」とは聞き慣れない言葉だが、pH(酸度)とEC(電気伝導度)と、人間でいうと体温、血圧や血糖値などに該当する数値をクリアした健康な土壌ということのようだ。



30年度は、これら活動の継続・充実と、3回目となる「認定プレミアム商品審査会」が開催される。「奈良らしい・奈良にちなんだ商品」がずらりと勢揃いし、審査は毎回困難を極める。
うまいもの会の平均年齢は若いし、女性会員も多い。皆さんのパワーと情熱で、「奈良はうまいものばかり」を大いにアピールしていただきたい(てつだ・のりお=奈良まほろばソムリエの会専務理事)。


第10回総会は、初回と同じホテルの同じ部屋で開催された。あれから7年が経つのだ。この7年間の発展は著しい。

JR奈良駅構内1階の「奈良のうまいものプラザ」に引き続き、今は2ヵ店目として「大和情熱野菜」(近鉄百貨店奈良店地下1階)も出店し、好評だとのこと。私は第3回「認定プレミアム商品審査会」も、今から楽しみにしている(第2回の様子は、こちら)。

皆さん、ぜひ「奈良のうまいもの」をお買い求めください!


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