11/29(土)、会社の先輩・同僚とつくる「京都食べ歩き同好会」で、吉田山方面(京都市左京区)に行ってきた。真如堂で紅葉を堪能したあと、すぐ西側の料理旅館・吉田山荘(よしださんそう)に入った。
※真如堂の紅葉(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/2ecbb6751d8388f827bf9a489f60d10b
まず、この門(表唐門)に驚く。「最後の宮大工棟梁」といわれた故西岡常一氏の作なのだ。薬師寺の伽藍などを再建した氏が、京都府下で唯一手掛けた建築物だそうだ。
吉田山荘は、1932(昭和7)年、京大に通う東伏見宮さまのために建てられたのだという。山荘のHPの英語版に、コンパクトな説明文が載っている。「コリャ英和!」の助けを借りながらざっと訳すと《吉田山の平穏と静寂に包まれた吉田山荘は当初、今上天皇・明仁陛下の叔父(昭和天皇の義理の弟)東伏見宮さまの別邸として提供するため、熟練の職人によって建てられました。東洋と西洋を優雅にブレンドした建築は、昭和初期の進歩的な皇族に支持された、磨き上げられ洗練された好みを反映しています。私どもは皆さまに、吉田山荘にお越しいただき、雅びと文化の高貴な日本の都・京都のエッセンスを経験されるよう、お誘いします》。
※吉田山荘公式ホームページ
http://www.yoshidasanso.com/
「京都おこしやす.com」に詳しい説明が出ている。《吉田山は、東山三十六峰の一つとして三高寮歌にも歌われており、「大文字」のある東山如意ヶ岳と鴨川の間に位置し、静かな環境と自然に囲まれた景勝地だ。周辺には、後一条、陽成、各天皇の皇陵をはじめ、吉田神社、金戒光明寺、真如堂など神社仏閣が取り囲む。銀閣寺や哲学の道へも徒歩15分ほどの立地》。
http://www.kyoto-okoshiyasu.com/eat/yoshidasanso/
《総檜造りの建物の欄間や襖の把手、屋根瓦には御皇室ゆかりの「裏菊の紋」があしらわれ、格式の高さがうかがわれる。敷地内には、手入れの行き届いた庭園が広がり、春は桜、初夏はさつきやつつじ、秋には紅葉と四季折々の情景を楽しませてくれる》。
《邸内に入ると、まず玄関左手には古墳時代の銅鏡「直孤文鏡(ちょっこもんきょう)」からデザインしたステンドグラスや、部屋ごとに違う趣のある照明など「和」と「洋」が見事に溶け合って、高雅な雰囲気を作り出し、訪れた人を非日常の世界へと誘う》。
下の写真が、そのステンドグラスだ。撮り忘れていたのだが、「食べ歩き同好会」幹事の川崎さんが、わざわざメールで送って下さった。文様の縦横の線が、カタカナのフ・シ・ミ(伏見)の組み合わせに見えることから選ばれたのだろう、といわれる。なお直孤文鏡が出土したのは新山(しんやま)古墳(奈良県北葛城郡広陵町。大和高田市との境に近い所)で、再び奈良との縁があった。
《庭園を眺めながらいただくのは、四季折々の旬の素材を生かした伝統的な懐石料理。有機栽培の古代米や京野菜、天然ものの魚介など、安全で身体にやさしい食材を取り入れて、失われつつある伝統的な本物の味を楽しませてくれる》。この日いただいたのが、昼の懐石料理だ(12,075円~36,225円 税・サ込)。主な料理をカメラに収めたので、ご覧いただきたい。優雅で繊細な品々は、とても美味しかった。
箸はらんちゅう(利休箸)。市原平兵衛商店から購入している
とのことなので、間違いなく吉野郡下市町の箸(吉野杉箸)だ。
※割り箸鑑定団(JanJan)
http://www.news.janjan.jp/business/0404/0404082947/1.php
蓋の裏には螺鈿(らでん)がはめ込まれている。まるで正倉院御物だ
右上の10面カットグラスは高杉晋作が愛用したグラスの復刻版。
売店で、1個10500円で売っていた。
奈良でこのように、宮さまの別邸を料理屋にしたようなところは聞いたことがない。法華寺や円照寺(山村御殿)などの門跡寺院はあるのだが。
吉田山荘では、女将さん(中村京古さん)の名前をとった「京古(きょうこ)ブランド」なるものまで売り出していて、上記のカットグラスをはじめ、酒器(1セット21000円)、湯飲み(1客8400円)から月桂冠生原酒<京古>(1本2625円)まで揃えている。こういう商売上手なところは、ぜひ奈良も見習ってほしいものだ。
※京古ブランド商品
http://www.yoshidasanso.com/6kyouko.html
※真如堂の紅葉(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/2ecbb6751d8388f827bf9a489f60d10b
まず、この門(表唐門)に驚く。「最後の宮大工棟梁」といわれた故西岡常一氏の作なのだ。薬師寺の伽藍などを再建した氏が、京都府下で唯一手掛けた建築物だそうだ。
吉田山荘は、1932(昭和7)年、京大に通う東伏見宮さまのために建てられたのだという。山荘のHPの英語版に、コンパクトな説明文が載っている。「コリャ英和!」の助けを借りながらざっと訳すと《吉田山の平穏と静寂に包まれた吉田山荘は当初、今上天皇・明仁陛下の叔父(昭和天皇の義理の弟)東伏見宮さまの別邸として提供するため、熟練の職人によって建てられました。東洋と西洋を優雅にブレンドした建築は、昭和初期の進歩的な皇族に支持された、磨き上げられ洗練された好みを反映しています。私どもは皆さまに、吉田山荘にお越しいただき、雅びと文化の高貴な日本の都・京都のエッセンスを経験されるよう、お誘いします》。
※吉田山荘公式ホームページ
http://www.yoshidasanso.com/
「京都おこしやす.com」に詳しい説明が出ている。《吉田山は、東山三十六峰の一つとして三高寮歌にも歌われており、「大文字」のある東山如意ヶ岳と鴨川の間に位置し、静かな環境と自然に囲まれた景勝地だ。周辺には、後一条、陽成、各天皇の皇陵をはじめ、吉田神社、金戒光明寺、真如堂など神社仏閣が取り囲む。銀閣寺や哲学の道へも徒歩15分ほどの立地》。
http://www.kyoto-okoshiyasu.com/eat/yoshidasanso/
《総檜造りの建物の欄間や襖の把手、屋根瓦には御皇室ゆかりの「裏菊の紋」があしらわれ、格式の高さがうかがわれる。敷地内には、手入れの行き届いた庭園が広がり、春は桜、初夏はさつきやつつじ、秋には紅葉と四季折々の情景を楽しませてくれる》。
《邸内に入ると、まず玄関左手には古墳時代の銅鏡「直孤文鏡(ちょっこもんきょう)」からデザインしたステンドグラスや、部屋ごとに違う趣のある照明など「和」と「洋」が見事に溶け合って、高雅な雰囲気を作り出し、訪れた人を非日常の世界へと誘う》。
下の写真が、そのステンドグラスだ。撮り忘れていたのだが、「食べ歩き同好会」幹事の川崎さんが、わざわざメールで送って下さった。文様の縦横の線が、カタカナのフ・シ・ミ(伏見)の組み合わせに見えることから選ばれたのだろう、といわれる。なお直孤文鏡が出土したのは新山(しんやま)古墳(奈良県北葛城郡広陵町。大和高田市との境に近い所)で、再び奈良との縁があった。
《庭園を眺めながらいただくのは、四季折々の旬の素材を生かした伝統的な懐石料理。有機栽培の古代米や京野菜、天然ものの魚介など、安全で身体にやさしい食材を取り入れて、失われつつある伝統的な本物の味を楽しませてくれる》。この日いただいたのが、昼の懐石料理だ(12,075円~36,225円 税・サ込)。主な料理をカメラに収めたので、ご覧いただきたい。優雅で繊細な品々は、とても美味しかった。
箸はらんちゅう(利休箸)。市原平兵衛商店から購入している
とのことなので、間違いなく吉野郡下市町の箸(吉野杉箸)だ。
※割り箸鑑定団(JanJan)
http://www.news.janjan.jp/business/0404/0404082947/1.php
蓋の裏には螺鈿(らでん)がはめ込まれている。まるで正倉院御物だ
右上の10面カットグラスは高杉晋作が愛用したグラスの復刻版。
売店で、1個10500円で売っていた。
奈良でこのように、宮さまの別邸を料理屋にしたようなところは聞いたことがない。法華寺や円照寺(山村御殿)などの門跡寺院はあるのだが。
吉田山荘では、女将さん(中村京古さん)の名前をとった「京古(きょうこ)ブランド」なるものまで売り出していて、上記のカットグラスをはじめ、酒器(1セット21000円)、湯飲み(1客8400円)から月桂冠生原酒<京古>(1本2625円)まで揃えている。こういう商売上手なところは、ぜひ奈良も見習ってほしいものだ。
※京古ブランド商品
http://www.yoshidasanso.com/6kyouko.html
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