tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

「古地図で歩く奈良」奈良まほろばソムリエの山﨑愛子さんが、奈良まほろば館(東京・新橋)で講演!(2021 Topic)

2021年12月15日 | お知らせ
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、2021年12月から、奈良まほろば館(東京都港区新橋1丁目8-4 SMBC新橋ビル)で、月1回程度の講演を行う。コロナ禍でしばらくストップしていたものを再開するのである。

トップバッターは山﨑愛子さんだ。彼女は奈良のガイド名人を決める「Nara観光コンシェルジュアワード」で、優秀賞を受賞している。同館のHPには、

<セミナー>「古地図で歩く奈良~江戸時代の名所案内図『和州奈良之絵図『を巡る~」
日 時 令和3年12月17日(金)11:00~12:30(第1部)/14:00~15:30(第2部)(※第1部と第2部は同内容です。)
講 師 山﨑愛子(奈良まほろばソムリエの会会員、Nara観光コンシェルジュ)
会 場 奈良まほろば館 イベントルームA
参加費 500円
定 員 各回50名(申し込みの先着順)

江戸時代、東大寺の大仏が修復され大仏殿が再建されると、人々は当時流行していた伊勢参りにあわせて奈良に寄り、大仏を拝観するようになりました。これが観光都市「奈良」の始まりとも言われています。

「和州奈良之絵図」は、絵図屋庄八によって発行された名所案内図で、観光客用の土産物でした。この古地図を見ながら、江戸時代と今の奈良の「同じところ、変わったところ」を、お薦めのモデルコースでご案内します。

申込方法 第1部はこちら、第2部はこちらからお申し込みください
問い合わせ 奈良まほろば館 情報発信課 【業務時間】10:15~19:00 TEL: 03-5568-7081 / FAX: 03-5568-7082

注意事項
※聴講券等の発行はいたしません。定員に達し、お断りする場合のみご連絡いたします。
※受付・開場は開始15分前から行います。受付前の講座室周辺での待機等はお控え下さい。
※キャンセルされる場合は事前にお知らせください。
※受講の際には、咳エチケットを守り、手洗い・指の消毒、マスクの着用をお願いいたします。
※健康状態に不安のある方(発熱、咳、鼻汁、味覚・嗅覚障害等の症状に該当される方)は来館を控えて下さい。
※過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域への渡航歴がある方は来館を控えてください。
※感染拡大防止のため、講師のマスク着用や職員による道具の消毒、講座室の換気等を行います。
※筆記用具が必要な方は、持参いただきますよう、お願いいたします。


来年1月以降のざっとした予定は、以下の通りだ。各日とも、午前11時からと午後2時からの2本立ての予定(各90分)である。

1月19日(水)橋本厚「仏教伝来前夜の倭国~ヤマト王権誕生から蘇我氏へ~」
2月23日(水・祝)木村三彦 (午前の部)「久米仙人と桜児伝説~大和の伝説からユニークなお話~」(午後の部) 「桃花鳥坂邑(つきさかむら)の伝承から~難読地名の由来と歴史」
3月20日(日)鉄田憲男「逆説の奈良古代史~井沢元彦氏の『大胆仮説』をたどる~」
3月25日(金)藤永泰雄 「乙巳の変(大化の改新)の謎」


皆さん、新橋に移転したばかりの「奈良まほろば館」に、ぜひ足をお運びください!
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3 コメント

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奈良の、今と昔 (金田 充史)
2021-12-16 00:52:57
今更ですが、ご勇退、おめでとうございます。これからも、よろしくお願いいたします。

こういう昔の印刷物は、今の時代でも、十分役に発ちます。当たり前ですが、東大寺や興福寺、春日大社と云った寺社の位置や構造は変わっていない訳ですが、その中でも、変わっている建造物も、少なく有りません。

こちらの地図では有りませんが、「なら名勝ゑず」と題されている地図も、この絵図屋氏の制作で、この地図は、制作年度で違った版が沢山有ります。一番古い版のは、大仏殿が無い図柄になっている訳ですが、この時で既に、大仏殿に行くと云う、ツーリズムが出来上がっているのがわかると思っています。

更に、版が新しくなれば、元興寺の五重塔が描かれているのが有る訳ですが、明治期の版には、礎石に変わっていて、江戸期まで、元興寺五重塔が残っていた事が、理解できる訳です。この和州奈良絵図にも、小さくですが、元興寺五重塔が描かれている訳ですが、この地図は、天保15年。この時には、現存していた訳ですね。

明治期からは、また別の多色版画の製品が出て、昭和戦前まで続きますが、そこでも、版替えがされていて、商業建築物の名称も入って居ます。昭和18年発行のものは、南都銀行と書かれていますが、12年のは、六十八銀行となっていて、これも、興味を引く訳です。

また別の地図には、田原から京終までのロープウェイが描かれているのも有ります。こうした事案は、多数の目で見る事により、気付く所も違って来ます。古地図の面白さつてのは、こんな所なんでしょうかねぇ。
返信する
古地図の面白さ (tetsuda)
2021-12-16 08:15:25
金田さん、コメントありがとうございました。

> ご勇退、おめでとうございます。これからも、よろしくお願いいたします。

恐縮です、引き続き頑張ります!

> こうした事案は、多数の目で見る事により、気付く所も違って
> 来ます。古地図の面白さってのは、こんな所なんでしょうかねぇ。

なるほど、そういうことなのですね。講師の山﨑さんに伝えておきます!
返信する
ありがとうございます。 (山﨑 愛子)
2021-12-21 22:10:42
金田さま
貴重なお話をありがとうございます。
江戸時代の奈良に関心がありますので、古地図をよく眺めています。

天保15年(1844)発行の『和州奈良之図』には、元興寺の五重塔が描かれています。面白いと思うのは、安政六年(1859)の火災で焼失してしまった元興寺の五重塔が、その5年後、元治元年(1864)に発行された『和州奈良之絵図』にも描かれていることです。よく見ると五重塔の左横には「安政六羊年大塔ヤケ」の注釈が書かれていました。

その理由については、いろいろ調べてみたのですが、わかりませんでした。「和州奈良之絵図」はお土産品であったこと、元興寺の五重塔は人気の観光地であったことから、燃えてしまった後も五重塔を描き、その代わりに「ヤケ」と注釈をつけたのかなと考えています。

また、興福寺の門跡寺院の一乗院、大乗院を、「一乗院様」「大乗院様」と「様」をつけているところ、路上にかかれた町名が興味深く、今はない町名を探しています。

今回、江戸時代の奈良の観光についてお話する際に、「ならめいしょゑづ」「南都名所之絵図」についても軽く触れました。修復されたばかりの大仏様と、仮設の東大寺大仏殿が描かれているところをご紹介したところ、皆さま、熱心に見てくださいました。

田原から京終までのロープウェイは、「奈良安全索道」でしょうか。江戸時代以外の時代、ならまち以外の地図も調べてみようと思います。ありがとうございました。
返信する

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