水徒然

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「エアロゾル」に係る記載を調べました。(その7:黄砂中微小粒子)

2011-02-08 | 日記

 既報に引き続いて、異常気象の要因のひとつとして、大気中の黄砂、火山噴火などによるエアロゾルの影響に着目して調査しています。 「西日本において大気中の粗大粒子と微小粒子の高濃度を引き起こす要因」の論文に記載されていた”微小粒子の増加がガスの粒子化による”との考察に着目しました。さらに、定量的なデータが記載された関連文献を調べました。

  岐阜県保健環境研究所報 第15号(2007)
「黄砂中の陰イオン・陽イオン成分濃度とその粒径分布について」によればhttp://www.cc.rd.pref.gifu.jp/health/public/no15/oohira15.pdf
(長編につき、要旨および本文の一部抜粋いたしました。詳細の図・表は本文参照願います。)
要旨 
 日本に飛来する黄砂の物理的,化学的な性状やその広域的な分布を明らかにするため,福井・岐阜・三重・滋賀の四県が連携して調査を実施し,岐阜県では陰イオン・陽イオン成分濃度とその粒径分布に関する検討を行った. 平成17年4月15日~18日にかけて飛来した黄砂における調査の結果,浮遊粉じんの粒径別の濃度は,いずれの県でも平均粒径0.6μmの微少粒子側と4.8μmの粗大粒子側で高い値を示した.
 黄砂時において,平均粒径0.6μmでは硫酸アンモニウムの存在が,また平均粒径4.8μmでは硝酸イオン濃度が高く,硝酸カルシウムや硝酸ナトリウムとしての存在が推察された.また,前述の調査と平成18年4月7日~10日にかけて行った調査の後方流跡線解析結果から,飛来する黄砂の経路により粒子中の大気汚染物質の濃度が異なり,特に黄砂が中国北東部経済圏上空を経由した場合,硫酸塩や硝酸塩などの大陸からの大気汚染物質の輸送に関わることが示唆された.・・・ 
はじめに
 ・・・森林の減少,砂漠化等の問題と関連して,近年では黄砂による環境影響が増大しているといわれている. 一方,国内の大気環境測定局では浮遊粒子状物質(SPM)が,黄砂飛来により春先に環境基準を超過する要因となっている.さらに,近年中国での大気汚染が深刻であることから大気汚染物質の沈着した粒子状物質の輸送が憂慮されている.・・・
2.3 調査時期
・・・平成17年4月15日13時から4月18日13時にかけて黄砂飛来時(以下「黄砂(Ⅰ)」という),平成17年10月21日13時から10月24日13時にかけて対照時期(以下「対照時(Ⅰ)」という・・・
2.4 試料採取方法
 アンダーセンハイボリウムエアーサンプラーに,あらかじめ恒量にした円形の穴あき石英繊維ろ紙を4段,更にバックアップフィルターを取り付け,566 L/minで約72時間大気を捕集した.
2.5 分析方法
 採取した円形の穴あき石英繊維ろ紙は1/4,バックアップフィルターについては1/8を短冊状に切り,50mLの円形のプラスチック容器に入れ,イオン交換水30mLを加え,20分間振とうし,3000rpmで2分間遠心分離した.この上澄液を孔径0.45μmのメンブランフィルターでろ過し、・・・イオンクロマトグラフにより分析・・・
2.6 後方流跡線解析
 黄砂時および対照時における後方流跡線解析には,METEX(METeolorogicalData Explorer,地球環境研究センターのNCEP再解析データを用いて流跡線解析を行った.解析条件は,座標:北緯35度・東経136度,高度:500m,算出方法:三次元法,垂直座標系:シグマ,流跡線長さ:168時間とし,時刻は各採取開始日の15時から6時間毎のデータを用いた.・・・」

電子顕微鏡観察などの機器分析で代表的な各粒子の分散凝集状態、硫酸アンモニウムなどがどのように粒子に介在しているか?興味深いところです。
 新燃岳の火山灰の地上への堆積は凄惨をきわめています。心からお見舞い申し上げます

 


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1 コメント

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毎日 (masa)
2011-02-08 10:17:24
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