藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

「貝の火」・・・宮沢賢治

2017-12-24 09:43:24 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜は布団の中で、宮沢賢治作「貝の火」を読んだ。 奥様が階段にお置きになっていたので、二階の本棚に上げておくつもりで持って上がったら、小学校時代のことを思い出した。

 この本の中には、賢治の童話が十一篇入っていて、若い頃常に手元に置いていた本である。 痛むと古本屋で買ってくる。 自らの精神性を、幽玄世界の童話で描くことで、表現しようとした、賢治の作品に惹かれていた時期があった。 そのきっかけは、小学校の学芸会だったことは間違いない。 学芸会で、賢治の作品の中の「貝の火」を、六年生が取り組んで発表することになっていた。 六年生の時くらい、学習研究発表のメンバーにしてほしいと訴えて、やっと小学校六年間の学芸会の、演劇出演から開放されると思っていたが、学芸会三日前に急遽、演劇練習場に呼ばれ、「狐」の役をさせられることとなった。 主役の「ホモイ」に次ぐ台詞量で、(もしかすると、狐のほうがおおいいかもしれない)その台詞を二日で覚えて、衣装は母に頼んで大きな狐尻尾を一つ作ってもらって、出演した苦い経験があった。 作品自体は、道徳心を問う作品であり、「狐」は非道徳の塊みたいな役だった事だけは鮮明に記憶している。 学芸会以後、下級生の生徒から、「狐の兄さん」とあだ名を付けられて、困惑したことだけが思い出である。 とうとう六年間、学習発表のグループで学芸会に出演できなかった。  

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