藤森照幸的「心」(最年少被爆者、アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

中野好夫訳 ベニスの商人(シェクスピア作)を読む

2017-12-24 14:07:59 | 日記・エッセイ・コラム

先日の広島ハーンの会の後に、風呂先生との会話の中で、日本語訳の作品について、意見を言った。 例えば、子供の頃読んだ、「ハックルベリー・フィンの冒険」など、ハックの話す言葉と、トム・ソーヤが話す言葉に差がないのが、何処かいま一つ現実社会からかけ離れた物のようで、どこか嘘臭く感じたと話したら、「中野好夫訳・ベニスの商人を読んでみると良いよ」と、薦められた。

なんと面白い事か、主人公の友人との会話や、妻との会話。 はたまた、他人が存在する時の夫婦間の会話や、使用人との会話・・・・。東北訛りあり、大阪弁と思しき言葉ありのその訳は、現実社会の有様を写したように生き生きとして、楽しませてくれる。 ベニスの商人という、劇の台本が躍動し、目の前で人間の本性が露にされていく過程がなんとも面白い。 こんな風な約で、トム・ソーヤや、ハックルベリー・フィンを読んでみたいと探したが見つからないでいる。 何方か、そんな名訳の本があればお教えください。

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2 コメント

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Unknown (花てぼ)
2017-12-24 22:34:33
こちらで「ベニスの商人」の文庫本を見た時、ああ、懐かしいと思い私もこれと同じ本を持っていたと探してみました。私のは新潮文庫で福田恆存訳でした。その頃、「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」など英語で読む機会があり、その参考にと買ったものでしたが、その時初めてシェ-クスピアの戯曲に目覚め、他の有名な戯曲を買ってみたりしました。でもシェ-クスピア以外は何も頭に入っていないので、読まないで放っていたようです。
藤森さんの読後感を聞いてもう一度「ベニスの商人」をよみかえしてみたくなりました。
尚「トム・ソーヤ」や「ハックリベリ・フィン」は特別面白い訳は知りませんが、アマゾンで検索してみると沢山あるようですがどうなのでしょうか?
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古本屋巡りもしてみました (藤森 照幸)
2017-12-24 23:44:17
厳格なお婆さんに育てられる「トム」、浮浪者の「ハック」。 育ちや環境で、しゃべる言葉の違いを訳してくれた翻訳者が居ないように思うのです。 南部訛りの英語、ミシシッピーの船乗りの会話、そんな雰囲気が感じられる翻訳物が読んでみたいのです。 ボクシングのカシアス・クレーが、こんな奴隷の名前は嫌だと、モハメッド・アリと、名前を変えましたが、ハックル・ベリー・フィンの名前にどんな歴史が隠されているのか・・・・・。 いろいろ考えてしまうのです。
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