先日の広島ハーンの会の後に、風呂先生との会話の中で、日本語訳の作品について、意見を言った。 例えば、子供の頃読んだ、「ハックルベリー・フィンの冒険」など、ハックの話す言葉と、トム・ソーヤが話す言葉に差がないのが、何処かいま一つ現実社会からかけ離れた物のようで、どこか嘘臭く感じたと話したら、「中野好夫訳・ベニスの商人を読んでみると良いよ」と、薦められた。
なんと面白い事か、主人公の友人との会話や、妻との会話。 はたまた、他人が存在する時の夫婦間の会話や、使用人との会話・・・・。東北訛りあり、大阪弁と思しき言葉ありのその訳は、現実社会の有様を写したように生き生きとして、楽しませてくれる。 ベニスの商人という、劇の台本が躍動し、目の前で人間の本性が露にされていく過程がなんとも面白い。 こんな風な約で、トム・ソーヤや、ハックルベリー・フィンを読んでみたいと探したが見つからないでいる。 何方か、そんな名訳の本があればお教えください。
藤森さんの読後感を聞いてもう一度「ベニスの商人」をよみかえしてみたくなりました。
尚「トム・ソーヤ」や「ハックリベリ・フィン」は特別面白い訳は知りませんが、アマゾンで検索してみると沢山あるようですがどうなのでしょうか?