我が家の奥様は、風邪ひき旦那など目もくれず、二人の未亡人とお出かけである。 一人はご近所の方、今一人は、私の弟の連れ合いであった人である。
このところ、我が家の奥様の関心事は「野蒜」である。 私が二十数年前、たまたま大量に繁殖した「野蒜」を見つけて、「サラダ」や「御浸し」にして食していただいたことがある。 奥様は、友人の休耕田で群生した「野蒜」を見つけて、これを増やして「商売」に出来ないかと、三人の意見が一致したらしい。
そこで、一反以上ある休耕田を耕運機で耕して、畝を作り、「野蒜」を植えつけておいでのようである。 結果は来年夏以降のことになるが、[取らぬ狸の皮算用]・・・・・。[狸の襟巻]も見かけなくなった位だから、はたして思惑道理にゆくのかどうかお楽しみと外から眺めている。
量産できれば非常に美味なものだけに、料亭などでは利用価値があろうと思われる。 そんな事で、本日の昼喰は「熊本ラーメン」を、一人さみしくいただいた。
ここでお断りせねばならぬことがある。 旅行の熊本の写真だが、「夏目漱石旧居」「小泉八雲旧居」などの写真を撮らずにおいた。 被害が悲惨であったので敢えて寫さなかった。 皆様のご想像にお任せする。 来年四月から一年がかりで復旧工事がなされるそうである。 熊本城は幾年かかるのか想像もつきかねる。
今回の九州旅行で、夫婦を一番喜ばしてくれたのは、「道の駅」であった。 それぞれに特色があり、温泉有り、おいしい食あり。 ホテルなど不要なほど快適な施設作りであった。