藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

田舎育ちと町育ち

2019-09-14 03:14:00 | 日記・エッセイ・コラム

 我が奥様は、広島県のチベットと言われた、比婆郡の生まれだ。 世に名高い、「ヒバゴン」と同じ空気と水で育った。 嘗ては、雪深い所だったが、近年はすっかり雪が積もらなくなったそうだ。 温暖化が最もわかる場所だ。 そんな奥様は、農家の生まれなので、戸の開閉は・・・・。 開け閉めしないのだ。 開けたら開けたまま。 農家は日常的に、泥まみれになる。 その泥の着いた手で戸を開けることになるので、開けっ放しなのだ。 なんせ、村中が親戚…それに近い状態なので泥棒が居なかった。 居るには居たらしいが、取られても、精々稲束が取られるくらいの事だ。 取られた方も、あそこの家は子沢山だから大変なのだろう・・・位な感覚だったらしい。 その子供の頃の癖が、未だに続いているのだ。 奥様が歩いた後は、全て戸が開け放たれる。 夏はそれで良いのだが、・・・・。 そうした奥様に対して、私は町育ち。 子供の頃泥棒被害は一度や二度ではなかった。 わが貧乏家から盗人が何を盗むのか、・・・。 盗っていくのは、お袋の着物以外に無いのだ。 しかしその着物も、一週間うちには帰ってきた。 質屋か、古着屋しか持ち込む所など無いからである。 金のない盗人は、早く金にしたっくって、盗品を売り歩くので、直ぐに捕まる。 尤も、刑務所暮らしの方が飢えなくて良いので、盗人を続けるという説も、戦後の食料難時代にはあった。 そんなところで育った私は、鍵掛魔である。 自分が入ったトイレが自宅でも、カギを懸ける。 片や奥様は・・・、誰もいないと思って開けたトイレに、奥様が座っていたなんてことは日常茶飯事だ。 蚊や虫の多いい夏場にはこれが原因で夫婦喧嘩となる。 ついつい大きな声で注意してしまい、・・・。 まあこんな夫婦げんかの話などは、犬も食わない事位、百も承知で書いています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ほぼろをうる(広島の方言) | トップ | 血圧が高止まり »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事