我が奥様は、広島県のチベットと言われた、比婆郡の生まれだ。 世に名高い、「ヒバゴン」と同じ空気と水で育った。 嘗ては、雪深い所だったが、近年はすっかり雪が積もらなくなったそうだ。 温暖化が最もわかる場所だ。 そんな奥様は、農家の生まれなので、戸の開閉は・・・・。 開け閉めしないのだ。 開けたら開けたまま。 農家は日常的に、泥まみれになる。 その泥の着いた手で戸を開けることになるので、開けっ放しなのだ。 なんせ、村中が親戚…それに近い状態なので泥棒が居なかった。 居るには居たらしいが、取られても、精々稲束が取られるくらいの事だ。 取られた方も、あそこの家は子沢山だから大変なのだろう・・・位な感覚だったらしい。 その子供の頃の癖が、未だに続いているのだ。 奥様が歩いた後は、全て戸が開け放たれる。 夏はそれで良いのだが、・・・・。 そうした奥様に対して、私は町育ち。 子供の頃泥棒被害は一度や二度ではなかった。 わが貧乏家から盗人が何を盗むのか、・・・。 盗っていくのは、お袋の着物以外に無いのだ。 しかしその着物も、一週間うちには帰ってきた。 質屋か、古着屋しか持ち込む所など無いからである。 金のない盗人は、早く金にしたっくって、盗品を売り歩くので、直ぐに捕まる。 尤も、刑務所暮らしの方が飢えなくて良いので、盗人を続けるという説も、戦後の食料難時代にはあった。 そんなところで育った私は、鍵掛魔である。 自分が入ったトイレが自宅でも、カギを懸ける。 片や奥様は・・・、誰もいないと思って開けたトイレに、奥様が座っていたなんてことは日常茶飯事だ。 蚊や虫の多いい夏場にはこれが原因で夫婦喧嘩となる。 ついつい大きな声で注意してしまい、・・・。 まあこんな夫婦げんかの話などは、犬も食わない事位、百も承知で書いています。
最新の画像[もっと見る]
-
烏何故なくの・・・・ 2週間前
-
烏何故なくの・・・・ 2週間前
-
本日のお出迎えは、・・・ 2週間前
-
この夏の「我が家の主」 2週間前
-
毎日心が痛んでいます 6ヶ月前
-
毎日心が痛んでいます 6ヶ月前
-
毎日心が痛んでいます 6ヶ月前
-
恐れ入り屋の鬼子母神 1年前
-
深夜二時 3年前
-
みんな暖かい方に身を寄せる 3年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます