藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

深山 霞の「霞的心」   政府の福島原発対応は正しかったのか。

2013-05-14 16:50:42 | 社会・経済

先の衆議院選挙で、私が何故民主党議員を支持しなかったの振り返ってみた。

理由は簡単であった。 「何となく」民主党の東京電力に対する対応が不信感を齎したからである。 「何故東京電力の株主を守るような公的資金を投入したのだ。」と疑問を持ったからである。 銀行救済の公的資金とは違い、返済義務が存在するのか否か国民は理解できなかった。 ただ単に、「東京電力の株主救済」としか映らなかった。 結果国民の多くの信頼を失ったのではなかろうか。

ところで皆さんは「原爆被爆者」の癌の発症率と言うのをご存知であろうか。被爆者の私にもよく理解できない。 統計学的な数値は存在するらしいが、幾ら検索しても何処からも出てこない。 大腸癌や甲状腺癌、肝臓癌などを発症すると、原爆症として認定される。 発症率は、数倍から数十倍と公式な数値が公表されていないようである。 

002_3 この手帳は、特別化学物質等に接触し、吸引の為「癌」等の疾病を引き起こす可能性のある人に国が発行し、健康管理のための健康診断等を公費で行うための手帳である。 

「特別化学物質」とは、明らかにその物質により特定の病気を発症すると認定された物質で、近頃では印刷工場で「胆管癌」患者が七名発症し、経営者が労働安全防止法違反で告発されたばかりであるので皆さんもよくご存知であろう。

さて此処で問題です。

「一種被爆者健康手帳」と、「健康管理手帳(石綿)」と両方の健康管理のための手帳を所有している私などが、「肺癌」を発症した時私は、「原爆症」か、はたまた「労災」なのか、どちらなのでしょうか。

どちらも厚生労働省の管轄ですが、管轄部署の違いから、その様な問題を考えた事などないそうだ。

石綿で労災認定が降りても、原爆対策課は関知せず、仮に原爆症認定の申請が出されても科学的に判断して結論を出すそうである。 つまり二重に国家補償がなされる可能性が否定できないそうである。

今回の福島の地震による被害は、「放射能暴露」と「石綿暴露」の「二重暴露」事故と言うべき事故であり、十年後、二十年後に被害者が出始める。 その時に東京電力と国はどの様な補償をするのであろうか。

「靖国神社参拝」などする時間が有るのならば、国民から手当てを貰っている国会議員が、この問題の解決の為に働くのが本来の姿であり、国民に奉仕する事を本分とすべし。

皆さんはどう思われますか。

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