切腹の日まで四日。 胆嚢全摘出だそうであるが、十日の検査では、ハプニングが突発した。 胆石が消えたのだ。 其の代わりに、胆嚢の後ろ半分に正体不明の物体が占拠して、CT, MRI, エコー等の検査器具では正体が判別できなかった。 集合してきた医師は六名。 色々討議されていたが、摘出して時間をかけて正体を・・・と、言う事に成り、予定道理の手術と相成った。 非常に珍しいケースで、今まで経験がないそうだ。 もしかして、前回のすい臓炎も此の不明物体が原因だったのではなかろうかと言う、意見も出てきた。 それにしても78年間、原爆を始めとして、多くの事故事件で命拾いしてきた身である。 今更、じたばたする気も無い。 妻の両親、我二親の最期も看取ったので思い残す事は無い。 妻には、最後までドタバタさせた事、それだけが心残りである。 とは言っても、些かぼけ始めた「妻」より、命永らえるやもしれぬ。 その時はその時、出来る事だけを十分にやるだけである。 入院の支度は全て整えおえた。 出陣を待つだけである。
長らくブログを休み、その間のお尋ねいただいた皆様には、失礼ばかりしていた。 心からお詫び申し上げます。 照幸拝。