横着の極み

　顔も洗わず、ベットの上で菓子パン二つの朝食。　薬を飲んで・・・・・ダラダラダラ・・・・・。　心配もされず、干渉もされず、(全てそうならそれでも良いが・・・)ベットの上でＴＶも見ず、ただただ、　ボー。　薬の所為か、気力の所為かは、定かでない。　まあ、こんな日が有っても良かろうと壁の節穴の数を数えている。　刑務所の独房に入ると、こんな生活なのだろうかと、想像してみるが色々な書物を読む限りそうではなさそうだ。　こんな生活が出来るのは、極楽と我が家以外にはなさそうである。　ただただ、底冷えのする早朝、奥様は裏山散歩にお出かけであるし、こちとらはする事も無く、「ぼー・・・・・」。　ガスコンロの上には、大きな鍋に「豚汁」、具は、大根、ニンジン、里芋、ごぼう、豆腐、豚肉。　三日分ある。　冷蔵庫には、ローストビーフ、タンの塩焼き、ピーマンと海藻の酢の物、・・・・・。　食料は三日分十分にある。　ご飯は、山芋のむかご飯。　そうなのだ…私のやる事が無いのだ。　気分転換の食事ならば、ボンゴレが冷凍してある。　抜歯後の気分転換に料理をしたが作り過ぎた。　本はアマゾンで買い過ぎて本棚から溢れている。　これ以上買うと、奥様火山が爆発するので、今月は打ち止め。　あーーーー、出来ることが無い。　これではストレスが溜るので、夫婦喧嘩でもとは思うのだが、それも叶わぬ。　負ける喧嘩はしたくない。　やっぱりストレスが・・・・・・。