午前零時、目覚めてしまった。寝付かれず外を見ると、台風一過新月が顔を覗かせている。やけに空が明るく薄気味悪い。 広島市内で大規模の緊急工事が行われているのであろう。
ところで、「泊原発」の周辺町村は避難訓練をするそうである。 どんなに考えても不思議な訓練ではある。 科学者が集まり安全を宣言した「原発」の事故を想定して避難訓練をするという。
ましてや、事故の規模や当日の気象条件など勘案しての事なのか不思議な訓練を行うものである。
大規模地震時の避難ならば、交通網は当てにはならないはずである。 歩いて逃げる事の出来る範囲は知れた物である。
気休めの訓練など止めたほうが良い。 無駄な時間とお金の浪費である。 そんな訓練より、「原発運転者」の「習熟度訓練」の方が先である。 マニアル道理にしか運転できない運転員に不意の事故に対する対応能力など存在しない。 そもそも運転確保に必要な、電源確保工事要員が常時幾人確保されているかさえ見えてこない。 「柏崎刈羽原発」のベントを二本にすると言い出した東京電力。 本来全て予備施設が必要であるのにそんな事はお構いなしに運転してきただけである。 航空機の操縦は正副機長、機関員三人で行っている。 それでも事故は起きる。 ヒューマンエラーはどこでも起きる。 それを前提に考えると「原発は日本に要らない」という結論に達する。
今や「原発稼動」議論より「原発廃止」方法論を行うべきである。 「原発廃止技術が存在しない原発を動かす事のおろかさを今こそ認識すべきである。
核兵器保持準備のために始めた「原発」が、いまや国の命取りになりつつある。
自民党の政策の破綻が、「核兵器保有能力保持」から破綻を始めた事を安部総理は認識すべきである。