(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

夏色キセキ 第7話「雨にオネガイ」

2012年05月26日 | 視聴済アニメごった煮
凛子ママも百合なのか!?なるほど遺伝かぁ。良い哉良い哉。
あ、お話的にはちょっとかったるいかな。(忘れていたかのよーに)

 そんな今回のお話は…
 太鼓祭りの当日。のど自慢大会に出場する4人はダンスの練習中。
 ミスばかりする優香に、ちゃんと練習してきたのかと起こる夏海。さらに、チェックだと言ってDVDを見始める優香に夏海はカンカン。
 しかも優香は、御石様にオネガイして優勝させてもらおうと言い出して…。
 そんなズルをしても意味がない、と、ついに夏海の怒りは頂点に達し、2人はケンカ状態に。
 これでは練習にならないと、夏海と紗季、優香と凛子の2手に分かれ、4人は一旦解散することに。のど自慢大会には出られるのか…?
 以上公式のあらすじ。

 お話としましては、夏祭りののど自慢大会に出場することにした4人は……という話なんだけど、今ひとつ見所が分からない。
 努力とかに無縁な優香と真面目な夏海の対立や、トラブルメーカー優香の衣装忘れ、突然の雨など色々ありはしたけれど、盛り上がり所がなくどこを見せたかったのかが薄ぼんやりとしているのだ。
 そもそもけっこう大きなお祭りらしく、優香の実家の旅館も一年で一番の書き入れ時というくらい人がくるというのに、画面にお祭り感もないしなぁ。
 特に4人がそのお祭りと関連するわけでもなく、まぁのど自慢大会には出るのだけれど、割と蚊帳の外でお話は進み、ケンカ状態になってしまう優香と夏海というところで特別苦心することもなく、友情を確かめ合ってなどという事もない。正直、のど自慢大会で優勝するであろうことは十分予想の範疇なので、むしろそこは問題でなく、その前後でどうなるかが見せ所だと思うのだがなぁ。
 こののど自慢大会でズルをしたくないという思いがあり、その点に関して御石様の力を使いたくないと4人が思っているのは語られる。そういう中で、突然の雨に雨天中止を避けるために御石様の力を使うのか使わないのか、がポイントにしたかったのだろうと思うのだが、それが弱いよな。
 御石様の力を使わなかったという事は最後になって判明することから、上記ポイントは間違っていないのだけれど、雨の止め方が凛子ママから提案された時点で、てるてる坊主なんだろうなぁというのはすぐ思いつくことであるので、御石様でなくてるてる坊主だったというのがオチになっていない。
 もう一点。雨を止めることを御石様にオネガイする段になって、夏海が躊躇するシーンがあるのだが、これは説明不足なのではないだろうか。
 「のど自慢大会で優勝したい」と願うならともかく、「雨を止める」は劇中に凛子が言っていたようにズルではない。では何故凛子も夏海も御石様の力を使うことに躊躇していたか。
 紗季との最後の夏の思い出作りであるこのイベントで、雨を止めるとお願いしつつも心の中で優勝したいという気持ちがある限り、それも願いの一つとして叶えられてしまうのではないか?という疑念があったからではないだろうか。だから夏海も凛子もズルをしたくないという思いから御石様の力を使うことを躊躇っていたわけだ。
 そういう部分があって初めて、雨が上がったのは御石様の力でなくてるてる坊主なんだよーに意味が出てくるのだと思う。しかし、そういった部分が見えてこないので、今回をすんなり見てしまうと、なんで雨を止めるだけのことに躊躇しているのかと思ってしまうし、オチも「やっぱりね」で終わってしまう。
 そういった部分を踏まえ、もうちょっと4人の心情が分かるような部分を出していけば、今回ももうちょっと印象が違ったのではないだろうか。
 さらに言えばだ、メインの4人は紗季と夏海、優香と凛子はそれぞれ良いコンビであるのだが、幼い頃の前々回で語られたことがきっかけでカルテットになっているわけである。それが無かったらきっと2人ずつにはなっても4人にはならなかったであろう性格の合わなさは今回を見ても分かる。
 でも今4人一緒にいるのは、今回紗季と凛子が連絡を取り合っていたように、合わない部分を誰かが執りなしていたからで、物語としてそのうちのひとりがいずれ欠けてしまうという状況になっている中、紗季との思い出を作りたい夏海と言い出しっぺのくせに特に努力のない優香の対立や、とりなす紗季や凛子の4人の青春をクローズアップして、物語の中の4人の密度をあげて言ってもいいだろう。
 対立するならもっと激しく対立して、そういう中で紗季と凛子がどれだけ裏で手を回していたか、とかを見たかったところだし、そういうのがあるからこそ、一番大人っぽく取りなしの上手そうな紗季が転校してしまうという事実が、他の3人にとってやっぱり大きな出来事なのであると認識出来るのではないでしょうか。
 ちょっとあまりにもすーっと流れていってしまい、もっと盛り上がりどころを作れるのになぁと思わずにいられないのは残念だ。

 さて、個人的な観点としましては、まずは優香なのだが、コイツはこれまで夏海や凛子と違って、紗季の転校に対して特に寂しいとかいうふうに思っている様子が窺えないですよね。なにかのフラグかなーとは思ってはいるんですがよく分からず不可解です。
 おそらくは、紗季が転校しても一緒にいられる、もしくはそれに準じるようなこと考えているような気がします。役割的にトラブルメーカーであったり発案者であったりするんで、その一番最後の部分でのきっかけになるのではないかなーとは思っているんですが、はてさて。
 もひとつは、冒頭にも書きましたが、凛子ママです。今回なんか印象的に見せていて、最後境内で花火を見る凛子ママの携帯に「すず」という人から「さなもこれば良かったのに」というメールを受け取っておりました。
 EDのキャストの部分には凛子ママの役名は「凛子の母」となっており名前が分からないのですが、文面からして「さな」という名前なんでしょう。とすると「すず」は誰なのか?そしてどーいった関係なのか。
 夏海らののど自慢大会写真が添付してあったことを考えるとこの中の母親の中の誰か、と考えるのが妥当。そして彼女らが謳っている最中にそこにいたのは紗季の母だけなんですよねー。ということは、綺麗に百合色に染まった脳を持つ身としましては、「そういうこと」なのかなーと勘ぐってしまいますなぁ。だから凛子は遺伝っちゅーわけなのです。
 ま、それはともかくとしても、凛子ママは結構ミステリアスで、何故かお祭りには行かないで神社にずっといるし、今回のてるてる坊主の件も優香と凛子の話を外で聞いていてもおかしくない状況であったり、そもそも御石様の力のことは凛子が凛子ママから聞いた話である。
 私にはどうも凛子ママが御石様に関して何かしら知っているんじゃないかと思うんですよねー。案外、凛子ママも幼い頃に御石様に願った口なんじゃないのかなーとか思ったり。
 まぁなんにせよ、こんな印象的な見せ方をしているんだから、最終的に上手いこと使っていただきたいところです。


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