笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

人工関節の材質。

2012-03-26 18:35:08 | 日記
AKB48 前田敦子 卒業!

ファンとかではないけど、いや~ビックリしました・・・(今朝の衝撃)。



緊急のお知らせ

3月29日新大阪店での施術にキャンセルが出ました。

時間は15時~です。

施術ご希望の方は、新大阪店ホームページよりご予約をお待ちしております。






現在、日本では年間4万人以上の方が人工股関節の手術を受けられています。


体内に金属を入れると言う事が、怖いと感じている方も非常に多いようです。

異物を体内に入れるわけですから当然だと思います。


この人工関節は、いったい何で出来ているのでしょうか?


まず人工関節は4つのパーツから構成されています。

カップ・・・・骨盤側

ライナー・・・軟骨にあたる部分

ヘッド・・・・太ももの骨(大腿骨)の頭

ステム・・・・太ももの骨(大腿骨)の幹

このような分類です。



それぞれに使われる素材があります。

カップ

骨盤の骨と接する部分になります。

そのため骨との親和性が高い素材が使われます。

ほとんどが「チタン合金」だと思って良いでしょう。


ライナー

カップとヘッドに挟まれる、軟骨にあたる部分になります。

ポリエチレンが使われます。

ポリエチレンとは、スーパーの袋のことです。

なんだか、不思議ですね。

ポリエチレンはプラスチックの仲間に分類されます。


ヘッド

実際に関節として動く部分です。

コバルトクロム合金が使われることが多いです。

セラミックを使う病院や先生もいらっしゃるようです。

コバルトクロム合金=コバルト+クロム+モリブデンだそうです。よくわかりませんね・・・。

コバルトクロム合金摩耗に強い素材のため大腿骨頭部分に使われます。


ステム

ヘッドの下に続く部分です。

チタン合金か、コバルトクロム合金が使われます。

それぞれの素材の特徴は上記の通りです。


これらを年齢・性別・体重・活動性・生活スタイルなど総合的に判断し、その方にあった組み合わせを先生が選択しています。



金属アレルギーを持っている方は、人工関節の手術は受けられないのか?

それは、手術前にパッチテストと言う金属アレルギーの検査をします。

上記の金属に対して身体がアレルギー反応を示すかどうかを検査し、手術が可能なのか?

あるいは、どの素材であればアレルギーが出ないのかをチェックします。




ご存知の方も多いかと思いますが、昨年10月から話題の東大で開発された新しい人工関節があります。

特徴は何と言っても「半永久的」

つまり人工関節の入れ替え手術の可能性が低くなったり、

あるいは若い方でも人工関節の手術を受け、そのまま生涯をまっとう出来るといった物です。


これは従来の人工関節と何が違うのでしょうか?

素材は、上記のものと変わりません。

しかしライナーで使っているポリエスチンの表面を処理して膜で覆ったのです。

この膜は、薄い水の層が出来ているような状態になります。

これにより人間の軟骨と同等の高い潤滑性を再現することが出来ました。

よってライナーとヘッドの関節面の摩擦が減り、耐摩耗性が向上されたのです。




人工関節のイメージが出来たでしょうか?

股関節の軟骨再生医療なども進んでいて注目されていますが、この件はまだまだ人体に試せる状態には程遠いようです。


人工関節の手術を受ける事も選択肢の1つ。

筋肉の状態を整えて、生涯を自分自信の足で過ごすのも選択肢の1つ。

正解はありません。

ただ、どちらを選んでも松本深圧院グループは皆さんを応援し、お手伝いさせて頂きます



今週は新大阪出張に行くため、次回のブログ更新は来週月曜日の予定です。

間があきますが、宜しくお願いします。






股関節の不安を一緒に取り除きましょう









ここ最近、話題のノルディック ウォーク。

2012-03-22 12:03:26 | 日記
今月末の新大阪出張施術は、御陰様で予約がいっぱいとなりました。

関西の皆様、来週よろしくお願い致します。


現在は、4月20日(金)・21日(土)に伺う、仙台出張施術の予約受付を開始しております。

東北地方で施術希望の方がいらっしゃいましたら、リニューアルほやほやの「松本深圧院」ホームページから、お申込みいただけます。

お申し込み方法は、ホームページの「出張施術予定」をクリックして頂き、「問合わせ」から御希望の日にちと、時間を第1~第3希望まで書いて頂き、送信して下さい。

時間は9:30~・11:00~・13:00~・15:00~・16:30~・18:00~となっております。

ご予約をお待ちしております。






「ノルディックウォーク」

ここ最近、よく聞かれる言葉です。

特に足に痛みや故障を持っている方々に話題の運動です。

勿論、銀座店にお越しいただいている方からも、会話の中で度々登場します。

この「ノルディックウォーク」とは、何なのか?

触りの部分を説明します。




北欧で開発されはじまった運動です。

1930年代初め、もとはクロスカントリーの選手が、夏の間(オフシーズン)の体力維持・強化トレーニング、スキートレーニングとして取り入れた事がはじまりです。


サンタクロースの国、フィンランドでは総人口の20%が週に1回は「ノルディックウォーク」を楽しんでいるそうです。

総人口の20%ではイメージが沸きにくいと思いますが、約82万人だそうです。

凄い人気ですね。


日本では、ここ10年で広がりを見せています。

現在、盛んに行われているのは「北海道・青森・岩手・山形・新潟・長野」と北の方に集中しています。

2008年の情報では日本のノルディックウォーク人口は4万人でした。

フィンランドに比べたら、まだまだですね。


最大の利点は老若男女を問わず運動の効率が良い事です。


どんな運動か簡単に言ってしまえば、ポール(スティック)を2本持って歩きます。

身体全体の90%の筋肉を使う全身運動です。

両手にポールを持つため、歩行よりも積極的に両腕をはじめ、上半身の筋肉が使われます

全身運動を行う事により、普通に歩いた時よりも消費カロリーがアップしダイエット効果もあります。

普通に歩いた時に1時間あたり280カロリー消費するスピードで歩いた場合、これが「ノルディックウォーク」では最大400カロリーの消費が可能になります。

同様に、血流もアップします。

また、ポールを2本持つことで各関節(股関節も含めて)にかかる負担が少なくなります

ポールを持たずに歩いた時と比べて最大40%軽減されます。

つまり、股関節が痛い方でも適応します。

更に、疲れをあまり感じることなく、より長い時間歩くことが可能になります。



実際に「ノルディックウォーク」を行う際は、適正な長さのポール(身長×0.65~0.68が目安)を持つことが大切です。

これにより背すじが伸び、良い姿勢で歩けます

良い姿勢は呼吸も整えてくれます

また、歩幅が広がり、歩行速度がアップします。


「ノルディックウォーク」は、上記のように様々な効果が期待できる運動です。


最近は、山梨富士温泉病院の矢野先生も推奨しているようですね






股関節の不安を一緒に取り除きましょう








天気予報よりも正確な、痛み予報!?

2012-03-19 14:42:09 | 日記
月末の新大阪出張が迫って来ました。

予約が最後の1枠、空きがあります。

3月30日 金曜日 9:30~

です。

施術希望の方がいらっしゃいましたら、ホームページよりご予約をお待ちしております。






施術を始める前に「調子は、いかがですか?」

と尋ねると、

「今日は天気悪いし、寒いからいつもより痛いです」

と返事が返ってくることが非常に多くあります。




よく「雨の前の日」「雨の日」「寒い日」が調子が悪いと言う事を聞きます。

「気圧が下がる」「気温が下がる」「湿度が上がる」

これらの天気の変化と痛みには、何か関係があるのでしょうか?


この問題には自律神経が大きく関わっています。

自律神経交感神経副交感神経に分けられます。

この2つのうちの交感神経がキーになります。

交感神経とは簡単に言うと、身体を興奮状態にする神経です。

交感神経痛みと関連が強い神経です。


例えば気温が下がり寒くなります

そうすると身体は冷えから自分を守るために交感神経を優位にします。

体内から温度を逃がさないように、筋肉や関節周囲で血管を収縮させます。

血管が収縮する、つまり血管が細くなると言う事です。

血管が細くなれば当然、血行が悪くなります。

血管の中には、血液が流れており、血液は身体の隅々から必要のなくなった物質などを回収しています。

しかし血行が悪くなると、体内の疲労物質を回収しきれず、疲労物質が体内に溜まります。

疲労物質とは、筋肉痛の元になっているものですから、体内の痛みを回収しきれないと言う事が起きます。


また痛みの感覚自体が、興奮した感覚のため交感神経を刺激し、更に痛みの悪循環を形成します。



次に気圧が下がった場合です。

外の気圧が下がると、体内の気圧は上がります。

陰圧・陽圧の関係です。

そうすると体内の組織が膨張します。

つまり筋肉などが膨張すると、その周りにある神経を圧迫します。

この圧迫が痛みとして脳に伝えられるのです。



更に雨が降ります

雨が降ると湿度が上がります

湿度が上がると、汗が引きにくくなります。

汗が引かないと体内の水分が外に出されないため、身体がむくみます。

むくみは血管を圧迫し、その結果、血行を悪くします。

上記と同様に疲労物質は回収されなくなり痛みを発します。

また、汗が引きにくい事で、体温調整が困難になり自律神経のバランスを崩します。



雨の前後の気圧の上がり下がりと、雨により湿度が上がる状況は、自律神経失調状態を作り上げます。

それに加えて、むくみ血行の低下が痛みを増強させます。


例えば、夏の冷房の夏バテや、冷え症なども同じような原理が影響しています。



天気の悪い時に、体内で何が起きているのかイメージ出来ましたか?



対策は、一番はお風呂温泉だと思います。

お風呂は汗をかきます。

そして余分な水分を出します。

また、体が温まり血行が良くなるため、上記の症状を改善してくれます。

マッサージストレッチ歩いたり軽く運動する事は血行の改善に繋がり、痛みに効果的だと思います。



皆さん、試してみて下さいね






股関節の不安を一緒に取り除きましょう













レントゲン・CTの放射線は、どれくらい浴びても平気!?

2012-03-15 13:51:51 | 日記
ホームページのリニューアルが終了し、新しくなりました。

まず「松本深圧院」全体のホームページが出来ました。

深圧グループ総合トップページ 
http://www.shin-atsu.com/

また、お問い合わせアドレスも以下のように変わっております。
info@shin-atsu.com


そして「ル サロン ギンザ」ホームページも一新しました。

ルサロン銀座 新トップページ 
http://www.ms-ginza.com/

質問受付メールアドレスも以下のように変更されています。 
info@ms-ginza.com


ブックマークなどに登録している方は変更を御願いします。

また、メールアドレスも以前のものは近々、使えなくなりますので、お早めに書き換えを御願いします。

今後とも「松本深圧院」グループを宜しくお願いします。






それでは前回の内容を踏まえて、今回は医療の放射線について詳しくなりましょう。

まず大切なのは前回も話しました、以下の関係です。

1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)

頭に入れておいて下さいね。



放射線を受けるにあたり、法律上規制された量があります。

・1年で50ミリシーベルト。

・5年で100ミリシーベルト。

・妊娠している女性は、10か月で2ミリシーベルト。


までと決まっています。



放射線を受ける量と、その時に出現する症状の関係は、

250ミリシーベルト以下は、ほとんど症状なし

500ミリシーベルトを浴びると、白血球が一時的に減少します。

1000ミリシーベルトを浴びると、吐気・嘔吐・全身の倦怠感・リンパ球の減少白血病のリスクが5倍に増える。また、腫瘍のリスクが1.3倍に増える。

3000ミリシーベルトを浴びると、5%の人が死亡

4000ミリシーベルトを浴びると、妊娠が出来なくなります。また30日間の間に2人に1人が死亡

6000ミリシーベルトを浴びると、14日間の間に90%の人が死亡

7000ミリシーベルト以上浴びると、100%死亡

と言われています。



それでは、ここからが本題。

いったいレントゲンなどを受けると、どのくらいの放射線を浴びている事になるのでしょうか?


まずは皆さんが一番受けているであろう、手足のレントゲン写真はと言うと・・・0.01ミリシーベルト。

次に肺や肋骨などを診る時に撮る胸のレントゲンでは・・・0.04ミリシーベルト。

頭を打った時などに撮る頭のレントゲンは・・・0.14ミリシーベルト。

腹痛などの時に撮る、お腹のレントゲンは・・・2.00ミリシーベルト。

腰痛や足のシビレなどの症状の時に撮る腰のレントゲンは・・・2.60ミリシーベルト。

バリウムなどの造影剤を飲んで、内臓を検査する透視検査は・・・10.00ミリシーベルト。

大腸の造影検査では・・・14.00ミリシーベルト。

頭痛や、手足のシビレなどの時に撮る頭のCTは・・・4.00ミリシーベルト。

心臓や肺などの症状の時に撮る胸のCTは・・・16.00ミリシーベルト。

お腹が痛い時などに撮るお腹や、骨盤の部分を撮るCTは・・・20.00ミリシーベルト。

と言うような感じになっています。


ちなみにMRIでは放射線は使っていませんので、放射線を浴びている事にはなりません(詳しく書くと色々ありますが、長くなりますので割愛させて頂きます)。


どうでしょうか?

どのように感じましたか?


レントゲン写真レベルでは、全く問題ない事を感じ取れたのではないでしょうか?

CTを使用すると撮影時間が長い事もあり、浴びている量は増えますが、それでも500ミリシーベルトの白血球が一時減少する症状が出るにはCTを25回受ける事になります。

CTは、そんなに受ける機会はありませんよね。


このくらいの身体への影響であれば、放射線の事を気にするよりは、現在の身体の状況を把握するためにレントゲンやCTを撮っておくことの方が大事だと思います



いかがだったでしょうか?

参考になりましたか?





股関節の不安を一緒に取り除きましょう






「ミリ」と「マイクロ」。

2012-03-12 14:40:18 | 日記
お知らせ

ホームページリニューアルに伴い、一時的にホームページからの施術ご予約お申し込みが不可になります。

日時:3月13日終日

*作業状況により、14日も施術ご予約お申し込みができない場合もございます。

予約日時変更や急を要するご連絡は下記のアドレスへご連絡くださいませ。

info@ls-ginza.com

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。





震災から1年が経ちましたね。

過ぎてしまえば早く感じるものですが、

この1年間の、被災地の皆様や、福島原発に関わっている方々の苦労は、言葉では伝えられないような壮絶なものだと思います。

昨日は世界中で追悼式が行われていました。

海外の大勢の方が、花を手向けている姿に感激しました。

まだまだ問題は山積していますが、この一番つらい1年間を乗り越えた力で、今後も困難を乗り越えていかなければなりませんね。





去年3月11日の震災以降、この1年間、放射線量が話題になってきました。

そんな中、皆様からよく聞かれる疑問として、病院に行く毎に股関節などのレントゲンを撮っているけど、あの放射線を浴びても身体は大丈夫なの?

と言う質問を受ける機会が増えました。

今日は、この話題について触れてみたいと思います。



まず頭に入れて頂きたいのは下の単位の関係です。

1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)

「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」と、良く分からない横文字が報道でも流れていて、何が何だか分からない方も多いのではないでしょうか?

上の数字と単位を頭に入れて、以下の内容に入っていきましょう。



人間は地球上のどこに住んでいても常に放射線を浴びています。

世界で平均すると、人体は年間およそ2.4ミリシーベルトの自然放射線に常にさらされています。

放射線を1時間の間にまとめて全身に浴びた場合の、

2シーベルト(2000ミリシーベルト)浴びると、20人に1人が死に至り、

4シーベルト(4000ミリシーベルト)浴びると、2人に1人が死に至り、

7シーベルト(7000ミリシーベルト)浴びると、100%が死に至ります。

「死に至る」と書くと非常に怖さを感じてしまう方も、いらっしゃるかもしれませんが、

これは普通に生活していて、1年間に誰もが吸収する放射線の量の1000倍を、一気に1時間で吸収した場合に、20人に1人が亡くなる程度で、危険性はとても低いと言う事が言えます。

言い方を変えると、20人に1人が亡くなる状態は、普通に生活していて1000年間に浴びる放射線を1時間で浴びた場合になります。

これは、普段の876万倍の放射線を1時間で一気に浴びた計算になります。


また、1時間の間に250ミリシーベルト以下の放射線を浴びても、身体には症状は認められないとされています。



震災直後、福島第一原発3号機の原子炉から、ごく近い場所で「400ミリシーベルト」の放射線量が計測されました。

この数字について考えてみましょう。

400ミリシーベルト・・・言い方は良くありませんが、この場所で20人に1人が亡くなるには、更に5倍の放射線を浴びなければなりません。

つまり、この場所に防護服なしで5倍の放射線を1時間の間に一気に浴びた場合に、20人に1人が死に至る可能性が出てきます。



ニュースで「8217マイクロシーベルト」「1941マイクロシーベルト」などと聞くと、とてつもなく大きな数字で、これはまずいのではないか?

と思ってしまいませんか?

しかし単位が「マイクロシーベルト」と言う事は「ミリシーベルト」よりも小さい単位です。

簡単に言うと「マイクロ」は「ミリ」の1000分の1です。

20人に1人が亡くなる数字は2シーベルトです。

2マイクロシーベルトは、2シーベルトの100万分の1です。

つまり200万マイクロシーベルトで20人に1人が死に至りますから、例えば「1941マイクロシーベルト」でも、1000分の1と言うわけです。

何となく、数字と単位の把握が出来て来ましたか?



皆様のご自宅の周りの放射線量が「マイクロシーベルト」と言う単位の話であれば、それほど人体に大きな影響を与えないと言う事が分かると思います。

「マイクロ」は小さい単位なのです。

大量の放射線は人体に有害ですが、微量なら人体に影響はありません。




今回の内容を踏まえまして、次回は実際にレントゲンなど、医療の現場の話に移っていきましょう





股関節の不安を一緒に取り除きましょう








手術後、5日で退院。

2012-03-08 10:53:05 | 日記
お知らせ 其ノ1

この度、ホームページを一新する事になりました。
そのため、来週3月13・14日の両日はホームページからの予約申し込みが出来なくなります。
予約ご希望の方は、FAXか、電話で留守番電話へメッセージを残してお入れください。こちらから折り返し連絡します。

TEL・FAX:050-7571-1737

ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いします。



お知らせ 其ノ2

今月末の新大阪店出張施術の枠が、残り3枠空いています。

3月30日 金曜日  9:30~
              16:30~
              18:00~


施術ご希望の方は、新大阪店ホームページからお申し込みください。
お待ちしております。





さて、世の中の時代の流れと、医療技術や道具の進歩によって、どのような病気でも入院日数が短くなってきています。

変形性股関節症に対する、人工股関節全置換術の手術では、入院日数が片足で5日両足いっぺんに手術しても10日と言う病院が増えてきました。

ビックリしますね。

仕事をしていて、長期休暇がとれない方や、お子様がいらっしゃって、長い期間家を空けられない方などには嬉しい話ですね。


ただすべての病院が、この入院期間で治療を行っているわけではありません。

全国的には入院期間が3~4週間の病院が多いのが現状です。


入院期間が5日でも4週間でも、退院の時の移動能力は1本杖を使った歩行で帰宅することに変わりません。


では何故、病院によって、このような入院期間の差が生まれているのでしょうか?


この答えは、手術方法の違いに他なりません。

手術から1週間程度で退院できる病院は「前方侵入」と言う、股関節が術後に脱臼しにくい最新の手術を行っている病院です。

また3~4週間入院する病院は「後方侵入」と言う、股関節が脱臼する可能性がある手術を行っている病院です。


入院期間が短い「前方侵入」は、脱臼の危険が少ないので、手術後のリハビリをガンガン進めていけます。

対して「後方侵入」は、脱臼の危険を少しでも減らすために、ある程度メスを入れた組織が固まるのを待ちながら慎重にリハビリを進めていきます。


この差が、入院期間の差になってきます。


歩行と言う点で見ると、どちらの手術方式も差はありません。

どちらも手術翌日から杖を使って歩くリハビリをします。

驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に歩けます。

早い病院では手術した当日の夕方~夜に歩くところもあります。


階段や坂道のリハビリは若干、開始時期に差があります。

「前方侵入」はある程度、歩行が可能であれば、すぐに階段のリハビリも杖と手すりを使いながら進めていきます。

「後方侵入」の場合は、ゆっくり、じっくりですので手術から1週間以上経過してから開始となります。


「後方侵入」のリハビリで最も重要なのは日常生活で股関節を脱臼しないようにするための動作を覚えて頂かなければなりません。

歩行や階段よりも更に股関節の動きが大きくなりますから、手術後2週間くらい経過してからリハビリに取り入れられます。

それに対して「前方侵入」は日常生活で脱臼する心配は、ほとんどありませんから、このリハビリをする必要なく省略して早く退院できてしまいます。



これらが最近の手術と入院期間の中身の違いです。

お分かり頂けたでしょうか?


これだけ書くと「前方侵入」がメリットだらけで、何故「後方侵入」を行っている病院があるのだろう?

と思ってしまいますが「前方侵入」にもデメリットはありますし「後方侵入」にもメリットはあります。

この件は、以前このブログの中で書いた事がありますので、今回は割愛させて頂きます。


考え方によっては、1週間で退院して、その後頻繁に家から病院に外来リハビリで通わないといけないのであれば、上げ膳据え膳の病院で、ゆっくり、しっかり3~4週間リハビリをして退院するのも1つの方法ですね。


どちらが良いか、答えはありません。

皆様の考え方と、環境次第でしょう。




が、しかし手術をせずに保存していきたい方は、一緒に筋肉ほぐしましょう。

私も頑張ります






股関節の不安を一緒に取り除きましょう






通称:裏股関節

2012-03-05 18:59:38 | 日記
初めての札幌出張施術から帰ってきました。

札幌で施術をさせて頂いた皆様、お世話になりました。

本日より銀座に戻って施術しております。

札幌には松本先生が5月。

私が次回は8月に伺う予定です。

今後とも宜しくお願いします。




今回は先月まで書いていた筋肉シリーズの追加で、1つ重要な靭帯を紹介しておこうと思います。



筋肉は膜に包まれています。

その膜を筋膜と言います。

この筋膜は隣り合う筋肉と繋がっている事がよくあります。

関連痛と言う言葉がありますが、これは筋膜を通して、痛みが飛んで、別の場所に痛みを感じることを言います。

深圧を受けたことがある方は、関連痛を感じた事があるのではないでしょうか?

よくお尻の横の部分を押すと、膝、あるいは足首の方まで痛みが飛んだり、人によっては太ももの裏に飛んだりすることがあります。

このように筋肉は周りの筋肉や靭帯などと影響をしあいながら動いています。



深圧の施術の中で唯一、直接押している靭帯があります。

それは「仙結節靭帯」と呼ばれている靭帯です。

この靭帯がどこにあるかと言うと、お尻の下の方です。

お尻と太ももを後ろから見た絵です。

黄色い斜線が大殿筋です。
太もも裏にあるピンクの筋肉がハムストリングスです。

右足のように大殿筋をめくると、奥からピンクの斜線を引いた「仙結節靭帯」が現れます。

坐骨とお尻の穴の間あたりがイメージしやすいでしょうか。


「仙結節靭帯」は坐骨から仙骨についています。


坐骨部分では膜を通してい一部が、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)と繋がっています。

絵の赤とピンクの筋肉がハムストリングスです。

お尻を後ろから見た絵です。

ピンクの斜線が「仙結節靭帯」です。
水色の斜線がハムストリングスです。

仙骨部分でも膜を通して一部が、脊柱起立筋群(背骨の脇の筋肉)と繋がっています。

こちらも、お尻を後ろから見た絵です。

緑の斜線が脊柱起立筋群です。
水色の斜線がハムストリングスです。
その間が「仙結節靭帯」です。

「仙結節靭帯」の一部は、元はハムストリングスの筋肉の一部であっただろうと言われています。

「仙結節靭帯」は非常に強く、一瞬触った感じは骨のように感じるほどに硬いです。


上半身と下半身を連結している「仙結節靭帯」に問題が起こると、背中にも足の後側にも悪さをする可能性があります。

下の絵からも、背中と足の筋肉をつないでいる事がよく分かりますね。


とても重要な靭帯なわけです。


「仙結節靭帯」の事を松本先生は「裏股関節」と呼んでいます。

「裏股関節」もしっかりとケアしていきましょう





股関節の不安を一緒に取り除きましょう