笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

続いては「外旋6兄弟」の登場。

2011-11-28 10:32:35 | 日記
1週間ぶりの更新です。

先週末は初の新大阪出張に行ってきました。

出張先では、皆様に温かく迎えて頂き、とても良い「経験」「勉強」となりました。

また、初日の夜に開催して頂いた食事会も「両手に花」で有意義な時間を過ごさせて頂きました。

有り難う御座いました。

関西の皆様から頂いたパワーで、気持ちを新たに本日から銀座で、ヒップをエルボーでプッシュ、プッシュ!していこうと意気込んでいます。




その気合いの現れか!?

今回のブログは、大作になってしまいました。

内容的に途中で切る訳にもいかず、一度に載せてしまった方が絵や写真の見比べなどがし易く、分かりやすいと思ったので、いっきにアップします。

ただ写真が多めになっているので読みやすいと思います。

何日かに分けて読んで頂いても良いかと思います。

どうぞ、お付き合いください。





お尻の筋肉には2組の兄弟がいます。

1組目は以前紹介した「大殿筋・中殿筋・小殿筋」の「お尻3兄弟」です。

もう一組は、今回紹介します「外旋6兄弟」です。

実は前回のブログで紹介した梨状筋は、この「外旋6兄弟」の長男になります。

今回は残りの5人を紹介します。


いきなりですが、全員の名前を先に発表してしまいます。

「内閉鎖筋」「外閉鎖筋」

「上双子筋」「下双子筋」

「大腿方形筋」
の5人です。



「外旋6兄弟」の名の通り、役割は股関節を外側にひねる動き=外旋になります。
向かって左側の動きです。




ここから兄弟を1人ずつ紹介していきます。

まずは「上双子筋」の登場です。

場所は前回登場しました、梨状筋の下にあります。

後ろから見た絵です。


両側みると。

水色で囲まれた部分が「上双子筋」です。

横から見ます。


このように骨盤から始まり、太ももの骨の大転子につきます。



次に「内閉鎖筋」です。

場所は上で紹介した上双子筋の下にあります。

後ろから。


両側見ると。


横から。


坐骨から筋肉が出て、大転子につきます。


厚さは1cm位あります。


次は「下双子筋」
場所は上で紹介した内閉鎖筋の下にあります。

後ろは。


両側だと。


横は。


坐骨から筋肉が始まり、大転子につきます。


続きましては「大腿方形筋」
場所は上で紹介した下双子筋の下にあります。

後ろ。


両側。


横。


坐骨から筋肉が始まり、太ももの骨の大転子につきます。

名前の通り、方形の形をしています。


最後は「外閉鎖筋」です。

場所は今までとは少し変わります。

見る方向は前から見ます。

赤い筋肉が「外閉鎖筋」です。

同じく前から全体を見ると。

水色で囲んだ部分です。

後ろから見た場合、人によっては、下双子筋と大腿方形筋の間に見えることもあります。

骨盤から筋肉が始まり、太ももの骨につきます。

厚さは1cm位あります。



奥深くにある筋肉ですが、身体の表面から見ると、どの辺りにあるのでしょうか。

まずは「外旋6兄弟」の中でも仲良くくっついている「上双子筋」「内閉鎖筋」「下双子筋」は、この○で囲んだ辺り。


次に「大腿方形筋」は。

指で押さえているところ。

最後に「外閉鎖筋」は、こちら。

親指で押さえている辺りになります。


以上、梨状筋と合わせた「外旋6兄弟」には正式名称があります。

それは深層外旋六筋

その名の通り「深い場所にある、外旋の働きを持った、6つの筋肉」と言う事です。


どの筋肉も、梨状筋と同様にインナーマッスルになります。

表面の大殿筋が硬ければ、奥にあるこれらの筋肉は触れません。



これらの筋肉が股関節に与える影響は、お尻の痛みにも影響しますが、前側の足の付け根(ソケイ部)にも影響を及ぼすことがあります。

それは、これら深層外旋六筋が炎症などで肥厚すると厚みが出るため、前側にある付け根の組織(筋肉や腱・靭帯など)を圧迫することがあるのです。

この圧迫が原因で前側の付け根に痛みが出ることがあります。

この場合、いくら前側を治療しても、痛みは治まりません。

根本はお尻側にある深層外旋六筋の筋肉達なのですから。



前の付け根の痛みがしつこい方は、お尻の筋肉の硬さもチェックしてみて下さいね





股関節の不安を一緒に取り除きましょう





「坐骨神経痛」の原因は、骨?神経??筋肉???

2011-11-21 12:15:34 | 日記
大阪出張が迫って来ました。

施術予約の空き状況は、25日(金)の9:30~と、16:30~

           26日(土)の9:30~の3枠となっております。

施術をご希望の方がいらっしゃいましたら、ホームページからご予約下さい。




前回の続きです。

「梨状筋」は小殿筋と同じ深さにありますからインナーマッスルの1つです。

「梨状筋」を触る際は、表面にある大殿筋を介して触る事になります。

ですから大殿筋が硬い場合は「梨状筋」が触れないこともあります。

その場合は、まず大殿筋を緩めないといけません。


「梨状筋」仙骨と言うお尻の骨から、太ももの骨の大転子と言うところにくっつきます。
ピンクの斜線部の骨が仙骨です。


大転子

「梨状筋」の役目は股関節を外側にひねる事(外旋)です。
向かって左側の写真の動き。




「梨状筋」には「梨状筋症候群」と言う名前があるくらい、悪さをする事が多い筋肉です。

その理由として挙げられるのが、役割として股関節を外側にひねる動作(外旋)だけではなく「股関節を固定する」と言う役割もあるからです。

固定する役目があるため、正常な筋肉の状態であっても、他の筋肉より硬い性質を持ちます。

そのため「梨状筋」に何かしらのストレスや過負荷がかかると、すぐに筋肉は痛みを出しやすい状態になってしまいます。


また整形外科医に「坐骨神経痛」と言われたことのある方が多くいらっしゃいますが「坐骨神経痛」の原因は腰骨だと思われがちですが、実際は違う事もあります。

それは原因が筋肉の場合です。

しかも「梨状筋」が犯人の場合が多いのです。

と、言うのも「坐骨神経」がどこを通っているかと言うと、

この黄色い線が「坐骨神経」です。

赤い「梨状筋」のすぐ下を通っています。

「梨状筋」「坐骨神経」の関係は個人差があります。

上の絵のように「梨状筋」の下から出てくる事もあれば、

上(梨状筋と小殿筋の間)から出てくる事もあり、

更には「梨状筋」をの真ん中を貫通しているケースもあるのです。


どのパターンであれ「梨状筋」「坐骨神経」は隣り合わせの関係で、密接に影響を与え合います。

「梨状筋」が固くなる事で、容易に「坐骨神経」を圧迫します。

それが原因で、足の「シビレ」や「麻痺」症状が出ることがあります。

この場合は、もちろん治療対象は腰骨ではなくて「梨状筋」を緩めることで症状の回復が見込めます。



「梨状筋」を緩めることで「痛み」「股関節の動きの改善」「筋力アップ」「シビレの改善」「麻痺の改善」と、色々な効果が期待できますね



次回のブログは木曜日、大阪出張中の為、お休みさせて頂き、来週月曜日に公開する予定です。

宜しくお願いします。




股関節の不安を一緒に取り除きましょう






この筋肉の得意技は「神経締め付け」。

2011-11-17 10:31:28 | 日記
現在、会社では、新大阪店のスタッフ(正社員)を募集しています。

新大阪店は10月から始動しておりますが、現状はスタッフが交代しながら出張と言う形で月にトータル1週間オープンしている状態です。

大阪に新しい社員を向かえて、常に新大阪店が稼働している形が、早い時点で作れれば良いと思っております。

面接は既に開始されていますが、引き続き募集を続けています。

御応募お待ちしております。





本日、紹介するのは前回の小殿筋と同じ深さにある筋肉「梨状筋」です。

「梨状筋」は小殿筋の隣にあります。

後ろから見た絵です。

赤い筋肉が「梨状筋」で、オレンジの斜線部分が小殿筋になります。

もう少しアップにすると、


水色で囲んだ筋肉が「梨状筋」です。

「梨状筋」の太さは個人差がありますが、指1本~2本くらいです。


更に、両側を見ると、

このように左右対称に円錐状の「梨状筋」があります。

今度は横から見てみましょう。
まずは中殿筋がある状態だと、

水色が「梨状筋」で、黄色が中殿筋です。

次に中殿筋をめくって、小殿筋を出してみます。

水色が「梨状筋」で、オレンジが小殿筋です。

今度は前から。

水色が「梨状筋」

他の筋肉を全部外して「梨状筋」だけ残すと、

このようになります。


次回は、もっと詳しく「梨状筋」を突き詰めていこうと思います





股関節の不安を一緒に取り除きましょう









お尻の筋肉、3兄弟の最後を締めくくるのは・・・

2011-11-14 10:21:58 | 日記
今月の新大阪出張の25日(金)、26日(土)に空きがあります。

施術を希望される方がいらっしゃいましたら、松本深圧院 新大阪ホームページからお申し込みください。

宜しくお願いします。




前回まで、

「大殿筋」

「中殿筋」

と紹介してきましたが、この順番からして次に紹介する筋肉は、勿論・・・




「小殿筋」!
ですよね。


その名の通り筋肉の大きさで名前が決められています。

“大殿筋>中殿筋>小殿筋”

お尻の筋肉シリーズ最後を締めくくるのは「小殿筋」です。


今、

「小さい筋肉なら、たいして問題にならないでしょ」

なんて思った方、いらっしゃいませんか?


この「小殿筋」確かに小さい筋肉ではありますが、私はとても重要な筋肉だと考えています。


「小殿筋」はいったい、どこにある筋肉でしょうか。

中殿筋との位置関係や、大きさを比較しながら見ていく事とします。

はじめに後ろから見ていきますが、まず中殿筋を残したままの状態がこちら・・・

オレンジで囲んだ筋肉が中殿筋。

水色で囲んだ筋肉が「小殿筋」です。

ちなみに左のお尻の大きな赤い筋肉が大殿筋になります。

大きさを比較してみて下さい。


同じように中殿筋を残したまま身体の横から見てみましょう。

上と同様に、オレンジが中殿筋、水色が「小殿筋」です。

後ろから、横からと、どちらから見ても中殿筋の後ろに隠れたような位置取りになっている事が分かると思います。

それでは次に中殿筋をめくって「小殿筋」自体の形を見ていきます。

後ろから。

水色で囲んだ部分が「小殿筋」
横から。

同様に水色で囲んだ部分が「小殿筋」


赤い筋肉が「小殿筋」です。

逆三角形の形をしています。

もっと、余計な筋肉を取り除いた絵だと・・・

水色で囲んだ「小殿筋」です。

最後に前から見てみます。

赤い筋肉が中殿筋。

ピンクの筋肉が「小殿筋」です。

中殿筋の奥に身を潜めるように隠れているのが分かります。

「小殿筋」は身体の表面から直接触れませんから、インナーマッスルになります。

絵で見て分かるように、股関節そのものに一番近くにあるのが、この「小殿筋」になります。

施術を受けに来られる方の中で、

「奥が痛いんです」

「股関節が痛いんです」
と話される方がいらっしゃいます。

このような場合は、股関節のすぐ近くにある「小殿筋」が原因になっている事が、よくあります。

「小殿筋」に炎症が起きると、まさに「股関節が痛い」と感じられるのです。


「小殿筋」は中殿筋と同じく、骨盤からはじまり、太ももの骨(大腿骨)の大転子にくっついています。



役割も中殿筋と同じく股関節を広げる「外転」です。




「小殿筋」を治療するためには間接的に中殿筋を押して、更に奥まで刺激を入れなければなりません。

そのためには、指の力だけでは難しいのです。

そこで「深圧」では、肘を使って奥まで、つまりは股関節の近くまで刺激を入れて治療を行っています。

皆様には、痛みに耐えて頂きながら・・・でも「小殿筋」は股関節の近くにあるため治療をするにあたり、非常に重要なのです。



お尻にある長男「大殿筋」次男「中殿筋」三男「小殿筋」の関係は理解して頂けましたでしょうか?



次回からは、このお尻3兄弟とは別の、お尻の筋肉が登場です





股関節の不安を一緒に取り除きましょう




「中殿筋」の筋トレは要注意!

2011-11-10 10:22:24 | 日記
今月末に新大阪へ出張に行きます。

11月24日の午後6時30分から新大阪・ホテルラフォーレ新大阪1階・レストラン「ラ・ガール」にて、食事会を行います。

参加ご希望の方は、こちらのコメントからも受付をしておりますので、お問い合わせください。

参加費はなく、個人の飲食代のみとなります。(目安 4000円前後)

宜しくお願い致します。






ここからは、前回からの続きです。


「中殿筋」をもう少し詳しく説明していきます。

上の絵や写真から分かるように「中殿筋」は骨盤から始まり、太ももの骨にくっついています。

役割は股関節を広げる「外転」運動になります。



「中殿筋」「外転」だけに関与します。


整形外科に受診をした際に「横になって寝た状態で、足を上げて中殿筋を鍛えなさい」と言われることがあります。

実はこれ、非常に危険なんです。

実際の筋力トレーニングの動作を教えずに、言葉だけで「やりなさい」と言うだけでは、説明不足です。

このように診察で言われた方が運動を行った際に、よくある例が、こちら。



上の2枚の写真で、横になって足上げの運動をしている人の、違いが分かりますか?

  
ヒントは、左の写真が正しい方法で、右の写真は間違った方法になっています。

どこが違うのでしょう?




正解は、



このように左の正しい方法は、身体が上半身から足まで一直線になっているのに対し、

右の間違った方法では股関節が前に曲がってしまっているのです(屈曲)。

この微妙な違いで、鍛えられる筋肉が変わってしまいます。


左の方法であれば、勿論「中殿筋」が鍛えられます。

しかし、右の方法では大腿筋膜張筋が鍛えられてしまうのです。


大腿筋膜張筋は、以前のブログでも紹介したように頑張り屋さんの筋肉です。

自分の役割ではないことにまで、ドンドン顔をだそうとしてしまい、キャパシティをオーバーして硬くなり、痛みを発しやすい特徴があります。

この間違った方法の筋肉トレーニングでは、大腿筋膜張筋に対して積極的に痛みを出しやすい状態を作っている事になります。

全くもって筋力トレーニングが、逆効果なわけです。


このように筋力トレーニングは、わずかな姿勢1つで身体を良くも、悪くもしてしまいます。


筋力トレーニングを行う際は、はじめは専門家に、姿勢や方法を見てもらい正しいフォームで行えているかを確認してからが良いですね





股関節の不安を一緒に取り除きましょう





有名筋「中殿筋」。

2011-11-07 10:19:12 | 日記
今月は24・25・26日と大阪に施術をしに出張です。

まだ予約枠が開いておりますので、股関節で何か悩みをお持ちの方はご予約下さい。

ホームページからお待ちしております。






前回までは「大きなお尻の筋肉=大殿筋」について書きました。

今回は「中っくらいのお尻の筋肉=中殿筋」についてです。


この「中殿筋」股関節症の方々のあいだでは結構、有名ではないでしょうか?

股関節の雑誌や、病院での診察など、あらゆる場面で股関節とからめて登場する筋肉だと思います。

それだけ、重要な筋肉と言う事です。


では、この「中殿筋」がある場所から確認していってみましょう。

当然、お尻にはあるわけですが、少し一般的に思い浮かべるお尻の場所とは、ずれた場所にあります。


まず表面にある大殿筋をめくって、奥を観察してみます。

すると、


これは後ろから見た絵ですが、向かって左が大殿筋がある状態です。

そして、右が大殿筋をめくった状態です。

右のお尻を拡大してみましょう。


この青で囲んだ部分が「中殿筋」です。

その名の通り、大殿筋よりは明らかに小さいですよね。

そして、お尻全体を覆っているわけではなく、お尻の外側についている事が分かります。


今度は角度を変えて、身体の外側から観察してみましょう。


この絵は赤い部分とピンクの部分がありますが、どちらも「中殿筋」です。

色の違いは外側に位置する赤い部分は身体の表面から直接さわれる部分で、お尻側に位置するピンクの部分は上に大殿筋がかぶさっている部分になります。

ちなみに「中殿筋」の前側も大腿筋膜張筋が上にかぶさっているため、直接は触れません。

大殿筋がお尻の後ろ全体を覆うのに対して「中殿筋」は主にお尻の外側を覆っているのが分かります。



青く斜線で示した部分が外側から見た「中殿筋」になります。

形は扇型になっています。


再び角度を変えて、前から観察してみると。



この赤い色の部分が「中殿筋」です。

骨盤の横で外側に張っている筋肉になります。



イメージが沸いてきたでしょうか?

次に身体の表面からどの辺りに存在するのかを見てみます。


青い○で囲んだ1番のところにある筋肉が「中殿筋」です。

オレンジの○で囲んだ2番のところは以前に登場した、大腿筋膜張筋です。

横向きで寝て、上になった足を天井の方へ持ち上げると、下の写真のように筋肉が盛り上がります。

これが「中殿筋」の盛り上がりです。

私のお尻を使って説明すると・・・

まずは後ろから

黄色い斜線部分が大殿筋。

青い斜線部分が「中殿筋」です。

今度は、少し外側から

黄色い斜線部分が大殿筋。

オレンジの斜線部分が大腿筋膜張筋。

青い斜線部分が「中殿筋」です。

「中殿筋」がどこにある筋肉なのか分かりましたでしょうか?


次回は「中殿筋」の筋力トレーニングについて書いてみようと思います






股関節の不安を一緒に取り除きましょう






「筋肉」と「靭帯」の三角関係。

2011-11-03 12:12:58 | 日記

今月から、私も出張で大阪に施術をしに行く事となりました。

11月は24日(木)~26日(土)となっております。

ご予約は新大阪店ホームページの、こちらから宜しく御願いします。

http://www.ms-shinosaka.com/wordpress/?page_id=113



前回からの続きです。


「大殿筋」の絵


上の絵を見てお気づきの方もいるかもしれませんが、絵の中にチョットだけ大腿筋膜張筋が見えます。



足の前外側にある大腿筋膜張筋は、大転子を越えた辺りで「腸脛靭帯」に移行します。

お尻にある「大殿筋」もお尻が終わると、同じ「腸脛靭帯」に移行していくのです。


つまり「腸脛靭帯」は大腿筋膜張筋と大殿筋が2つ合わさって出来た靭帯と言う事が出来ます。


これがまた「腸脛靭帯」のやっかいなところなんです。

その理由は、大腿筋膜張筋の影響を受けて腸脛靭帯や、腸脛靭帯が骨につく膝の下の部分に痛みが出ることを前回書きましたが、同様の痛みの原因が、大腿筋膜張筋ではなく「大殿筋」だという可能性もあるわけです。

勿論、大腿筋膜張筋と大殿筋の両方が原因の事もあります。

「腸脛靭帯」は2つの筋肉の影響を受けあいますから、前から後ろから引っ張られ、大変なストレスにさらされ、痛みも起きやすい分けです。


ただ、経験上では股関節症の方の場合は「腸脛靭帯」に悪い影響を与えるのは、大腿筋膜張筋の方が圧倒的に多いように思います。



では「大殿筋」はどのような働きをする筋肉なのでしょうか。

「大殿筋」の役目は、腸腰筋や大腿筋膜張筋と違い単純明快1つだけです。

それは股関節を後ろに伸ばす(伸展)動きです。



上でも出てきた写真ですが、まさにこの動きです。


具体的な日常の動作でいうと、階段を登る時の身体を上に持ち上げる時や、椅子から立ち上がる時に使われます。

「大殿筋」は非常に強い筋肉です。

また、腰痛とも関連する筋肉ですので、腰痛もちの方は腰だけではなくお尻に原因があるかもしれません。


この股関節を後ろに伸ばす(伸展)動きは非常に重要ですから、良い状態を保ちたいですね。


次回の筋肉は、更にお尻の深いところに迫っていきましょう








股関節の不安を一緒に取り除きましょう