笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

「着く」と「蹴る」では、大きな違い!

2014-09-29 15:16:03 | 日記
御陰様で、10月の札幌出張施術の予約がいっぱいになりました。

札幌は患者様の数が多いので、当院としても早く直営店を出したいところです。






歩く時に、

地面に踵からついて、つま先で蹴りましょう。

と言う話をよくします。


「私は、出来ています!」

と言われる方が多くいらっしゃいますが、

実際に見てみると、意外と出来ている方が少ないです。


踵から着く事は、比較的できています。

しかし、つま先で地面を蹴ると言う動きがない方が多く見受けられます。


自分自身では出来ているつもりが、私が見ると出来ていないと感じる。

このギャップは、どこにあるのか。



少し視点を変えて、

つま先を地面に着いているか、いないかで見てみると、

ほぼ全員の方が出来ています。


問題は、地面につま先を着けているだけでは駄目なのです。

そのつま先で、地面を蹴らなければなりません

もっと言うと、以前ブログ(8月11日)で紹介した「親指の先で地面を蹴る」と言う事が、出来ているか出来ていないかです。

親指を地面の上に置いているだけでは意味がありません。


足の指の付け根に、タコやマメが出来ている方は、

この「着いている」だけの傾向があり、指では地面を蹴れていません。

赤い線の部分にタコやマメがある方は要チェック。



以上の点を意識して、歩いて見る事をお勧めします。

勿論、この歩き方を試した時に痛みが出てしまったり、痛みが強くなってしまう方は、

身体がまだ、この動きについていけていない証拠ですから、

親指で蹴れる事の出来る、身体作りが先になります。


歩行を意識しましょう





久しぶりに夢のカメラ目線が撮れたー







股関節の不安を一緒に取り除きましょう




膝を伸ばして、踵を着こう!

2014-09-22 09:45:17 | 日記
今週の金曜日の仙台出張施術に1枠キャンセルが出ました。

26日の9時30分~です。

施術ご希望の東北の方は松本深圧院ホームページの出張施術から、お問い合わせください。

お待ちしております。







歩行時に踵を地面に着地する際、膝は伸びている状態が、正しい歩き方です。

何故、膝が曲がった状態で、踵を地面に着けてはいけないのでしょうか?



膝関節の周りには、筋肉靭帯が沢山あります。

よくスポーツ選手の怪我で、膝の靭帯損傷などと耳にする事があると思います。

靭帯の役割は関節の固定です。


踵を地面に着ける際には、地面からの衝撃と、自分自身の体重によって、上から下から大きな衝撃を受けます。

その時に膝が伸びていないと、関節を安定させる靭帯が働かないので、膝関節は不安定になります。

それでは、歩くことが出来ないので、人間は代わりに筋肉を働かせて膝関節を安定させようとします

膝を曲げて踵を着いてしまう事で、筋肉に余計な負担を掛けてしまう事になります。

これでは、筋肉がすぐに疲れてしまい、股関節周囲だけでなく、膝関節周囲にも痛みを伴うようになってしまいます


また、膝関節を伸ばす筋肉は、太ももの前にある大腿四頭筋と言う筋肉ですが、

絵の筋肉が大腿四頭筋。


踵を着く時に、膝を伸ばす筋肉として大切なのは、前回のブログでも紹介した、お尻の筋肉「大殿筋」です。

赤い筋肉が大殿筋。


大殿筋が、正しく働いた状態で踵を着かないと、膝は伸びてくれません


大殿筋は、股関節を伸展させる働きを持ちます。

股関節の伸展。


踵を着いた際に、大殿筋は太ももの骨(大腿骨)を後に向かって引っ張ります。

矢印の方向へ。


そうすると、股関節と地面に挟まれた膝は、しっかりと伸ばされる方向に動かされます。

膝が伸びる方向に押し付けられます。


そのため、大殿筋が重要になってきます。


大殿筋を柔らかくして、膝を伸ばして、踵を着きましょう





夢は、上手に家の中の涼しい場所を見つけて、夏を乗り越えました







股関節の不安を一緒に取り除きましょう







股関節症と、お尻の筋肉を考える!

2014-09-15 09:45:06 | 日記
今回は、いつもよりも専門的な話で、あまり読む意欲を掻き立てるものではないかもしれませんが、

興味がある方は、お付き合いください。





股関節周囲で代表的な筋肉の1つに、お尻の筋肉「大殿筋」があります。



聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

「大殿筋」は、お尻のほっぺの筋肉です。

自分のお尻を手のひら全体で覆ってみて下さい。

そこが「大殿筋」です。

面積の大きな筋肉です。



「大殿筋」のメインの役割は股関節を後ろに伸ばす「伸展」です。

股関節「伸展」。


歩く時には、踵が地面に着いた瞬間に一番力を発揮します。

この時に、足を地面に押し付けて身体を支える準備をします。

このタイミングは、歩行中に重心が一番低い位置にありますから、

重心を上に持ち上げる役割があります。

また、上半身が前に倒れないように、引き留めておくこともしています。



当院で皆様の「大殿筋」を施術していると、以下のパターンに分かれます。

①全部、柔らかい方。

②全部、硬い方。

③上半分が柔らかく、下半分が硬い方。

④上半分が硬く、下半分が柔らかい方。

です。

①は「大殿筋」の状態が正常な方です。

②は「大殿筋」が凝り固まって、多くの方が普段から使えていない方です。

③と④は、なぜ起こるのでしょうか?

以下に説明していきます。



身体の後から股関節がどこにあるかを見てみると「大殿筋」のほぼ中央に位置します。

股関節の位置。


その結果、股関節よりも上に位置する「大殿筋」と、

股関節より下に位置する「大殿筋」に分かれ


それぞれの働きが変わってくることが想像できます。

「大殿筋」を上下2つに分けて考える。




一般的な医療書は「大殿筋」の働きは、股関節の「伸展」とだけ記載されています。

しかし、股関節の位置関係から厳密に調べていくと、

股関節より上の「大殿筋」は「伸展」と「外転(外側に開く)」と「外旋」の働きを持ち、

股関節より下の「大殿筋」は「伸展」と「内転(内側に閉じる)」と「外旋」の働きを持っています。


違いは「外転」「内転」かです。

股関節の「外転」「内転」




歩行で、この動きを観察していくと、踵を地面に着いた瞬間は、股関節より下の「大殿筋」が働きます。

そして、少し遅れて股関節より上の「大殿筋」が働き始めます。

それぞれの働きを詳しく書くと、

股関節より下の「大殿筋」は股関節を「伸展」させながら「内転」をして、

重心を足の上に乗せる方向へ身体を引き付けます

そして、股関節より上の「大殿筋」が股関節を「伸展」させながら「外転」して、

足の上に乗ってきた重心が、そのまま移動し行き過ぎないようにブレーキを掛けるように働きます。


この2つの動きが瞬時に起こることによって、重心の移動が安定して行われています


股関節より下の「大殿筋」が、しっかりと働けないと、

足への重心移動がスムーズに行われません。

また、股関節より上の「大殿筋」が、しっかりと働けない状態にあると、


ブレーキがきかず、通常よりも骨盤が大きく左右に揺れる歩き方になってしまいます。



以上のように「大殿筋」を股関節の位置で上下に分けた場合に、それぞれ役割が違うため、

身体の使い方によって、上半分が硬かったり、反対に下半分が硬かったりと言う事が起きてしまうわけです。



目標とするのは、上も下も関係なく、全体が柔らかくほぐれている「大殿筋」です。


「大殿筋」を良い状態に整えて、足への重心移動を安定させましょう

ご自宅では「らっこちゃん」がメンテナンスに役立ちます。

らっこちゃん1号

らっこちゃん2号






文章が長くて、夢は、もう眠そうです







股関節の不安を一緒に取り除きましょう






歩く時の足の向きは、どっち?

2014-09-08 09:44:04 | 日記
皆さんから、

「正しい歩き方を忘れてしまって、どうやって歩けばよいか分からないんです」

という質問を受ける事が多々あります。

足に痛みや異常を感じずに歩いていた頃は、無意識で歩いていたはずですから、

正しい歩き方を思い出そうとしても、難しいのは無理ありませんよね。



当院の廊下で歩いている姿を見ていると、左右の脚で、つま先のむいている方向が違う方がほとんどです。

実際、つま先がどちらを向いているのが正しいのか分かっている方は、ほぼいらっしゃいません。



そこで今回は、つま先の方向の目安を提示します。



「人差し指を進行方向に向けて真っ直ぐにする」


が目安です。


外反母趾がある方も多いので、一概には言い切れないところもあるのですが、

基本的には人差し指の向きを意識すると、正しい方向に足が向いている事になります。

意識するのは、足が宙に浮いている時間ではなく、地面に着いている時間に人差し指の向きを意識します。

もっと詳しく言うと、足の裏全体が地面に着いてしまっていては、

足に体重が乗ってしまっていてつま先の向きを変える事は出来ませんから、

踵が地面に着いてから、足の裏全体が地面に着くまでの間に人差し指を意識すると良いでしょう



ただし、この歩き方を意識した時に痛みが出てしまう方は、今は無理をしないでください。

まだ足の筋肉が、人差し指の向きを正面にもっていく準備が出来ていない段階と言えます。

そういう方は、筋肉をほぐして痛みが出ない状態にしてから、再度挑戦するようにしてみて下さい。






夢「待て」








股関節の不安を一緒に取り除きましょう





正しい足の着き方をするために!

2014-09-01 18:53:22 | 日記
今月は仙台へ出張施術へ伺います。

現在、予約受付中です。

残りは9月27日 土曜日 17時~90分の一枠のみとなりました。

施術ご希望の東北地方の方がいらっしゃいましたら、松本深圧院ホームページより、お問い合わせ下さい。

お待ちしております。






歩行で足を地面に着く時の正しい脚の姿勢とは、どういった状態でしょうか?

踵から着地する。

これは、最近のブログで口酸っぱく出てきていることです。

その時に、膝は完全に伸びたきっていて、そして足首は直角に曲がった状態が正しい姿勢です。



ちなみに、歩行で必要な股関節の曲がる角度(屈曲)は約30度です。

意外と、少ないですよね。

膝が伸びて、足首が直角に曲がった状態で踵を着く為に大切な動きが、実は反対の足の動きにあります。



以前のブログで3つの軸(支点)を意識する、と言う内容を書きました(6月23日)。



踵→足首→指の付け根

の流れです。


膝が曲がった状態で足を地面に着地してしまう方や、

踵から着地せずに、足の裏全体で着地してペタンペタンとペンギン歩きをしてしまう方は、

上の3つの絵の一番右(最後)の指の付け根を軸(支点)にした動きがない方が多く見受けられます。


この指の付け根を軸(支点)にした動きが何のために歩行に必要なのかと言うと、

反対側の足の着地する時の状態を整えるための時間作りをしているのです。

指の付け根を軸(支点)にした動きが、ないと時間稼ぎができずに、正しい足の姿勢で地面に着地が出来ません。


とても重要な動きなわけです。

足を前に向かって十分に振り出すためには、滞空時間を長くしてあげる、時間的余裕を与える必要があります。


上記のような歩き方に心当たりがある方は、是非注意をしてみて下さい








夢は一応「お手」「おかわり」「おすわり」「待て」「お回り」は出来ます









股関節の不安を一緒に取り除きましょう