笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

逆転の発想。

2012-11-26 17:57:49 | 日記
新大阪店の移転先が決まりました。

新大阪駅からの距離は、今までのマンションとほとんど変わりません。

今までは新大阪駅からホテルラフォーレの前を通り、回生病院の前を通り、ファミリーマートを右折していましたが、

移転先は、このファミリーマートを曲がらずに、そのまま真っ直ぐ進んだ大通り沿いです。

詳しい話は、また後日、松本先生のブログでも発表されます。

もちろん、このブログでもインフォメーションしていきます。

今後とも新たな船出となる、新大阪店を宜しくお願いします。






股関節の痛みに悩まされている方で、特に股関節の前側(ソケイ部)の痛みが消えない方がいらっしゃいます。

自宅でソケイ部をマッサージしたり、ストレッチして伸ばしているけど、なかなか良くならないという方、いらっしゃると思います。



このような方に、是非とも試してい頂きたい方法があります。

痛い前側とは反対の後側、つまりお尻の筋肉に注目して頂きたいのです。

お尻にも筋肉が沢山ありますが、その中でもお尻の深いところにある筋肉が今回のターゲットです。

お尻には深層外旋六筋と呼ばれる筋肉達がいます。

その名の通り、深部にある、股関節の外旋の役割を担う、6つの筋肉達です。

6つの筋肉は、

「梨状筋」

「上双子筋」

「下双子筋」

「内閉鎖筋」

「外閉鎖筋」

「大腿方形筋」


です。



水色で囲んだ線の中に6つの筋肉が含まれています。

一番上の「梨状筋」は有名です。

それ以外は、筋肉が小さいので、あまり個別で話題にあがる事はなく、深層外旋六筋としてまとめて言われることが多いです。


これら股関節の後方にある筋肉が硬くなると、後方の圧が高まります

イメージ的には、

お尻とソケイ部の限られた前後の皮膚と言う袋の中で、

お尻の圧が高まるとお尻側が膨れる感じです。

そうするとソケイ部側も全体的に後方に引っ張られるため、

前方の筋肉も皮膚に潰されるように圧が高まります。


この圧の変化により、ソケイ部の筋肉に痛みが誘発されてしまう事があります。


この場合、いくらソケイ部をマッサージしたり、ストレッチしても原因がお尻側の筋肉にあるわけですから根本的な解決にはなりません。

是非、ソケイ部の痛みがしつこい方は、深層外旋六筋のマッサージ(らっこちゃんも有効)やストレッチを試してみて下さい。



痛みが楽になりますように







夢がお散歩に出発です








股関節の不安を一緒に取り除きましょう






「股関節が音が鳴るんです」

2012-11-19 12:42:32 | 日記
12月の仙台出張施術に残り2枠、空きが御座います。

7日 16時30分~

8日 14時30分~

施術ご希望の方がいらっしゃいましたら、松本深圧院ホームページより、お申し込みをお待ちしております。






股関節が「ポキポキ」「コキコキ」「ガリガリ」「ゴリゴリ」鳴るんです。

という方が多くいらっしゃいます。

これは何の音でしょうか?

軟骨同士や、骨同士がぶつかり合って鳴っている音でしょうか??


答えは「No」です。


股関節の周りの筋肉や腱、靭帯が、股関節の出っ張った骨に引っ掛かり、音が鳴っているのです。

この症状を「弾発股」と言います。

起床時、椅子からの立ち上がり、歩く動作で音が鳴る事が多いようです。

通常は音や引っ掛かり感があるだけで痛みは無い事が多いです。

しかし、音が鳴るのと同時に痛みがある方は、繰り返し骨と筋肉や腱、靭帯がこすれて炎症を起こしている可能性があるので、

安静と患部を冷やす(アイシング)必要があります。

比較的、女性の方に「弾発股」は出やすい症状と言われています。

引っ掛かり感は、骨の上を筋肉や腱・靭帯が動く際に生じます。


症状は、

①上記のような音が鳴る(普通に歩くだけで。骨盤を左右に動かすと。)。

②股関節が、はずれるような感覚がある。

③股関節に違和感がある。

④足を動かすと、お尻や足の付け根(ソケイ部)が痛い。

⑤股関節を大きく動かすと痛く、可動域が狭く、左右差がある。

例えば、足を外側に回したり(外旋)、


外側に開く(外転)と音が鳴る。


股関節を曲げた状態(屈曲)から伸ばす(伸展)時に音が鳴る。



などです。



「弾発股」には股関節のどの部分で引っ掛かりがあり、音が鳴っているのかで3種類に分けられます。

①股関節外側から音が鳴るタイプ。*最も多い。

大腿筋膜張筋の過剰な緊張により、腸脛靭帯が太ももの骨の大転子に引っかかって音がします。

水色で囲んだ中の赤い筋肉が大腿筋膜張筋。白い靭帯が腸脛靭帯。


大転子


腸脛靭帯は日常の生活の中で何度も、大転子の上を前後に移動します。

腸脛靭帯は常に適度な緊張状態にある性質をもっているため、大転子で擦れる事で炎症を起こします。

また、炎症が起きると、その部分は局所的に厚くなり、引っ掛かり感が強くなります。

大転子には中殿筋・小殿筋・梨状筋・その他4つの深層外旋筋群がついていて、大転子と皮膚の間を大殿筋と腸脛靭帯が通ります。)

お尻が出尻になっている方に出やすい。


②足の付け根(ソケイ部)から音が鳴るタイプ。*一番改善しやすい。

腸腰筋の腱が大腿骨骨頭に引っ掛かって音がします。

丸で囲んだ部分で音が鳴ります。



③股関節内側から音が鳴るタイプ。

激しいスポーツ(ヨガ・ダンス・ランニング・サッカー・登山・空手・自転車など)をしていた方に出やすい。

変形性股関節症の人に多い。



原因は、

①激しいスポーツ。

②先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全。

③変形性股関節症。

などです。


治療法としては自分自身のケアとしてストレッチが挙げられます。

ストレッチは特に股関節の前側と外側を行うと効果的です。

それと、骨盤の位置の正常化です。

骨盤が前傾していたり、後傾していると股関節の位置も正常ではないため、筋肉が緊張してしまい「弾発股」の症状が出ます。

背骨の変形からも、骨盤の傾斜に影響しますから姿勢が原因であることが多くあります。

「深圧」ストレッチで筋肉の硬さをとって、骨盤と股関節の位置関係を正常に近づけ、気になる音を消しましょう






夢が、お散歩に出発です

何やら不安そう・・・。





股関節の不安を一緒に取り除きましょう






腸恥(チョウチ)滑液包炎。

2012-11-12 11:10:21 | 日記
現在12月7日(金)・8日(土)の仙台出張施術の予約を受け付けています。

まだ空きがありますので施術ご希望の方は、松本深圧院ホームページからお申し込みください。

お待ちしております。






前回に続き、もう1つ股関節周囲で悪さをする事がある滑液包炎があります。

それがタイトルにもなっている「腸恥滑液包炎」です。


「腸恥滑液包炎」に影響している筋肉が腸腰筋です。

赤とピンクの筋肉が腸腰筋です。


腸腰筋は、太ももの骨の頭の部分(大腿骨頭)の前側を通って太ももの骨の幹の部分に付きます。

大腿骨頭の前側と腸腰筋の間には「腸恥滑液包」が存在します。

大腿骨頭は丸く凸になっていますから、

特に股関節を曲げて膝のお皿を外へ向けた姿勢(股関節外転&外旋)で屈伸運動を行うと腸腰筋と大腿骨頭の摩擦が強まります。

従って、上記のような姿勢で運動(クラシックバレー、その他ダンスなど)を繰り返していると、滑液包に炎症が起こります。

この「腸恥滑液包炎」は運動により起こるものばかりではなく、

変形性股関節症(骨盤の前後傾や、足がO脚・X脚)・痛風・化膿性股関節炎・リウマチ等を原因として発症する場合もあります。


症状は、運動時に足の付け根(ソケイ部)に痛みが生じます。

上の絵の黄色で丸く囲んだ部分です。

滑液包炎が悪化した場合は、同部位に顕著に腫れ、皮膚が赤みを帯びてきます。

また皮膚を触ると周りのほかの部位よりもを感じ、安静にしていても痛みを強く感じるようになります。



治療方法は、安静時にも痛みがある場合には、アイシング(冷やす)冷湿布腸腰筋のストレッチが効果的です。

また、姿勢を改善することで痛みの改善が図れる事もあります。

私共「深圧グループ」は、筋肉の施術を行いながら、姿勢の変化を狙っています

滑液包炎も筋肉が原因であることが、ほとんどです。

筋肉からアプローチしていきましょう






チュッじゃなくて噛んじゃってる









股関節の不安を一緒に取り除きましょう





大腿骨大転子部滑液包炎。

2012-11-04 08:08:57 | 日記
太ももの骨の外側に一番出っ張っている部分を大転子と言います(股関節ではありません)。



この大転子と、その周りを通る股関節周囲の筋肉や腱の間には、少量の潤滑液を包み込んだ袋があります。

袋の役割は、筋肉や腱の滑りをスムーズにし、骨と筋肉の摩擦を軽減するクッションです。

袋は、大転子の部分だけにあるわけではなく、身体の至る所に存在します。

大転子の横にある、この袋の事を「大転子部滑液包」と言います。

大転子滑液包は、下の写真の位置にあります。


滑液包の前方には大腿筋膜張筋が走ります。

水色で囲んだ筋肉が大腿筋膜張筋。


この滑液包に炎症が起きると、股関節から太ももの外側~後方の深部と、太ももの外側に痛みが出ます。


痛みが出るのは、足に体重をかけた時や、動作の始めに出やすいです。

また、ランニングバレエをした運動後に痛みが出現する場合もあります。

その結果、片足立ちをした時に不安定になる方がいらっしゃいます。


原因は、

①股関節の運動を反復して行う動作。例えば、足を後ろ(股関節伸展)に振り上げたり、真横に挙げる(外転)動作。

股関節伸展

股関節外転


②股関節の動きの制限(可動域制限)。

③股関節周囲の筋肉の短縮や緊張。

④歩行で足を地面に着く時に、かかとよりも、つま先が内側に向いている場合。




これらの原因により大転子部分に過度の摩擦が生じ、滑液包に炎症が引き起こされます。

炎症を起こすと滑液包が腫れます。

そうすると更に摩擦や圧迫を受けやすくなり慢性化することがあります。

慢性化すると、痛みが引きにくくなることがあります。


対処法は、摩擦が生じる原因となる筋肉(大腿筋膜張筋など)の緊張緩和が挙げられます。

自己ケアとして大腿筋膜張筋のストレッチがあります。

大転子周辺に痛みがある方は注意してみましょう






新しい家で、くつろぎタイムの夢








股関節の不安を一緒に取り除きましょう