笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

股関節症と腰痛の密な関係。

2012-05-28 10:07:24 | 日記
7月の早川先生と、私の新大阪出張施術の予約が開始されています。

6月は既に予約が埋まっていますので、7月も早めのご予約をお待ちしております。

宜しくお願いします。




「骨盤前傾」 「骨盤後傾」

簡単に言い直すと骨盤が前に倒れた姿勢をとっているか、後ろに倒れた姿勢をとっているか。

と言う事です。

骨盤前傾

左の絵が正常。右の絵が骨盤前傾。

股関節に何かしらの疾患や痛みを抱えている方は「骨盤前傾」タイプが非常に多いです。

しかし全員と言うわけではなく「骨盤後傾」の方も稀にいらっしゃいます。

骨盤後傾

矢印の方向(後方)へ骨盤が傾斜します。

「股関節周囲に痛みがあるけれども、腰も慢性痛があるの」

と言うお話をよく伺います。


この股関節周囲と腰の痛みは、何か関係があるのでしょうか?


骨盤を横から見た時に、前後への正常な傾きの角度があります。

医学的には「腰仙角」と言います。



骨盤を真ん中で縦に切った状態を横から見ます。

この写真のピンクで縦に引いた線を横から見ます。

赤ペンで書かれた間の角度を指します。

これは腰骨と仙骨(骨盤の一部)が成す角度と言う意味です。

この「腰仙角」30度だと正常だと言われています。

つまり骨盤は正常でも地面に対して水平ではなく、前に30度傾いていると言う事です。


「骨盤前傾」の方は「腰仙角」が大きくなります。


「骨盤後傾」の方は「腰仙角」は小さくなります。


「骨盤前傾」すると腰骨は、お腹の方に凸になります。

おヘソを前に突き出すような姿勢で、腰を反っている状態です。

「骨盤後傾」すると腰骨は、お腹の方に凸ではなく、地面に足して垂直に並んだり、反対に背中の方に凸になります。

猫背の姿勢です。


猫背も姿勢はよくないので、問題ですが、今回は股関節症の方に多い「骨盤前傾」の問題を取り上げます。

「骨盤前傾」で腰を反ると、腰の病気である「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」の危険が高まります。


右の絵のように骨盤前傾すると、腰が反ります。

つまり腰への負担が大きくなってしまいます。

この負担が慢性の腰痛の原因になります。

そのため「骨盤前傾」の方は「骨盤後傾」するように姿勢を変えていく必要があります。


では、どうすれば「骨盤後傾」になるのでしょうか?


それは最近のブログで書いたインナーマッスルと言われる体幹の筋肉(腸腰筋・腹横筋)が必要になります。

体幹筋を鍛える事によって「骨盤後傾」してきます。

「骨盤前傾」から「骨盤後傾」に変わると、日常生活や、歩行で使う筋肉が変わります。

今まで使い過ぎてで痛みがなかなか消えなかった筋肉の負担が減り、

今まで休んでいて力が有り余っている元気な筋肉がその負担をうけおってくれるようになります。

そうすると使い過ぎの筋肉の痛みは取れてきます。


代表的な筋肉は「大腿筋膜張筋」の痛みが変化してきます。

水色で囲んだ筋肉。


姿勢を変化させて痛みを軽減させましょう






股関節の不安を一緒に取り除きましょう









最近、読んだ本。

2012-05-21 16:33:36 | 日記
皆さん、金環日食は見れましたか?

私は、早起きしてしっかりと堪能することが出来ました。

太陽の真ん中に月が来たときは、神秘的で感動しました

18年後、札幌まで行ってしまおうかな・・・。





私は、出勤の電車の中は読書タイムとなっています。

最近、読んだ本の中でリハビリに関する本があったので紹介します。


まず1冊目は、

「リハビリの結果と責任」池ノ上寛太 三輪書店

です。

内容は、3社を経営し企業人だった著者が、

交通事故で突然、四肢麻痺となり、

その後のリハビリを受け、感じた数々の疑問と葛藤を描いた本になっています。


人間は、いつ、どのような時に、病におかされるか分かりません。

第一線で働いていた著者の絶望から再生までの気持ちが書かれています。

是非、リハビリをはじめとする医療関係者に読んで頂きたい1冊です。



次に、

「わたしのリハビリ闘争」多田富雄 青土社

です。

中身は、著者が新聞社や、雑誌社などに投書した文章を1つの本にまとめた形になっています。

そのため章ごとに、かなり重複した内容となっています。

しかし内容は、今の日本の医療に対する政治に対して、過ちをしっかりと提言しています。

著者は元々、世界的な免疫学者で、医療にも携わっていた方です。

そんな著者が脳梗塞を患いました。

そして大問題が起きたのは、2006年4月。

厚労省の医療費削減政策として、

保険診療報酬改定によって、それまでリハビリを受けていた人々が、

何の前触れもなしに突然リハビリが打ち切られる事態が生じました。

これは、小泉内閣で行われた郵政民営化を国民に問っていた選挙の時に裏で進められていた政策です。

この政策によって、日本で、医療の現場で今、何が起きているのかを訴えた内容になっています。


この本は、今後の日本の医療の行く末を考えるには、外す事の出来ない問題提起と言えるでしょう。



今回は、医療・リハビリに関する2冊を紹介しました。

興味がある方が是非、読んでみて下さいね



勿論、

「股関節痛は怖くない!」松本正彦 ワニブックス

も必読です!!






股関節の不安を一緒に取り除きましょう












筋肉に必要な栄養素。

2012-05-14 18:34:10 | 日記
本日よりイメージチェンジをして出勤の田山です。

髪型が変わったのか、ヒゲが無くなったのか、はたまた身長が伸びたのか、松本先生そっくりになったのか・・・答えは、その目で確かめてみて下さい




今週木曜日~土曜日の新大阪出張施術にまだ空き枠があります。

施術ご希望の方は、新患・継続かかわらず、お申し込みをお待ちしております。




筋肉をつけるには「タンパク質」を摂るのが良いという話をよく耳にします。

確かに、筋肉の大部分は「タンパク質」で構成されています。

また筋肉は、その中に身体を動かす時に必要なエネルギーを貯蔵しています。


筋肉が成長する仕組みは、

筋肉を動かす

筋肉に傷がつく

その部分が修復される


この過程を繰り返す事で修復の度合いが高まり、もと通りの筋肉を越えて、

更に良い状態に修復されます。

言い換えると筋肉が成長すると言えます。


つまり、筋肉の成長を促したい時は、修復に必要な材料と時間が必要になります。

この時に必要な栄養素は「タンパク質」だけで良いのか?




「タンパク質」も必要ですが、それだけでは不十分です。

他に「カルシウム」「ビタミンB群」「ビタミンC」も必要になります。


「カルシウム」「ビタミンB群」は「タンパク質」が働きやすい環境を作り、助けます。

「ビタミンC」は筋肉を強くする働きがあります。


具体的には、肉類・卵・魚類・貝類・海藻類・豆類・乳製品・野菜・果物といったところです。


ですから、まんべんなく片寄のない食事を摂らないといけないと言う事ですね。





股関節の不安を一緒に取り除きましょう










足に体重をかけると言う事。

2012-05-07 10:05:11 | 日記
皆様、ゴールデンウィークは、どのように過ごされましたでしょうか?

めずらしく天気の良くないゴールデンウィークでしたね。


今月の私の出張施術は新大阪です。

5月17日(木)18日(金)19日(土)

の三日間です。

まだ各日に空き時間がありますので、施術ご希望の方は新大阪店ホームページからご予約をお待ちしております。




松本深圧院にお越しいただく方は、股関節周囲の痛みに悩まされている方がほとんどです。

痛みを感じている部分の筋肉は硬い方が多いです。


何故、このように硬い筋肉が出来てしまい、痛みを出す原因となってしまうのでしょうか?


歩行を例に、考えてみましょう。

正常と言われる歩行は、全ての動きが「なめらか」に行われます。

この「なめらか」さは、それぞれの筋肉が力を入れたり抜いたりすることの結果です。

言い換えると、筋肉の緊張が変化している結果です。

もしも筋肉に緊張が続けば歩行に「なめらか」さは生まれません。

筋肉の適度な緊張と、弛緩が行われてはじめて動きに「なめらか」さが生まれます。


具体的に言うと、歩行では足の上に体重がしっかりと乗らないと筋肉の緊張は生まれないし、

また足が地面から離れた時に、筋肉が弛緩しません。


足が地面から離れている時には、基本的に足の筋肉は適度に弛緩しなければいけません。

もし地面から離れているに、筋肉が緊張している場合、

足を地面に着いている時に体重がしっかりと乗っていないことが多いです。

足の上にしっかりと体重が乗っていれば、足が地面から離れた時には筋肉に適度な弛緩が生じます。

体重が乗っていなければ、足が地面から離れた時に適度な弛緩が生じません。


地面から足が離れているのに、筋肉の緊張が抜けないと言うことは、

歩行の最中、一度も弛緩することがないと言う事です。


これでは筋肉が休む時がなく、常に緊張した硬い状態が作られます。

筋肉が硬くなると筋肉の中を通っている血管が押しつぶされ、筋肉の隅々まで血液が行きわたらなくなります。

すると、筋肉は酸素不足となり、すぐに疲れてしまったり、痛みを出したりします。

この悪循環を作らないためにも、歩行の中で筋肉に緊張弛緩を繰り返させないといけません。

つまり、体重をしっかりと足に乗せる歩行が大切だと言う事です。


「股関節痛は怖くない!」松本正彦

168ページにも載っている「患側荷重法」は、

足にしっかりと体重が乗りきらない人が、体重を乗せる練習を始めるのにもってこいの練習です。


足に体重がしっかり乗っている事を確認しながら歩行してみて下さいね





股関節の不安を一緒に取り除きましょう