笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

通称:裏股関節

2012-03-05 18:59:38 | 日記
初めての札幌出張施術から帰ってきました。

札幌で施術をさせて頂いた皆様、お世話になりました。

本日より銀座に戻って施術しております。

札幌には松本先生が5月。

私が次回は8月に伺う予定です。

今後とも宜しくお願いします。




今回は先月まで書いていた筋肉シリーズの追加で、1つ重要な靭帯を紹介しておこうと思います。



筋肉は膜に包まれています。

その膜を筋膜と言います。

この筋膜は隣り合う筋肉と繋がっている事がよくあります。

関連痛と言う言葉がありますが、これは筋膜を通して、痛みが飛んで、別の場所に痛みを感じることを言います。

深圧を受けたことがある方は、関連痛を感じた事があるのではないでしょうか?

よくお尻の横の部分を押すと、膝、あるいは足首の方まで痛みが飛んだり、人によっては太ももの裏に飛んだりすることがあります。

このように筋肉は周りの筋肉や靭帯などと影響をしあいながら動いています。



深圧の施術の中で唯一、直接押している靭帯があります。

それは「仙結節靭帯」と呼ばれている靭帯です。

この靭帯がどこにあるかと言うと、お尻の下の方です。

お尻と太ももを後ろから見た絵です。

黄色い斜線が大殿筋です。
太もも裏にあるピンクの筋肉がハムストリングスです。

右足のように大殿筋をめくると、奥からピンクの斜線を引いた「仙結節靭帯」が現れます。

坐骨とお尻の穴の間あたりがイメージしやすいでしょうか。


「仙結節靭帯」は坐骨から仙骨についています。


坐骨部分では膜を通してい一部が、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)と繋がっています。

絵の赤とピンクの筋肉がハムストリングスです。

お尻を後ろから見た絵です。

ピンクの斜線が「仙結節靭帯」です。
水色の斜線がハムストリングスです。

仙骨部分でも膜を通して一部が、脊柱起立筋群(背骨の脇の筋肉)と繋がっています。

こちらも、お尻を後ろから見た絵です。

緑の斜線が脊柱起立筋群です。
水色の斜線がハムストリングスです。
その間が「仙結節靭帯」です。

「仙結節靭帯」の一部は、元はハムストリングスの筋肉の一部であっただろうと言われています。

「仙結節靭帯」は非常に強く、一瞬触った感じは骨のように感じるほどに硬いです。


上半身と下半身を連結している「仙結節靭帯」に問題が起こると、背中にも足の後側にも悪さをする可能性があります。

下の絵からも、背中と足の筋肉をつないでいる事がよく分かりますね。


とても重要な靭帯なわけです。


「仙結節靭帯」の事を松本先生は「裏股関節」と呼んでいます。

「裏股関節」もしっかりとケアしていきましょう





股関節の不安を一緒に取り除きましょう