笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

腸腰筋(ちょうようきん)と股関節の捻じれ(ねじれ)の関係!

2013-09-24 09:45:35 | 日記
「あーーーーっ!!」

今日は、火曜日・・・申し訳ありません。

昨日の月曜日のブログ更新、ハッキリ言って完全に忘れてました。

スイマセンでした。

1日遅れですが、良かったら読んでみて下さい。


それと、お知らせをもう1つ。

松本深圧院 銀座店と大阪店は、9月29日~10月4日まで、誠に勝手ながらお休みを頂きます。

そのため、上記期間のメールや電話によるお問い合わせの返答は10月5日となります。

ご迷惑をお掛けいたします。







股関節周囲の痛みや、股関節痛がある方の姿勢の特徴などを説明する時に、よく登場する筋肉「腸腰筋」

この腸腰筋が緩んでいる状態なのか、緊張している状態なのかを判断する1つの目安があります。

それは股関節が外旋(外側に捻じれているか)しているか、内旋(内側に捻じれている)しているかです。




筋肉と言うのは、緩み過ぎでもなく、緊張し過ぎでもない、そのちょうど中間にあたる「適度な緊張」が一番良い状態です。


まず腸腰筋は何処にあるのか?

正確ではない表現になりますが、分かり易く言うと、

腰骨と骨盤の裏側がから出て、大腿骨(太ももの骨)の内側に着きます。

赤とピンクの筋肉の総称を「腸腰筋」と言う。


大腿骨の内側にある腸腰筋が骨につくところを「小転子」といいます。

大転子はよく耳にする機会があるともいますが、今回は小転子



大転子が大腿骨の中でも外側に張り出しているのに対して、小転子は内側に少し出っ張った突起のようなものです。

つまり、腰骨から出て、お腹の奥を通り、足の前側の付け根(ソケイ部)を通って、大腿骨の内側の小転子に着きます



股関節が外旋した姿勢をとると、大腿骨が回旋し(捻じれ)、小転子は前側に位置を変えます。

水色の矢印の方向へ大腿骨が回ることを外旋と言う。


この時、大転子は反対に後ろ方向に位置を変えている事になります。

小転子が前に来ると腸腰筋は、その位置関係から緩む状態になります。



反対に、股関節が内旋した姿勢をとると、大腿骨が回旋し小転子は後ろ側に位置を変えます。

水色の矢印の方向へ大腿骨が回ることを内旋と言う。


小転子が後ろに行くと腸腰筋は、後側に捩り込まれる様な状態となり、引っ張られますから緊張が高まります

小転子に腸腰筋が引っ張られると、反対側についている腰骨も前(お腹側)に向かって引っ張られます。

そうすると、腰骨が反り腰に姿勢が変わってくるわけです。


股関節に何かしらの問題をお持ちの方は、多くの方が股関節が内旋しています。

その結果、腸腰筋が緊張し過ぎていて、正しく働かない事が多く、

また、反り腰の方が多いという状態
に繋がっています。


では、皆様は股関節外旋でしょうか?

内旋でしょうか?


100%正確な方法ではありませんが、大きな目安として、仰向けに寝ている時の姿勢があります。

仰向けに寝た時に、膝のお皿が外側を向いているのか?

内側を向いているのか?


または、つま先が同様に外側を向いているのか?

内側を向いているのか?



どちらも外側を向いていれば股関節外旋

内側を向いていれば股関節内旋
、と言う傾向が見えてきます。

このあたりを参考に自分自身の身体を見てみて下さい。


股関節が内旋していた方は、

日常から、膝のお皿や、つま先が内側を向かないように意識して生活したり、

反り腰にならないように腰を丸める意識をしてみたりする事が大事になります。

勿論「らっこちゃん2号」を使って、ダイレクトに腸腰筋をストレッチしても構いませんし、

らっこちゃん2号


ベッドの上で片足をベッドの脇に垂らして、腸腰筋をストレッチしても構いません(松本院長著書「股関節痛は怖くない!」参照)。

まずは、痛みの出ない範囲で、腸腰筋が緩まるよう努力してみましょう。


ちなみに私は、反り腰にならないように気をつけるのがメインです。






最近の、このブログの内容が、かなり難しくなってきています。

私自身もそう感じながらブログを書いています。

読んで頂いている皆様の中にも、そう感じている方が多いと思います。

そこで、来月からは今年度の下半期にも入りますし、キリの良いところで、内容を読みやすく、簡単に、分かり易くしていきたいと思います。

勿論、内容は濃いまま、皆様の知りたい情報を考えながら書いて行こうと思います。





来週の月曜日は、一番始めにも書かせてもらったように、休暇を頂いております。

その為、ブログも休ませて頂きます。

次回のブログ更新は10月7日を予定しています。

今後とも宜しくお願いします。






お待たせしました。久しぶりの登場「夢」です。







股関節の不安を一緒に取り除きましょう






ポイントは「おでこ」と「首」!

2013-09-16 10:11:21 | 日記
現在、10月17日(木)~19日(土)札幌出張施術の予約を受け付けています。

まだ18日と19日の午後に空きがございます。

施術ご希望の方は、松本深圧院トップページの出張施術からお問い合わせ下さい。

お待ちしております。






前回のブログまで、股関節を動かすには、骨盤や胸郭の動きが必要だとシリーズで書いてきました。

非常に難しい内容でしたので、なかなか理解が大変だったのではないでしょうか。


それでは、今回は、骨盤や胸郭が動かない、あるいは動きが悪い方に、簡単な治し方をお伝えしましょう。


それがタイトルにも書いた「おでこ」「首」のマッサージです。

おでこには「前頭筋(ぜんとうきん)」と言う筋肉と「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」と言う膜が存在します。

赤い部分が「前頭筋」。白い部分が「帽状腱膜」。


この2つを人差し指~小指までの指を使ってほぐしてみましょう。

やり方は簡単です。

おでこを上下、左右に指のお腹を使ってマッサージしてあげます。

「帽状腱膜」は、そのまま頭にも繋がっています。

おでこのマッサージを頭の方へずらしていき。頭皮マッサージの要領で、そのまま頭もマッサージすると、より効果的です。





もう一つのポイントである「首」もマッサージします。

特にやって頂きたい場所は首の後です。

そして、更に首の長さを上下に1/2にした上半分(頭蓋骨側)に重点を置きます。

このあたりの、後の頭蓋骨のすぐ下です。


何故かと言うと、この場所は天井を見る時に首を後ろに倒しますね。

その時に使われる首を伸展(後ろに倒す)する筋肉が沢山あるからです。

ここは股関節症の方が非常に硬くなりやすい場所です。

頭の骨(頭蓋骨)のすぐ下を両方の指の人差し指・中指・薬指の3本を使い、

それぞれの指のお腹を使ってマッサージしてあげましょう。



「おでこ」「首」という、いっけん骨盤や胸郭とは全く関係ない離れた場所の筋肉を緩めてあげるだけでも

「あら、不思議」

骨盤や胸郭が動かしやすくなり、股関節も当然動かしやすくなります。

勿論、ご家族の方にマッサージしてもらっても良いです。

是非、試してみて下さい。









股関節の不安を一緒に取り除きましょう





更に視野を広げて!パート2

2013-09-09 21:03:42 | 日記
9月28日(土)13:00~16:00に開催される7周年記念パーティーの申込期限が迫ってきています。

参加ご希望の方は、ホームページの問い合わせから連絡をください。

詳しくは松本先生のブログをご覧ください。

締切期限は9月15日(日)です。

皆様のご参加をお待ちしております。







前回のブログの続きで、今週は4つのうち残りの2つを話していきます。

では3つ目には入る前に、ここで上半身の話を少し。

胴体には「胸郭」と言う骨の集合体があります。

「胸郭」を構成しているのは、

12個の背骨(胸椎)。

12対の肋骨。

1個の胸骨。


からなります。

胸郭


ちなみに胸骨はココ。


「胸郭」はカゴのような形で、中に心臓や肺があり、これらを保護しています。


では「胸郭」がなんとなく理解できたところで、本題の3つ目。

前回書いたの通り股関節が屈曲すると、骨盤は回旋の動きをします。

それに伴い、動きは更に頭の方へと背骨を通して繋がっていき、胸郭を動かします。

胸郭は、どのように動くのか?






答えは、骨盤と同じ方向にねじれます(胸郭の回旋)

骨盤が右に回旋すると、胸郭も右に回旋します。


つまり、見方を変えると胸郭(背骨・肋骨・胸骨)が硬いと股関節の動きの制限になることも有り得ると言う事です。





それでは最後の4つ目です。

最後も胸郭の話です。

ここでは胸郭を人間を前から見た時に中央にくる、背骨と胸骨を境に右と左に分けます。

正面から見た真ん中で左右に分けます。


前回のブログで書いた動きを思い出してください。

骨盤は右側が後傾(後に傾く)した場合、反対の左側骨盤は前傾(前に傾く)します。

この動きも胸郭へ影響をもたらします。


その動きとは、右の胸郭は頭の方に向かって捻じれます(上方回旋)。

反対に左の胸郭は足の方に向かって捻じれます(下方回旋)。


こんな感じに。



つまり3つ目と4つ目の動きが同時に起こって、

胸郭全体として右側に捻じれながら、右の胸郭は上方向に、左は反対の下方向に捻じれています。

胸郭はこのような複雑な回旋運動をします。


股関節を動かすと言う事は、こんなにも上半身の柔軟性も求められると言う事です。


下半身ばかりに目をとられていませんか?

上半身の柔軟性も大事です



以上をまとめると、

右の股関節が屈曲しただけで身体には、

骨盤回旋・左の股関節伸展・胸郭回旋。

と様々な関節の動きを引き起こします。


このような動気が連鎖していくことを「運動連鎖」と言います。








股関節の不安を一緒に取り除きましょう








更に視野を広げて!

2013-09-02 10:15:26 | 日記
あまちゃんの中で東日本大震災が起きました。

大変です。

残り1ヶ月の展開が楽しみです






前回の記事の事を更に掘り下げてみます。

股関節を曲げる(屈曲)する時には骨盤が後ろに傾く(後傾)動きをともなうと書き込みました。

しかし、それだけではありません。

今回と次回では、更に4つの動きが身体で起こる必要がある事を書いていきます。

まずは今回は前半の2つの動きです。



例えば、右足の股関節を曲げたとしましょう。

すると右の骨盤が後傾します。

ここまでは前回のブログのおさらいです。


右の骨盤は後傾すると、



その結果、左の骨盤が前へ出てきます(骨盤前傾)

文章だと分かりにくいので、写真で見て下さい。

矢印の方向に左の骨盤が前へ出ます。




このように、骨盤は後傾に加えて、反対側では前傾の動きが出るため、結果的に骨盤はねじれ(回旋)となっている事になります。

これが1つ目。



次に2つ目は、左の骨盤が前に出た結果、左の股関節は相対的に後に伸ばされる(伸展)のは想像できるでしょうか。

左の股関節伸展。


右足が屈曲すると、実は左足では股関節伸展の動きが行われているのです。

右の股関節屈曲と、左股関節の伸展。


右足を曲げていくと、左足のつけ根(ソケイ部)に痛みが出る方がいらっしゃいます。

ソケイ部はコマネチラインですね。

これは上記のような動きが身体に起こっているからです。

残り2つは、また来週に。








夢ちゃん、小顔ですねー













股関節の不安を一緒に取り除きましょう