笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

「筋硬結」をやっつけろ!

2014-01-27 12:57:33 | 日記
松本先生のブログで以前ご案内させて頂きていました、3月15日(土)に開催予定だった、

第二段出版記念パーティーですが、編集に時間を要していて発売が間に合わなくなった都合上、延期させて頂くことになりました。

日程を変更し、5月の土曜日に開催予定です。

参加を予定していた皆様には、ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願いします。

また日にちが近づきましたら、このブログでも詳細を記載しようと思います。





私たちは「深圧」によって、皆様の筋肉が固まって出来たコリを取り除いています。

全てのコリを治療の対象にしている分けではありません。

筋肉痛のように時間の経過とともに数日ほっておけば治ってしまうコリは問題ではありません。

対象となるコリは、自然と改善する事が出来なくなっている慢性的なコリです。

この慢性的なコリの事を「筋硬結(きんこうけつ)」と言います。


「筋硬結」を言い換えると「過剰に収縮した筋肉」と言えます。


過剰に収縮してしまうと、筋肉の中を走っている血管が締め付けられ、細くなるため「循環障害」が起こり、

やがて痛みを発するようになります。


筋肉は骨から骨へと付いています。

骨に付く部分は「腱(けん)」になっています。

腱は性質上、筋肉に比べて伸びる能力が遥かに劣るという特徴があります。

骨から腱が出て、真中は筋肉になり、また腱へと変わり、もう一方の骨に付くと言った具合いに構成されています。

真中にある筋肉の一部に「筋硬結」が出来ると、その部分の筋肉は硬くなり縮んだままの状態になります。

そうすると、両脇にある伸びる事が苦手な腱が、常に引っ張られる(伸ばされる)ストレス状態が出来上がります。

腱は、たまったもんではありません。

苦手な事を常にやらなければならないわけで、そこにはやがて炎症が起こり痛みが発生します。

両脇にある腱は骨に付いていますから、その骨同士を引っ張ります。

この状態を股関節で例えると、股関節周囲の筋肉は、片方の腱が骨盤から始まり、もう片方の腱は足の骨に付いています。



骨盤は下に向かって引っ張られ、足は上に向かって引っ張られますから、間にある股関節は圧縮され、摩擦量が増えます。

何が起こるかというと、変形性股関節症を進行させてしまう力が加わってしまします。

これは、非常に良くない事です。


この状態から一刻も早く脱するためにも「筋硬結」をやっつけなければなりません。

そのために松本深圧院グループは皆様のお力になりたいと思っています。








股関節の不安を一緒に取り除きましょう





「筋節」って何だ!?

2014-01-20 14:48:04 | 日記
筋肉は動作の中で伸びたり(弛緩)、縮んだり(収縮)を繰り返して身体を動かしています。

筋肉は動きますから、エネルギーが必要です。

エネルギーは、血液から受け取ります。


筋肉が縮む時(収縮)に力が必要になりますので、その時に血液が必要だと考えている方が多いようです。

実際は、その時だけではありません。

筋肉が伸ばされる時(弛緩)、言い換えると元の状態に戻る時にも、血液からエネルギーをもらう必要があります。


筋肉に、いかに血液が行き渡っているかが大切な事か、分かって頂けたでしょうか?

「深圧」は、この血流改善を目的として施術しています。



もう1つの「深圧」の目的を紹介します。

まず事例を1つ。

怪我をして、ギブス固定で治療することがあります。

やがて改善し、ギブスを外す時が来ます。

喜んでいるのもつかの間、ギブスを巻いてあった関節が動かなくなっている。

このような事は、一昔前はよくありました。

この事に関しては、あまり不思議には思われないかもしれません。

ギブス固定で関節を動かしてなかったのだから当然だ・・・と。


では、ギブス固定によって身体の中で何が起きてしまった事によって、関節が動かなくなってしまったのでしょうか?


簡単に言うと、動かされなかった筋肉が硬くなってしまったからです。

更に突っ込んで、その状態を説明すると、筋肉には「筋節(きんせつ)」と言うものから成っています。


上の絵のZ膜・H帯・I帯・A帯が筋節を構成していると思って下さい(正式には違うのですが、簡略的に分かり易いように)。

薄い紫色の線が、それぞれ横にある黒い線を内側に引き寄せる事によって、筋肉が収縮します。

つまり、上の絵が筋肉が弛緩した状態で、下の絵が筋肉が収縮した状態を表しています。



「筋節」がいくつも並んで、筋肉を構成しています。

「筋節」は数が多ければ筋肉が伸びやすく、少なければ伸びにくい筋肉になります。


ギブス固定によって体内で起こってしまう事は「筋節」の数が筋肉を使わない事によって減ってしまっているのです。

そうすると、筋肉は伸びる事が出来にくっくなってしまい、関節が動かなくなってしまいます。


このような事が、ギブス固定をしなくても体内で起こることがあります。

それは、本来は関節が動く範囲であっても、その範囲を全て日常で動かす事はありません。

この日常で動かされない関節の範囲は、出番がありませんから、その筋肉は次第に硬くなり「筋節」は減ります。

同様に、痛みによって関節を思うように動かせない場合も、同じことが起こり「筋節」が減ります。


関節の動きが狭くなったと感じる方は、上記の状態になっている可能性が高いです。


それでは、改善の余地はあるのか?


骨の変形が強く、

その影響で関節を動かした時に関節同士がぶつかってしまっている状態であれば改善は手術しなければ難しいです。

しかし、骨同士がぶつかっている状態でなければ「筋節」を増やしてあげれば、

筋肉は伸びてきますから、関節の動きを広げる事が可能です。


「筋節」を増やすには、どうしたら良いのか?

筋肉をストレッチして、伸ばしてあげる事です。

そこで登場するのが「深圧」です。

「深圧」がおこなっているのは直接ストレッチです。

筋肉を直接おすことによって、筋肉に刺激が加わり「筋節」を増やそうとしています。

勿論、この刺激はご自宅で自分自身で筋肉を押してあげても、効果が望めます。

当院の「らっこちゃん」「らっこちゃん2号」も有効です。




もう1つ、間接ストレッチがあります。

いわゆる皆様がイメージするストレッチ運動の事です。

間接ストレッチも良いでしょう。

しかし、より早く効果を得るためには、直接ストレッチの方が効果があります。


直接ストレッチ法で「筋節」を増やして、関節の動きを広げましょう






夢、本日の一枚









股関節の不安を一緒に取り除きましょう





変形性股関節症と腰椎すべり症の関係!

2014-01-13 11:21:15 | 日記
現在2月13日~15日札幌出張施術の予約を開始しました。

まだ各日ともに空きがあります。

北海道で施術希望の方は松本深圧院グループのホームページ、出張施術予定からお問い合わせください。

お待ちしております。






変形性股関節症の方で、腰痛を併発している方が多くいらっしゃいます。

股関節と腰は、位置関係が隣の関節になります。

その為、お互いが影響を与えやすい関係です。


腰痛で整形外科に行き、レントゲンを撮ると、

・脊柱管狭窄症

・椎間板ヘルニア

・すべり症

の3つが代表的な診断として挙げられます。

中でも、多いのが「すべり症」です。


すべり症とは、腰を横から見た時に上下の背骨がずれて、上の背骨が下の背骨に対して、前にずれてしまった状態です。

それが、前に骨が滑ってしまったように見えるので、すべり症と言います。



何故、変形性股関節症の方に、すべり症を合併する事が多いのでしょうか?


色々な原因が考えられるのですが、一番の引き金は「腸腰筋」の状態だと思います。

腸腰筋は腸骨筋と大腰筋・小腰筋の3つの筋肉の総称ですが、この中の「大腰筋」が特にポイントです。

大腰筋は図のピンクで記された筋肉です。



このブログで以前から話しているように、変形性股関節症の方の姿勢は「反り腰」の方が比較的、多いと言う事を話題にしてきました。

左の絵が正常で、右の絵が反り腰。


反り腰の方の大腰筋「硬い」あるいは「短縮」してしまった場合に問題が起きてきます。


大腰筋は、腰骨と太ももの骨についている筋肉です(上の絵を参照)。

腰骨は5つの骨から構成されていて、頭の方から骨盤に向かって1番~5番まで番号がついています。



そのうち大腰筋腰骨の1番~4番までについています

筋肉が硬かったり、短縮していると、筋肉の端と端を引き付けあいます。

腰骨の1~4番は、太ももの骨の方、つまり下に向かって引っ張られます。

反り腰と言う事は、おへその方を頂点にして、腰骨の5つの骨はカーブしています。


例えば太ももの骨と、腰骨1~4番の位置関係から、1番と2番は、背中側へ引っ張られます。

そして3番と4番はお腹側に引っ張られます。

下の絵の左側のような矢印の方向に腰骨が引っ張られます。


整理すると、頭側の腰骨は背中に向かい、骨盤側の腰骨は反対方向のお腹に向かってしまいます。

この逆方向への大腰筋の引っ張る力が腰骨をすべらせてしまう原因になります。

難しいですが、何となくイメージはつかめたでしょうか?


ちなみに上記したのは1つの例で、必ず1・2番が後ろに、3・4番が前に引っ張られるわけではありません。

1・2・3番が後に、4番だけが前にと言うパターンなど、人によって様々です。


大腰筋を緩めておくと、これらの方向に腰骨が引っ張られなくなりますから、すべり症は発症しにくくなります。

腰の為にも股関節の為にも大腰筋を良い状態にしておくことは大切です。

大腰筋ほぐしには、当院の「らっこちゃん2号」がお勧めです。








あらあら、こんなところで夢は寝てしまいました。











股関節の不安を一緒に取り除きましょう








QOL(Quality Of Life)!

2014-01-06 15:21:31 | 日記
あけましておめでとうございます。

本年も、どうぞ宜しくお願い致します。



今年からYou Tubeに松本深圧院のスタッフの映像がUPされています。

是非、皆さん探してみて下さい。






QOL=キュー オー エルと読みます。

そのままですね。

QOLは略語ですので、正式名称はquality of life=クオリティー オブ ライフと読みます。

聞いたことがあるでしょうか?


現在のリハビリテーションでは欠かす事の出来ない言葉です。

リハビリを行っていくうえで目標となります。

また施術者側から言うと、QOLを常に意識して施術にあたらないといけません。


一般的な訳では「生活の質」と言われます。

「生命の質」「人生の質」と捉えても良いと思っています。


QOLはトータル的な目標です。

細かく分けると、4つの要素があると思います。

①生活行動能力

食事・更衣・整容・排泄・入浴・家事・外出・金銭管理。

②主観的健康度

・自分の健康状態や体力に対する満足度(生き生きと活動的であるか)。

・家族や周囲の人々との関係の満足度(ストレス・自己実現)。

③人生満足度(幸福度)

・自分の人生や生活に、どの程度、満足しているか(歩んできた人生・今置かれている環境)。

・生きがい。

④生活環境

・人的(家族・友人)。

・物的(住宅・地域・公共交通機関)。

です。

中でも最も重要と考えられるのが③です。


③の人生満足度とは、

・日常生活の様々な活動に喜びを見いだせているか。

・人生の目標を叶えられているか。

・人生は意義があると感じているか。

といった要素が大きく左右してきます。


人生満足度が高いと、

・ポジティブになれる。

・楽観的である。

・ストレスを感じにくい。

状態になります。


上記①~④はそれぞれが個別に存在しているわけでなく、各要素が相互に関連しあいながらQOLを構成しています。


当院スタッフが積極的に関わっていけるのは①の生活行動能力です。

生活行動能力の改善は他の②~④にも影響を与えて行く事が出来ます。

それがQOLの向上に繋がると考えています。

生活行動能力を低くしてしまう要素の1つに「痛み」が挙げられます。

痛みを緩和し、生活行動能力が向上すれば②の主観的健康度を向上できると思います。

我々にとって難しいのは④の生活環境です。

この点は、施術でどうこうではなく、施術中の会話の中でアドバイスなどをして向上が図れるのではないかと考えています。

このようにして①②④が向上してくれば、相互作用で③の人生満足度も向上し、QOLの向上へと繋げていきたいです。



是非、年初めに「QOL」と言う言葉を覚えて頂き、2014年の目標の1つに「QOLの向上」を掲げてみてはいかがでしょうか?

私達に、そのお手伝いをさせて頂けると幸いです。

今年も、どうぞ宜しくお願い致します






夢はこの寒さで、妹の胸の中に納まっています。カンガルーみたいですね







股関節の不安を一緒に取り除きましょう