笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

誰でも生まれながらにもっている能力を使おう!

2014-10-27 10:54:13 | 日記
先週は札幌へ出張施術に行ってきました。

足を運んでいただいた、皆様、有り難う御座いました。



銀座では10月30日に「キラリト銀座」という商業施設がオープンします。



場所は銀座店から近い中央通り(銀座のメインストリート)の銀座一丁目です。

銀座店からも見えます。

これで、銀座一丁目も今までより賑わってきそうです。

施術の前や後に立ち寄ってみては、いかがでしょうか?

美味しいお店が、いっぱい入りそうですよ






人間には歩行のリズムを形成するネットワークが生まれつき備わっています。

歩行のリズムとは、右足を出して、次に左足を出して、また右・・・と言う左右の足を交互に出す運動の事を言います。

つまり、まだ首も座っていない赤ちゃんにも、この能力はインプットされています。



この能力を発揮するためには、人の身体に刺激が入らなければスタートしません。

それは、

①足に対して体重をかける事。

②歩行中に股関節を後に伸ばして(股関節伸展)、ソケイ部(股関節の前側)をしっかりと伸ばす事。


股関節伸展


この2点を身体に与える事によって人間はリズムよく歩けるようになります。

②の股関節を後に伸ばした時に、伸びるメインの筋肉は股関節を曲げる働きをする「腸腰筋」です。

「腸腰筋」

特に重要なのは②です。

つま先で地面を蹴る瞬間に、どれだけ「腸腰筋」が伸びているかがポイントです。


「腸腰筋」を伸ばすには、どうしたら良いか。

それは重力を使って、重心を前下方に落とす事です。

赤い点が「重心」。
足を後に伸ばして「重心」を前下方へ。

以前、ブログで書いたジェットコースターの原理です(6月9日)。



股関節を後に伸ばすためには、足首の動きも重要です。

足首が上がらなければ、歩行中に股関節は後に伸びません(足関節背屈)。

足関節背屈

また、股関節を伸ばすと同時に、上半身が前傾してしまっても、十分に「腸腰筋」は伸ばされません。

上半身は、歩行中、常に床に対して垂直でなければなりません。



これらの問題に対して、どうトレーニングしていけば良いのか?

それは松本総院長の本でも紹介している「患側荷重法」が有効です。



「患側荷重法」「足に体重をかける」「股関節を後に伸ばす」「足首を背する」「上半身を垂直に保つ」全ての要素が含まれます。

是非、ご自宅にある姿見の前で姿勢を確認しながら「患側荷重法」を試してみて下さい


くれぐれも患側荷重法で痛みが強くなってしまう場合は、無理しないで下さいね。



















股関節の不安を一緒に取り除きましょう









歩行で膝を曲げる役目は、足首の動き!

2014-10-20 12:58:43 | 日記
前回のブログで股関節の動きによって、膝は勝手に曲げ伸ばしされる。

と言う内容を書きました。

そして、今回はタイトルの通り、股関節ではなく足首の動きから歩行を紐解いていきます。

歩行では、つま先で地面を蹴って、身体を前方へと進めていきます。

以前のブログで、歩行時の3つの軸と言う事を書きました(6月23日)。

「踵→足首→指の付け根」

の流れです。

つま先で地面を蹴ることにより身体の重心が上へ向かって持ち上げられると言う事も書きました。

つまり、つま先立ちと同じような運動です。

この動きの時に力を発揮しているのが、ふくらはぎの筋肉です(下腿三頭筋)

ふくらはぎの筋肉を強く働かせると、踵が高く上がります

ふくらはぎの筋肉の役目は、足首を伸ばす動きです(足関節底屈)。

足関節の底屈。



歩いている時に、つま先で蹴るために踵が高く上がった状態で、反対側の踵が地面に着きます。

重心は反対側の足の方に移りますので、踵が高く上がった足には、急激に体重が掛からなくなります。

体重が掛からなくなると、足首はふくらはぎの筋肉によって、足首が伸ばされ、更に膝関節を曲げます(膝関節屈曲

ふくらはぎの筋肉膝関節の上まで伸びています(太ももの骨に着いている)

ふくらはぎの筋肉を後ろから見た絵。


ふくらはぎの筋肉を横から見た絵。


その影響で膝関節を曲げます(補助的)。


踵がしっかりと地面から離れずに歩いている場合は、意図的に足を地面から引き上げなければならないため、

上半身が左右に揺れる原因にもなります。

親指で地面を蹴るのと同時に踵がしっかり上がっているかも注目してみましょう






歯が痒そうです








股関節の不安を一緒に取り除きましょう



股関節が動けば、膝は勝手に動く!

2014-10-13 17:50:35 | 日記
以前、このブログで歩行は「振り子運動」の連続です。と言う内容を書きました(6月16日)。

今日は、そこから更に、もう一歩先の話をしていきます。


歩いている時は、片方の足が地面に着いていて、片方の足は宙に浮いています(完全にではありませんが)。

宙に浮いている足、それは前に振り出している足の事です。

こちら側の足は、2つの振り子運動から成り立っています。

「股関節を軸にした振り子」と、

「膝関節を軸にした振り子」

です。


つま先が地面から離れると、股関節は足を前に振り出すために曲がります(股関節屈曲)。

すると、膝関節は勝手に曲がります(膝関節屈曲)。


歩いているのを横から見た絵。

昔、習った「慣性の法則」というものです。

覚えていますか?


歩いている姿を横から見た時に、

上半身を越えて足が更に前へ振り出されると、今度は股関節は筋肉によって、それ以上前に振り出さないようにブレーキをかけます。

これも、以前ブログで書いた、筋肉は加速ではなくブレーキの働きをしていると言った内容と繋がってきます(8月25日)。

股関節を曲げる事にブレーキがかかると、今度は膝関節は勝手に伸ばされます(膝関節伸展)。


歩いているのを横から見た絵。

こちらも、上記と同様に「慣性の法則」です。


このように足を前に振り出す動きは2つの振り子運動から成り立ち、

股関節の動きによって勝手に膝関節の動きが誘導された結果になります



股関節が十分に動いてくれれば、足を振り出す動きにおける膝関節自体の運動は全くありません

つまり、踵を着地する時は膝を伸ばしましょう。

と言う話も、股関節がしっかり働けば、意識的に膝関節を伸ばさなくても、勝手に伸びると言う事です。


「足を前に振り出す事が難しい」

と感じている方も、股関節の状態が良くなることで改善が見込めます




ただし、あおむけに寝た状態で膝関節が伸びきらない方は、また別の戦略を立てなければなりませんが、今回は割愛させて頂きます。





寒くなってきたので、夢ようにムートンを出しました









股関節の不安を一緒に取り除きましょう




「曲げる筋肉」と「伸ばす筋肉」のバランス!

2014-10-06 09:39:10 | 日記
私事ですが、来年の東京マラソン、外れました。

一応、報告まで。





歩いている最中は、右足と左足が、全く同じ動きをとることは、まずありません。

むしろ、真逆の動きを交互に行う事で歩行が成立します


簡単に言うと、

右足が前に振り出されている時は、左足は後ろにひかれ、

左足が前に振り出されている時は、右足は後にひかれています。


この動きは、筋肉に当てはめる事が出来ます。


右の股関節を曲げる(屈曲)筋肉が働いている時は、左の股関節を伸ばす(伸展)筋肉が働きます。

股関節の屈曲と伸展の動き。



この筋肉の働きは、とても重要です。

何に重要かと言うと「骨盤を正しい位置に保つこと」が出来るからです。


股関節を曲げる(屈曲)筋肉の代表は「腸腰筋」です。

「腸腰筋」


そして、

股関節を伸ばす(伸展)筋肉の代表は、お尻の筋肉「大殿筋」です。

「大殿筋」




「腸腰筋」は股関節を曲げるのと同時に、骨盤を前に傾けます(前傾)。


「大殿筋」は股関節を伸ばすのと同時に、骨盤を後に傾けます(後傾)。




このように、曲げる筋肉と伸ばす筋肉のバランスが崩れると骨盤の傾斜を引き起こします。

骨盤を正しい位置にして歩くためには左右の「腸腰筋」「大殿筋」のバランスが取れている必要があります。


身体が傾いたり、揺れたりしないように重心を移動させて歩くためには、筋肉のバランスが良い事が不可欠な要素になります。


股関節症の方は、上記2つの筋肉が硬くこっている方が非常に多いです。

2つの筋肉を、良い状態に整えて、骨盤が正しい位置で歩けるようにしましょう

筋肉のメンテナンスには当院の「らっこちゃん」が大活躍します。

1号&2号





夢が何かを発見したらしい・・・







股関節の不安を一緒に取り除きましょう