笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
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「単関節筋」と「二関節筋」。

2011-12-08 10:43:59 | 日記
前回の続きで「大腿直筋」の膝に近い部分の説明をする前に、1つ話しておかなければならない事があります。

それは筋肉には、

{単関節筋}{二関節筋}に分けられます。

{単関節筋}は、関節を1つまたぐ筋肉を指します。

{二関節筋}は、関節を2つまたぐ筋肉を指します。

簡単な事で、筋肉がハジ~ハジまでの間に、いくつ関節を越えていくかによって分けられています。

ここまで紹介してきた筋肉の中でグループ分けすると、

{単関節筋}
大殿筋・中殿筋・小殿筋・梨状筋・上双子筋・下双子筋・内閉鎖筋・外閉鎖筋・大腿方形筋

{二関節筋}
大腿筋膜張筋・「大腿直筋」

といった具合で、ほとんどが{単関節筋}でした。


上記の{単関節筋}の筋肉は、全て骨盤から始まり、太ももの骨(大腿骨)に終わるため、その時に股関節のみをまたぐため{単関節筋}に入ります。

{二関節筋}に分類される、今回の「大腿直筋」骨盤から始まり、スネの骨(脛骨)に終わります

この時に、股関節と膝関節の2つの関節をまたいでいますから{二関節筋}に入るわけです。


このように「大腿直筋」膝を越えて、スネの骨まで伸びています

それでは、どのようにスネの骨まで辿り着いているかを詳しく見ていきます。


前から見た絵です。

黄色い線で囲んだ場所が「大腿直筋」です。

膝のところに黒で丸を書いて斜線を引いた位置に膝のお皿があります。

黄色で囲んだ「大腿直筋」の中でも赤い部分が筋肉で、白い部分が腱になります。

白い部分は骨盤についている部分の筋肉のスタートの場所と、膝のお皿の骨に付こうとする終わりの部分です。

ほとんどの人の筋肉は骨から始まり、骨につきます

その骨につくときに筋肉は腱に移行しています

「大腿直筋」も膝の近くになると筋肉から腱に移行し、腱の状態で膝のお皿についているのが、この絵からも分かると思います。


膝のところを拡大して詳しく見てみます。

黄色い斜線が「大腿直筋」の腱です。

膝のお皿の下側のオレンジの部分もお皿の上側と同様に腱なのですが「膝蓋腱(シツガイケン)」と呼びます。

その下のピンクの部分が「膝蓋腱」が骨についている場所のスネの骨(脛骨)になります。


膝を内側から見ると、このようになります。

黒い○が膝のお皿、黄色が「大腿直筋」、オレンジが「膝蓋腱」、ピンクがスネの骨(脛骨)。


再び身体の表面から見ると、どのような感じでしょうか?

まず黒い○が膝のお皿。

一番上の8番、黄色の○で囲んだのが「大腿直筋」の筋肉の部分。

下に降りてきて、次の5番の黄色で囲んだのが「大腿直筋」の腱の部分。

お皿の下にきて、4番のオレンジの○で囲んだのが「膝蓋腱」です。

その下、2番のピンクの○で囲んだのがスネの骨になります。

9番の緑の○が腸脛靭帯です。


この絵を、もう少し詳しく説明します。

黄色の線で囲んだ部分が表面から見ることのできる「大腿直筋」です。

オレンジが「膝蓋腱」、ピンクがスネの骨(脛骨)となります。



骨盤~膝の下まで順番に見てきましたが、これが「大腿直筋」の全体像と、その作りです。



次回は、大腿直筋以外の大腿四頭筋を構成する筋肉を見ていきましょう




股関節の不安を一緒に取り除きましょう










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