笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

被覆率(ひふくりつ)。

2013-07-01 22:46:28 | 日記
本日より、銀座店と大阪店の8月のネット施術予約を開始しました。

ご予約、お待ちしております。






前回のブログで被覆率の問題を取り上げました。

今回も、この被覆率について、もう少し詳しく書いてみようと思います。


被覆率を大きくするために、骨盤を前傾させる事は、良く知られている事です。

この動きを大腿骨(太ももの骨)側からの目線で表現すると、

骨盤の前傾は、股関節屈曲(曲げる)と言い換えられます。

股関節屈曲


つまり、股関節屈曲すると被覆率は大きくなります。

反対に股関節を伸展(後ろに伸ばす)と被覆率は小さくなります。

股関節伸展




次に股関節のねじれの動きでは、どうでしょうか?

股関節のねじれの動きには「外旋(外にねじる)」「内旋(内にねじる)」があります。

この動きでは、股関節を内旋すると被覆率は多くなり、反対に外旋すると被覆率は小さくなります。

股関節内旋


股関節外旋



もう1つの動きの股関節「外転(外に開く)」「内転(内に閉じる)」では、

股関節を外転すると被覆率は大きくなり、内転すると被覆率は小さくなります。

股関節外転


股関節内転




上記をまとめてみると、


被覆率が大きくなる動きは、

股関節「屈曲」「内旋」「外転」。



大腿骨頭が、隠れたようになってますよね。

被覆率が小さくなる動きは、

股関節「伸展」「外旋」「内転」。



大腿骨頭が、手前側に大きく見えてきてしまいます。

となります。


どういう事が言えるのか。


身体は被覆率が大きくなるように動きたがります。

そうすると、被覆率が大きくなる方向への関節可動域(関節の動く角度)は維持されますが、

小さくなる動きの関節可動域は狭くなってしまいます。


その結果、身体の中で頻繁に使われる筋肉と、出番が少ない筋肉。

伸ばされる筋肉と、縮む筋肉。

など、全身の筋肉のバランスが不均等になります。

これでは効率の良い動きは導き出せません。


まずは、このような姿勢にならないように予防が必要です。

また、すでにこの姿勢の傾向が出ている方は、筋肉のバランスをなるべく早い段階で、元に戻さないといけません。


皆様の身体は、どうですか?

早いうちに手を打つことが大切です。

自分自身の身体を、よく観察してみて下さいね






夢は、何を観察しているのかな?









股関節の不安を一緒に取り除きましょう










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2 コメント

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質問です (ひーふーまる)
2013-07-06 13:32:59
いつも読ませていただいています。被覆率について少し疑問に思ったので書いてみました。私は整形外科の医師の言うところの「末期の変形性股関節症」です。先天的に被覆率が小さい人が何十年にもわたり、無意識に被覆率を上げる為に「屈曲」「内旋」「外転」してきて、筋肉のバランスが不均等になってしまっているということはよく解りますが、被覆率が小さいからそうなったのであって、バランスを元にもどす(元とはいつのこと?)と股関節を不安定にすることにはならないのでしょうか? 
返信する
ひーふーまる様 (田山)
2013-07-08 11:22:32
いつもブログをみて頂き、誠に有り難う御座います。

また返信が遅くなり申し訳ありません。

ご質問についてですが、身体は良かれと思って、被覆率を上げる姿勢をとるようになってきます。

その結果、骨は安定してきますが、他の筋肉などはバランスを崩してきます。

その状態から、私は施術を通して場合によっては被覆率を低下させる方向に持っていけるようにします。

そのことが、逆に股関節を不安定にしているのではないか?と言うのは当然の見解だと思います。

私の考えでは、骨だけで考えると不安定な方向に誘導する事になりますが、身体全体を見て、筋肉の状態や、姿勢、歩き方、そして痛みに対してと言う視点から見た場合に安定した全身状態が作れるのではないかと考えています。

勿論、これは個人差がありますので、人によっては、被覆率が大きい方が安定する方がいらっしゃいます。

そのような方に対しては、上記のような事を目的とした施術はしません。

この前のブログで書いた「変形性股関節症前期~初期の特徴」のコメント欄に、専門用語を使ったコメントになっていますが、もう少し詳しく説明書きをしてあります。

よろしければ、そちらも一度、ご覧ください。

今後も宜しくお願い致します。
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