笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

慢性痛のメカニズム 前編

2011-09-05 12:38:35 | 日記
先週の水曜日、テレビで所さんの「笑ってこらえて」に松本先生・宮川先生・早川先生・大原先生・加藤先生が出演したのですが、気づいた方はいらっしゃいましたか?





国内で整形外科領域の問題は深刻になっています。

頻度の高い自覚症状ランキング

第1位:男性・・・腰痛  女性・・・肩こり

第2位:男性・・・肩こり 女性・・・腰痛

第3位:         女性・・・手足の関節痛

と続き、整形外科領域に関する症状が上位を占めています。

また、これらの結果は、数年前の調査時から全く変化していないほど、国内で固定されている症状です。

日本成人の約4割に整形外科領域の痛みがあり、そのうち2割は生活に支障を感じているといいます。


痛みの強度や持続、あるいは心理・社会的な影響を受けることによって、痛みの神経が変化し、その結果、痛みを引き起こすような強い刺激がなくても痛みが生じます。

すなわち痛み原因は必ずしも手足にないと言う事です。

このような痛みのことを「慢性痛」と呼びます。


そこで、痛みが引き起こされるメカニズムについて書いてみます。



痛みの情報を伝達する神経は、皮膚だけでなく骨の膜・筋の膜・腱・腱の膜・靭帯・関節の袋(関節包)などのほか、これらに栄養を与える動脈の血管にも存在しています。

一般に痛みを引き起こす刺激には熱・冷・機械的・化学的刺激があります。

機械的刺激とは、針を刺す・強打するなどの刺激であり、骨折の痛みもこれに該当します。

化学的刺激とは、炎症時に体内で作られる炎症性物質が血管の中を通って起こす刺激です。

関節炎や関節症で痛み刺激となっているものの多くは、これらの炎症性物質と呼ばれる化学物質です。



痛みを手足で感じると、感じた部分は細胞を伝って情報を伝達し、他の部分にも影響を与えます。


その結果、痛み刺激が伝わった部位は敏感になり、通常は反応しない強さの刺激に対しても痛みを感じるようになります。


例えば、炎症がある時に通常は痛みを出さない程度の温度が刺激となって、より強い痛みを感じることがあります。


これは、細胞内の情報が伝達された事により、痛みだけでなく温度の刺激によって神経の興奮が増強されたからです。


このように痛みの神経は、多くの刺激が作用しあう結果、相乗効果のようなものが生じ、興奮性が増します。


これは、痛みがある時の痛みの感じ方に大きく影響してきます。


炎症時などは炎症性物質の多くが痛みの神経を興奮させると考えられます。



続く・・・




股関節の不安を一緒に取り除きましょう






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。