笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

突発性大腿骨頭壊死症

2011-06-16 10:20:35 | 日記
Le Salon Ginzaで、これも多くの患者様が悩まされている「大腿骨頭壊死」

痛みは変形性股関節症と異なり、急激に襲ってきます。

この痛みは骨折に近い激痛です。

体内では、股関節の大腿骨骨頭が陥没し、骨折と同じような事が起きているからです。

しかし、この痛みはいったん軽快する事が多いです。


原因は大腿骨頭を通っている血管の異常により血行障害が生ずるものです。

血管に異常が起こり、大腿骨頭に血液と言う栄養が行かなくなる事で、骨が部分的に死んでしまうのです。

多くの場合、この動脈血管の内側が肥厚していることが見受けられます。

内側が肥厚していくと血液が、その部分を通れなくなり、栄養が骨まで運ばれなくなってきます。



また、「大腿骨頭壊死」の方はもともと「肝脂肪」「高脂血症」をもっている方が多い傾向にあります。

「大腿骨頭壊死」の方と話をしていると、「ステロイド使用」「アルコール愛飲」の方も多いです。

女性は「ステロイド使用」が多く、男性は「アルコール多飲」が多いです。



体内では痛みが出現した時点で、大腿骨頭が軽く潰れ始めていると考えられます。

壊死した側の足に体重をかける事で、壊死した部分がへこんだり、球状の大腿骨頭が平坦になったりします。(上図の壊死層)

ただ、壊死した骨と壊死していない骨(血管が通っている骨)の間には活発に修復へ向けた動きがある事が分かっています。(上図の増殖層)

修復の動きとは、具体的には壊死していない骨から、壊死した骨に向かって血管が伸びていく動きです
壊死した骨に再び完全に血管が通るまでには、年単位の時間を要します。


大腿骨頭の表面には関節軟骨があります。(上図参照)

関節軟骨は「大腿骨頭壊死」になった初期には正常のままです。

しかし、大腿骨頭がへこんだり、平坦になったりと進行していくと二次的に関節軟骨も破壊されたり、消失がみられます。


Le Salon Ginzaでは「大腿骨頭壊死」と診断されているが、手術をしないで頑張っている方がいらっしゃいます。

これは、私の中では驚きでした。

病院に勤めていたころは「大腿骨頭壊死」と診断されれば、手術が当たり前だと思い込んでいたからです。

勉強不足。知識不足でした。

それが、松本先生の考え方を聞いて根底を覆されたのですから、衝撃でした。


骨は自己治癒能力によって修復します。

人間のが生まれながらに誰しもが持った大きな力です。

使わない手はないですよね。

この自己治癒能力が更に効果的に体内で行われるように「深圧」で痛みをとったり、股関節の意圧迫を取り除いたりと、手助けをさせてもらいたいと思っています



クッキー散歩中

おしり、ふりふり!



股関節の不安を一緒に取り除きましょう