無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園育ちの『自家採種コレクション』の直売について

2024-02-21 09:21:48 | 自家採種

『1㎡からはじめる自然菜園』の祝増刷のお知らせ】12刷・累計33500部

『自給自足の自然稲作12カ月入門』 春③ 2/25(日)無農薬で、自家採種と苗づくりのコツ
1) 苗半作の教え(苗で決まる無農薬稲作)
2) 自家採種のコツ
3) 育苗の病気対策最新

【3月のオンライン自然菜園セミナー】過去の講座も録画で視聴できます!

『1㎡から始める自然菜園2024バージョン≪実践講座≫』 春③3/2(土)13:30~16:00 「ジャガイモ⇆ネギ 2024年バージョン」

『自然菜園Q&Aステップアップ講座』 春③3/2(土)18:00~20:00 ミニ講座「緑肥mixの活用法」

『連作障害しらずの自然菜園プラン講座』 春③ 3/9(土)9:30~12:00 「自然菜園プランで、楽々育土」

『失敗しらずのプランター栽培のコツ』 春③ 3/9(土)13:30~16:00 「土づくりのコツ(クン炭腐葉土、追肥と微生物、再生法)」

 

ようやく準備が整いました。

20年越しの夢の自然菜園育ちの『自家採種コレクション』の直売についてご報告したいと思います。

 

「美味しい野菜と種を同時に自給できる暮らし」を目指して、

20数年試行錯誤してきて、ようやくほぼ全部の野菜の自家採種ができるようになってきました。そこで、、、

 

無農薬・無化学肥料でも育てやすい固定種「自然菜園育ちのタネ」の直販を2年振りにやってみようと準備中です。

 

我が家の自家採種は、3つパターンあります。

1)基本自給用の更新用(種が絶えないように、種子寿命内で更新自家採種)※少量の自家採種

2)自給菜園、家庭菜園で育てやすくなるように、選抜育成中(種苗交換会やF1や外国種子、こぼれダネの中から選抜育成中のもの)

3)2)の中で、優秀な固定種の拡大生産(販売用に、自家採種の生産量を増やしているもの)※ある程度販売に対応できる大量生産

現在地元のつる新種苗さんからの依頼で、10年間かけて、販売数の増加に伴い、少しずつ品種と生産量を上げてきました。

現在、つる新種苗さんのホームページ内検索で、「自然菜園」を検索すると、現在我が家の自然菜園育ちの夏野菜種子が購入できます。

 

トマトの自家採種「発酵」

先述のブログ「自家採種したタネの乾燥と調整」にも書きましたが、

 

私の夢の一つは、自家採種しやすい(自然に育てやすく、種取しやすい)のに、

美味しい品種を後世に残すことです。

 

プロの種苗会社さんが新しい品種を作ったりする場合は、10~30年かけています。

さすがに、プロのように新しい品種やF1(一代交配種)を作るのは難しく、F1は最初からあきらめています。

 

だが、「品種に勝る技術なし」という言葉通り、

よい品種であれば、無農薬・無化学肥料でも野菜はすくすく育ってくれます。

そこで、無農薬・無化学肥でもすくすく育ってくれる美味しい固定種の品種の育成を20数年、失敗と試行錯誤を重ね行ってきました。

病虫害に強いピーマン「選抜カリフォルニアワンダー

できれば、固定種の野菜で、以下の条件を満たす野菜(品種)を後世に残し、それをきっかけに、家庭菜園でも自家採種できる技術継承できればと思っております。

【自然菜園育ちのタネ】で大切にしていること

★美味しい…毎年食べたくなるような風味豊かな野菜。

★無農薬・無化学肥料で全国で育てやすい…有機農業・無肥料栽培・不耕起にも対応できる根張り・樹勢のよい品種

★自家採種できる固定種…F1(一代交配種)ではなく、ある程度固定している在来種

完熟キュウリの採種果(45日)

約20年間、自然菜園の土づくりと自家採種の技術を高め、ようやく品種選抜も終わり、安定した生産オリジナル品種もできてきました。

去年の酷暑にもかかわらず、たくさん実をつけてくれた暑さに強く、美味しいものを今回一部先行して直売しようと思っております。

※直売は、自然菜園Lifestyleネットショップで、3月上旬で数量限定で予定しております。

現在準備中です。このブログに詳細が決まったらお知らせいたします。

伏見甘長とう

自家採種暦20年 自然農の先輩から譲り受けた辛みがでないシシトウ。

京都の伝統野菜「伏見甘長とう」。シシトウとピーマンのうまみが両方味わえ、真っ赤に完熟すると甘酸っぱいパプリカ味で、生でサラダなどでも美味しいです。

善光寺キュウリ」(八町系)

長野県の在来品種「八町キュウリ」の中でも、善光寺の盆地で育てられてきた系統。

長さは20cm程度。一般の胡瓜と比べると短く太いのが特徴。皮が薄く肉厚、とても歯切れよく独特な風味で在来キュウリには珍しく生食用。少し大きくなっても種が入りにくいので、お漬物や皮をむいて餡かけなど煮ても美味しい。

夏蒸し暑い盆地の系統で、暑さに強く、肥料少なめでも育つので、プランターなどにも最適。

ドイツ伝統「マティーナ中玉

甘み豊かで皮の柔らかい中玉トマト。ドイツの伝統品種で、最も早くから生り初め、遅くまで生り続けるゴルフボール大の中玉トマト。

生食でも美味しいが、ソースにすると爽やかな風味で美味しい豊作種。

ミニトマト「ブラックドラゴン

ミニトマトと中玉トマトの間の大きめのプラム型のミニトマト。黒トマトなので、酸味は少なく、コクと旨味が強い。煮込みやソースに加えるとコクが増す。猛暑、長雨、干ばつなど異常気象にも強く実割れも少なく、育てやすく豊作種。

珍しい「越後白ナス

新潟市の伝統品種の白ナスです。白ナスと聞くと、緑色のナスが多い中、紫色のアントシアニンがなく本当に真っ白なナス。

最初は実がつかず、育ちにくかったのですが、焼きナスやステーキに加熱すると実がトロけるように美味しくかったので、自家採種を10年ほど重ねたところ、樹勢が強いものが現れ、我が家のナスの中でも最も棘が強く、猛暑でもよく育つようになりました。

無肥料で育つ「在来青ナス

(公財)自然農法国際研究開発センターの研修生になる前から、育て自家採種を重ねてきた優良品種。

元々九州の在来種の青ナスで、暑さや乾燥に強い系統。自然農法(無肥料や不耕起)で育てやすくあまり実をつけないが、大きく育った後も種が入りにくく、実はトロけるように柔らかい。我が家では、蒸ナスにし、あまりのおいしさに舌を鳴らす季節の一品に。

在来青ナスについて懐かしいレポートも出てきた次第。

こぼれダネから生まれた品種「自生えバテシラズ

(公財)自然農法国際研究開発センターで今でも販売されている優良キュウリ「バテシラズ2号」。自然農法交配種(F1)で、うどんこ病、べと病に強く耐暑性がありスタミナ抜群。長期収穫でき、直売から出荷用に最適品種。しかもとても風味がよく美味しいキュウリなので、固定化したいと試みたところ、育てやすくなるが美味しさが失われるなど失敗を繰り返す中、たまたまこぼれダネの中から自然生えしてきたキュウリの中にやや小ぶりでたくさん美味しい実をつけてくれる株を見つけ、15年以上かけて選抜固定化してきたキュウリ。

通称「自生えバテシラズ」。オリジナル品種で、品種名募集中。バテシラズ2号並に樹が大きくなるが実がたくさんつきやすいので、株間を80㎝以上空けて、しっかり草マルチして、どんどん小さなうちに収穫すると1株100本以上収穫可能に。

ジャンボピーマン「選抜カリフォルニアワンダー

シシトウやトウガラシは育つのに、ピーマンやパプリカの自家採種は、難航しました。

というのは、ピーマンやパプリカは、実の数が少なく、樹勢もシシトウなどより弱く、ウイルス病やカメムシなど病虫害に侵されやすくまず育てにくかったこと。さらに緑の実を完熟させて赤くなってから自家採種する際、とてもカビやすく自家採種できない年も多く生産が安定しませんでした。何種類もの固定種のピーマンの中で、このカリフォルニアワンダーはたまたま、育てやすく病気にも強い樹勢のいい株があり、実をたくさんつけ大きく育てやすい株を長年選抜を重ねることができました。栽培が安定してくれたお蔭で、ピーマンの自家採種技術を上げることもできました。今では、完熟したものは、赤パプリカとして色彩よく美味しくいただいております。

巨大パプリカ「松尾山オレンジ

元々パプリカは、高温多湿な日本では、露地栽培が難しく、慣行栽培のパプリカはハウス生産が主流です。

大型パプリカは、そもそも露地で育ちにくく、自家採種まで至らず一時は、あきらめていました。そこで、先述したカリフォルニアワンダーがほぼパプリカだったので、それで満足していました。ところが、10年前に自然菜園スクール卒業生の松尾さんの家で大型パプリカが自家採種できているということで、タネを10粒ほど譲ってもらいました。当初、発芽率悪く5粒しか発芽しませんでしたが、その中で、樹勢が良い3株から自家採種をしながら10年間選抜を重ねたところ、6年目くらいから急に育ちがよくなり、「品種に勝る技術なし」で、シシトウ並みに育てやすく肉厚なオレンジパプリカ品種になりました。

【栽培のコツ】※最初の花5~10は、咲いたら実をつけずに摘花し、まず樹を育てます。その後、1カ月くらいピーマンとして(写真左下)収穫、その後、太い枝のみ完熟させると枝が折れそうになくらい大きなパプリカが鈴なりになります。

わき芽かきが要らない中玉トマト「レッドドラゴン

欧米に多く日本では珍しい芯止まり品種なので、トマトで困難なわき芽かきが要らない品種。

生食でも美味しいが、加熱すると酸味が出ずグルタミン酸由来の旨味が発揮できるので、トマトソースや煮込む料理にも最適。つまり、生食用トマト、加工用品種の両特性をもっている豊作中玉トマト。

【栽培のコツ】わき芽かきはしない方が長期間収穫できるが、枝が地面に着くと収穫しにくく、病虫害もでやすくなるので、実が地面につかないように背が高くならないので、ピーマンなどで使う短めの支柱(120㎝)で誘因しながら育てる。加工トマトのように高畝でビニールマルチ放任栽培もできる。

イタリア伝統品種「コスタータロマネスカ

イタリア伝統ズッキーニ。日本の一般的なズッキーニ比べ、しっかりとした食感で、荷崩れしにくく肉質が緻密で味がよく、切り口が星形になります。

イタリアでは、花ズッキーニとしても有名な品種で、花の中に引き肉など詰めて調理する方法もあります。あまりズッキーニが好きでなかった私がほれ込んで、20年自家採種を重ねてきました。完熟すると重さ3㎏以上になります。未熟果を食べるズッキーニの自家採種は、以外にも難しく大きな実に株が耐えきらず種をつける前に樹が枯れてしまう、実が溶けてしまうなど失敗を繰り返しながら、ここ数年安定した生産がようやくできるようになり、販売できるようになりました。(笑)

ミニトウガン

ズッキーニとピーマン、パプリカなどと異なり、自家採種がとっても簡単で、空き地に2株植えておけば食べきれないほどに育つミニトウガン。

この品種は、通常2㎏を超える大きな実がつくトウガンですが、約1.5㎏前後と実が食べきりできる大きさで、真夏に育つが、「冬瓜」という名の通り、冬まで保存可能なウリ科植物。餡かけやスープ、鍋など煮込み料理に向いており、秋から冬にかけて重宝します。完熟すると実が毛深く素手だと痛いので、軍手で産毛をとりながら収穫します。

辛旨「韓国とうがらし

通常F1(一代交配種)で、自家採種しにくい韓国トウガラシ、この品種はもともと固定種で自家採種しやすい。

樹勢が強く、実が肉厚で完熟し乾燥すると保存しやすいものを選抜。青い実や赤い実を刻んでオリーブオイルや醤油づけにすると、万能調味料に。

【栽培のコツ】米ぬかを補うと辛くなりやすいので、あまり辛いのが得意でない方は、米ぬかを使わず、無肥料で、土が乾いたらストチュウ水などで潅水し育てるとよい。

宮古島黒小豆

宮古島か北海道でしか栽培されていない珍しい宮古島黒小豆

正確には、つるなし黒ササゲの一種なので、暑さや乾燥に強く、抗酸化物質「ポリフェノール」含有量が高く、健康食品。猛暑や干ばつに強く、我が家では大麦跡地などに食べられるマメ科の緑肥作物として活用しています。マメ科は、根に窒素を固定してくれる根粒菌を持ち、草生が強いため草を抑えてくれ、実は上に向いて着くので、完熟した順に茶色い鞘を数回に分けて収穫しやすく重宝しています。詳しくはこちら

幻の「岐阜在来」カボチャ

岐阜県北部に位置する高山市は県内でも有数の野菜の生産地! 高山市丹生川地域で栽培されている高級南瓜(宿儺かぼちゃ)。

20年以上前に、縁あってスクナ系南瓜を有機農業の種苗交換会などで譲っていただいた5系統のカボチャから、自然農(不耕起・無肥料栽培)に向いた系統を選抜育成してきたもの。独特の細長い形状の西洋南瓜。皮が薄く、包丁でカットしやすく、甘みが強い極上南瓜。12月末まで冷暗所保存ができるのも有り難い。1株1~2本。

【おまけ】

幻の在来キュウリ「茂倉キュウリ

山梨県早川町茂倉地区で代々自家播種しながら、100年以上前から栽培されている茂倉瓜。冷や汁が有名。

縁あって我が家にきたタネ。黒いぼ系で、独特のちょっと苦みのある風味と食感で、真夏の疲れた胃に滋養をもたらしてくれる。自家採種を行い選抜研究してきたが、多忙でこれ以上新しい品種を維持するのは難しくなり。今年を最後に有料配布終了予定。是非、皆様の中で継続してくれる方がいたら嬉しい。里親募集~。

 

無農薬・無化学肥料でも育てやすい固定種「自然菜園育ちのタネ」野菜の直販

 

※直売は、自然菜園Lifestyleネットショップで、3月上旬で数量限定で予定しております。

現在準備中です。このブログに詳細が決まったらお知らせいたします。先着30名さまには、無農薬・無化学肥料の自然菜園で自家採種20年以上自家採種してきた「金ゴマ」の種子をプレゼントしようと思っております。(たぶん。)

 

 

【2024年オンライン自然菜園セミナー3大特典のお知らせ】 

1)アーカイブ(録画)視聴期限が30日間から、12月末まで見放題になりました。

いずれのオンラインセミナーも、受講者全員アーカイブ録画がついてきます。しかも視聴期限が、去年までは30日間でしたが、今年2024年からは、なんと12/31まで、つまり、1月開催のセミナーは約12カ月間も視聴し放題になります。

2)講座で使用するパワーポイントを受講生全員PDFでプレゼント

オンラインセミナーで使用するオリジナルパワーポイント(資料)を受講後、PDFでダウンロードいただけます。PDF化したパワーポイント(資料)が手元に残るので、講座終了後も資料として活用できます。

3)3回分をセットにした「セット割」を新設!

各講座、1回ずつ受講する単発受講と3回分をセットにした「セット割」を新設しました。例えば、1受講6,000円の講座は、3回受講で18,000円になりますが、3回セットでお申し込みいただきますと、16,500円。つまり1,500円お得になります。たくさん受講する方や連続受講する方にとってもお得です。

 

自然菜園スクール2024年募集開始~(現地受講生は先着順)今年もやります。自然菜園オンライン説明会 コースに迷ったら直接ZoomでQ&Aもできますよ。 第2回目 2/24 (土)10:30~12:00
ミニ講座「自然菜園でプチ自給自足のコツ」
1.自給にはどれくらいの広さが必要?
2.自給自足にぴったりのコンパニオンプランツ活用術
3.無農薬の種をゲットしよう。

 

 

【無料配信】竹内孝功のメールマガジン「自然菜園ごよみ2024 毎月の野良仕事」2/1から配信スタート

配信記念特典、オンラインセミナーの割引クーポンがついてくる!自然菜園LifeStyleネットショップ (サイトの一番右下から登録)

 

 

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雪解けと踏み込み温床のホウ... | トップ | 自然菜園育ちのタネ コレク... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

自家採種」カテゴリの最新記事