オンライン自然菜園セミナー
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★12/18(土)18:00~家庭菜園のなんでも質問道場『自然菜園Q&Aセミナー』
我が家の自然菜園では、様々な野菜や穀類を自給している。
中でも、育てやすく、食べておいしい、野菜や穀類の品種は、家庭菜園に向いているので、そのような品種と出会った時は、
より無農薬・無化学肥料の家庭菜園で栽培しやすくなるように、選抜を重ねながら自家採種(育種)してきる。
今回ご紹介するのは、宮古島黒小豆。沖縄県宮古島の在来種だ。
「宮古島黒小豆」はお祝いごとや十五夜の料理として島の食文化に根付いた食材として大切にされてきた。
宮古島黒小豆は、小豆 より黒く小粒で、宮古島では十五夜に「ふきゃぎ」という伝統料理などに用いられてきました。
現在では、利用方法が限られていることや、食生活の変化が影響し、生産が極めて少なくなった希少性の高い小豆です。
島の伝統お菓子「ふきゃぎ」のレシピ
1)小豆を一晩水に浸してから煮る。40~小一時間位、ほっくりと柔らかくなるまで煮る。
※一度沸騰したお湯を捨てて、もう一度煮るとアクが取れて上品な仕上がりになります。
2)煮えた豆をザルにあげて、湯を切り少し風に当てて、熱い内に塩を振っておく。
3)餅粉に水を加えながら耳たぶ位の柔らかさになるまでこねる。
4)3)を細長く整形し、丸く切って5分程度、茹でて白玉団子を作る。
5)少し冷ました4)と2)を合えて完成!!
砂糖であんこにしても美味しく、その場合何回か茹でこぼし、通常の小豆のように砂糖で煮る。
元々ホクホクと美味しく甘みが強いアズキなので、とても良質の黒い粒あんができる。
玄米と一緒に炊いて、黒小豆入り玄米も美味しい。
今年の自分たちで育てたもち米「シラケモチ」で搗いたお餅を宮古島小豆の黒あんこと和えて食べたがやっぱりおいしい。
幸せな一時でした~。
私がなぜ、この小豆(ササゲ)に惚れ込んで育てているかというと、味だけでなく、
通常の小豆よりも暑さに強く、育てやすく、短期間で多収。
また、虫による食害もなく、無肥料栽培が簡単。緑肥作物として、秋野菜の前作としても最適だからです。
栽培のコツ
夏野菜が植えられる霜が降りなくなった5月に種まき、収穫は、8~9月。
通常の小豆よりも良く茂るので、自力で草を抑えるので、条間1m、株間50㎝で、3~4粒蒔き。
初期に草に飲まれないように、耕した畑では、発芽~本葉8枚まで、1~2回株下に土寄せすると、大株化し多収。
写真のように、葉の上に莢が実り、枯れてきたら、枯れた鞘を摘み取り収穫。
葉の下に茂る通常の小豆と異なり、収穫が簡単で、早くからなるので、忙しくなる稲刈り前に収穫が終わるのが有難い。
収穫したさやを乾燥させ、乾いたら踏めば、簡単に脱穀できる。
その後、フルイや風で、莢やゴミを除き、よく乾燥させ、ペットボトルなどで保存。
産地が南国宮古島と寒地北海道と夏の間、日本どこでもよく育つ。
自家採種する際は、カビや虫食いの少ない、初期のきれいな大粒豆を選び、よく乾燥させ、冷暗所で保存しています。
沖縄県宮古島 - 日本豆類協会の宮古島小豆に関する資料
紫外線の強い宮古島で生き抜くために、宮古島小豆は、通常の黒小豆などと比べてもポリフェノール含量が高く、
中でもブルーベリー類に多く含まれるアントシアニンが豊富と言われています。
アントシアニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用を持ち、血液さらさら効果、体脂肪をつきにくくする働きなどがあるので動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防にもつながり、視力回復や目の疲れにも役立つそうです。
日頃のPCお仕事などの目の疲労回復や甘いものはご馳走なので、ここ数年自家採種で選抜を重ね、より育てやすく安定自給できるようになってきました。
みなさんも自分が惚れ込む品種と出会えるとタネから無農薬栽培(自家採種)できて、育てやすくなっていいですよ~。
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