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「7.2新しい別の窓」(2021.6.6)3 インテリゴロウ・町田そのこ

2021-06-11 19:23:09 | 慎吾
「7.2新しい別の窓」(2021.6.6)3 インテリゴロウ・町田そのこ

インテリゴロウのゲストは、本屋大賞受賞の町田そのこさん。
受賞作は「52ヘルツのクジラたち」
本屋大賞を受賞してまわりの反応は?
町田「受賞して実家の両親が優しくなりました。母がSMAP大好きで、今日も付いて来たがったんですけど」
ゴロ「お母さんずっとSMAPを?」
町田「もう大ファンで、SMAPさんのドラマは全部網羅してたんですよ。必ず録画して、みんなが寝た後、一人で大事に見てたんです」
ゴロ「それは僕も出てました?」
町田「もちろんです!」
そこは気になるところよね、ゴローちゃん。SMAPさん5人いるからね。
ゴロ「じゃあ、スマスマとかバラエティも」
町田「すごく好きでしたね。だから、解散となったとき、お母さんどうしたらいいだろうねえ?って、私に言われても困る」
急に「お母さんのためにツーショットの写真撮りますか?」とスタッフの声が!
ゴロ「ここだけ急にバラエティっぽくディレクターが。あとで見ると、こういうところがなんだかんだおもしろかったりするけど」早口でピャッと言い放つゴローちゃん。ゴローちゃんはいつもスラスラとおもしろい。
SMAPやスマスマと躊躇なく発言するのもゴローちゃんだけだし。

受賞作は児童虐待をテーマにしたもの。
町田「私自身、小学生のころいじめに遭っていたことがあって、40歳になったいまでもそのときの傷、さみしさは消えない。心の傷は癒えないと思う。まして親からの虐待は」
作中、主人公が大人になってから、「魂の番(つがい)と言えるような人と出会えるよ。愛を注ぎ注がれる人と出会える」と言われるシーン。「魂の番」という言葉が印象的。
町田「あのとき、大丈夫?と気づいてくれる人がほしかったという気持ちが根底にあるんだと思う。友人同士でも「魂の番」といえる間柄はあると思うんですよ」
ゴロ「町田さんにとってそういう友人はありますか?」
町田「私、友達いないんですよー」
ゴロ「僕もいなかった」
町田「香取さんたちは?」
ゴロ「魂の番というよりは、ビジネス・パートナー」
ははは!また、あっさりとおっしゃるゴローちゃん。
町田「さみしくなることはないですか?」
ゴロ「一人でできる趣味がたくさんある。カメラとか。それで満たされちゃう。早寝早起きで、夜10時に寝て朝4時ごろ起きちゃう。最近もう明るいんで、悔しいんですよ、朝日が見たいのに!」
ゴローちゃんとつよぽんで早起き散歩ロケしたらいいのに。

町田さんは、作家・氷室冴子が好きで、いじめに遭っているときに、その小説が生きる支えになって、孤独から救われていた。自分も作家になって、氷室さんに、あなたの作品に支えられてここまで来ましたと言いたいと思っていたが、氷室さんが亡くなったとき、28歳の町田さんは普通に結婚して専業主婦、小説も書いていなかった。
町田「夢も追わずに何をやってたんだろうと思って、自分が嫌いになって、そこから小説家をめざそうと思って、本気で書き始めた」
ゴロ「いま町田さんの小説によって救われてる人もたくさんいるから」
町田「私が物語に支えられた分、私が物語に恩返しできていると思って」
ゴロ「ほんとにそうなんですよね、エンターテイメントって」
うん!わかる!エンタメに救われるということはあります!
町田「でも、実感が湧くと今度は怖くなってしまって、私なんかがとプレッシャーになってしまって、胃薬を飲んでます。だいぶ飲みます、3箱か4箱は」
ゴロ「ダメですよ!そんなに飲んじゃ」

稲垣吾郎を主人公にするとしたら?
町田「男性の生き様を短編連作で書きたい。町で異端視されているような、一人で住んでいる、年齢不詳のおじさん?おじいさん?で、女子高生なんかにはウワーなんて言われちゃうような、親子連れには警戒されてるような。でも、実は過去に大恋愛していて、いまもその恋のために生きているという」
ゴロ「具体的ですね。だいぶドラマティック」
町田「若いころは華やかに、年取ってからはボロボロになって、対比をうまく演じてくださるんじゃないかと思って」
ゴロ「そういうふうに役柄設定をしてくださったの、初めてです」
町田「男性の一生を演じきれる方じゃないかと」
ゴロ「一生を演じるって、ずっとやってみたくて、異端視されるっていうのもやれると思うし、ロマンにずっと思いを抱えて生きているっていうのも演じられると思う。自分で言うのもなんですけど。苦悩を演じてみたいんですよ、俳優って」

執筆に欠かせないものは?
町田「濃ゆいコーヒーとチョコレートと、お酒。お酒大好きなんです。午後6時までは飲まないと決めていて、6時になったら一文字も書けてなくてもパソコン閉じて。でも、私、お酒の飲み方が汚いんですよ」
ゴロ「お酒の飲み方が汚いって、どーゆーこと?人格が変わるとか?」
町田「ねちっこくてしつこくて、ガーッと飲んで、次のビール!って」
ゴロ「ちょっと一緒に飲んでみたいですね」
町田「いやです!嫌われたくないです!」
ゴロ「僕とだったら、きれいにワイン飲めますよ」
町田「ワイングラスに注いでガーッとあおっちゃう」
ゴロ「香りは嗅がない?」
町田「(ぷふふ)嗅がない。ドボドボっとグラスのギリギリまで注いで」
ゴロ「ギリギリまで注いじゃダメですよ!半分以下ぐらい」
町田「それじゃまたすぐ注がなきゃならない、一気に飲んじゃうから」
ゴロ「一気じゃなくて、香りと余韻を楽しんで」
町田「香りは別にいい・・・」
ゴロ「僕は違うよ」合いそうもないね、この二人は。
慎吾くんが、ゴローちゃんと飲むお酒は「大人の味わい」だと言ってましたもんね。

三人を無料レンタルできるとしたら、誰を選ぶ?
町田「全員連れて美術館巡りをしたいです。それぞれがどんな反応をするのか」
ゴロ「それはおもしろいですね。パリに行ったときに草彅くんと美術館に行ったらおもしろかったんですよ、そこに反応するんだ!とか」
一人を選ぶとしたら?
町田「すごく失礼なんですけど、ゴローさんのお顔がめちゃくちゃ好みなんですよ」
ゴロ「ほんとですか!いやいや、うれしいです。顔だけでいいです、心はどうでもいい」
ハハハ!

(つづく)
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