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「burst!~ 危険なふたり~」再演

2022-10-11 23:29:09 | 慎吾
「burst!~ 危険なふたり~」再演

観て来ました!
こんなに笑う作品だったっけ?私は、狂気のイメージしか残ってなかった。
二つの部屋にいる一人ずつの二人、草彅剛と香取慎吾。作・演出 三谷幸喜。
初演は前のパルコ劇場。今回は日本青年館なので、前より大きい。その分、散漫になりそうなものだけど、全然!
えらいテンポのよさ、二人とも強い演技をしてるけど、無理に作って見せてる感じはない。
おもしろかった!
しかし、こんなに笑ったっけ?

 栃木県の一軒家に住んでいる青木(しんご)に電話をかけてくる東京の警視庁(所属じゃないんだって)の爆弾処理の専門家・根上(つよし)。
テロリストの勘違いでお宅に爆弾が仕掛けられました!という設定で、別々の場所にいる二人は、電話(せりふ)だけでやりとりしながら、時限爆弾を解除しようとして、悪戦苦闘する。
 この作品の肝は、休憩なしなのに2幕ものになっていて、暗転の間に着替えた二人が、2幕が始まると、役が入れ替わっていること。何の説明もなく、意味ありげな思わせぶりな演技もないまま、1幕の話の続きをやっていく。
この構成の恐ろしいところは、さっきの配役のほうがよかったな、あるいは、こっちの役のほうが合ってるね、さらには、こっちの彼のほうが演技がうまいんじゃない?という感想が浮かぶ(かもしれない)ところだ。三谷さんも、こんなことはこの二人だからできたと言っているが、普通の(彼らのような特殊な関係性でない)俳優同士だったらどんな感情が二人の胸の内に沸いてしまうことか。恐ろしい。

 ノリノリ、かつ、自然体な感じで芝居はどんどん進み、青木(入れ替わったので、つよし)が狂気的になって終わる。私は初演のラストのイメージがそこだったのだが、今回はそこはそんなに強烈な感じでもなかった。

 今回、開演前のアナウンスが、出演してない稲垣吾郎なのだ。開演15分前に「稲垣吾郎のスペシャルトークライブにようこそ」なんて言っちゃって、いろんなご注意とかをまじえながらおしゃべりするアナウンスが流れる。一旦終わったあと、開演5分前にまた始まって、「今日はありがとう!では、規制退場をお願いします」なんて言っちゃって、もう終わろうとする(笑)。「その前に、草彅剛と香取慎吾がどうしてもミニコントをやりたいというので、見てやってください。どれくらいやるの?1時間40分!ずいぶん長いね!」なんて言っちゃって、開演となる。大ウケで拍手喝采。
 三谷さんの舞台では、開演前のアナウンスで笑いを取ることが多い。たいていは三谷さん自身がやってたり、出演してないのに八嶋智人さんがやったこともあったと思う。
 芝居が終わったあと、アフタートークとして、二人で裏話などおしゃべりして(今日はセリフのミスがいくつかあったようす)、劇中歌を歌って、終了。

 慎吾くんがなぜか金髪にしてるんですよ。前半、パジャマ(ド・ピンク!)姿でいるときはまったく気にならなかったのが、後半入れ替わって警視庁(所属ではないそうですが)の人になると白シャツ・サスペンダーの衣装で、豊かな上半身(うまい言い方!)にわりと細くて長い下半身なので、アメリカドラマに出てくる警部みたいなのですよ!でも、根上大五郎って役名なのよ!話してる相手は栃木の青木だし!なんで金髪にしたの?

 感想:二人とも、うまい俳優になったなぁと思いました。おもしろかった!
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