よむよま

よむ・よまない、それから。

月城かなと退団発表

2023-09-27 21:44:30 | 宝塚
月城かなと・海乃美月退団発表がありました、2023年9月25日。
翌26日にそれぞれの会見。
実際の退団日は来年7月7日、次の5作めの公演の東京千秋楽。
 
 次の公演で退団なんじゃないかと憶測はあったけど、私は退団は海乃さんだけで、その後、新しい相手役と組むんだろうと思っていた。海乃さんは娘役としてはかなりの学年なので来年退団だろう、そうして月城さんは新しい相手役と組んで、NEWかなとの第二章を見せてくれるものと(勝手に)期待していたのだ。同時退団と聞いたときは、自分で驚くぐらいがっかりしてしまった。こんなにショック受ける?というぐらい。
 ただ、月城さんのことだから、直感的にある日パッと退団を決めたわけではないだろう、よくよく考え抜いて、はじめから5作で退団と決めていたんだろうなとは思った。
 会見によると、月城さんはやはり、トップ就任した早い時期に5作で退団と決めていたそうだ。トップになったとき、歴代の月組トップの名を見て、この月組の歴史を継いで次へ繋いでいく、それが自分の役目と考え、次代を託す下級生たちの成長のスケジュールを予測した。この辺で誰それがバウ主演、この辺で誰がどう、と考えた結果、自分の任期は5作が妥当と判断したのだ、と。
 よくよく考えたのだろうとは思いましたよ、思いましたが、そんな綿密な考察!?自分がこういう状態になったらとか、自分がこう感じたらとか、自分の問題じゃなく、一座がこういう構成になる時はこのあたりだろうと予測したと。
 会見では、「月組」「月組生として」という言葉が月城さんの口から繰り返し出されて、ちょっと奇異に感じるくらいだった。そのことと、この、月組全体の状態を考える姿勢は、月城さんが組替えしてきた立場だからなんだろうな。月城さんは雪組育ち。いわば外様というのかな?そういう自分がトップになるということは、これまでの月組の歴史を受けて繋ぐ役が自分に課されているのだと責任を感じたのだと思う。トップの内定を受けたときの気持ちとして「責任を強く感じました」と言っていたのは、単に、私!トップスターだわ!という意味じゃなかったのね。
 月城さんが育ったころの雪組のトップ、壮一帆さん、早霧せいなさん、望海風斗さん、皆さん組替えしてきたスター。この時期の雪組は超人気の組だったんでしょ。月城さんは3人からの影響が大きいよね。

 客観的に判断して、自分の任期は5作が妥当と決め、そのとおりに実行した。見事な座長だと思う。立派です。
と思います、思いますけど、でも、私はまだここから新しい扉が開くに違いないと思ってたのよ。違う相手役と組んだら、新鮮な風が吹くだろうと。それにトップになってから、得意の殺陣もやってない。日本物で大立ち回り見せてほしかったし、うんと悪くて色気ダダ漏れの男も見せてほしかったし、再演ものだったら「忠臣蔵」とか、彩みちるちゃんがいるんだから「星逢一夜」を本役での夢もあった。
 早すぎると惜しむ声が多いですがと言われて、「そう言っていただけるようになるとは」と言ってた月城さん。もっと見たかったと言っていただけることが幸せという感じはわかります。まだいるの?というのは、新陳代謝が重要な宝塚ではちょっとね。でも、もう少し見たかったです。


追記:相手役の海乃さんには「ギャツビー」の時に意向を告げ、今公演の稽古日に一緒にやめたいと伝えられた、と。海乃さんは聞いてから1年間考えたわけね。自分が先にやめようと思ったならもっと早く答えを出すでしょうから、むしろ、5作でと聞いて、そんな早くやめるの?じゃあ、私は残ろうかしらと考えたってことかな。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秀山祭九月大歌舞伎(2023) | トップ | 代役公演、ありがとう! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

宝塚」カテゴリの最新記事