映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

十二人の死にたい子どもたち

2019年12月10日 | 映画(さ行)

13人いる!!

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本作は、原作を読んだので映画は見なくていいか・・・と、見ていなかった作品。
けれど、今、旬の若手俳優揃いなので、やっぱり見てみようと思いまして。

 

閉鎖され、まもなく取り壊しが予定されている病院。
そこへそれぞれの理由で自ら安楽死をしようという、少年少女12人が集まります。
しかし彼らはそこでいるはずのない13人目の遺体を発見。
車椅子を使用していたと思われる彼を連れてきた人物がこの中にいる。
それは一体誰? 
そして、彼らそれぞれの死にたい理由とは?


会議机とベッドが並べられた室内で語り合う彼ら。
本ではあまり気づかなかったのですが、このシーンが中心となるので、
舞台劇の雰囲気があります。
そのためか彼らの口調もやや演劇調にも感じられました。

内容は原作をほとんど壊していないので、
もう少し詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

→「十二人の死にたい子どもたち」冲方丁

 

実際、若手俳優そろい踏み、これぞ各自の腕の見せ所。
中でもさすがに杉咲花さんの存在感は圧倒的でした。
12人の動きはやはり本で読むよりも映像で見るほうがわかりやすいのです。
本でも12人はきちんと読み分けられますが、映像の力にはかないません。

そして、エンドロールで時系列通り彼らの動きがすべて整理されて映し出される、
いわば解答編があるのが、オシャレです。

 

原作を読んでいても十分楽しめました。

 

十二人の死にたい子どもたち (通常版) [DVD]
杉咲花,新田真剣佑,北村匠海,高杉真宙,黒島結菜
バップ

WOWOW視聴にて>

「十二人の死にたい子どもたち」

2019/日本/118

監督:堤幸彦

原作:冲方丁

出演:杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈

 

原作再現度★★★★☆

満足度★★★★☆