映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

散り椿

2018年09月30日 | 西島秀俊

切なく咲き散る椿の花

* * * * * * * * * *


さあ、西島秀俊さんでーす!!
いや、主役は岡田准一さんの方だと思うんだけど・・・
まあ、どっちでもいいんです。
 私、本作のキャストを見たときに、岡田准一さんが藤吾の役かと思っちゃいました。
でも、西島さんは新兵衛のイメージではないよね。
そうだね、やっぱり采女役のほうがしっくり来る。
 原作からすると新兵衛と采女はほぼ同年輩のはずなんだけれど・・・
だから、岡田准一さんのキャスティングがあれ?と思うわけね。
いや意外と岡田准一さんってもうそんな年?とか思ったりして、マジで調べてしまった。
 そしたらやっぱり、この二人はほぼ10歳の差がありました。
まあ、そんなことを気にするのは私らくらいだからさ・・・、気にしない気にしない。
 それより、そんな事から始めたから、ストーリー紹介してないじゃないの。
この間原作読んだばかりなので、つい面倒になりまして・・・

 

えーと、瓜生新兵衛(岡田准一)は、藩の不正を訴え出たため、藩を追われていました。
 妻・篠(麻生久美子)を伴い京都などで生活していましたが、その妻が病でなくなり、
 妻の言い残した願いをかなえるため、8年ぶりにこの地に帰ってきたのです。
この地元には新兵衛の友でありライバルでもあった榊原采女(西島秀俊)がいて、
 この8年の間に出世をして、今は藩の要職についているんだね。
新兵衛は、以前篠と采女が好きあっていたのではないかと思い心穏やかではないのですが、
 それでも妻の遺言に従い、采女を手助けしようと思います。
8年前、新兵衛が藩の不正を暴こうたしたときのイザコザはまだ後を引いていて、
 新兵衛が戻ってきたことでまた、藩の闇が動きはじめるわけ・・・。

藩主の世継ぎ問題とか、不正でもいろいろな複雑な事情とか・・・
 そういうのは割とバッサリと単純化されていたね。
まあ、2時間程度のストーリーにまとめなければならないから、仕方ないよ。
それでも、私ならこの映画だけ見て事情はよくわからないような気がする・・・
 皆さんはわかるのかしらん・・・?
 殺陣は、そう派手ではないし、やたらと雨やら雪やらのシーンが多くて暗いし・・・、
 私みたいに西島秀俊さんを拝めるだけで「良し」という人でなかったら、
 もしかしたらよく眠れる作品なのかも・・・。
あ、いや、岡田准一さんのファンの人も大丈夫だと思ううよ、多分。
まあね、でもこの二人の対決のシーンは良かったよね。
 椿の花が美しい・・・。
これは散り椿で、一つの木に赤白入り混じった花がさくんだね。
 そもそも北海道には椿の木がないので、特にもの珍しく素敵に感じたなあ。
ふるさとの自分の家に咲いていた散り椿の花。
 篠は遠い地でこの花をもう一度見たいとおもっていたのだよね。
 切ないなあ・・・。



それからこの二人、双方この藩で四天王と呼ばれる4人のうちの二人、という凄腕。
 昔は互いを煙たく思っていたことが伺われるよね。
 同じ一門の友ではあるけれど、どこか気に食わないヤツ。
 それは、篠をめぐるライバル関係ということもあるけれど、
 実のところは理解し合える似た者同士だから、ということなのかもしれない。
そんな二人の関係性が良く表されていた対決シーン。いいわあ・・・


原作と映画で大きく違っていたのが、人物の関係で、
 原作では切腹をして死んだ源之進の息子が藤吾(池松壮亮)で、妻が里美(黒木華)だったのに、
 本作ではこの三人は兄弟ということになっていました。
う~ん、どうなんだろう。
 少なくとも藤吾は息子のほうが良かったかも・・・。
そういえば藤吾くんの婚約破棄の下りとかもバッサリ削られてて、
 彼の成長ぶりもあまり際立つような描かれ方をしていなかったなあ・・・。
やっぱり葉室麟作品を2時間に押し込めようとするのがムリなのかもしれないね。
 この凛として美しい武士の物語を楽しみたければ、やっぱり本を読むに限る。

あ、でも本作は精一杯そういう原作の雰囲気を大事にしていることがわかるよ。
 そこはさすが木村大作監督。

原作はこちら→「散り椿」

 

ユナイテッド・シネマにて
「散り椿」
2018年/日本/112分
監督:木村大作
原作:葉室麟
出演:岡田准一、西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子

西島秀俊の魅力度★★★★☆
満足度★★★☆☆

コメント

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶

2017年11月18日 | 西島秀俊
料理人としての矜持



* * * * * * * * * *

わ~い、久しぶりのぴょこぴょこコンビです!
西島秀俊さん、待ってました~。



えーと、舞台は1930年代の満州と現代を行き来するんだね。
はい。まずは天才料理人佐々木充(二宮和也)のこと。
 彼は一度食べたものはどんな味でも再現できるという絶対味覚「麒麟の舌」の持ち主なんだけれども、
 料理店経営の失敗から料理への情熱をすっかり失っているのです。
 そんな彼が、中国料理会の重鎮である楊清明という人物からある依頼を受ける。
山形直太郎(西島秀俊)という人が1930年代の満州で作った
 「大日本帝国食彩全席」のレシピを探してほしい、というんだよね。
 そのレシピは日の目を見ることなく、歴史の闇に消えてしまったという・・・。
なんだかよくわからない依頼だけれど、報酬にひかれた充は、引き受けることにする。
 そこで、彼がわかった山形直太郎のことが、順を追って語られていくわけです。



直太郎さん、やっぱりかっこいいわ~。
彼の料理愛と情熱に惹かれて、次第に彼の周りの人々も同調していきますね。
あんまり豪華な料理の映像は、想像もつかなくてピンとこないけれど、
 ビーフカツとか、お餅入りのロールキャベツなんか、美味しそうだったなあ・・・。
空腹で見るにはつらい作品です。
そして料理人としての矜持を持って死んでいく直太郎さん・・・。
 この役はやっぱり西島さんしか考えられない!!



それから大事なのが充の友人、柳沢健(綾野剛)。
 彼は充と同じ施設で育ち、2人で施設を飛び出して料理店を開くまでになる。
 充の才能を信じる、サポート役。
・・・が、実は彼こそが・・・。
おっと、そこから先は内緒だよ。
はい。それにしても私、チャーハンの中華鍋を振る綾野剛さんの美しい腕の筋肉に感動しました!!
でたー。筋肉フェチ。
だって、そう言うけど、ノースリーブの綾野剛さんなんて他ではあんまり見ないでしょ。
 かっこいい腕の筋肉なのだわあ・・・。
 彼も細マッチョの口だわね・・・。
 上半身の裸体もぜひ見たい・・・。
 ピアノ弾くより中華鍋振るほうがカッコイイよ! 
 これ、ニノにはできないよ。
そこまで言う・・・?



まあそれは置いといて、最後の謎解きと言うか、種明かしのところはどう?
途中で何となくわかってしまったけどね・・・。
 でも、よくできたストーリーだと思うな。
 私は結構好きだよ。
日本の歴史の物語でもあり、家族の物語でもあるね。



<シネマフロンティアにて>
「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」
2017年/日本/126分
監督:滝田洋二郎
原作:田中経一
出演:西島秀俊、二宮和也、綾野剛、宮崎あおい、西畑大吾
ストーリー性★★★★☆
満足度★★★★☆
コメント   トラックバック (3)

クリーピー 偽りの隣人

2016年07月04日 | 西島秀俊
ザワザワさせるための仕掛け



* * * * * * * * * *

さて久しぶりにぴょこぴょこコンビの登場で~す!
西島秀俊VS香川照之という黄金カード。
 期待は高まりますねえ。



高倉(西島秀俊)は元刑事なのだけれども、わけあって職を辞し、
“犯罪心理学者”として大学に勤め始めたところ。
家も引っ越して、妻・康子(竹内結子)と愛犬と、新生活を始めるところだね。
ところが、隣人 “西野”(香川照之)の一家に、何か違和感を覚えてしまう。
 西野は、時に無愛想で、話すことが咬み合わないし、
 しかしまた時には妙に親しげでもあり、何かとらえどころがない感じ。
一方、高倉は元同僚の野上(東出昌大)から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼されるのです。
 家族の中でただ一人残された長女早紀(川口春奈)の記憶を探ってほしいと。
しかし、高倉が6年前の事件に関わっているうちに、家では妻・康子の危機が迫っていた・・・!
 また、そんな時、西野の娘は高倉に言うのです。
 「あの人はお父さんじゃない!」



う~ん、やっぱり香川照之さんの演技の効果が大だよね。
 あ~、気持ち悪かった・・・。
 それで、「クリーピー」っていうのは?
「ゾッとするような」とか「身の毛のよだつ」というような意味だって。
 正にこのストーリーを表すにぴったりな題名というわけ。



すごく緊張感と恐怖を呼ぶシーンが印象に残っているよ。
 一つは、高倉が6年前の事件の起きた家の前で、
 何か嫌な予感と言うか気配におののいて、立ちすくむシーン。
カメラがずんずんと急上昇して行って、かなりの上空から高倉を見下ろすようになるシーンだよね。
私、高いところが苦手なので、余計緊張感が湧き上がってきて、怖かったよ~。
 あれ、どうやって撮ったんだろね。
 今までこんなカメラワークを見たことがない。
そしてこれは事件のあった家と隣家との位置関係をはっきり示す目的もあったわけだけれど。
あ、そうか。そのことに気が付かないくらい、このカメラワークに恐れおののいちゃってました。



それから、もう一つ怖かったのが、高倉が6年前の事件の生き残り、早紀から記憶を聞き出そうとするシーン。
 場所は大学の研究室。
 ガラス張りで、窓の外には学生たちがおしゃべりしていたりする、開放的で明るい場所。
でも、早紀がとぎれとぎれに記憶を蘇らせていくに従って、辺りがだんだん暗くなってくるんだね。
 天候が急変して、晴れていた空が急に影って雷がなり、雨が降ってくるんだ。
 何やら、嫌な記憶が呼び覚まされそう・・・。
そしてまた、一見穏やかそうな高倉の本性がここで見えてくるよね。
 研究熱心のあまり、つい激昂してしまうようなところが・・・。
そうだよね、これは早紀のためなんかじゃなくて、
 あくまでも研究というか興味本位のところが見られるんだな。
作中では、詳しく述べられてはいないけれど、
 この早紀って、つまり、西野の娘の澪と同じ役割を務めていたってことなんじゃ・・・!
そうだよ、だからこそその記憶は封印してあったのだし、
 決して思い出すべきではなかったということなんだな・・・。


う~む、恐るべき作品だなあ・・・。
 不気味さや恐怖がすごく良く計算されてる気がする。
 観客をザワザワさせるための仕掛け満載ってことだ。



それにしても康子が、どうしてあんなに安々と西野の手にかかってしまったのかというのも問題。
 だってね、西野に「ご主人と私とどちらが魅力的・・・?」なんて聞かれてもね。
 どう考えても西島さんのほうがいいに決まってるじゃん!! 
 ばかなこと聞くんじゃなーい!!
こらこら・・・。
 そうはいっても、あの必ずしも正義感だけじゃないダンナだしね。
 多分妻の料理なんかほめたこともないんだよ。
 でも西野は手放しで料理を褒めるよね。
 手作りのチョコレートのこととかも。
 そういうところでつい気を許しちゃったんだろうなあ。
 第一印象は全然よくなかったにも関わらず。
それと、「飛んで火に入る夏の虫」みたいなもんで、つい西野の吸引力に引きこまれちゃったんだろう・・・。
そういうちょっと危なげな妻を、竹内結子さんがまた、好演しているわけだ。



は~、それにしても怖かったワ・・・。
 とりあえずワンちゃんが無事でよかった・・・。

「クリーピー 偽りの隣人」
2016年/日本/130分
監督:黒沢清
原作:前川裕
出演:西島秀俊、香川照之、竹内結子、川口春奈、東出昌大、藤野涼子
クリーピー度★★★★★
西島秀俊の魅力度★★★★☆
満足度★★★★☆
コメント   トラックバック (7)

女が眠る時

2016年03月02日 | 西島秀俊
無垢な少女が「女」に変わるとき



* * * * * * * * * *

待ってました、西島秀俊さん出演作!



多少地味なんだけどね・・・
 でも、こういうのが本来の、と言うか西島秀俊さんらしい系譜の作品だよね。
そういうこと。


西島秀俊さん演じる清水健二は、作家。
といっても、処女作がメジャーな賞を受賞して、名前は売れたけれども、
 2作目は売れず、3作目は書けていないというトホホな状況。
 もう小説は半ば諦めて、就職が決まったところなんだね。
そんな彼が、一週間の休暇で、妻とともにリゾートホテルを訪れる。
 妻・綾(小山田サユリ)は、編集者で、
 それだからこそ、作家の夫には価値を感じるけど、書けない夫には失望している・・・
・・・と、清水は思っているわけだ。
だね。・・・でも実際彼女も、そのように思っている感じ。
彼女は仕事がらみでここへ来ていて、日中は担当作家のところに出かけるので、
 清水は昼間は一人なんだね。

その清水が、プールサイドで気になる二人連れを見かける。
 初老の男・佐原(ビートたけし)と、若く美しい美樹(忽那汐里)。
夫婦にも親子にも見えない、謎の二人。
その夜、眠れない清水はプールサイドを散歩するうちに、
 この二人の部屋を見かけ、つい覗いてしまうんだね。



えーと、前にもあったよねえ、西島さんが壁の穴から隣を覗いてしまう、というのが。
それは「真木栗ノ穴」だね。
 そういえばそこでも西島さんは小説家だ。
人の生活を盗み見る・・・というのは、
 自分だけでは想像もつかない人の営みがみえたりして、
 行き詰った作家には必然的行為なのかもしれない。
で、結局この怪しい二人はどんな破廉恥な行為を繰り広げていたのかというと・・・
女はただ寝ているだけ。
男はその様子をじ~っと見ていて、撮影している。ただそれだけなんだ。



なーんだ、と思う。
 だけどね、これが毎日毎日で、映像は上書きしているんだって・・・。
 でも、気に入ったものだけはちゃんととってある。
 まだ「少女」というような年代の頃から今のものまで、ずら~っと記録があるんだよ。
 皆ほとんど変わらないような寝姿。
でも、微妙に成長しているのは見て取れるよね。
 無垢で無防備に眠る少女・・・
 そしてそれが今「女」に変わろうとしている。
そこに性的行為は全くないのだけれど・・・何やら隠微だよねエ。
 で、清水はその隠微さにハマり込んでしまうわけだ。
 彼らの部屋に忍びこんだりもしちゃう。
そこに美樹が帰って来ちゃったりするから、焦るよねえ・・・。



それにしてもね、そんなまだ子どもと言うべきような時から
 一緒に二人だけでいるっていうのはどういうことなのよ・・・? 
佐原が彼女を勝手に親元から連れだしてしまったらしいのだけどね、
 そういう謎は謎のママ・・・
男は女がその「無垢」を今しも脱ぎ捨てようとするのを予感し、
 そして恐怖しているんだよ・・・。
ふしぎな物語。時にはこういうのもいい。
それ、いつもじゃ嫌だってことだね・・・。


でもプールで泳ぐ西島秀俊さんのシーンがあった!!
やったー!! あの肉体美。
 監督のサービスだね。
それからいつも鉛筆くわえてるね。
MOZUでは常にタバコだったけどね。
 鉛筆のほうがいいよね。
 そういえば、チュッパチャプスというのもあったな。



「女が眠る時」
2016年/日本/103分
監督:ウェイン・ワン
原作:ハビエル・マリアス
出演:ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、リリー・フランキー

隠微さ★★★★☆
西島秀俊の魅力度★★★★☆
満足度★★★☆☆
コメント

劇場版MOZU

2015年11月12日 | 西島秀俊
ここが地獄だよ。



* * * * * * * * * *

まってました~! 劇場版のMOZU。
ブログ記事にはしなかったけれど、当然TVドラマ版は見ていたんだよね。
あたり前ですよ~。西島秀俊さんが出てるんだから。
 いやもう、だから、嬉しくて、楽しくて、ワクワクの2時間でしたー。
しかしねー、この日家に帰って、よく参考にさせてもらっている渡まち子さんの
 「MOZU」の評価を見たら50点(100点満点)というのには思わず笑ってしまった。
 渡氏は、ドラマ見ていなかったそうで・・・。
うん、これはもうほとんどマニアックな世界なのだろうと思う。
 私としては95点くらいつけてもいいと思ってる。
それはあまりにも甘いかもしれないけどね・・・。
 TVドラマを面白いと思った人か、西島秀俊さんファンなら絶対楽しめる。
だけど、ドラマを見たことがない人にはおススメはできないなあ・・・。
 まずはこのMOZUの独自の世界観をわかっていないと、すぐには入り込めないだろうと思う。
 私なんか、MOZUのテーマミュージックを聞いただけで血が騒いじゃうよー。



TVドラマでは、池松壮亮さん演じる殺人鬼「百舌(もず)」を中心にストーリーが進むね。
 公安の捜査官倉木(西島秀俊)は、妻と娘の死の謎を説くことを生きる命題としているのだけれど、
 その謎を小出しにしながら、百舌の事件を追う。
 …そしていつしかそれは警察内部に巣食う闇を白日のもとにさらけ出すことにつながっていく…。
大杉警部補(香川照之)と倉木のからみ合いがまた、むちゃくちゃ面白いわけです。
 互いに気に入らない奴だと思い反目しあっていたのが、いつしか協力関係を結んでいく。

そしてまたTVドラマはでは、その背景として「ダルマ」という不可思議な存在が常にある。
 でもついにその謎については最後まで触れられなかったのだよね。
そう、満を持してようやく劇場版で「ダルマ」のストーリーになるんだよね。
まあ、その正体については映画をご覧くださいというわけで。
でもまあ、さんざん予告編で流れてるから言っちゃうけれど、
 つまりビートたけしさんがその「ダルマ」の役で、
 これがもう、ほかにはとても考えられないくらいにぴったりだよね。
それもそのはず、羽住監督は、当初から「ダルマ」は
 ビートたけしさんをイメージしていたらしいよ。
でも本作の中で一番キョーレツなのは長谷川博己さん演じるところの東(ヒガシ)だよね。
 なんともクレイジーな極悪人。
 TVドラマの時から大好きでした。
 本作のカーアクションシーンが、このクレイジーさと相まってスゴイ!! 
 ヒガシの倉木への執心、・・・つまりこれは“愛”だよね、“愛”。

はい、それ以外には考えられません・・・。
それから、松坂桃李VS池松壮亮の死闘も凄かったー。
今をときめく若手俳優のライバル対決と思えばこれもまたスリルがある。

松坂桃李の権藤も十分クレイジーだけど、ヒガシに比べたら、まだまだだな・・・ふっ。
ここはやっぱり本家新谷和彦こそが正統派(?)の殺人鬼。



さて本作、いきなり高層ビル爆破のテロ事件が起こります。
 特に自分には関係ないと歩いていた倉木の横を、
 そのビルに入っていたペナム共和国の大使館から避難する車が通りかかる。
 その刹那、その車を襲撃し、乗っていた母子を拉致しようとする者が現れる。
 事情はよくわからないものの、倉木は襲撃犯たちをボコボコにのしてしまった!!
きゃーカッコイイ!!
その母子の拉致に失敗したとの報を受け、
 なんとビルを占拠していたテロ実行犯たちがさっさと撤収してしまった。
 まずは序盤の事件の収束。
 これがオープニングだね。
なんとも鮮やか。ワクワクさせる導入だなあ・・・! 



TVドラマでも、本作でも、とにかく倉木はタバコを吸い続け、常に仏頂面。
 そんな彼が一応の事件の決着を見たあとでニッコリする場面があるんだよね。
それがもう、すご~く魅力的なのだ!!
 本作も最後の最後に彼の笑顔が見られるよ。
 お楽しみにー

「劇場版MOZU」
2015年/日本/116分
監督:羽住英一郎
原作:逢坂剛
出演:西島秀俊、香川照之、ビートたけし、真木よう子、伊勢谷友介、松坂桃李、池松壮亮、長谷川博己、杉咲花
アクション度★★★★☆
西島秀俊の魅力度★★★★★
満足度★★★★★
コメント

脳内ポイズンベリー

2015年05月12日 | 西島秀俊
さあ、どっち???



* * * * * * * * * *

本作は、西島秀俊さん出演ということで楽しみにしていたんだよねー。
はい、真木よう子さんも好きなので、これは絶対見逃せません!
水城せとなさんのコミックが原作、ということで西島秀俊さんとしても異色作。



櫻井いちこ(真木よう子)は、ネットの連載小説作家なんだよね。
 ある日、以前に食事会で出会って、ちょっといいなあ・・・と思った年下の青年・早乙女(古川雄輝)とバッタリ出会います。
 まずは声をかけるべきや否や・・・、
 彼女の頭の中でてんやわんやの脳内会議が繰り広げられます。
 本作はその頭のなかの会議が実態として描写されるわけですね。
「理性」で議長でもある吉田(西島秀俊)

「ネガティブ」池田(吉田羊)

「衝動」ハトコ(桜田ひより)

「ポジティブ」石橋(神木隆之介)

「記憶」岸さん(浅野和之)

 しかし、それぞれの主張が食い違い、議長は迷いに迷いなかなか決断できない。
そんなわけで、西島秀俊さんの優柔不断男の百面相が楽しめるのであります!


本作、なんだか非常に納得できてしまうんだよね。
誰もがほんの瞬時にこんな風に色々な思いを駆け巡らせながら、言葉を発しているのだと思う。
確かにそうだよね~。
 とくにこれ、まさしく女性の考え方のような気がするから、
 逆に男性にとっては、女性心理のメカニズムの勉強になるかもしれない。
ここでは、いちこの脳内会議が描かれているわけだけど、
 早乙女や越智の脳内会議も見てみたい気がするよ。
そうだね、特に、いつも何を考えているのかよくわからない早乙女の頭のなかは気になる。
うーん、つまり人それぞれの脳内ではあるけれど、
 それぞれに強いキャラというのがあるのかもしれない。
いちこの場合は、「ネガティブ」が強いんだよね。
そ、吉田羊さんには迫力があった!!
「ポジティブ」なんか、神木隆之介くんがすご~く頑張っていたけど、
 途中死んでたし・・・。
 アート系男子の早乙女は、多分、「衝動」が強いのかな?

私は「衝動」と言うよりは、むしろ「情動」というべきのような気がする。
 ハトコちゃんは、感情主体だもんね。
となれば、越智さんはやはり「理性」の人。
 この人は感情をあらわにしたほうが、むしろステキにみえてくるから面白い。

早乙女か、越智か。
さあ、どっち!!


結末がなかなか予測がつかないところが、良かったよね。
そして、いよいよのその決断もまた・・・。


岸さんの「記録簿」にはところどころ「暗黒付箋」が貼ってある。
 決して思い出したくない、思い出してはならない記憶。
しかし、そう思えば思うほど、忘れられないものなのね~。
そうだよ、暗黒付箋なんか貼ったら、余計目立つでしょうが。


まあそんなわけで、虚構ではありながら、妙に説得力のある楽しい作品でしたねえ。
真木よう子さん、西島秀俊さんの起用はまず成功と言っていい。

あ、ところで脳内会議に突然侵入してきた怪しい女っていうのは何者?
まあ言わずもがなですが、それはやはり「女の本能」というやつなのでしょう。多分。

「脳内ポイズンベリー」
2015年/日本/121分
監督:佐藤祐市
原作:水城せとな
出演:真木よう子、西島秀俊、古川雄輝、成河、吉田羊、桜田ひより、神木隆之介、浅野和之

説得力★★★★★
コミカル度★★★★☆
満足度★★★★★
コメント   トラックバック (6)

マナに抱かれて

2014年12月16日 | 西島秀俊
西島秀俊 in HAWAII

マナに抱かれて [DVD]
川原亜矢子,西島秀俊,宮崎美子,美波,蟹江敬三
東宝


* * * * * * * * * *

えーと、久しぶりに西島秀俊作品の番となったのですが、
 その間に、なんと西島秀俊さんの結婚発表がありました!!
ファンとしては、やはりショックですよね~。
でもなんだか、相手の女性を中傷するようなこととか
 西島さんの人気もこれまでだとか・・・
 やっかみ半分なのかもしれないけれど、そんな評判も立ってるみたい。
 相手が女優さんなら諦めもつくけれど、
 一般女性ということなら、やっぱり悔しい思いがしちゃうのかな?
う~ん、私としては誰かのものになってしまう、
 というのがやっぱり、残念な気はするけど、
 でもこれからもファンとして応援する気持ちは変わらないよ~。
 むしろ、ミーハーなファンが減ったほうがうれしい、
 なんていうマニアックな心理もあったりする。
何いってんの、ミーハーなファンそのもののくせに。
まあ、いつまでも独身というのもなんだか惨めっぽい感じがするから
 ちょうどいい頃合いなんじゃないかな。
今後もますます渋く決めてほしいと思うところです。
ご結婚、おめでとうございます!!


さて、本題に入りましょう。
 本作、若~い西島秀俊さんで舞台がハワイ! 
ハワイの海をダイビングしたりもするという、お宝映像満載です!!


仕事と恋に挫折した30歳OL渚(川原亜矢子)。
 彼女はあるパレオに魅せられて、それを輸入の仕事に繋げたいと思い
 作者を訪ねてハワイ島にやってきたんだね。
 けれど、彼女が滞在するペンションの経営者カイ(蟹江敬三)や、
 仕事で来ていると言いながら遊んでいるようにしか見えない潤(西島秀俊)は、
 その作者を知っているようなのに、教えてくれない。
 始めの内、焦りまくる渚だけれど・・・


仕事と意気込んでいた渚が、ハワイの雄大な自然やゆったりとした時の流れ、
 そしてその中で息づいている人々の生活に触れるうちに、
 次第に変わっていく・・・。
まあ、ストーリーとしてはありふれた「癒やし」と「自己再生の物語」。
でもやっぱり舞台がハワイというのがいいよね。
 私も日がな一日ハワイの風に吹かれてみた~い!!と、つい思ってしまう。
本作、観光の中心となるオアフ島ではなくて、
 ハワイ島というところに意義があるんだよ。
今もちょうど、溶岩流で話題になっているけど、キラウエア火山がある島だよね。
そう、その火山活動が悠久の時を経て、
 このハワイ諸島を作ったということなんだよね。
 美しい海の映像ばかりではなくて、
 溶岩に覆われた厳しい風景をも映し出しているよ。


大自然と人の営みの調和とか・・・そういうことを体得するには、
 悪いけれどもこの主役二人はトレンディという雰囲気が先に来すぎて、
 ちと残念な結果になってました・・・。
おっと、西島さんに対してもそういうダメ出しをするわけ??
ん~。今の西島さんならいいと思うけど、
 10年前の西島さんはチャラすぎるかも・・・。
 今更だけど、そういう意味ではさすがに「2つ目の窓」とかが、しっかりテーマに迫ってる感じがします。
たしかに・・・。
ま、本作はそこまでシリアスに迫るのが目的ではないので・・・。

2003年/日本/105分
監督:伊坂聡
出演:川原亜矢子、西島秀俊、美波、蟹江敬三、宮崎美子
ハワイ満喫度★★★★☆
満足度★★★☆☆
コメント

きたな(い)ヒーロー

2014年11月15日 | 西島秀俊
イン・ザ・ヒーローのなれの果て???

シナリオ登龍門2005 「きたな(い)ヒーロー」 [DVD]
山岡真介
バップ


* * * * * * * * * *

えーと本作は、日本テレビシナリオ登龍門2005優秀賞受賞作品で、TVドラマだね。
うん、だから45分と短いし、やっぱりちょっと作りはチープな感じだけど・・・
まあ、優秀賞というだけあってそこそこ面白くはあった・・・。


高校生山村幸平(中尾明慶)は、周囲に溶け込めず、やる気もなくて無気力。
 クラスは体育祭に向けて盛り上がってきているけれど、彼は全然興味なし。
 練習をサボって帰るところで、変なホームレス(塚本晋也)と出会い、
 なんとなく親しくなってしまう。
 そんな時、幸平はクラスのボス的なやつに睨まれていざこざが起きるのだけれど、
 そんな時にこのホームレス柿本が助けてくれる。
 彼は幸平にもっとやる気を出せとは言うけれど、
 ホームレスがそんなことを言ったって全く説得力がない。
 そしてそれから柿本は区役所職員に追われて姿を消してしまうが・・・。


高校生とホームレス。
 おかしな組み合わせのところがミソなんだね。
 で、西島さんはね・・・、幸平のクラス担任だよ! 
日本史の教師なんだね。
 これが単に顔を見せるだけの役じゃなくてさ、しっかりストーリーに絡むのだな。
 ちょっと変わっててユニークなセンセ。
始めは事なかれ主義で、適当なようにみえるんだけどね。
授業中いつもかかってくるケータイを持つ生徒にイラついて、
 こっそりそのケータイをへし折ってしまう。
あとで彼がその生徒にいう決め台詞がかっこいいよねー!
 「俺は高校生も一人のオトナと思っているから、はっきり言う。
 高校生だと思って偉そうにしやがって、もっと人の痛みを知れ!!」
 と、今にも生徒を屋上から突き落としそうな勢い。
 いいぞー!!


なんだかね、この教師が高校生の頃、幸平とそっくりだったのじゃないかって気がするね。
 だから、彼のことが気になるんだろうね。
いいじゃないね、こんな変わった教師がいても。
 だから続けてほしんだけどなあ・・・。
まあ、それはまた別の話。


けどラストがあまりにもへんてこというかチープというか、よくわからない。
 小学生向けのドラマじゃないんだから・・・。
結局、柿本がなぜホームレスになったのかというのもなんだかよく分からなかったしね・・・。
西島ファンとしては美味しい作品でしたが、
 作品の質自体はどーもね・・・、でした。


「きたな(い)ヒーロー」
2006年/日本/45分
監督:高橋英明
脚本:山岡真介
出演:中尾明慶、塚本晋也、矢倉亮、西島秀俊

西島秀俊の魅力度★★★★☆
満足度★★☆☆☆
コメント

雨よりせつなく

2014年11月03日 | 西島秀俊
確かに切ない

* * * * * * * * * *

西島作品、まだ、見ていないのがちゃんとありましたね~。
 西島秀俊さんの見せ所たっぷり。
はい。・・・まあ、映画の出来は別にして・・・ね。
おっと、先にそれをいうのか・・・。


おほん、主役となるのは27歳、広告代理店マーケティング部に勤務する綾美(田波涼子)。
 まあ、仕事はやりがいがあって面白い。
 結婚よりも仕事に生きようかなあ・・・などと思い始めてもいる。
 そんな時、同じ会社に勤める倉沢(西島秀俊)と親しくなり、
 付き合い始めるのだけれど・・・。
彼には学生時代に付き合っていた彼女がいたのだけれど、
 一緒のドライブで彼女を事故死させてしまったという重く悲しい事情を抱えていたのでした・・・。
綾美は人の痛みがわかりすぎるというか・・・
 決して無理やり倉沢の心に割り込んでいこうとはしない。
そこがいいところではあるのだけれど、やっぱりじれったい部分でもあるね・・・


二人が少しずつ打ち解けていくシーンは好きだなあ・・・。
この会社のオフィスは、ちょっと古いレトロなビルの中にあるんだね。
雰囲気あります!!
で、カップラーメンの自販機のところで、いつも二人は合う。
ちょうど綾美のところで、割り箸が切れてなくなっちゃうんだけど、
 倉沢が自分の割り箸の一本を差し出すんだね。
私は一本で食べろっていうのかい?
 って、一瞬思っちゃったです・・・。
 頭固いな。
一本を半分に折って、かなり短いけどちゃんとお箸として使ったわけね。
 二人とも。
そんなことがあって、なんとなく二人、意識し始めるわけ。
そりゃもう、西島秀俊さんとお箸を分けあってカップ麺を一緒に食べるなんてことしたらさ、
 ぽ~っとならないわけがないじゃない!!


けどねえ・・・
 倉沢は、ホントにそんなに学生時代の彼女を愛していたのかな?
その時はそうだったと思うけれど、10年もたった今となれば
 それはもう単なる罪悪感のようにも思える。
 そのまま付き合っていればとっくに終わった恋だったかもしれない・・・。
けれど、死によって永久に終わることのできない恋になってしまったんだなあ・・・。
こんな時には強引に割り込むのもありだと思うけどなあ・・・。
いや、これは綾美のせいというより、
 やっぱり、一歩を踏み出せない倉沢のせいなんじゃないか。
あの日倉沢は、これまで一本ずつ買っていた亡くなった彼女への花を
 束で買ったでしょう?
 私は彼が、これを最後にしようと思ったからだと思ったんだよね。
だけど綾美は、彼が彼女のことを今も深く愛していて、忘れられないのだと解釈した。
 どっちだったんだろうね?
最後にしようと思っていたんなら、いくらなんでも綾美にそう説明したんじゃないかな?
いや、そこがこの男の煮え切らないところでさ。
 そういうふうに誤解されたんなら、それでもいいや、って思っちゃたようでもある。
う~ん。・・・どっちでもいいけど、
 そこまでリアリティを追求するような作品でもなし。
 こういうのはやっぱり最後の最後、彼の方から綾美を呼び止めて欲しかったと思うわけ。
 いいじゃないの。安直なラストだって。
だよね~。
自分で踏み出しもせずに、ただ切ながってるのはダメだよ。
まあでも、題名が「雨よりせつなく」だからね・・・

雨よりせつなく [DVD]
吉元由美,飯田健三郎,森下佳子
バンダイビジュアル


「雨よりせつなく」
2004年/日本/89分
監督:当摩寿史
原作:吉元由美「いつもなら泣かないのに」
出演:田波涼子、西島秀俊、黒坂真美、深浦加奈子
西島秀俊の魅力度★★★★☆
エピソード性★★★☆☆
満足度★★☆☆☆
コメント

トニー滝谷

2014年09月23日 | 西島秀俊
服を買いまくる女とその夫



* * * * * * * * * *

え~と本作も西島秀俊カテゴリ?
西島さんは「語り手」だけで、映像には表れません!!
残念・・・。
だけど、西島さんの魅力はこのチョッピリ甘い「声」でもあるので、いいですよ~。
 作品自体が淡々と進んでいくので、それにマッチした穏やかながら淡々とつぶやくような語り。
 これもいいものです。
 またその語りの合間にときどき、役者さんが自分でつぶやくところが良かったな。


さて、本作はまた、なかなかユニークじゃないですか。
 原作が村上春樹なんだね。
そうそう、まあそれで、この不思議に静かな世界観は納得です。


主人公はトニー滝谷(イッセー尾形)というイラストレーター。
 父親はジャズトランペットを生業とし、いつも家におらず、
 母は早くに亡くなっていて、子供の頃から孤独を抱えていた。
彼はそれがあたりまえだと思っていたのに、ある時英子(宮沢りえ)に恋をするんだね。
 そうして初めて彼は「孤独」の意味に気づく。
自分の目の前から彼女が消えてしまったとしたら・・・
 自分は耐えられないだろう。
 もう孤独には戻れない・・・
 思いは叶って二人は結婚するけれど、幸せな日々はほんの一瞬で崩れ去ってしまう・・・


英子は家事も完璧にこなす素晴らしい女性だったけれど、
 トニーには気になることがあった。
 それは英子が異常に服を欲しがること。
つまりそれって買い物依存症というやつなんだろうね。
 ブティックで服を見るともうそれを買わずにいられない。
もともとトニーは彼女を「服を着るために生まれてきたような」女性だと思い
 一目惚れをするわけだから・・・。
確かに宮沢りえさん、ステキだものねえ・・・。
 何を着てもカッコイイというか、服をどっさり買う甲斐もあるよねえ・・・。
トニーは結構稼げるイラストレーターだったんだね。
 あんなに服を買ってもまだ困ってはいなかったようで・・・。
はー、私もあんなふうにおもいっきり服を買いまくりたい・・・
しかし問題は、せっかくいい服を買ってもさほど着映えがしないってことだよね。
ちっ、それを言ったらおしまいじゃん。


しかし、ある日突然、その服の持ち主がいなくなってしまうわけだ。
 クローゼットでは収納しきれず、衣装部屋と化した一室。
それはトニーに亡き妻を偲ぶためのものとなりうるのか、それとも・・・。
ずっと恋なんかしなければ、同じ状態でも平気だったはずなのにね。


喪失による深い孤独。
でもそれはいつかは誰もが体験することなのかもしれない。
色調も明度も極端に抑えた演出。じっくりと見入ってしまう作品。
村上春樹ファンならば、きっと気にいると思います。

トニー滝谷 スタンダード・エディション [DVD]
イッセー尾形,宮沢りえ
ジェネオン エンタテインメント



「トニー滝谷」
2004年/日本/76分
監督・脚本:市川準
出演:イッセー尾形、宮沢りえ
(語り)西島秀俊
村上春樹の世界観★★★★☆
西島秀俊の魅力度★★★☆☆
満足度★★★★☆
コメント (2)

犬の消えた日

2014年09月16日 | 西島秀俊
教科書的「戦争」

終戦ドラマスペシャル 犬の消えた日 [DVD]
西島秀俊,檀れい
VAP,INC(VAP)(D)


* * * * * * * * * *

本作は、2011年8月に「終戦ドラマスペシャル」として放送されたTVドラマなんだね。
そう、でもどちらかと言えば「戦争入門編」みたいな・・・
親子視聴を狙った子供にもわかりやすい内容にできています。
だから、オトナとしてはちょっと食い足りない感じはあったなあ・・・


西島秀俊さんと檀れいさんが夫婦役。
 この松倉家の職業は、縫箔屋。
 ・・・て、つまり着物に刺繍をする職人さんがいる家なんだよ。
西島秀俊さんが刺繍をする図なんて、こりゃー、見ものです。
 他ではまずないでしょう。
そこの一人娘が、小学生のさよ子。
 彼女は飼い犬ととても仲良し。
 ところが戦争が始まったある日、軍から犬の供出をするようにと言われる。
賢そうなシェパードだもんね・・・。犬も戦争に行くのか・・・。
 そう言えばほら、「戦火の馬」では馬が徴用されたストーリーだったね。
そうそう。けれど本作はその後の犬の行方を追う話じゃなくてさ、
 戦時中のこの松倉家の生活のことをいっています。
徴用された犬はほとんど戻ってくることはなかったと言うよ。
 さよ子が犬を失ってあんまり寂しそうだったから、今度は柴犬をもらうんだ。
 けれど、食糧事情が悪くて、人が食べるのもやっとという時代。
 犬を飼うなんて贅沢だ、と、近所からは白い目で見られるのさ。
ここの家は、こういう高価なものを作る仕事なのでお金にはそう困っていなかったみたい。
こんな時代にもこんなものを買う人が居たのか?という気はするけど・・・。(贅沢は敵だ!!)


お父さん(西島さん)は、脚が悪くて、徴兵はされないのだけれど、
 職人さんが徴兵されていく。
 それに、ここの下働きをしている知的障害の少年までも・・・。
そしてとうとう今度は柴犬までもに供出命令。
なんと、兵隊の着るコートの毛皮にするというのだよ・・・
そんなあ・・・


・・・と、そんな調子で子供に戦争悪を訴える作品なわけで・・・。
まあ実際にあったことだしね。
 だけどさよ子のはいているもんぺがものすごくド派手だったのが、気になってしまった・・・。
これはないよね・・・。
 いや、それより西島さんはどうでした?
うん、始めのうち戦争イケイケドンドン派。
 ・・・というより当時の日本人はみんなそうだったんじゃないかな。
 戦争やって、勝って、景気が良くなって、バンザイって感じ。
でもまず飼い犬が徴用されて身の回りの人が徴兵されて、戦死して、空襲があって・・・
だんだんこれは変だ、こんなはずじゃなかった、
 こんなこと間違ってる・・・というふうに変わってく。
 というとカッコイイけど、それは当然の成り行きで、それ以上でもそれ以下でもなく・・・、
 要するに脚本が平板で、役者の見せ所なんかない、と、そういう作品でした・・・。
タハハ・・・。それを言っちゃあおしまいよ・・・

西島秀俊さん出演作品、だんだんこんなのしかなくなってきたよ~


「犬の消えた日」
2011年/日本
プロデューサー:松村あゆみ
原作:井上こみち
出演:西島秀俊、檀れい、内藤剛志、荒川ちか、須賀健太

教科書的戦争度★★★★☆
満足度★★☆☆☆
コメント

ゼロの焦点

2014年07月12日 | 西島秀俊
回想シーンで会いましょう



* * * * * * * * * *

えーと、これも西島秀俊カテゴリーでいいのか?って気はしますが。
いいんですよ。これがダメなら今までのだってダメじゃん。
冒頭からしっかり出演しているんですけどね。
彼は、新婚一週間目の禎子を残して、行方不明になっちゃうのだった・・・!
後は回想シーンに出てくるだけということで、ちょっと悲しい・・・。



さて、本作は割と近年読みなおしていたので、
 映画は劇場に見に行ってなかったんだね。
そうそう、松本清張生誕100周年というのに触発されて読みなおして、
 この作品もこの100周年に合わせて公開されたんだね。
だから、ストーリーはこちらをどうぞ・・・
 →「ゼロの焦点」松本清張



作品全体の雰囲気は、原作を忠実に再現していると思う。
そうだね、昭和30年代。
 「もはや戦後は終わった」などと言われながらも、まだその爪痕が残っている。
ああ、街の廃墟とかそういうのではなくて、
 人の心の中の傷が・・という意味でね。
金沢の暗く寂しい冬の光景が、全体の雰囲気の象徴のよう。
つまり松本清張氏は、映像なしの文章だけで
 この光景をしっかり私達に思い起こさせてたってことだと思うよ。
 さすがだよねえ・・・。



本作は、主人公禎子(広末涼子)だけでなく
 他に二人の女性にも焦点を当てている。
 金沢の憲一(西島秀俊)の得意先の社長夫人・佐知子(中谷美紀)と、
 その会社の受付嬢久子(木村多江)。
 禎子は夫の足取りを追ううちにこの二人と出会うのだけれど、
 何らかの夫との関わりを感じてしまう。
でもそれは、想像するような単純な情痴沙汰ではなくて・・・
 もっと複雑な過去の事情が明るみに出てくるんだね。
それは戦争直後の日本の闇。
 結局彼女たちも戦争の犠牲者なのかもしれない。
いやいや、でもさ、やっぱり憲一の身勝手が問題だ!!
 「禎子となら、やり直せると思った。」・・・って、ちょっと!!
まあ、そこは西島さんに免じて許して・・・。
一瞬ですが、新妻を抱く西島さんの裸体の後ろ姿が、
 やっぱりステキでしたワ・・・。
タバコ吸ってる西島さんより、キャラメル食べてる西島さんのほうが良いわ・・・。
あ、チュッパチャプスもありだよね!!


ところで題名の「ゼロの焦点」って何を表していたのだったっけ?
確か、原作の文中にあったと思うんだけど、覚えてないよ~。
 本作、3人の女性に焦点を当てたのなら「3つの焦点」になっちゃうじゃないの。
ひゃー、知らない、知らない・・・。



結婚した相手のことをほとんど何も知らなかった・・・
 そしてそのまま置き去りにされた妻の心もとなさは、まあ、よく現れていたと思う。
広末涼子さんの演技はいろいろ言われるけど・・・。
私は別にいいと思うけどね・・・。
まずまず、です。

ゼロの焦点(2枚組) [DVD]
広末涼子,中谷美紀,木村多江,西島秀俊,鹿賀丈史
東宝


「ゼロの焦点」
2009年/日本/131分
地方色・時代色度:★★★★★
西島秀俊の魅力度★★★★☆
満足度★★★☆☆
コメント   トラックバック (3)

ハーメルン

2014年07月05日 | 西島秀俊
“祈りの”映画



* * * * * * * * * *

やー、やっと見ることができたね。
 わざわざ、平日に休暇をとってまで見たんだね。
あっ、し、し~っ・・・! 
 ないしょなんだよ・・・。
え~、いいでしょ、正当な休暇なんだから。
けどなんか後ろめたいじゃない。
 こほん。
 えーと本作はね、昨年2013年9月に初公開されてるんだけど、
 その後地道に地方を回っていて、やっと札幌までたどり着いたんだよ。
 そういうまさにミニシアター系作品。
 西島秀俊さん出演だから、絶対見ようと思っていたのだけれど、
 シアターキノでも一日一回だけの上映で、
 どうしても他の見たい作品とのスケジュールが合わなくて、見逃していたのです。
 でも昨日、次の週末をまたず終了してしまうというのを知って、慌ててしまったわけ。
 で、急きょ仕事早退して見に行ったのだな、これが。
めったにないことだけど、実はこういうの密かにすご~く楽しかったりするね!
そうなんだなあ・・・、自分にとっては非日常の出来事で、なんだか格別でした!!
いつもってわけにはいかないけど、年に一回ぐらいはいいんじゃないって感じ?


さて、前置きが長くなってしまった。
 本作は福島県奥会津が舞台、というのもまた感慨深いんだよね。
 西島秀俊さんと会津というのも縁があるし、昨年、私も会津には行ったからねえ。
まあその会津若松とはちょっと離れているけど、
 福島県大沼郡昭和村の旧喰丸小学校を借りて撮影したそうです。



その廃校となった学校に、元校長先生(坂本長利)が校舎を修繕しながら暮らしていた。
 けれどとうとう校舎が解体されることに決まったんだね。
そこへ、校舎に保管された遺跡出土品の調査のために、
 博物館職員・野田(西島秀俊)が訪れる。
 かつてこの学校で学んでいた野田は、
 閉校式の日に埋めたタイムカプセルのことを気にしているようなのだけれど・・・。



かつて学校で使っていた机や椅子、教材、いろいろなものがそのまま残っているよね。
 だからすご~く懐かしい感じがする。
 これもかつて教室で使っていたのであろうレコードプレーヤーがあって、
 外のスピーカーで音を流して、美しく色づく大イチョウの樹の下でコーヒーを飲む。
・・・いやあ、なんて贅沢なんでしょ。
校長先生は言う。

「私はここで、これまで生きてきた人とこれから生きていく人を見守っているのだ。」

 本作にはこの学校だけでなくて、かつて賑わっていただろう映画館も登場するね。
 自然に囲まれた小さな村の人の営み。
 それも今はすっかり寂れてしまい、住む人もほとんどが老人。
今の日本はどこもそんな風・・・。
けれど、過ぎた日のノスタルジーだけではない。
 この作品はこれから生きていく人々に向けた“祈り”の映画なのだろうと思う。
そう、本作のキーワードは“折り鶴”だもんね。

 そういうところでは、先日見た「野のなななのか」にも似ている気がする。
そうだね。
 死にゆく老人・・・けれどその人のかつての“生”へ向けてのリスペクトがあって、祈りがあって、
 その“祈り”というのは死者へ向けると共に、
 今後生きていく人たちへも向けられる・・・という感じ。
 確かに似ています。
でもインパクトはやっぱり「なななのか」のほうがスゴイ!


この“祈り”は、本作の成り立ちからも伺われるんだよ。
 はじめに企画が立ち上がったのが2009年とのこと。
 けれど、いろいろな事情で中断やら延期やら・・・。
 2011年5月に撮影再開を予定したところで、その3月にあの大震災で、また延期。
 撮影を本当に再開したのがその11月ということでした。
 作中震災のことには一言も触れていないけれども、福島ということもあって、
 震災の被害者に向けた“祈り”の意味合いは強いと思う。



8ミリの撮影機に、映写機。
 本作には必須のアイテムだったね。
今ではほとんど見られなくなってしまいました・・・。
西島秀俊さんの役どころは、寡黙な博物館職員。
小学生の頃は、ちょっとヒネたところがあったらしく・・・。
「タバコスパスパのタカビーなヤツ」よりは似合ってるというか元々のイメージだけどな。
それから本作中の「人形劇」の人形がすばらしく艶めかしかったよね。
うん、すごかった。
そういうところから一種独特の雰囲気が生まれてる。
夢を見ているような作品でもあるな・・・。

2013年/日本/132分
監督:坪川拓史
出演:西島秀俊、倍賞千恵子、坂本長利、守田比呂也、水橋研二

祈り度★★★★☆
西島秀俊の魅力度★★★★☆
満足度★★★★☆
コメント

2014年06月26日 | 西島秀俊
お、重いっ・・・



* * * * * * * * * *

本作も西島秀俊カテゴリではありますが、ようやく氏が登場するのが半ばを過ぎてから。
 まあ、重要人物ではあるのですが、
実のところちょっと見た目が良ければ誰でもいいという程度の扱いでした・・・。


宮尾登美子原作、越後の作り酒屋を舞台とした女性の「情念」を描く物語。
 ほぼ20年前の作品で、はじめに「文部省推薦」と出たのがちょっと笑える。
「文科省」でなく「文部省」というところがまたね・・・。
 物々しいなあ・・・。


時代は大正~昭和初期。
 越後の銘酒「冬麗」蔵元の田之内家。
 女児誕生から物語は始まります。
 当主・意造(松方弘樹)の妻(黒木瞳)は、これまで何度も妊娠したけれどもすべてを失っています。
 意造は今度こそ強く育つようにと、女の子にも関わらず“烈”と命名。
 烈は願い叶って、すくすくと丈夫に育ちますが、
 病で視力が弱く、18の時についに失明してしまいます。
 それでも気性は名前の通り激しい烈(一色紗英)は、
 父の跡を継ぎ蔵を守り酒造りを続けることを決意。
 そんな時、若き酒つくりの職人・涼太(西島秀俊)に心奪われてしまうのです。
子役の時と人相ちがいすぎだろー!とは思う・・・。


物語は烈と、烈の亡き母に代わり彼女を育てた叔母(浅野ゆう子)、
 そして、一家の安定を図るためだけに後妻として意造に嫁いだセキ、
 3人の心情を綿密に描いていきます。
いづれも“家”に縛られる女達。
 ふうむ、今となっては過去の物語だなあ・・・。
でも、自分の心情を押し包み、結婚もしないでこの家と烈を見守り通していく
 叔母・佐穂にはちょっと心動かされました・・・。
うん、本作中では最もカッコ良かった。
それでまた、若い衆・涼太の心ばえがまた振るってるよ。
セキが、意造の子でない子どもを妊娠。
 烈は単なる嫉妬からそれが涼太の子どもではないかと勘ぐるのだけれど、
 それを知った涼太は
「お嬢さんが俺をそんな男だと思っていたなんて」
 と憤慨して、国に帰ってしまう。
・・・何にしても全く純潔なこの二人。
 じれったいことで・・・。


しかし、その後の烈の行動がまさに“烈”なんだな。
いや、無理。絶対無理だから、それ・・・。
まあ、そこが亡き母のお導きってことで・・・。


まあね、感動の物語ではあるよ。
 でもね、結局私は最後の最後に
 「この女、重いっ!!」
 と思ってしまった。
 こりゃだめだよ、これでは男は引くよ~。
皆さんは納得できるかな?
もしかして、20年前ならまだ「感動」できたのかもしれない。
最近の恋愛ドラマのスタイルというより現代の風潮なのかな。
 女はこんなに思いつめないと思う・・・。
時の移り変わりを強く感じる作品ではありました。
 それと私は日本酒ファンとして、酒造りのシーンが見られたのは嬉しかった。
そういうと思ったよ。しぼりたてのお酒、飲んでみたいよね-。
あの雪深い新潟で造るお酒は、格別のように思われるな。・・・。


さて、一色紗英さんは懐かしい。
 本作で何箇所からか新人女優賞を獲得したそうですが。
 実はこの役、はじめは宮沢りえさんを予定していたそうです。
なるほど、そのほうがイメージは合うような気がする。
 まあ、一色紗英さんも悪くはなかったけど。

藏 [DVD]
宮尾登美子,高田宏治
東映ビデオ


1995年/日本/130分
監督:降旗康男
原作:宮尾登美子
出演:松方弘樹、一色紗英、浅野ゆう子、黒木瞳、西島秀俊

時代性★★★★☆
西島秀俊の魅力度★★★☆☆
満足度★★★☆☆
コメント

2 / デュオ

2014年06月21日 | 西島秀俊
女の行動が理解不能

* * * * * * * * * *

えーと、1997年の作品。
と~っても若い西島秀俊さんに、思わず見とれる冒頭シーン。
だけれども、次第になんだかなあ・・・と思えてきてしまいます。
 あ、西島さんが悪いのではなくて、このお相手役の女性の心理が、
 ちーっとも迫ってこないというかピンぼけに思えてねえ・・・。


ブティックで働く優(柳愛里)は、売れない俳優の圭(西島秀俊)と同棲しています。
まあ、ほとんど圭はヒモ状態だね。
 なにげに優にお金をせびっていたりして。
しかしそれはそれで、穏やかで平和だったわけです。二人にとって。
でもある日、圭がプロポーズの言葉を口にした時から、二人の平穏な時が崩れていく。


圭はほとんど仕事がなくなってしまい、自分の将来が見えなくて不安だったんだろうね。
それで、結婚することによって何かを変えたかった・・・。
 というか、優との結びつき(=金ヅル)をもっと強固なものにしたかっただけという気もする。
でも、優はウンとはいわなかった。
 なぜ急に圭がそんなことを言い出したかわからなかったから。
うん、このへんまではよく分かるよ。
 そりゃそうだよね、虫のいい圭の気持ちも透けて見える感じだし。
 でも問題はそこから先なんだな。
圭は気分を害して、急に怒ったり、部屋をめちゃくちゃにしたりするんだよね。
そのとき、優は「もうアンタなんか出て行って!!」とはっきり言えばよかったんだよ。
でもなんだかヘラヘラしてて、圭が出ていこうとするとすがりつく。
うわー!嫌だ。
 私はこういう未練がましい女が一番嫌いなのさ!
そしてすっかり危うい精神状態になってしまった彼女は、仕事も手につかず、
 ついには仕事もやめて姿をくらますのであった・・・
あ、そこまで言っちゃったら、ネタバレじゃん。
いや、だってさ、この女のわけわかんなさ説明しようと思ったら、
 ここまで言わないとね・・・。
いやー、だから初めから男の方を追い出すべきでしょ、といってるのに。
 自分から逃げてどうするのさ。
 うーん、理解不能。
 当時、こういう女のわけわかんなさが、魅力だったりしたわけ?
いやあ、そんなはずはないけど・・・。


それから、作中、この二人に対して、インタビューみたいなシーンがあるよね。
 二人の行動の理由を語らせようとする。
 それもなんだかピント外れ。
 そんなところで説明をいれようとしちゃだめだよ。
 ・・・というかそもそもちっとも説明になってないし。
男の側の心理はまあ、わかります。
 わからないのは、こんな女のどこが好き?ってことだけど・・・。
 でも自分が女であるがゆえに、
 女側の心理は理解不能で、感情移入もし難く、不満しか残らない作品となってしまった・・・。
そしてまた、ラストがまた、信じられないんだよー!
 アンタには信念ってものがないのかい!ってね。
残念~。

2/デュオ [DVD]
柳愛里,西島秀俊,渡辺真紀子,中村久美
ハピネット・ピクチャーズ


「2 / デュオ」
1997年/日本/90分
監督:諏訪敦彦
出演:柳愛里、西島秀俊、渡辺真紀子、中村久美
こんな女はイヤ度★★★★★
満足度★☆☆☆☆
コメント